見出し画像

『Commander '85』AI搭載パソコンを巡る少年の冒険と80年代アメリカをポーランド移民の視点で描く

法廷で被告としての証言をフラッシュバックとして一人称視点で体験し、自身の無実を証明する一風変わったアドベンチャーゲーム『Bohemian Killing』のデベロッパーの新作と聞けば、一風変わったゲームに興味がある方にはこれ以上説明はいらないかもしれません。

今回紹介するのは、AI搭載型コンピューターに導かれ、冷戦やロズウェル事件の真実を巡るミステリーに足を踏み入れるSFスリラー『Commander '85』。開発はポーランドのビデオゲームデザイナーThe Moonwallsことマーチン・マカイさん。

Steamストアページもオープンしており、7月11日に無料のプロローグ版の配信が予定されています。PCだけでなくPS4、Xbox One、Nintendo Switchでもリリース予定。

Commander '85

『Commander '85』は一人称視点のアドベンチャーゲームです。誕生日のプレゼントにもらった人工知能を搭載の超高性能PC「Commander 85」が、プレイヤーをミステリアスな陰謀へと誘います。

Commander 85はさまざまな機能を持っており、話し相手となるだけでなく、ゲーム内でも実際にゲームやプログラムをインストールして利用したり、不要であればアンインストールする、ごく普通のPCとしても利用できます。スクリーンショットを見ると、フロッガーやドンキーコングのクローンゲームが出てくるようです。

幸せな家庭の裏では、ある軍事実験の暴走により世界は第三次世界大戦、終末的な核戦争の危機に直面します。プレイヤーはCommander 85と友人、そしてマッドなサイエンティストの力を借りて、第三次世界大戦の危機を終わらせ、神秘的なCommander 85の謎を解き明かし、ロズウェル事件の裏に隠された真実を解き明かさなければなりません。

プレイヤーの選択は物語に影響を与え、エンディングも分岐。また、前回のプレイでは起きなかった予期せぬイベントが起きたりと、リプレイ時には新鮮な気持ちで遊べます。

ゲームは80年代のアメリカをポーランド人移民から見た姿で描くところも注目です。彼らの文化やその問題点にすら言及します。本作のために作られたオリジナルのラジオ番組や音楽は、当時の雰囲気を体験できるとのこと。

とはいえ、異なる文化であっても母親というのは変わりません。学校のことを話したり、パソコンを一日中いじることへのお小言をもらったりと、初めてパソコンを手にした子ども時代を思い出すようなノスタルジーを再現するそうです。

ひとくちインディ!」は5分で読めるインディゲーム紹介マガジン。SNSなどで見つけたおもしろそうなゲームを簡単手早く紹介します。次回もお楽しみに。

いいなと思ったら応援しよう!