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#7 「誰もが心から笑える世界を創りたい」障がいを持つ方自身が個性に自信を持つサポートを目指す高校生・シードリームさん




高校生が人生を語れるメディア・ひまわりの種会議。7人目のインタビュイーは、高校2年生のシードリームさんです。

自身の経験と、笑顔で頑張っている周りにいた障がいを持っている方に影響を受け、誰もが心から笑い合える世界を創ろうとしているシードリームさん。

まわりの目を気にしたり壁を作ったりせず、とにかくなんでもやってみようと全力で今を生きている彼の人生をお楽しみください。







<シードリームさんのプロフィール>

名前:シードリームさん

所属:第一学院高等学校 秋葉原キャンパス
   学生団体 mikka
   学生団体 セントリベル
   学生団体 ENVOY JAPAN

年齢:16歳

特技:何度挫けても起き上がること(だるま化現象)

座右の銘:相手に求めるものはまず己が行動に移す


コメント:
初めまして、海より大きな夢の持ち主、石井海夢ことシードリームと申します。誰もが心から笑い合えるきっかけを生み出します!以後、お見知り置きを。



シードリームさんのInstagramアカウント




1. 所属している学生団体


村田
はい。まず、所属している学生団体というところで、3つ記入されてたと思うんですけれども、1つずつ教えていただけますか?


シードリームさん
まず、教育系の学生団体で「セントリベル」のマーケティング課で、セントリベルはマルシェで託児所というジャンルで出店している団体です。Steenzで取材を受けた時にスカウトされたのがきっかけです。


二つ目は、SDGsの学生団体「mikka」というもので、2023年の8月くらいに第一学院高等学校の友達と開設した団体の副代表を務めています。多世代交流とゴミ×共生のアップサイクルを行なっています。


最後に、旅コンテストの学生団体で、「ENVOY JAPAN」というもので、海外から日本へ観光されるインバウンドの方に向けて学生が、主要ではない観光地の魅力を旅行プランを作って伝えようというコンテストです。


村田
ありがとうございます。



2. 夢を見つけたきっかけ


村田
シードリームさんは誰もが心から笑い合える世界を創ることという夢をお持ちだと思いますが、この夢を持つようになったきっかけはありますか?

シードリームさん
ありがとうございます。そちらに関しては分岐点と繋がってくるのですが、過去の家庭環境だったり、なかなか他の人が経験しないようなことを経験させてもらったりといったところで、辛い思いをしたり、鬱になったりしている方を身近でたくさん見てきたので、もっと楽観的にみんなが心から笑い合えるっていう環境がもっと増えてほしいと思っていました。

まずは僕自身が心から笑い合えて僕自身がユーモアな存在になることでそのユーモアを溢れて溢れて溢れさせてその溢れたユーモアを他の人たちに与えたいんです。その結果、みんなが人生を本当の意味で笑って過ごせるきっかけ与えられるような存在になりたいんです。


村田
ありがとうございます。



3. 人生の分岐点


村田
続いて、シードリームさんの内面をより知っていくために、人生の分岐点をひとつずつ教えていただけますか?


シードリームさん
はい。まず一番最初の分岐点は、親の離婚によって父か母のどっちを選ぶかというところです。4、5歳のころだったんですけど、母が不倫をして。当時は母の方が優しいイメージだったんですけど、なぜか父を選びました。今振り返ると母は育児放棄とかをしていて、母の方に行ったら今の自分はなかったんだろうなと思っています。結果的には、父にも育児放棄されて祖父母のうちで育ったんですけど。でも結果いろんな人と関わっていろんな経験ができました。 

続いては、何ヵ月か一時保護施設に入ったところです。
30人ぐらいの知らない人と、ちょっとリッチな刑務所みたいで、決まった時間で生活していて、結構面白いところでした。

そこから小学5年生の時に児童養護施設に入ることになって、中学3年生まで5年間過ごしました。知らない人と6人ぐらいで一軒家に住むんですけど、最初こそ馴染めなかったものの後半になると結構仲良くなれました。うまくやっていたものの、なんか心のわだかまりというか孤独感に耐えきれない部分もありました。自分のやりたいこともなかなか行動に移せず、自分と睨めっこしている時期を何年も過ごしました。このおかげで自己分析能力がついたなと思っています。


最後の分岐点は、受験をして都立高校に行ったところです。
その高校がこれまたやばくて。昼休みには架空請求に電話し、入れ墨の誘いを受け、ベランダではタバコを吸い、お酒を飲むという、悪い意味で地元で有名なヤンキー高校に入学してしまったんです。
でも、すごく良かった出会いがあって。新任の担任の先生に環境の相談をしたら「お前はすごい頭いいし他の人と違うからもっと良いとこ行って違うことやれ」って言われたんです。それで通信制高校に行くことを決めました。


