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おまけの話の方が多い映画のおもいでつれづれ (その3)

畳敷きの映画館があったことを前に書いた

ほかに印象に残ってる映画館といえば昔なんばにあった「千日前国際劇場」だ
(「国際劇場」「国際シネマ」ポルノ専門「国際地下劇場」があった)

何が印象に残っているのかというと、国際シネマで映画を観るには入り口でチケットを買って中に入るといったん野外の中庭を通るつくりになっていたことだ
そこには赤いベンチがいくつかと観葉植物が置かれていて喫煙スペースもあったように思う 

今でこそなんばパークスなどの緑ゆたかな映画館があるけど当時は映画館という閉塞感バリバリの建物のなかに中庭があるのがめずらしくそこを通らないと映画が観られないというのがなんか好きだった


そこも今は閉館してパチンコ屋になった


『映画のおもいでつれづれその1』に出てきた従姉妹とよく2人で映画を観に行った
「DOVE」を観ればイケメン彼氏とヨットで海に出たくなり「イルカの日」を観た後はイルカの鳴き声を一生真似してよろこんでた

帰りにイタリアンやお好み焼きを食べながら映画の話をするのもたのしかった


すずやんが弾き語りの練習でカラオケでお得意のあゆ歌ってみたものの久々すぎて歌えてない動画があがっちょりましたが、
従姉妹とはカラオケにもそういや一時期よく行った


3日連続で行ったときは、店長さんが「これ揚げすぎたんでよかったら〜」とポテトの山盛りをサービスしてくれた
「ありがとうございますぅ!やったー!」ウホウホ気分でわたしと従姉妹は工藤静香や中森明菜(時代)を熱唱した


ちなみにすずやんの初カラオケソングは「ゲゲゲの鬼太郎」です

七五三の帰りなのでスーツなひでお3さい

めっちゃ恥ずかしそうに「ゲッゲ ゲゲゲのゲ〜…」と囁くように歌ってたすずやんがまさか将来人前で歌を歌ったりヨーヨーパフォーマーやカオスソルジャーやロックマンになるとは!
注)ベーシストです


人生どうなるかわからないからほんまおもしろすぎ!



さて、映画の話どこいってん


美術系の高校を出てクラスのほとんどが就職したり大学に行ったりしてるなかのほほんと何も決めずにカフェでバイトしたりしてたわたくし


そのカフェの主要人物(全員女)を紹介しよう

・オーナー・
お金持ち。いつもオサレで身なりが良い。派手な美人で意地悪だがわたしには優しかった。 妹と仲が悪い


・オーナーの妹・
お金持ち。身なりが良い。地味でおとなしく口を開くと姉の愚痴ばかり言うので顔が愚痴顔になってしまっていたがわたしには優しかった。 姉と仲が悪い

・先輩アルバイター・
コンタクトが割れて目から血を流しながらも笑顔を絶やさない根性ありすぎかつアイドル並みにかわいい
みんなに優しかったがもちろんわたしにも優しかった

・わたしの後から入ってきた後輩アルバイター・
めちゃくちゃかわいくて素直で性格最高でギャルでわたしに優しかった
仲良くなってうちに遊びに来たとき弟が一目惚れしたが何の発展もなし


という濃いメンバー全員に優しくしてもらい仲良く楽しく働いておりましたが、オーナー姉妹の日ごとのはげしい口喧嘩に耐えられず辞めた
家から遠かったしな!(言い訳)


でもわたしが考案したたまごトースト(たまごサンドに使うゆで卵を4枚切りのパンに切れ目を入れて挟んでただトーストするだけ)がヒットしたのはうれしかった!
今でもときどきつくって食べるたびあの濃い人たちの顔が浮かぶ


家の近所のデザイン系のちっちゃな会社(社長の自宅)でバイトしたときもやばかった

エリートだった頭のいい奥さんに日頃からコンプレックスを持ってる社長がある日奥さんのものの言い方にキレてみんなの前で奥さんを怒鳴って引っ叩いたのだ

見てないテイで黙々と仕事をつづけたのだがもっと怖かったのはその日の3時のおやつの時間(アットホームな会社です♡)

ほっぺたを真っ赤に腫らした奥さんが超笑顔で「体重気になる?別にいいよねー?」とケーキとコーヒーをふるまってくださるんだけど、目ぇがぜんぜん笑ってないし髪の毛は引っ叩かれた勢いでボサボサなまま

みんな「うわーいただきまーすありがとうございますおいしそうーーー(棒読み)」



こわすぎてここも辞めた



そんなある日新聞にちっちゃく載ってた求人広告の文面にピンときて面接を受けに行った


仕立ての良さそうなスーツをスマートに着こなしたでもプーさんみたいな体格の柔和なおじさんがしてくれる魅力的な話をずーっと聞きながら会社の説明かと思ってたらそれが社長面接だった
プーさんみたいなおじさんは社長だったのだ

めっちゃええなこの会社!ここで働きたいな!


