パジャマが縫いたい。ー布地を求めて。
先日からパジャマがほしいと思っていた。
あるネットのショッピングサイトで、素敵なダブルガーゼのパジャマを見つけた。派手ではないけど、落ち着いた色なのに、地味ではもっとない。
その生地のもつなんとも言えない風合いが上品で、存在感がある。
こういう仕事をしていると(いや仕事に関係なく。)、体調管理が最も大事な仕事になるので、寝具やパジャマなどには気を遣う。ついでに入浴剤も。時にはボディオイルも。
でも、パジャマは適当にしか選んだことがなかった。
今回は、そのサイトで見つけて、とっても素敵に思えた。
これがほしい・・・。
とめずらしく久しぶりに思えた。
が、とんでもなく高価である。
もしかしたら誰の目もなく、ひっそりと購入できるものなら、本当にもしかしたら買っていたかもしれない。だって、これはとっても大事な睡眠に関わるものであるから。
でも、そうもいかない。
と思っていたら、先日からの本の整理をする中で、洋裁の本を見つけ、懐かしく見ていたら、なあんと!ダブルガーゼのパジャマのパターンがあったのである。
その本を買った当時は、きっとダブルガーゼのパジャマに、そうそう興味がなかったのだろう。これからの季節、大好きなのはサッカー地。
サッカー地でなら縫いやすいこともあり、すぐにも縫ったかもしれない。
おそらくは、ダブルガーゼに対して、私は赤ちゃんの産着を想像したのだろう。結局できなかったけれど、娘の時も息子の時も、なんとか一枚でいいから手縫いのものを着せてやりたいと思ったものだった。
その後、お砂場遊び着と、フリースで冬の上下のセットや、それぞれにコートを縫ったりはした。でも、初めて肌につけるものだから、縫ってやりたいと思ったものだった。
だいたいやりたいことが多すぎる。
それぞれにクラシックの音楽を決め、この子の誕生を待つまでに、○○を読んでおこう・・・、などと。
娘の時はチャイコフスキーの「弦楽セレナード」を聴き、息子の時は、モーツアルトの「ディベルティメント」を聴いていた。これはヨーヨー・マの演奏だったけど、思っていた曲と違い、まあ、ヨーヨー・マはあまり得意ではない。(笑)
でも、息子の分娩中にはせっかくだからと看護師さんがこの曲を掛けてくださり、息子は、ヨーヨー・マの演奏を聴きながら生まれてきた。
娘の時には、斎藤茂吉の歌集を書き写していた。
当時、意味の分からない歌もあり、わが身の学問の薄さを恥じたが、今読んでもわからない。一説によると、茂吉の歌にはわからないものがあるそうだ。西鶴の歌や俳句ならわけわからなくても自分のせいにはしないが(だいたいいい加減なものをお作りになる。と思っている。)、斎藤茂吉なら、やはり、自分のせいにしたくなるというものである。
これは里帰りしてから。
こんなことを家の中でやったら、とんでもないことになっただろうな。(笑)
愛しくて、何でもしてやりたかった。
自分のもっているものすべてでくるんでやりたかった。
とはいえ、大きくなった。
そうそう、話は私のダブルガーゼのパジャマの話である。
ダブルガーゼ地が、3.7メートル必要ならしい。
先日の外出のときに見て来ようと思っていた。
生地屋さんは大好きである。
私に生地屋さんに行かせるのは無謀である。
縫いたいものがたくさんあり過ぎて、大変なことになってしまう。(笑)
一度選んだものをまた返したこともある。(笑)
ネットでも調べてみた。
そうすると、ダブルガーゼの生地はとんでもなく安価である。
これでは購入するのの、何分の一かでできる。
しかも見つけたデザインは、私の今までしたことのない新しいテクニックも知ることができる。
それに色も勝手に選ぶことができる。
いいではないか・・・。
できれば蒸し暑くなる梅雨時までには縫ってしまいたい。
いつも妥協しつつ選んでいる家族分も縫って見たら面白そうである。
出来れば五月中?
と思っていたところに思い出してしまった。
五月末までに仕上げなければならない原稿があった。
そうそう、仕事とプライベートのあれこれで、この計画を忘れていた。
別に出してくださいと言われているわけではない。
ただ、昨年書いて、何にもしてないものが、いつの日だったか、私に自分たちを生き返らせてくれ!と言わんばかりに私に訴えだしたのである。
こともあろうに、私自身が、私の書いたものの世界に影響され始め、
ああ、これって○○が言った言葉だったなあ・・・。
などと思い出すようになったのである。
これは生き返らせなければならないな。
と思っている。それにこのゴールデン・ウィークが明けたら、とりかかってしまおうと思っていたのに、結構あれこれやらなければならないことがあり、始めるのが遅くなってしまった。
そもそも数週間で書いたものだったので、その後を続けるにしても、そう時間を掛けるものでもないだろう。
とりあえず何かを目標にするのではなくて、息を吹き返させてやって、生き返らせるのが目的である。
仕上げられたら、きっと何かが変わることだろう。
だから、パジャマは六月から。
ちょうど初夏から蒸し暑い夏に向かう時期。
これも一枚縫ったら、何かが見えてくることだろう。
やってみよう!
とにかくやってみよう!