十日目20200121
仕事のトラブルに対処していたら夜中の三時を過ぎていたので九日目は消えました。
十日目なので、内山さんのレビューと突き合わせてみた。
まず、自分の発言で「10日一曲ずつぶつ切りで感想を書いていくのはミスマッチでは?」と書いていたけれどまったくそんなツイートではなかったのでここで修正します。すみませんでした。
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 3, 2022
5000万枚以上売り上げ、ギネス記録も打ち立てたスーパーアルバム!甘くて気だるくて、時にゾクゾク。曲ごとの世界観を色んな効果音が支えている。「Money」のレジスターの音が面白い…!#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 4, 2022
心臓音と不気味な笑い声、このアルバムの総集編みたいに色んな効果音が詰め込まれた一曲目こそ“狂気”…?効果音の伏線回収しながら聴いていくと楽しい!心臓音で始まり心臓音で終わるアルバム構成が素敵〜!#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 5, 2022
「Time」の冒頭に爆音で鳴り出す色んなベルの音、毎回しっかりビビっちゃう。「Money」のトリッキーな拍の取り方(7/4拍子らしい!)にウォーってなる。ベースリフも耳に残る!「Money」が一番好きだとわかった。#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 6, 2022
アルバム発表の1年以上前に、コンサートで全曲収録順通りに演奏しちゃうのワイルドだな〜!「Brain Damage」が突然沁み出して、なんか泣けてくる。激しいのにちゃんと美しいんだから…#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 7, 2022
ソウルフルだったり、ジャズみがあったり面白い…!サックスがナイススパイス。お金、時間、死、色んなテーマの曲があるけど、ベースのロジャー・ウォーターズが全編歌詞を作ったらしい。明日読み込みます!!#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 8, 2022
時間やお金、戦争…人を狂気に導くものを歌っていることを知り、なるほど…!となった。「Eclipse」、邦題が「狂気日食」なの格好良い。最後の二文、どんでん返しのミステリー小説みたいでゾクゾクした!#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 9, 2022
イヤホンを変えるとまた違う音が聴こえて面白い!臨場感。「Time」、時間を無駄にしたらとんでもなく恐ろしいことが起こりそうな気がするし、「Brain Damage」の歌詞世界はサイコスリラー系の映画にして欲しい…!#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 10, 2022
前半は狂気成分多めだけど、後半に行くにつれて感動的で壮大。アルバム最後の曲に、ビートルズの「Ticket To Ride」のオーケストラバージョンのパッセージが流れているらしい→なんとなくわかる#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 11, 2022
「The Great Gig in the Sky」も段々と効いてくる…あの情熱的なスキャット、ほとんど即興らしく驚いた…!Pink Floydのジャズテイスト好き!「狂気」レビューは明日でついに最終回!!!#内山結愛一日一アルバム
・Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) January 12, 2022
Pink Floyd漬けの10日間、本日で一旦集結!思いの外あっという間だった…!プログレの音楽難しく感じていたけど、少しは親しくなれた…気がしている!長く聴いて、これからも変化を楽しんでいきたい!#内山結愛一日一アルバム
まず、聴き方が浅いという批判に対して、今回の試みが答えになっているのかどうかについては疑義が残る。10日かけて聞き込んで出力されるものは10日聞き込んだだけのものでしかなく、もともとの主張でいう所の表面的な聴取体験というものに対しては別に否定できていないのでは?
一方で、思ったよりも外部的な情報を取り入れて多層的に作品を(同じ10日間で曲ぐらいしか聞かなかった自分よりも)味わおうとしている姿勢が見られた。そこの部分については素直に優れていると思う。
自分の感想文と比較してみると、意外とおんなじこと言っているなというのが正直なところ。そこから考えると、彼女の音楽への解像度は自分と同じくらいであり、その意味では聴き方が浅いという批判は自分にも当てはまるとは思った。違いを述べるとしたら、今回のような例外を除いては自分が何か好きなものについて言及する記事を書く場合、最低でも2年程度は熟成している状態でものを書いているといったところか。そういったナラティブの蓄積がないと浅いものが出来上がるという構図は彼女の実力不足ではなく、ある程度構造的なものであることが分かった。(自分が同レベルということなのかもしれないが。)
今回の実験で改めて本人にいうことが出来るだろう。「あと4年聴いてから出直せ」と。
そういえば、ファンの消費形態への文句については特に、(708さん含め)否定されていないのだけれども、それでいいのか?
正直、個人の記事に対して、コンテンツの俎上で反抗するというアクションを取った内山さんは尊敬に値するなと今回、同じく10日かけて追体験した身としては思った。一方で、取り巻くファンネルの質は低い、しょうもないという感覚がある程度強化された。小人の交わりは甘きことRAYの如し。ってね。