自分のやりたいことが100%できる環境で、SteenzやCLUB CEOといった関わりが持てました。


村田
ありがとうございます。




4. 将来のビジョンについて


村田
将来の夢の欄で、障がいを持った方の偏見を無くし自身の個性に誇りを持つサポートをするとともにそれを手助けする義手の開発をする、という風にご回答いただいたと思うのですが、障がい者の方、その中でも手が不自由な方について取り上げた理由を教えてください。

シードリームさん
ありがとうございます。なんで障がい者をピックアップしたかというと、友達にそういった子がいて、日常が不便になるような制限があっても周りの目を気にせずに笑顔でずっと努力し続けていた姿に感銘を受けたからです。


そこから、健常者である自分は理解できないからこそなにかサポートできることがあるのではないかなっていう風に思って、その障がいを持った方たちへの偏見を無くすことと、その方たちが制限を持たずして制限をクリアしつつ自分の個性を伸ばせるきっかけになる場を作りたいんです。


そこからなんで義手になったのかというと、今年いろんな義手の記事や動画を見ていてピンときた動画があったんです。海外の動画で、19歳でレゴを使った義手を作成して賞を受賞したものです。レゴを使った義手というだけでもすごいのですが、レゴという親しみやすい想像力を豊かにする道具を使って、「これが自分の個性なんだ」と捉えられるように繋がるのかなと解釈しました。


僕は特に筋電義手を開発したくて。例えば、人差し指が歯ブラシになったり、中指からお花が出てきたり。そういった不思議要素から「なんか面白そう」という興味を作り出して、ちょっとずつ距離感を縮めるような義手が作りたいんです。


村田
ありがとうございます。




5.影響を受けた映画・本


村田
最後に、影響を受けた映画である「STAND BY ME ドラえもん」、影響を受けた本である「嫌われる勇気」について、どのように影響を受けたのか教えてください。


シードリームさん
わかりました。「STAND BY ME ドラえもん」は、僕の原点である「心から笑う世界」があって、感情的な点で友達の大切さを知ったり、義手を作りたいというところの原点もドラえもんのロボットが好きだったからなんです。実は僕の人生のロールモデルはのび太なんです。相手の気持ちに寄り添うことで本当の意味で相手を理解するっていうところや、特技にも挙げた、絶対に何があっても諦めない気持ちを持つというところをロールモデルにしています。


「嫌われる勇気」は誕生日に友達にもらった本で、筆者であるアドラーの考え方を知って、広い世界を見てみると日常におけるストレスはちっぽけなものに見えてくるというのを感じました。人間観察の大切さや、違う考え方を掛け合わせると素晴らしい想像ができるということに気づきました。




6.記事を読んでくれている中高生へのメッセージ


シードリームさん
日常的に思うストレスってあると思うんですけど、アンガーマネジメントによると、人間は、自分の中で考えている基準が覆された時にイライラを感じるそうです。

例えば、道端に落ちているゴミは拾うものだっていう基準を持っていたらそれをしていない人を見た時にイライラする、みたいな。僕自身もほんとに日々ストレスを感じちゃいますし、いろんな過去があったからテンションの上下が激しかったり精神的に辛い日があったりして自分のコントロールができてないところがあります。

でも、やっぱり一番最強だなって思うのは「笑顔でいること」なんです。とにかく人と話していて笑顔を絶やさないこと。どれだけ辛くても笑っていれば何かいいことが絶対起きますし、ポジティブな気持ちを継続させることで次第に吹っ切れていくんです。そして楽観的な思考になれる。だから、周りの目を気にしたり、自分の中で壁を作らずにとりあえず気になったものをやってみてください。自分がポジティブでいれば周りに笑顔の人が集まってくれます。そんな笑顔の連鎖が増えることでもっと人生を楽しめると思います。みんな頑張ってね。







≪ライターあとがき・友結≫


シードリームさんのインタビューは私が書いた初めての記事でした!
拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございました!
さて、皆さんはこの記事を読んで何が一番印象に残りましたか?
私が一番印象に残ったのは、「だるまさんは何度転んでも起き上がるよ」というのび太のおばあちゃんの言葉です。どんなに辛いことがあっても何度でも何度でも起き上がればその先には絶対に何かがある、という意味のこの言葉。
皆さんのこれからの人生のヒントになったら嬉しいです。



今後も様々な自分語りをお届けしていく予定です。

主に高校生を対象として、ひまわりの種会議はインタビューを行います。興味のある方は是非、以下のフォームよりお申し込みください。(メールアドレスは収集されません。)


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