見出し画像

【超ショートショート】(250)~ヒロインの長い道のり~☆CHAGE&ASKA『この恋おいらのからまわり』☆

いつまでも、
恋で主役になれることはないと思っていた。

いつも、
誰かの恋の相談役で、
いつも、
誰かを片想いで、
いつも、
誰かにはたくさんライバルがいた。

だから、
自分が恋の主役になることをやめた。

その代わり、
夢を見ることにした。

たとえば、
ドラマの胸キュンシーンの配役を
自分と誰かにしてみたり、
たとえば、
今日のごはんは誰かの好みのメニューにしたり、
たとえば、
誰かに見せるために、
出掛けた先でたくさん写真を撮ってみたり。

そんな毎日が一生続くのだと安心していた。

少しずつ月が満月になり、
また新月になりを繰り返すように、
だけど、時間という記録が更新され、
今日の未来にいる。

あのとき、
ずっと夢は夢のまま、
叶えられるものではないと
努力から逃げた。

恋の努力はいつも報われることはない。
その代わりにたくさんの努力の勲章のような
心の痛みを知れたこと。
それが、どこかで今の強みになった。

心の痛みは恥をかくこと。
どんなことも、恋の前では恥すら超えさせ、
今日の命すら恋にささげてもいいと、
たいてい可笑しな行動ばかり。

そんな自分の恋から少し離れられる夜中、
一日を振り替えると、
赤面し恥ずかしくて夜も眠れない。

でもね、
やっぱりちょっぴりだけど恋に強くなったみたい。

誰かの笑顔のためなら、
赤面くらいしあわせだって。

赤面が恋の主役にするわけではないけど、
今日だけの恋物語の主役にはなれたと思う。

(制作日 2022.2.18(金))
※この物語はフィクションです。

今日は、
1981年2月25日発売
CHAGE&ASKA アルバム『熱風』から
『この恋おいらのからまわり』をヒントに、
「いつか恋の主役になるときが来るかもね!」
というお話を詩的に書いてみました。

(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/

~~~~~~

参考にした曲
CHAGE&ASKA
『この恋おいらのからまわり』
作詞作曲 ASKA 編曲 平野駅孝幸
☆収録アルバム
CHAGE&ASKA
『熱風』
(1981.2.25発売)

 


いいなと思ったら応援しよう!