プラネタリウム《射手座》
プラネタリウム《射手座》
作】陽詩蒼空
性別不問 語尾変更可
皆さんは自分の生まれた時の星座を知っていますか?
星占いなどでおなじみの12個の星座。
俗にいう黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の事をさします。
自分の星座はどのような姿をしていて、どんな物語があるのか気になりませんか?
ここでは星座にまつわるギリシャ神話などをご紹介できればと思っております。
今回は11月22日~12月22日の射手座(いてざ)についてお話しさせていただきます。
射手座は早い地域では雪が降り始める頃の誕生星座になりますが、実際に夜空で射手座を観ることができるのは7月~9月の夏になります。
蠍座(さそりざ)から東の方を見ていくと天の川の濃くなっている所に射手座の弓矢があります。
射手座は上半身が人間、下半身が馬であるケンタウロスが弓を引く姿を表しております。
射手座の中で一番明るい星は二等星のカウス・アウストラリスであり弓の下あたりで輝いております。
また下半身側は暗い星のため、射手座の全体を観ることは難しいといわれております。
それでは、射手座のギリシャ神話についてお話させていただこうと思います。
射手座のモデルはケンタウロス族のケイロンだといわれております。
ケイロンの父は時の神であるクロノス。母は精霊のフィリアになります。
フィリアは馬の姿をしていた為ケイロンは上半身は人間、下半身が馬の姿で生まれてきました。
ケイロンは、戦闘・薬剤・医術・音楽どれも知識や技術に優れていました。
また、その知識や技術を惜しむことなく沢山の人々に教えていたそうです。
その中には、後に英雄となったヘラクレスやへびつかい座のモデルである医術の神アスクレピオス等がいたといわれております。
ある日ヘラクレスが酒に酔っていると二頭のケンタウロスが酒を奪おうとしました。
酒に酔っているヘラクレスとはいえ、強さは尋常ではなく二頭のケンタウロスは追い詰められてしまいました。
二頭のケンタウロスは、ケイロンの住処に逃げ込みましたが、ヘラクレスは毒の塗った矢をケンタウロス達に打ち込みました。
その一本が恩師ケイロンの膝に当たってしまいました。
毒は猛毒であったため苦痛を強いられますが、ケイロンはクロノスの子であった為不死の身体でした。
ケイロンは苦痛に耐えきれずゼウスに不死の身体で無くなる様に願ったことにより命を絶つことになりました。
ゼウスはケイロンの死を嘆き、またケイロンの功績を称え星座にしたといわれています。
さて、射手座についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
優秀なケンタウロスが仲間の過ちによって命を絶ってしまうというギリシャ神話でしたがもし夜空で射手座を見つけましたら思い出していただければと思います。
それでは、次回は山羊座についてお話させていただこうと思います。
終わり
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