術後1日目。
夜中に3本目の吐き気止めの点滴入れてもらって少し楽になってやっと眠れる。
朝起きたら胃は痛いものの、腸閉塞になった時を思わせるようなエンドレスで絶望的な吐き気は物の見事におさまっていた。
吐き気がおさまると手術痕の痛さが気になってくるが我慢できるレベルなので問題はなし。
朝になってエアーマッサージャーや着圧ソックスも取り除かれ、「歩けたら尿管を抜きましょう」と言われ張り切り歩く。
手術痕の痛さは痛み止めの点滴もしていたのでほぼなし。
よって、不織布で出来たマジックテープがチクチクする術衣からパジャマに着替え、何故か尿管着いたままパンツを履かされる。
「尿管抜けないとパンツ履けないんですけど…」っていう私の発言で思い出したかのように尿管を荒々しく抜く看護師。
多分、看護師によってはもっと丁寧に抜いて下さると思うのだけれども、何だか手荒な犯行の看護師であった。
まだ点滴のガラガラを押しながらではあるが、これで自らお茶やお水を汲みに行けてトイレにも行ける。
勿論お腹には力を入れられないのであるが、ある程度自分で動ける幸せを噛みしめる術後1日目。
お昼から柔菜食が登場。
昨日の夜、胃が空っぽで吐き続けたので一口目が怖かったが、ガツガツと食べてしまった。
その後もごそごそ歩いたり寝たりを繰り返していると夜ご飯の時間になり、お腹が空き過ぎていて夜も完食。
元気になるには食べることは必須なんだと改めて思った。
この日の夜で点滴が終了したが、やはり痛み止めの点滴が無くなり飲み薬だけになるとお腹の傷の痛みが出てくる。前日は寝返りも打てていたのに体を捩ろうとするとギュンっと鋭い痛みが襲ってきて寝返りが打てない。
みぞおちの辺りも痛くてあくびができない。
勿論笑うことも出来ず、TVerを見ながらひたすら笑いを圧し殺す時間を過ごす。
退院は早いに越したことは無いが、あと3日で本当に退院出来るのだろうか。
帰宅してからの生活が若干ではあるが不安だ。