政策④ 保育所有料化後の生活 前編
さて、保育料をいただくことで、保育士の給料アップ、施設の充実費に充てられることになりますが、今回は実情を踏まえつつ、有料化後の保育所の様子を記していこうと思います。
保育施設の現状
~早朝~
朝7時に開園するため、職員は当番制。
早番の職員が6時半ころ出勤し、掃除をしつつ子どもたちの受け入れを準備します。
園によって差が大きいですが、働くママたちは早くから開いている園なら安心して出勤前に預けられますね。
ちなみに、早番保育士の子どもを預かってくれる園は存在せず(当然だ)、祖父母にお願いしたり、夫婦でカバーしあったり、茶々の場合はどちらも難しいため、時短勤務を取得し、早番遅番免除、超安月給、陰口を浴びながらなんとかキャリアを守りました(涙)
私の職場は、不正利用の方が多かったので、本当に朝から保育を必要とする子は、一人か二人。あとは、8時を過ぎてようやくパラパラと登園してくるような実情でした。
もー!!!人の苦労も知らないで!!!と、モチベーションダウンしまくりでした。
~教育時間~
8時半を過ぎ、職員が揃うと、教育時間内は幼稚園教諭時代の諸々が生かせて楽しい時間。
この、楽しい時間を保障するため、保育に携わる人間は、寝る間も惜しんで準備するのです。
特に、私の職場は生活経験の乏しいお子さん、保護者の方が多い地域だったこともあり、4歳児年中さんでさえ、テープのオムツをしていたり、食材の名前も知らないようなお子さんが多いので、4歳児相手にトイトレ、食育、、、必要な教材は基本手作りしています。
年齢に応じた、また、発達に応じた保育を提供するため、
季節の製作を通して、子どもたちに何を経験させようかな、
子どもたちの興味を探り、心から楽しいと思えることを継続させて、心の成長につながるには、何を準備し、どんな関わりが必要かな、
考えている時間はとても楽しいのです。
が、わが子に無関心な保護者が多い地域ゆえ、その楽しさを共有できない。
モチベーションダダ下がり。。。
保護者側の意識が高まれば、保育する側のモチベーションが上がるのは確かです!!!
さて、熱く語りすぎました。
~午睡~
給食を終えると午睡の時間。
午睡は、職員が順番に休憩を取りつつ午睡の様子を見守っています。
トイレ掃除や、保育室の掃除、壊れた場所を修繕したり、草取り、植物の世話、、、諸々動き回っています。
13時~15時だけ勤務の、午睡専用職員とかを雇えば、職員会議も全員出席できるので、伝達漏れを防げます。
また、掃除専用職員とか、庭仕事専用職員とかも雇えれば、負担軽減できます。
そうすれば、1日2時間は確実に、自分の仕事(教材研究や保育の準備)を消化する時間に充てることができ、帰宅後の残務処理が減りますね。
~保育時間~
午睡から覚めたら教育時間ではなく保育時間となります。
おやつを食べてゆったりと遊んでお迎えを待つ。。。
この時間、上靴を履いて、固い床の上または保育室のイスとテーブルで過ごしているのですが、不自然だと思いませんか?
家庭で生活できている子は、おうちのリビングで、裸足になり、ソファーで寛いでテレビを見ている子もいるでしょう、ママとお買い物に行く子もいるでしょう、大好きな公園でママと遊んでいる子もいるでしょう、、、。
保育所でも、午後も外に出ることはありますが、「その日の気分」ではないのです。
職員が足りていて天気も良く、「お外行くよ~」と声がかかれば、子どもたちに拒否権はありません。
お外に行きたくても、職員が足りなければ、外に出ることは許されません。
子どもが子どもらしくあるために、主体的に生活するために、好きな遊びを好きなだけできる環境を、用意してあげたい!!
せめて、和室とテレビとちゃぶ台と、、、と、もちろん固い床で思い切りブロックを広げるのも良いですが、家庭に近い環境も整えて、子どもたちの選択肢を広げてあげたいです。
~夕方以降~
さて、不正利用の多い私の職場では、4時半を過ぎると園児が激減します。
5時に1部屋に集められ、遅番スタート。
20時までお預かりします。
不正利用の多い(何回言うねん)職場なので、20時まで保育を必要とするお子さんは一人いるかいないか。。。
だいたい19時には退勤できます。
まあ、遅番の保育士の子どもを預かってくれる保育所はないので、みんな祖父母か夫婦で協力するか、、、我が家はどちらも叶わないので時短勤務を取得し、早番遅番免除で超安月給、、、(以下略。笑)
園によっては、夕飯の提供があったり、22時まで開園していたりもしますね。
それはそれで、需要があるなら良いと思います。
ただし、保育士の負担は最小限で、子どもたちにしわ寄せがいかないようにしていただきたいなと、願うばかりです。
実情を語っていたら、長くなってしまったので、いったんここでおしまいです。
お付き合いくださり、ありがとうございます。