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大学教員公募の中身
さて、大学教員公募について、私もおそらく30以上の大学・短大を受けてきました。そして、そのほとんどが書類選考落ち
応募はしてみるけど、どのような選考過程なのか、果たしてデキ公募はあるのか…大学に勤めてみるまで、みてもその中身はよくわかりませんでした。
…というよりも、コレは大学によって多種多様だと思います。でも、そんな一言で済ませないでほしい、と思っているのが、応募する側‼
これも私個人の経験ですが、
①適任者(面接に呼ぶ人を)学科長なり専攻長が決めてしまう→コレは結構小さい大学であり得るのかなぁ。全てではありませんが、デキ公募の1つである可能性があります。いわゆる一本釣り
②ある程度の候補者は学科長もしくは専攻長で絞って、学科もしくは専攻の教員で面接もしくは研究プレゼン
→コレは現職、そして着任予定の大学でもこの手法でした。
※この方法は形式上ガチ公募ですが、「ある程度の候補者は学科長もしくは専攻長で絞って…」とあるように、この段階でデキ公募の場合もあります。
ただし、このやり方は全否定まで出来ず、なぜなら、特に候補者が多い場合、書類の段階から、全教員で選考することは不可能に近いからです。
③書類選考、面接もしくは研究プレゼンの後、全教員が関わる、そしてどの人を採用すべきか投票する
→コレが、1番ガチ公募に近いと思います。
私のお友達の大学が上記のような投票制を採っていると伺いました。
公平なのは、良いし、外部に説明もしやすい。でも、人柄などはわからないため、入職後、トラブルということも少なくないそうです。実際、人間関係がこじれたりする場合も少なくありませんし、規模が小さければ小さいほど、協調性が問われます。
さらには、一度採用されると、最低でも3年任期は保障されるので、懲戒処分じゃなければ、なかなか解雇にはできません。そして3年本性を出さなければ、パーマネントの職が得られることもあり、大学側も採用には慎重になるという話を聞きました。
あと、書類選考する際、
(1)幅広く授業を持ってくれるのか?
→つまり、たくさんの科目を持てる人。極端なことを言えば、自分の専門以外でも周辺科目など幅広く担当出来る人、そしてしてくれる人。
そうすることで、非常勤講師の費用を削減したい思惑
(2)専門分野の授業科目を中心なのか?
→専門分野に汎用性があると、(1)に近いので、なお良いのてすが、(2)の場合、採用される側としては、自分の専門分野を守ってくれることになり、授業も研究の一環…というか、最新の研究成果を授業で発表することもできそうです。
…ということも検討される場合もあるそうてす。このあたりは、書類選考後、面接の際、話題にもなりやすいです。
というのも、一部の潤沢な資金のある大学や国公立大学以外は、極力人件費を削減したいはずです。なので、私は(1)のほうばかりでした。もちろん研究するな、と言われたことはありませんが、「問題なく」授業が出来る人が採用要件として大きなウェイトを占めているようです。
ここで言う「問題なく」というのは、教歴がある人ということです。
ちなみに(2)の場合でも、例えば、専門が教育哲学だとしても、教職科目が担当出来る、実習も担当出来るという方は、大学としてはありがたい存在だと思います。
以上、あくまで私の経験ですが、個人的にはまぁまぁ当たってるんじゃないかと。
ホント、採用されるまでは何の情報もなく、ツラいのですが、採用後、内部の情報を知ってしまうと、それなりに理由もわかりますし、事情やむを得ない事も多々あるんだなぁってその苦労を知ることにもなるため、コレはコレでしんどいかも⁉
また、何か気になったことがあれば、整理してみたいと思います。応援してくださいね。
ひめでした。