アレも酒場、コレも酒場

東京が463人だっていう。非常事態宣言が出され、新宿から人がいなくなってしまった頃、無人の新幹線が走り回っていた頃、そんな4月、5月をはるかに超える人数が毎日更新されている。検査数増えているから相対的上昇だし、死んじゃう有名人のニュースもないし、あのころと違うから大丈夫っていう人もいるし、経済回さないとそっちで死ぬって言うし、政府はもう非常事態宣言する気はないって言うし、大丈夫じゃないかなって思うけどやっぱり罹るのは怖いって思う。

たださすがに増えすぎたのか都が独自の非常事態宣言を考えてるってニュースが流れてきた。真っ先に上がったのが酒類を提供する飲食店。次にカラオケ。再び夜間の時短営業を要請するっぽい。

これをみて、ああやっぱり対策方法はアップデートしないんだなあってがっかりした。1か月以上身銭を切って耐え忍び、もう無理でしょって思った矢先に同じことをするって安易だと思う。あの苦労を押し付ける意味を全く考えていない。

当たり前だけど、酒類を提供する飲食店だっていろんなお店がある。若者が大騒ぎしている居酒屋もあれば、静かに音楽の流れるバーもある。カラオケの歌声が絶えないスナックもある。接触を期待するような風俗店もある。客の入りだって千差万別。直感でモノを判断しちゃいけないのかもしれないけど、3密という判断基準から言えば、ぱっと見でも危険度なんてピンキリだと思う。それを十把一絡げに規制するのは乱暴としか思えない。

区別ができないから大きめに線を引きました。

行政の考えることっていつもそうなんだよね。線引きに主観があってはいけないから明確にする。誰もがわかるように大きな区分にする。3密で危ないと言われたライブハウスやライブバーだって、コロナ以前でも客が数人なんて店あるんだよ。線引きの事情でそんな店まで苦しませてしまうのはもうやめてほしい。

何でも自己責任は困るけど、少しでも経済回したければやっぱり一人一人が自分で判断できないとマズいんじゃないかと思う。お店の戸を開いてから、「混んでいるからやめておこう」「騒がしいからやめておこう」。客側にそんな判断が出来れば感染を抑えて営業は続けられると思うし、売り上げはゼロにならない(減るとは思うけど)。客側がそんな基準で店を選ぶようになれば、いずれお店の方が、混まない工夫。騒がせない工夫。をするんじゃないかな。

ちゃんと全部に補償できるならいいけど、たぶん無理よね。だったらもう少し細やかに考えてみてほしい。新しい生活様式を創るってそういう事だと思う。


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