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障がいのある子とその兄弟。vol.1(弟の誕生)

我が家には、障がいのある娘の他に、3歳下の息子がいる。

障がい児である娘がいたので、2人目をいつ迎えるかを悩んだ。

障がいあるなしに関係なく、ライフプラン的には3年離したかった。

なかなか歩行が始まらない娘を見て「2人目は娘が歩けるようになってからにしよう」と考えた。

2歳8ヶ月になった娘が歩行をしだした。

「よし!2人目だ!」と思って、妊活スタート。

実は私は2人目を作ってから、離婚しようと決めていた。(離婚の話についてはまた別の機会に)
障がいのある娘と私の2人生活は、とても不安だった。だから、男の子が欲しかった。
離婚を決めていたので、将来男手となる息子が欲しかった。

妊活から数ヶ月で、無事男の子を妊娠した。(一応産み分けをしたつもり)

結局息子は娘と3年半あきで生まれた。

息子の名前は、娘が呼びやすいだろう名前を考えた。
この頃3歳半だった娘は、まだ繰り返し音のような言葉がほとんどだった。
ママ、パパ、じぃじ、ばぁば、せんせー、ぶうぶー、ニャンニャン。。。

だから、弟の名前は君付けで、繰り返し音になる名前にした。「くーくん」とか「くんくん」と呼べる名前。

産後退院の日、病院にお迎えに来てくれた娘は、赤ちゃんを抱いてる私のところに「クウトー!」って言いながらヨチヨチ走ってきた。

そう、息子の名前はクウト。
娘が繰り返し音しか発せなかったからつけた名前。
でも「くーくん」と呼ぶ事なく「クウト」と呼んだ。
娘にとって、初めての繰り返し音以外の単語だった。
私は、久しぶりに会う娘(3日ぶり)との再会と、娘が息子の名前を正式名称で呼べた事に泣いた。

そこからの娘は、色んな言葉を話せるようになった。
以前、言葉の発達の先生から「好きな人が出来たら話したくなるかも」って言われた事があった。
「伝えたいって思うから」と。

まさに、それだと思った。
娘にとって弟は「好きな人」「言葉を伝えたい人」
だから、お話が上達したんじゃないか?と思う。

娘はとにかくお世話をするのが大好きで、
弟を可愛がった。

だから、兄弟喧嘩なんて、1回もなかった。
全てが弟優先。そんなお姉ちゃんだった。

つづく。。

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