第9回放送(前半)『Terminal Melody』ゲスト瀬尾一三さん登場~「和」を感じた真面目な青年とふざけた青年~トム&ジェリーのような漫才コンビ~🎵ひとり咲き🎵編曲発想は歌舞伎~
今夜は少し 暖かいから
やさしい風に 一人お帰り
ずるいよ君から 去ったくせに
こんな時だけ 呼び出して
今夜は無理だと言いながら
片手は上着をつかんでた
作詞作曲 飛鳥涼
お送りするのは、
1988年の『MIDNIGHT 2 CALL』
(※アルバム『SCENE』収録曲。)
(※シングルリリース 1988.7.21)
🎵『MIDNIGHT 2 CALL』が流れる🎵
(1曲約4分32秒を、ほぼフルコーラスで流れる。)
イントロを聴いただけで、
あの時代の心の扉が開く、
そんなとっておきの名曲。
この番組では、
日本のポップス史に
いくつものメロディを刻んできた
CHAGE&ASKA、
そして、
ソロアーティストASKAの音楽を、
毎週さまざまな角度から紐解いています。
今週、来週の2週にわたって、
デビュー当時からCHAGE&ASKAの楽曲を手掛ける
作編曲家の「瀬尾一三さん」をお迎えして、
お送りします。
心の五線譜に出逢う場所
『Terminal Melody』へようこそ!
~ここでCMに入る(1回目)~
🌹小山ジャネット愛子さん🌹
小山ジャネット愛子がお送りしています
『Terminal Melody』
では、今夜のゲストをご紹介致します。
作編曲家の瀬尾一三さんです。
🍀瀬尾一三さん🍀
「こんばんは。瀬尾一三です。」
🌹よろしくお願いいたします。
🍀こちらこそ、よろしくお願いします。
🌹瀬尾さんには、今週、来週2週にわたって
ご登場いただきますが、
最初に瀬尾さんのキャリアを簡単に
ご説明させていただきたいと思います。
🍀はい。
🌹アルファレコードで、
ディレクターとして手腕を振るった後、
編曲家、プロデューサーとして独立なさいました。
70年代から、『「いちご白書」をもう一度』
『22歳の別れ』『我が良き友よ』と言った大ヒット曲を
手掛けられて、日本のフォークブームを牽引されました。
それ以降、杏里の『オリビアを聴きながら』
徳永英明の『壊れかけのradio』と言った大ヒットも
連発されまして、最近では、
ももいろクローバーZのようなアイドルの編曲までも、
手腕を振るっていらっしゃいます。
本当に幅広い・・・(笑)」
🍀(笑)。ちょっと広げすぎましたかね?
🌹いやいやいや、作品の幅広さですよ。
そして、瀬尾さんと言えば、
中島みゆきさんとのコラボレーション。
🍀そうですね。
🌹これが、すでに30年以上
続いていらっしゃるということで、
数えきれない程の名曲を
これまで編曲家として手掛けられてきた
瀬尾さんなんですけども、
CHAGE&ASKAとは、
デビュー曲の『ひとり咲き』からの
非常に長いお付き合いですね?
🍀そうですね。
🌹デビュー前のCHAGE&ASKAの演奏を、
たまたま映像でご覧になっていたという
🍀あの~、彼らが、出身が何ですか、
「ポピュラーコンテスト」
「ポプコン」
と言われてるもので、
それの九州地区代表で
出てきたんだと思うんですけども、
その時のビデオを偶然に見まして、
🌹はい。その時、どんな印象を持たれました?
🍀何か、毛色が変わったのがいると思っただけですね。
🌹へぇ~。
🍀うん。
🌹(笑)。毛色が変わったのがいる?(笑)。
🍀毛色が変わったというのは、
変な言い方ですけども、
いわゆる、何か「和」を感じたんですよね。
🌹「わ」というのは日本の「和」という
🍀はい。はい。そうです。
曲と声が何か「和」を感じたんで、
面白いなという感じで、印象でした。
はじめは。
🌹やっぱり他の参加者よりも、
ちょっと違った印象を受けられたということですね。
🍀はい。はい。そうですね。
🌹で、CHAGE&ASKAのデビュー1979年ですね。
🍀えっ!そんになりますか?
🌹🍀(笑)。
🌹瀬尾さんのキャリアも長いということですね。
当時まだ学生だったお二人ですけれども、
🍀そうですね。
🌹そんなデビュー当時のお二人に対して、
瀬尾さん、
どんなアドバイスされたか記憶にありますか?
🍀アドバイスというよりかは、
彼らは、借りてきた猫のように、
🌹🍀(笑)。
🌹緊張しますよ。(笑)。
🍀スタジオで最初に会ったので、
録音日に会ったので、
オケを作っているときに、
彼らと初対面であったので、
彼らは、何か、みんなが、大人たちが、
ガチャガチャ、ガチャガチャ、で、
自分たちはプレイしないので、
どんどん進んでいく中に、
キョロキョロしながら、
「俺たちは一体どうなるんだろう」みたいな感じで、
🍀🌹(笑)。
🍀何か、隅の方に居たのは憶えていますけど。
それで、もくもくと自分の考え通りの、
『ひとり咲き』を作っていました。
🌹はい。
彼らのどんな魅力を受け取って
アレンジを膨らませていったんですか?
