【超ショートショート】(173)~帰り道、寄り添う手と手~☆ASKA『背中で聞こえるユーモレスク』☆
月が地球の影に食べられた夜、
空に浮かぶ赤色の月を見上げながら、
「今日は皆既月食よね?」と、
手をつなぎながら、
むかしのアベックが、
買い物袋をそれぞれに持ち、
仲良く歩いてきた。
ほんの少し足を止めて月を見上げる
その後ろ姿は、
私の妄想を掻き立て。
ふたりの出会いはいつで、何歳の頃か?
ふたりはいつから付き合い、
今は結婚しているのか?
それともパートナーのままなのか?
もし、ふたりの歴史が長ければ、
どんなふうにここまで一緒に歩いて来れたのか?
どんなふうに愛し続けたのだろうか?
そのアベックは、
月を見終えると、
再び手をつないだまま歩きはじめた。
その歩きは、
年相応よりも、
男性が女性をかばうように、
ゆっくりしたものだった。
(制作日 2021.11.23(火))
※この物語はフィクションです。
今日は、
2005年11月23日発売 アルバム
ASKA『SCENE Ⅲ』
発売から今日で「16周年」
アルバム収録曲の
『背中で聞こえるユーモレスク』を思い出す
男女を目撃したお話を書いてみました。
今は、
「むかしと違い」の
「むかし」をいつ頃にすれば
正確なのかわかりませんが、
その「むかしと違い」って、
大人なカップルが
日常、人目も気にせず手をつなぐ姿を
よく見かけるようになったと思います。
高校生や学生や若い世代が手をつなぐことは、
今でもよくあること。
それと同じように、
大人なカップルが手をつなぐ姿は、
若い世代の人と同じ反応で、
とてもほほえましいものがあります。
(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/
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参考にした曲
ASKA
『背中で聞こえるユーモレスク』
作詞 ASKA・松井五郎 作曲 ASKA
編曲 澤近泰輔
☆収録アルバム
ASKA
『SCENE Ⅲ』
(2005.11.23発売)