京都の大学生活は最高だった
京都市は大学生の街
令和2年度のとある調査によると京都には34個の大学(全国6位)、学生数は約15万人。これは京都市域の人口(約150万)のうち実に10人に1人が大学生みたいです。
そんな日本有数の大学生の街京都で、私自身も一人暮らしをしながら大学4年間を過ごしたわけですが、京都での大学生活は最高に楽しかった記憶があります。
最近、Twitter(X)で偶然流れてきた上記の記事を読んですごい懐かしい気持ちになったり、ひさしぶりに京都の母校へ行ったり、昔の下宿先の周辺をうろうろしてみたり、鴨川で男一人でくるりを聴きながらチルったりしたり・・・
こうした偶然が重なって京都の大学生活を思い出す機会がありまして、振り返ってみるとと大学生活を京都でできてよかったなと。
じゃあ具体的にどこがよかったのか言語化してみたくなったので、ちょっと整理してみることにします。
ちなみに、ここで言っている"京都"は、ほぼ京都市街のこと指してます。京都市以外はごめんなさい、あまりわかりません。
ここが良きかな京都の魅力
①町並みが飽きない(綺麗・面白い)
京都は町並みがきれいです。
京都市の景観条例によって京都は31㎡以上の建物が建てれないようなので、景観が全体として統一的に保たれている印象を受けます。
面白いと言っているのは、街の中にいろんな建物・自然が溢れているから。例えば・・・
・桂川、鴨川といった大きな川があり。
・あちらこちらに寺院や神社があり。
・寺院や神社の多くは整備された庭園や木々があり。
・ちょっと小道に入れば町家があり。
・烏丸周辺には複数の西洋建築物があり。
うまくまとめられず箇条で列挙してしまいましたが、要するに街並みいろんな構成要素があって飽きがきません。市街地をサイクリングや散歩で散策するだけでも楽しいです。
②時間の流れが遅い
これはあくまで私の感覚的な話。
ただ、下記のツイートをちょっと前に見かけて、わかりみが深いというかめちゃ共感しますね。
まさにこのツイートが自分の気持ちを代弁してくれています。
京都の大学生は、サラリーマンの殺伐した雰囲気が感じにくい点と観光地というの非日常的な雰囲気の中で生活することができます。
いちおう京都駅や烏丸周辺はオフィス街ではあるものの、観光地内にあるオフィス街という感じ。
さっきも話に出てきましたが京都の景観を保つために、条例で高層ビルが建てられていないこともそう感じさせない要因の一つにあると思います。
そんなどこか閉鎖的な空間でありながら、観光や留学で多くの外国人が身近にいる点もどこか独特な雰囲気を持っています。
観光地という点もあって、非日常感が漂っており、ただでさえ時間が有り余っている大学生にとって、さらにゆったりとした時間感覚へと誘っている感じがします。まあ、あくまで"感じ"ということで。
③日常が観光
京都に住んでる人は、基本観光をしないようです。まあ行こうと思えばいつだって行けるし、そもそも地元だから観光って感覚はないんでしょう。
私は4年間しか京都に住んでいませんが、たしかに「観光」としてちゃんと散策したのは最初の半年くらいと卒業前の1カ月くらい。少しその感覚はわかる気がします。
なんというか、意識して観光なんてしなくても、日常生活が常に観光とも言えます。その当時はそんなこと全然思わなかったけど。だって日常だから。
近所に仁和寺があってよく散歩したり。
バイトの帰り道に鴨川沿いを自転車で走ったり。
嵐山の竹林の道が日課のランニングコースだったり。
授業の合間に竜安寺の石庭を見てチルったり。
河原町で遊ぶついでに祇園や清水寺まで散歩したり。
今思えば、どれもとても贅沢な時間でした。
④ 生活しやすい街
大学生目線ですが、総じて住みやすい街だと思います。
市内はだいたい自転車で移動可能
河原町か京都駅で基本事足りる
家賃が安い
大学周辺には安いごはん屋(定食屋)や居酒屋が多い
あくまで京都市街でですが、昔の名残で道路が碁盤の目のように整備されているのでわかりやすかったり。急な坂道も少なので自転車さえあれば移動も楽ちん。
デメリットもあげてみる
こんな感じで挙げたように京都での大学生活は総じて最高なのですが、良いところばかり言ってもあれなので悪いところについてもあげてみます。
①結局遊ぶのは河原町か京都駅
京都での大学生の遊び場、買い物やデートスポットといえば、河原町もしくは京都駅になります。逆にそこしかない(笑)
二条や北山、烏丸等もあるが、網羅性を考えるとこの2箇所周辺に行けばだいたい事足ります。
当時大学の知り合いにすれちがうこともちらほら。そういう意味でも京都市内に住んでると世間は狭いですね。
あんまりデートで観光はしなかったな。河原町や京都駅に飽きたら大阪のユニバ、梅田やなんば・神戸の三宮なんかに行ったりすることも。
関西最大の遊び所といえばユニバ(だと勝手に思ってる)ですが、京都からはちょっと遠いのが難点。ただ大学生は平日に行けるので最強!
②公共交通機関の便があまり良くない
京都市内はバスが一番交通網の整備・網羅されていますね。ただ、バスは基本観光客が多くてパンパンになる。当時からそうだったので今はもっとすごんじゃないでしょうか。
電車(JRや地下鉄、私鉄)もあるにはのだが、京都市内では全体的にはちぐはぐというか、全部がうまく繋がってません。
まあ移動は車が一番ですが、京都は細い道が多いので自転車もしくは原付のほうが小回りが効いていいかもしれません。サイクリングくらいのスピード感が散策にも◎。
③就活には不便(だった)
今はリモートでの会社説明会や面接が当たり前ですが、私が就活していた2015年、2016年あたりは当然現地開催が当たり前の時代。
大阪や東京の就活で説明会や面接に行く場合は当然現地に行く必要があります。
大阪-京都でも1時間くらいは余裕でかかります、電車賃も地味にかかります。いまの就活はリモートが主流になっているようで羨ましい。
④都会のスピード感に戸惑う
まあこれは良いところで挙げた時間感覚の逆説的なところではありますが、当時就活で平日に東京の新宿や大阪の淀屋橋のオフィス街に行くと、早送りのような時間スピードに感じてました。
サラリーマンの歩くスビードが早すぎるし、みんなすごい仕事できる人たちに見えて、自分がこんなんで社会でやっていけるのかとても不安になりました・・・そういう意味では都会に大学があるほうが慣れていいのかも。
総じて京都の大学生活は楽しい
デメリットも挙げましたが、トータルで見れば圧倒的に良いところが優っており、総じて京都での大学生活は、他の都市よりも楽しい大学生活を送れるはず。
大学生という人生のモラトリアムを過ごすのに、京都は最高の場所。
京都市内ってサイズ的には決して大きな都市ではないのですが、大学はもちろん、商業施設、そして観光地といろいろ凝縮しています。
また、近隣の大阪や神戸とは少し離れていて、どこか実社会とは関わりが薄い、学生にとっては少し閉鎖的な環境が大学生活をより集中させてくれます。
"都会"の大学生も楽しいのでしょうが、京都は都会の殺伐としたサラリーマン社会からはすこし離れた環境でのびのび学生を満喫できますよ。
大学なので何を学ぶかが最重要ではありますが、どこで学ぶかも同じくらい重要・・・うまくまとめられなかったので写真で締めたいと思います。どーん。