🍀だから、先ほど言いましたように、
彼らのメロディの中には、
「和」を感じたのと、
飛鳥君のちょっと鼻にかかった声、
何と言うか、ちょっと演歌っぽい感じに聴こえたので、
僕にはね。
🌹はい。
🍀『ひとり咲き』の時には、
もうこれは「歌舞伎仕立てにしよう」と思って、
🌹「歌舞伎仕立て」!
🍀はい。
だから、何と言うのかな、
「屋台崩し」のような、
大がかりな変化を付けようと思って、
頭で、まず、「緞帳(どんちょう)」が開く感じ。
🌹はい。
🍀重い緞帳が、グゥーと開いて、
それで彼らが出て来て歌って感じで、
最後に、突然半音階上げるという、
そこが屋台崩しなんですよ。
上から後ろから、ガタガタガタ・・・と、
崩れたら、何か違う風景が「ワ~ンッ!」と、
見えるみたいな、そういうイメージで、
🌹瀬尾さんの中では、
歌舞伎の舞台というイメージがあって、
出来上がったということですね。
🍀はい。そうです。
🌹デビュー曲の『ひとり咲き』から、
シングルで言いますと5枚目の『男と女』まで
それでアルバムで言いますと、
80年代の作品、ほぼ毎回編曲を
瀬尾さんはは手掛けていらっしゃいますね。
🍀(笑)。そうですか。(笑)。
🌹当然、最初はね、人見知り同士で、
🍀そうですね。
🌹あんまり接点がなかった所から、
スタジオなんで一緒に時間も増えていくにつれて、
いろんな音楽性の変化はもちろんですし、
人間的な成長みたいな部分も先輩として、
ご覧になったと・・・
🍀楽しかったです!
🌹う~ん。
🍀録音は、いいコンビだったので、
一人はくそ真面目なんですけども、
一人ふざけてますので、(笑)。
🌹(困)それはどっちがどっち?(笑)。
🍀さぁ~どっちでしょう?って、
分かるじゃないですか(笑)。
🌹(笑)。
🍀ほとんど、漫才コンビのような感じで、
楽しかったですよ!話しも面白いし。
🌹一番のチャームポイントっていうのは、
そういう・・・
🍀そうですね。
とても朴訥(ぼくとつ:飾った気がなく、口数が少ないこと。)
で、素朴な青年たちだったので、
本当に純粋で、何ていうのかな、影っていうか、
裏がないというか、僕はちょっと年が上なので、
いい弟分だなと思ってましたけれども。
🌹何か当時、ASKAさんの言動とかで
憶えていらっしゃることとかありませんか?
🍀(悩)う~ん、本当に真面目なので、
会話しても先へあんまり繋がらないというか、
🌹はい(?)。
🍀真面目な質問されて
真面目に答えて終わりという感じで、
🌹あっ!
🍀はい。なかなか、飛鳥君と笑い話のような
記憶があんまりないですね。 僕は(笑)。
🌹それは、瀬尾さんから吸収したいことが
たくさんあったという印象じゃないですか?
🍀そうだといいんですけども、
でも、僕の印象は、飛鳥君から真面目な質問、
チャゲからふざけた・・・、
🍀🌹(笑)。
🍀(笑)質問という(笑)、そういう感じで(笑)。
🌹でも、なんかバランスが取れて、
いつもレコーディングスタジオは楽しかった!
🍀そうです、楽しかったです(笑)。
🌹いい、何か思い浮かぶようです!(笑)
🍀「トム&ジェリー」みたいな感じで、
🌹🍀(笑)。
🌹なるほど(笑)。
🍀はい。(笑)。
~ここまで番組スタートから「12分45秒」~
第9回放送内容は、前半は『ひとり咲き』のお話、
後半は『万里の河』のお話となります。
『Terminal Melody』第1回放送を振り返りながら、
または復習しながら瀬尾さんのお話を聴いてみると、
新たなる発見が出来ると思います。
第9回後半の『万里の河』のお話は、
別のページに書いてみます。
~~~~~~~~~…
次回、第10回目の放送は
4月11日(日)です。
毎週日曜日、夜23:30~23:55放送。
TOKYO FM
『Terminal Melody』
パーソナリティー
小山ジャネット愛子さん
https://www.tfm.co.jp/terminal/
【放送局】JFN全国38局ネット
・AIR-G'・エフエム青森・エフエム岩手
・Date fm・エフエム秋田・エフエム山形
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・エフエム鹿児島・FM沖縄
~~~~~~~~~
ASKA Official Site
【Fellows】
https://www.fellows.tokyo/
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〈U-NEXT〉独占配信中!
①2012~13年のASKAコンサート
『ASKA CONCERT TOUR 12>>13
ROCKET TOUR』
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⑤Music Video
『歌になりたい』
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☆ロケ地はアイスランド。
2019年8月撮影です。