見出し画像

プラネタリウム《蠍座》

プラネタリウム《蠍座》
作】陽詩蒼空
性別不問 語尾変更可

皆さんは自分の生まれた時の星座を知っていますか?
星占いなどでおなじみの12個の星座。
俗にいう黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の事をさします。
自分の星座はどのような姿をしていて、どんな物語があるのか気になりませんか?
ここでは星座にまつわるギリシャ神話などをご紹介できればと思っております。

今回は10月24日~11月21日の蠍座(さそりざ)についてお話しさせていただきます。
蠍座は秋も深まった時期に生まれた方の誕生星座になりますが実際に夜空で蠍座を観ることができるのは6月から8月の夏になります。
蠍座は低めの位置で輝く星座のためビルなど多い都会では隠れてしまう可能性があります。
蠍座は名前の通り長い尾の先に猛毒がある蠍の姿が星座となっております。
また蠍座は天の川に尻尾を浸した大きなS字が横たわった形をしています。
身体の真ん中にある一等星アンタレスが目立つためすぐに見つける事が出来ると思います。
アンタレスは夏の大三角でもあるので名前を知っている方も多いと思われます。
蠍座は明るい星をいくつも持っており頭部、尻尾、針はどれも二等星になります。
また天の川の上に位置する星座のため星団も多く含まれております。

それでは、蠍座のギリシャ神話についてお話させていただこうと思います。
蠍座のギリシャ神話にはオリオン座が深く関わってきます。
巨人の狩人であるオリオンは、人並外れた力を持っており自分の腕前に誇りを持っていました。
ある日、仲間と酒を飲んでいたオリオンは「天下には俺ほどの腕の良い狩人はいない。俺から逃げられる獣はいない」と自慢しておりました。
それを聞いていた大地の女神ガイアは激しく怒りました。
一年中獲物を捕れるのは誰のおかげだと思っているのか。
大地の女神である私が大地に恵みをもたらしているからにただならないのになんと傲慢(ごうまん)なやつなんだろう。
女神は一匹の蠍をオリオンのもとへ送りこみました。
蠍はオリオンに忍び寄り、猛毒の針を突き刺すとオリオンは毒に勝てず死んでしまいました。
蠍はこの手柄により空に上げられ星座になったと云われております。
またオリオンの死を悲しんだ恋仲であった女神がゼウスに願いオリオンも星座になったそうです。

さて、蠍座についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
傲慢なオリオンを懲(こ)らしめた蠍のギリシャ神話でしたがもし夜空で蠍座を見つけましたら思い出していただければと思います。
ちなみに、オリオン座は蠍座の反対の位置に輝いております。
蠍座が昇るとオリオン座が沈むためオリオンは今でも蠍が怖いので逃げていると云われております。
それでは、次回は射手座についてお話させていただこうと思います。

終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?