見出し画像

プラネタリウム《水瓶座》

プラネタリウム《水瓶座》
作】陽詩蒼空
性別不問 語尾変更可

皆さんは自分の生まれた時の星座を知っていますか?
星占いなどでおなじみの12個の星座。
俗にいう黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の事をさします。
自分の星座はどのような姿をしていて、どんな物語があるのか気になりませんか?
ここでは星座にまつわるギリシャ神話などをご紹介できればと思っております。

今回は1月21日~2月18日の水瓶座(みずがめざ)についてお話しさせていただきます。
水瓶座は冬の寒さがまだ厳しい時に生まれた方の誕生星座になりますが実際に夜空で水瓶座を観ることができるのは9月から11月になります。
水瓶座は青年が水瓶を逆さに持っている姿を表した星座といわれております。
水瓶座も山羊座と同様に二等星以上の星が無いため暗く、観る事が難しい星座になります。
水瓶座には放射点を持つ流星群が二つあります。
一つ目はゴールデンウィークに活発になる水瓶座η(イータ)流星群。
二つ目は夏休みごろに活発になる水瓶座δ(デルタ)流星群になります。
どちらの流星群も観るにはあまりいい条件ではありませんが、δ流星群は長期間観られますので7月中旬から8月下旬頃に夜空を眺めて観てはいかがでしょうか?

それでは、水瓶座のギリシャ神話についてお話させていただこうと思います。
水瓶座のモデルになったのはガニメデスというトロイの国の王子といわれております。
ガニメデスは身体が金色に輝くとても美しい少年で、どんな女性も敵わない程であった為全知全能の神ゼウスに狙われてしまいました。
どうしてもあの美しい少年をそばに置きたいと考えたゼウスはある日大きな鷲(わし)に変身しガニメデスを攫って(さらって)しまいました。
ゼウスはガニメデスに神々の住むオリンポスで宴のお酌するように命じました。
ガニメデスは、神に仕えるなんて光栄だと思い快諾(かいだく)しましたが自国が心配だとゼウスに話すと、ゼウスは国王にこの事を伝えました。
すると、ガニメデスの両親らはとても悲しみました。
その事にゼウスは心を痛め両親が空を見上げればガニメデスにいつでも会えるようにとガニメデスの姿を星座にしたと云われております。
ガニメデスが持っている水瓶には無限の英知を称える(たたえる)神の水が入っておりこの世を浄化する聖水だと云われている説と不老不死の美酒が入っているという説があります。

さて、水瓶座のギリシャ神話についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
神々の宴でお酌するために攫われた少年についてのお話でしたが、もし夜空で水瓶座を見かけましたら思い出していただければと思います。
それでは、次回は魚座についてお話させていただこうと思います。

終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?