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『最強の「独学」仕事術』 を読んで
話題の『ゼロ秒思考』の著者、赤羽雄二さんの新刊です。
「相談相手がいないあなたのための羅針盤」というサブタイトルを見たとき、「あ、これ私のための本!」と、思わずつぶやいてしまいました。
私は50歳を過ぎてから大学の通信教育課程3年に編入、先生や先輩から刺激をもらいながら研究したいと考え、大学院に進学しました。しかし、コロナの影響で、授業は対面ではなく、「オンデマンド型」と「同時双方向型」の2タイプのオンラインで、通信と変わらないような感じがしています。
大学院では家族療法の研究をしており、オンライン語学留学中でもあります。メンタル・アートセラピストであり、初級気功太極拳のサークル講師もしています。研究と仕事と同じくらい、生活者として家事を行うことの大切さも感じており、毎日をどのようにマネージングすれば結果を出せるかという課題を抱えています。
この本には、誰かに相談しづらい中、どのようにすれば高いやる気を維持できるのか、結果を出せるのか、ストレスを減らせるのかなど、学生にも大いに参考になることがたくさん書かれています。
読み終えた今、この本は最強のマニュアルであり、私にとっての羅針盤になると確信しています。
(はじめに)に、書かれている「自分の人生を決めるのは自分だけ」は、セラピストとして私が、子どもの問題行動で悩むお母さん方にお伝えしている言葉と同じだと思いました。それは「子どもが自分のやりたいことに向かって手放しで進んでいけるためには、親が幸せであることが大前提。自分の幸せは自分で責任を持つ必要がある」です。
自分の幸せに自分で責任をもつという視点は持っていても、目の前の仕事や課題に取り組む中、『何を実現したいのか』が、薄れてしまっていっていて、やる気の維持が出来づらい状態にあることに気づきました。
私に必要なことは、
1.自分がワクワクするようなターゲット
2.何が起きると嬉しいのか
3.その理想的な状況を起こすためには、何が起きるといいのか
4.それを実現するために自分に何ができるのかを検討する
以上のリストアップと、自分にとって何が大切なのかを正しく判断すること、5年後、10年後の自分がどうなっていたいかを考え、しっかり種まきして行くことです。
私は論文を書いたことがありません。今、机の上には、修士論文はどのように書くのかから、必要だと考えて集めた文献が山積みです。文章を書くことが苦手なので、情報収集に逃げている自分に気づきました。初期に全体像を描いてPDCAを回し続けることと、PDCAを「瞬時に」「高速で」「何度も」回す習慣を身につけることの大切さを学びました。逃げていても始まりません、早速取りかかります。
「A4メモ書き」をするともやもやが消え、繰り返していると考えが整理され、「どう行動すべきか」ということまで頭に浮かぶようになるそうです。ストレス解消に役立つとし、赤羽さんはこれを「アクティブ瞑想」と呼んでいます。私はまだ始めたばかりですが、思考を自身で整理していくために、アクティブ瞑想を毎日実行していきます。
私の長所はやりたいことがあるとそれに向かって行動し没頭できることだと思っています。 高校生の頃からずっと武道が好きで、引っ越した先々でも稽古に通うことを優先させてきてしまい、自己開示が苦手なこともあって、一緒に旅行に出かけるなど多くの時間を一緒にすごす親友がいません。 私の名前の漢字は友だちの友と子、親友と呼べる人がいないので、名前負けだなとずっと感じていました。目的別で人と会うことはしてきたので、いざというとき相談できる人は、5,6人はいます。「親友はいらない大事なのは価値観の共有」を読んで、親友がいない自分のことを肯定されたと感じることができました。
家族療法では問題行動や症状は家族の中の一番弱い者に現れることが多いと考えますが、誰のせいかという犯人探しはしません。家族の硬直した行動パターンを変えていく関わりをするのがセラピストの役割で、そのために家族メンバーひとりひとりの「安全基地」となる必要があります。私にも心の「安全基地」となる人が必要であることが理解できたので、そのような人を積極的に探していきたいです。
本書にあった赤羽さんおすすめの本『小児期トラウマがもたらす病』を読みました。回復への旅のステップの中に、私の仕事であるアートセラピーと太極拳・気功がありました。私はおよそ30年、独学で、愛着障害、パーソナリティ障害、発達障害、アダルトチルドレン、トラウマ解放、世代間連鎖などを学んできたつもりでいました。今回、独学の概念がかわりました。
関連書をもう一度しっかり読み直し、内容をまとめて人に話すなど、アウトプットし理解をさらに深めること、やる気の維持、スピードアップ、PDCA、アクティブリスニングの実践を続けることで、自分のやりたいことを貫ける人生に切り替えることが可能になるのだと思います。
マッキンゼーで活躍され、現在もベンチャー支援、大企業経営改革、人材育成、新事業創出支援をされている赤羽さんが、これらの障害理解の必要性について書かれているのを読んで、「仕事の方向性は間違ってないよ」と背中を押してもらった感じがしています。
言葉で気持ちを表現できない子どもたちに寄り添い(With Children)、ともこメソッドを用いたファミリーアートセラピーを展開していきたいです。