【超ショートショート】(82)~絵日記「ブルーインパルス」~☆光GENJI『STAR LIGHT』☆
僕は小学生の源(みなもと)ハリー。
今年もあと少しで夏休みが終わっちゃう。
だから毎日、お母さんに、
「ハリー!宿題終わったの?」
「まだだよ!」
「早く終わらせなさい!」
「そんなこと言ったって、
絵日記は毎日書くことだよ!
今から、嘘を書いてもいいの?
いつもお母さん、嘘が嫌いだって言うくせに!」
僕の家は、
お父さんもお母さんも仕事をしているから、
夏休みに旅行に行くことが出来ないんだ!
だから、僕の絵日記は、
~今日は◯◯公園で遊びました。~
~今日は学校のプールに行きました。~
~今日はおばあちゃんからの電話で話しました。~
この繰り返し。
でも、今日は違った。
お父さんの仕事が急にお休みになって、
僕はお父さんと出掛けた。
「どこに行くの?お父さん!」
「それは付いてからのお楽しみだ!」
電車とバスを乗り継いで着いた。
そこは飛行場。
「ハリー!
今日はブルーインパルスの飛行機のショーがあるんだ!」
「あのブルーインパルス!?」
「あぁ~そうだよ!」
僕の目の前に、
白とブルーの飛行機が飛んでいく。
飛び立つ時も、
僕の頭の上を通る時も、
すごい音をさせて自由に空を飛んでいる。
「お父さん!
僕、あのブルーインパルスに乗りたい!」
「飛行士になるのか?」
「飛行士?」
「パイロットだよ!自衛隊の。」
「うん!だってカッコいいんだもん!」
「そうか!じゃあ勉強を頑張らないとな。」
「うん!(笑)」
僕は家に帰ってすぐ、
絵日記を書いた。
~~~~~~
8月24日(火)
今日はブルーインパルスを見に行った。
お父さんと一緒に見に行った。
ブルーインパルスは、何度も僕の頭の上を、
ものすごくうるさい音を出して飛んでいた。
そして、飛びながら、
煙を出して、空に絵を描いていた。
僕にはその絵の意味がわからなかった。
でもお父さんが教えてくれた。
「あれは平和になれ!」
そう書いてあるって教えてくれた。
それから、ブルーインパルスの操縦席に座った。
お父さんが写真を撮ってくれた。
ブルーインパルスのパイロットが、
僕に自分のヘルメットを被せて、
「将来、ブルーインパルスを操縦したい?」
って聞くから、僕は「はい!」って答えると、
頭を撫でて誉めてくれた。
今日は僕の将来の夢が決まりました。
僕のブルーインパルスのパイロットになる!
だから、お父さんと約束した、
頑張って勉強して、自衛隊に入ります。
おしまい。3年2組 源ハリー
~~~~~~
お母さんは、僕が寝たあと、
絵日記を読んで泣いていたって、
お父さんが教えてくれた。
でも、お母さんは、
パイロットは心配って話していたって。
(制作日 2021.8.24(火))
※この物語は、フィクションです。
今日は、
8月19日が光GENJIのデビュー記念日と知り、
デビュー曲の『STAR LIGHT』の歌詞を見たら、
~~~~~
淡いブルーの 季節の中で
何かを見ている STAR LIGHT STAR LIGHT
そんな 夢は果てない NON STOP DREAM
~~~~~
「淡いブルー」が
まるでブルーインパルスみたいだなと思い、
今日のお話を書いてみました。
実際、今日はブルーインパルスが飛行。
雲ばかりで空は少しグレーの真っ白。
でも、カラースモークは見えました。
おそらく、
一生に一度、東京の空を飛ぶのを見るのは?
と思うと感動もひとしおですね。
さて、テレビでも肉眼でも、
今日のブルーインパルスを見れたでしょうか?
(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/
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参考にした曲
光GENJI
『STAR LIGHT』
作詞 飛鳥涼
作曲 CHAGE&ASKA
編曲 佐藤準
(1987.8.19発売)
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