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空色(その後)

空色 作】葉月奏詩
人称、語尾変更可

男性:僕は雪が舞う日に戻ってきました。
男性:君に好きだと伝えた公園は、空からの冷たいプレゼントによって、真っ白になっている。

女性:落ち葉が絨毯のようになっていた芝生には今度は真っ白なカーペットが敷かれている。
女性:私はあなたと気持ちが通じ合った公園を散歩する。

男性:「あっ…」
女性:「あっ!!帰ってきたんだ。ずっと待ってたんだよ」
男性:「…うん。昨日の午前中に…。連絡しなくて…ごめん」
女性:「いいよ。ずっとこっちにいるの?」
男性:「当分はこっちにいる予定…」

男性:久しぶりに会った君は変わらず暖かい笑顔を見せてくれた。
女性:久しぶりに会ったあなたは曇天のように顔を曇らせる。

女性:「ねぇ。ちょっと歩かない?向こうでの事色々教えてよ!!」
女性:「私、ずっと着いていかなかった事後悔してたんだ」

男性:「う、うん。ちょっとだけ歩こうか…」

女性:私たちの間には見えない道があり、冷たい風が通り抜けた気がした。

女性:「向こうはどうだった?」
女性:「仕事は順調?忙しいの?」
女性:「ちゃんと家事とかしてたの?」
女性:私は会えなかった時間を埋めるために多くの言葉を投げる。

男性:「えっ。うん…。順調だよ」
男性:「家事だって…やってたよ」
男性:僕は君を忘れるために全てを仕事に注いできた。

女性:ずっと会いたかった。
男性:ずっと忘れたかった。

女性:「もう一人じゃないんだね。これからは一緒にいられるね」

男性:「ごめん。もう会えないよ。もう一人になることが怖いんだ」

女性:私がした選択はこんなにもあなたを傷つけ追い詰めていたんだね。
男性:僕はこんなにも一人になることに憶病になっていたんだな。

女性:私と
男性:僕は
女性:もう一緒に笑うことはできない。
男性:もう一緒に歩くことはできない。

女性:さよなら。私の最後の恋人。私にはあなたしかいないよ。
男性:さよなら。僕の初めての恋人。今度は素敵な恋をしてください。

男性:お互いの思いを知っている空は真っ白なプレゼントを玉雪から綿雪、最後には水雪へと変えていった。

おわり

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