やる気まんまんなわたしに社長は「じゃあ次はこれ書いてみてください」と笑顔で1枚の紙を渡した


家族について作文を書けとのお題


こんなん超得意中の得意まかせてくれ!
内心でガッツポーズとりながら夢中で書いた



書き出しはこうだ


『 家族について

わたしの母の渾名はカッパで父はミニラです。
なぜそうなったのかというと、、、』



わたしは面接に受かり晴れてそこの社員になった



あとで聞くとあんな作文を書いた人は初めてだと社長がたいそう気に入ってくれたそうだ
うれしかった


外資系の出版関連の会社で本社はアメリカのコネチカット州にあった



入社して驚いたのは毎朝、沖縄美人でものすごく化粧が濃くそれがまたすごく似合っててファッションも派手でオサレなM部長の「みなさんグッモーニン(ニコッ)」の挨拶で始まることだった
ミッチー(及川光博)の女性版を想像してもらえればわかりやすいとおもう
動きもあんなふうだ


異世界だった


(なにこれおもしろすぎ最高!)
いっぱつでM部長のことが好きになった


部長はめちゃくちゃ仕事に厳しかったけどものすごく情に厚い面倒見のいい人だった


わたしが寝坊ばっかりするので(おい)目覚まし時計をポケットマネーで買ってくれたりした


こんなこと自慢できるものじゃないけど、
毎朝行ってしまったバスを追いかけて信号待ちの時に止めて乗せてもらったり、タクシー出勤したり、は日常茶飯事なあかんたれだったのだ 


〜ある日の朝のミーティング〜
M部長「かんちゃん(と呼ばれていた)はなんで朝起きられへんの」
わたし「えっと…夜遅くまで本を読んでるので…」
M部長「読むのは何時まで!って決めてサッと寝れば?」
わたし「早く寝ないと、と思いつつも面白いと止められないので…」
M部長「かんちゃんはもう読書禁止ww!!」
みんな「どっ!笑」


まるでお茶の間
ここのアットホーム具合もなかなかのものだった

ときどきM部長が同じビル内の喫茶店から全員にアイスクリームを出前でとってくれるのがたのしみだった

アイスは銀色の器にこんもりと盛られウエハースが添えられていて本当においしかった

しかしその後もわたしの寝坊はまったく改善されず
ついに目覚まし時計が渡されたのでした
ありがとうございます

女性だらけの職場で最初に仲良くなったセクレタリーのOさんは、ここにくる前は某大手百貨店のエレベーターガールをしていた美人で可愛くてスタイル抜群な喋ると面白いステキな人で彼氏が超絶イケメンだった


衣裳もちのオサレなOさんが2日続けて同じ格好で出勤してきたときは何も聞かずそ知らぬふりをして大人の気遣いをしてあげたわたくしだ


みんないい人たちで居心地よかったけど仕事は厳しくて初めて職場で泣いた(19歳か20歳のとき)



だから映画の話どこいった


ある日のミーティングで社長から発表があった

営業成績優秀者はアメリカに行けます、と


え、まじ?!行きたい!
がんばる!!!

おまけにめっちゃがんばった人は親を連れて行けるんですとー!!!
そんなん絶対連れて行きたいやん!



死闘数ヶ月


細かいことは省くけど
アメリカに着いた!
うれしいことに母も一緒だ
部長も沖縄からママ参加
母も九州出身南国育ちで
解放的な母どうしすぐ仲良くなってた

私たちの通訳で同行したのはサッカーの釜本選手のお姉さんだった

表彰式ではコネチカットの本社の人たちと初めて会った


サンフランシスコ ロサンゼルス ラスベガス
食べ歩きや英語のレッスンであっという間に楽しい日が過ぎた 
ディズニーランドではミッキーマウスやドナルドダックがほんとにいて感動した いっしょに写真撮った

今回の旅でぜったい行きたかったところがあった
ロサンゼルスハリウッドにあるチャイニーズシアターと、フォーコート・オブ・ザ・スターズである
(やっと映画きたこれ)



トプ画はセクレタリーのOさんとわたしの母と3人でマリリン・モンローの手形に手を合わせてるところ!
感激!!

これ
↓    ↓    ↓

マリリンとジェーン・ラッセル 1953年
かわいいふたり


マリリンの上にはソフィア・ローレンのも


ブルース・リーさまは手形を押す前に亡くなったのでここにはないけれどハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに星型のがあります

これはマイケル・ジャクソンの



憧れのハリウッド!チャイニーズシアターに来れて思いっきり感動しました


初めて行ったアメリカは最高にたのしかったけど帰国してからショックなことがひとつ

ディズニーランドで買ったお土産をよく見たら

「MADE IN JAPAN」


ザ・逆輸入


むーん



#チャイニーズシアター #映画の話どこいった  




















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