幼稚園の先生になる方法

「幼稚園の先生になりたい」と思うようになったのは、小学校4年くらいの頃だったはず。
6年の時に書いた卒業文集の「将来の夢」に書いたのは「幼稚園の先生」だった。

団地に住んでいて、近所の子と遊ぶ毎日の中で、小さい子の面倒を見るのが大好きだった自分。近所のおばちゃん達からも「面倒見がいいお姉ちゃん」って言われる、そんな子供だった。

だから「大人になったら、幼稚園の先生になる!」って、自然に思ってた。
他になりたいと思った職業はない。
いや、「エレクトーンの先生」と「小学校の先生」には憧れた時期あったな。

とにかく、関わった事のある大人がやってた職業が、そのまま自分の夢になったのかも。

親戚のお姉ちゃんだったかに、「○○って短大に行くと幼稚園の先生になれる率が高い」と聞いた。
幼稚園の先生になるには、資格がいる。
その資格が、短大か大学に行くととれる。
就職率が良い学校がある。
そんな事を知ったのが、中学生の時だった。

最短で幼稚園の先生になるには、「就職率の良い短大に入ればいいんだ!」

単純にそう思った。

そこでまず、就職率の高い「○○短大」を調べた。
次に、その短大に進学できるレベルの高校を調べた。
○○高校以上の高校に入ればいいと知った。

中学内での学力レベルを5段階にすると、私のレベルは4くらい。
遊びもそれなりにしたかったから、
その「○○高校以上」の中で、1番学力が低いところを目指す事にした。
無理して勉強して、ギリギリで入学できるかわからないレベルの高い高校を目指す必要はない。
「○○短大」に入れるレベルであれば、
それでいい。

目指す高校はすぐに決めた。

高校は無事、決まった。
高校内での学力レベルは2.5くらい。

高校で、大学進学の時に「指定校推薦」という制度がある事を知る。

○○短大にも、その枠があった。
その枠に入れば、指定校推薦で入学できる。
たいした受験をする必要がなくなる。

高校時代は、とにかくバイト漬けだったけど、その指定校枠に入れる事を目標にテスト前は頑張った。

指定校推薦希望を出す時が来た。
ギリギリその枠に入れる点数はある。
あとは、希望者がどれだけいるか。

その年、○○短大に、新しい学科ができた。
「幼稚園教諭と保育士が取得できる学科」
以外に、「幼稚園教諭とビジネス実務士が取得できる学科」が追加された。

その2つの学科で、新設された学科の方が指定校推薦枠の基準点が低かった。

私は、保育士になりたい訳じゃない。
幼稚園教諭になりたい。
しかし、幼稚園で働いてから、「この仕事無理」ってもし思ったら、別の仕事をする訳で、その時「保育士」を持ってても同様の仕事しかできない。それなら、全く違う「ビジネス実務士」持ってた方が、新たな道が見つかるかも。

そんな風に考えたので、基準点が低い方の学科を選ぶ事にした。

「幼稚園教諭と保育士」希望5名。
「幼稚園教諭とビジネス実務士」希望1名。
推薦枠は、各学科1名ずつ。

決まった!私は、晴れて「幼稚園教諭」が取得できる学科に入学できる!
受験の必要がない。ラッキー!

いよいよ中学の時から決めてた○○短大への入学。これで幼稚園の先生になれる。

短大生活は、単位を落とさないように生活した。受験にあった「うた」をスルーして入学したので、苦手だった「声楽」の教師に「あなたみたいな人、どうしてうちの学校に入学できたの?その歌声だったら、入学できないと思うんだけど」と言われた事もある。
「私は指定校推薦で入ったから、歌ってないじゃー!歌苦手でも入れる為に指定校で来てるんじゃー!」って開きなおってた。

いよいよ就職活動。
実家から通いやすい、給与がいいとこ、教育方針に共感できるとこ、、そんな感じで探した。
早く就職決めたかったので、早い時期に採用試験がある幼稚園に決めた。
早く就職決めて、残りの短大生活を遊びたかった。

いつも、最低ラインで進学してきた。
就職もそんな感じで、早く決まればってだけで選んだ。

就職試験。
不採用。

初めての挫折。
仕方がない。

その幼稚園以外は、まだまだ先に就職試験があったので、ひとまずそっちで頑張ろう。

結果、秋すぎに2園目の採用試験。
無事、採用。

こうして、私は幼稚園の先生になれました。
目標を決めて、そこに行くまでのルート調べて、そのルートを確実に踏んで行く。
そうする事で確実に得れる夢。

夢を叶えたかったら、どうしたら叶えられるか調べる。その為に動く。
どんな職業だって、そうなんだと思う。
なりたい職業がある時は、逆算して、ルート作るのがオススメです。

小学生の時から夢を叶えたあとの事は、また別の機会に。

ちなみに、たった2年で退職してしまいました。

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