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障がいのある子を育てるvol.1(0歳〜3歳)

私には知的障害のある娘がいる。(現在16歳)

娘に障害があるとわかったのは1歳半くらいの時だったかな。

周りの子と比べて「少し遅い」事は、1歳あたりから感じてた。

1歳半検診の時に、指差しや、発語がほぼ出来ず、周りの子が走り回ってる中、まだ歩けなかったから、ずっと抱っこしてた。

検診会場に80人くらい子供がいたけど、
明らかに娘は遅かった。

保健師さんに「心理の先生と話をしましょう」と言われ、80組の親子の中で、1番最後に会場を出た。

帰りは、ベビーカー押しながら、
「やっぱりなぁ。なんかある気がしてたんよなぁ。これから、色んな検査するんだってー。頑張ろなぁー。」って涙が止まらなかった。

そこから、発達検査や、心理検査、脳の検査。障害名がつくまでに1年半かかった。

とにかく、検査予約がとれない。
焦って障害名をつけたかった訳じゃない。
きっと、発達速度は個人差あるから、先生も「様子見ていきましょう」しか言えなかったんだと思う。

3歳になった頃「精神発達遅滞」と障害名がついた。

障害名がついた時は、正直ホッとした。

やっと「謎の発達遅れ」から抜けだせる。
色んな障害を調べてたから、どれに属するのかがわかったのは嬉しかった。
これからは、「精神発達遅滞」とだけ向き合えばいいんだ。
そんな感情だった。

この1年半の間に、「ママ」「パパ」などの発語が始まり、2歳8ヶ月の時には歩けるようには、なってた。

集団生活に入れた方がいいと言われ、保育園にも入った。

歌や踊りが大好きで、ママと離れる時は泣く子だった。
こんな可愛い我が子を、泣かせてまで保育園に入れてる事が辛くて、泣きながら園から仕事に向かった日もあった。

障害の事をネットで調べる毎日。
障害の理由を探す旦那。
どんどん成長してく同時期に生まれた友達の子。

夜寝る前に「朝起きたら全部夢でした」ってなればいいのにって考えてた。

急に成長しだしたりするんじゃない?って期待してみたり。

発達遅れてても、いつか追いつくでしょ?って思ってみたり。

私は普段からポジティブに物事を考えるようにしてる。
だから、「うちの子は可愛い時期が長いだけ!」って思うようにしてた。

よく先輩母達が言う「このまま赤ちゃんでいて欲しい」とか「可愛いのは小さいうちだけ」「小さい頃に戻って欲しい」という言葉。

そう、みんな小さい頃が可愛いんだ。
うちは、いつまでも可愛いままだ。
そんな風に思って、育児を楽しんだ。

療育機関に通うのも、検査で病院行くのも、「お出かけ」って思って楽しんだ。

この子が居なかったら、経験する事ができなかった事、出会えなかった人がいる。

この子のおかげで、私は数少ない「障害児の母」になれたんだ。

気持ちが沈んだ時期、不安に押しつぶされた時期もあったけど、楽観的な私はその事実を受け入れ、いかに楽しく過ごすか?を考えるようになった。

3歳のとき、保育園を辞め、療育園に転園した。ここからの話はまた今度。



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