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【超ショートショート】(177)~ラブストーリーへのお誘い~☆ASKA『風の引力』☆

「まるでお酒によってるみたいだよ!」

一滴もお酒を飲めない君。

今日は休みだからと、
朝から国問わずラブストーリーなドラマを見ている。

「わたし・・・酔ってませんよ!(笑)」

発言とは裏腹に、
君の頬はすっかり、
お酒飲みのように赤く火照っている。

「お酒は?」

「飲んでませんよ~ワハッハッ!(笑)」

そんな調子で、火照り続けて、
奇妙な笑顔の君。

「何考えてるの?」

このセリフは、いつもは君のモノ。
でも今日は、僕が使ってみた。

「何も・・・(笑)」

まるでお酒を飲み続けるように、
テレビのラブストーリーにくぎづけ!

「ねぇ、どんなふうにキスされたい?」

「そうねぇ~・・・、
ヒョンビンとソン・イェジンとか、
パクソジュンとパクミニョンとか、
ソ・イングクとナム・ジヒョンとか・・・」

君は今日見ていたドラマを並べただけで、
僕の真剣な質問には答えてくれなかった。

だから、僕は、
ラブストーリーに夢中になる
赤く火照っている君の頬に惹き付けられ、
僕の頬を近づけた。

全然気づかない君。

僕は次のキスシーンに備えて、
君の唇の場所を見つめた。

「どうしたの?」

そう話す君が、
僕を見ようと顔を向けた瞬間・・・
ふわっと君が起こした風の引力に、
僕は夢中になり、
君の唇をラブストーリーのように
僕の唇を重ねてみた。

これが僕らの初めてのチュー。

あれから君は、
ラブストーリーを見る度に、
嬉しそうに赤く火照っている。

「お酒飲んだの?」

「お酒は飲んでません(笑)」

(制作日 2021.11.27(土))
※この物語はフィクションです。

今日は、
肩の力を抜いて、
ちょっとしたラブストーリーを書いてみました。

お話のように、
ラブストーリーを見ているだけで、
幸せな気持ちになれるんだなって。

ドラマのような恋はできないけど、
人を好きになることは、
やっぱり素敵。

いいものですね!

ラブストーリーのドラマの多くは
ハッピーエンドになりますが、
片想いでも素敵だと思います。

人を好きになる、
それだけで
人は自分で自分の中に
力が湧くのがわかる。

恋することも、
恋を続けることも、
恋する人に出逢えたことも、
全部奇跡。

(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/

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参考にした曲
ASKA
『風の引力』
作詞作曲 ASKA
編曲 ASKA/CHRIS PORTER
☆収録アルバム
ASKA
『ONE』
(1997.3.12発売)

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