札幌で家を建てるなら、「断熱材」は確認したほうが良いと思う
今の自宅を建てるとき、
とにかく「断熱材がきっちり入って、暖かい家」にしようと決めていました。
北海道で寒いから。
もちろんそうなのですが、
理由はそれだけではありません。
北海道の家は、本州の家よりしっかり暖かく作ってあるものだ。
何となくそう思っていたし、
内地の人(道外の人をそう呼びます)から
そう聞いていたのです。
でもね、
必ずしもそうではないんですよね。
社会人になって、
よーくわかりました。
「俺たちが作った家」に住む人たち
出身は札幌近郊ですが、
社会人になってから、
北海道の道北地方に長く住んでいました。
旭川を皮切りに、転職しながら北上していったのです。
道北や道東あたりにはですね、
「俺が作った家」に住むお年寄りがけっこういます。
古くからの農家さん
廃材品関係の仕事を長くしているひと、
開拓民の2世くらいの年齢の方々、
「北の国から」じゃありませんが、
若いころ、自分たちで建てた家に暮らしているのです。
私自身が医療介護系の仕事をしていまして、
そういった方々のお宅にも伺うわけです。
でっかいストーブに、
がんがんに火を焚いています。
その部屋は、汗をかくほどに暖かい。
でも、玄関と廊下は極寒です。
漬物が樽の中で凍っていて、
それを、
ハイ、おみやげ
と渡してくれたりします。
断熱材など使っていない家です。
ホント、当たり前なのですが、
断熱材を貼っていない壁は、
ただの壁です。
そんな家は、細部がすこぶる寒いのです。
外気は、マイナス30℃以下。
居間は30℃近く。
風呂場とトイレは、10℃前後かな。
この温度差は、
そりゃあ、血圧上がっちゃうよ。
でも、住んでいる皆さんは、
「ストーブついてるし、あったかいよ?」
だったりします。
犬と寝て、暖を取ったりしてるのに。
北海道の家は、プロが建てた家だって、実はけっこう寒い
さて、よくよく気をつけてみると、
北海道の普通の家も、
寒い家は結構多いです。
それを、暖房で補っているだけなのです。
自分が当時住んでいた貸家だって、
真冬には、灯油代が6万円超え。
夜は冷え込みますから、犬たちと眠るのが至福です。
恐らくは、断熱材がないか、最低限の施工だったのでしょう。
ストーブの力で、ある程度は暖かくできるけど、
それにはすごくお金がかかる。
暖かくなるように設計していないと、
ダメなんだなあ。
実感しました。
新しい家なら、暖かいのが当たり前じゃない?
あなたが住んでいた貸家も、
「俺が作った」という農家さんの家も、
古い施工だから寒いんじゃない?
新しい家なら、どこでもあったかいでしょうに。
以前の職場で、上司に言われました。
はい、私もそう思っていましたよ。
でも違うんですよね。
工務店やハウスメーカーを調べ始めたとき、
違和感を覚えたものです。
「ダブル断熱(外張り+内側、もしくは充填断熱)」
これがセールス文句で、さかんに喧伝する会社があるのです。
あれ?断熱材をしっかり使うのは、イマドキの家なら当たり前じゃないの?
そう思って調べてみると、驚きました。
断熱材って、重視しない会社は、ホント気にしないんですね。
専門家ではないので、
細かな論評はもちろんできませんが、
薄~い断熱材で終わり
そんな工務店やハウスメーカーもゴロゴロあります。
暖かい家にするとは、
断熱性能が高い家であり、
それは、自分で選択しないと手に入らないんだ。
北海道で、これから家を建てるひとへ、
ほとんど機会はないけれど、
もし相談されたら、私からのアドバイスは決めています。
断熱性能は、客観的に性能数値で指定して選ばないと、
業者の言う「暖かい家」は、
自分にとってはそうじゃないかもね
です。
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