社会人になってからの調べものとかお勉強の難しさ。

 洋楽のド名盤を聴こうとか思ってローリングストーンのオールタイムベストのランキングとか観ていて名画もランキングはあるし近代文学、現代文学の名作とかもブックガイドとかたくさんあるけれども、戦後の文芸批評とか日本の思想系の本で、分かりやすいランキングとかブックリストってあるのかしら。
 西洋哲学もそれなりにブックガイドというか、そういうのはありそうだけれど、一応私が日本文学の学部に居たから何となく空気で分かるのはあるけれども、ゲンロンとかやっていて、批評空間の人も必読書150とか出していたが後者は小説多めだったか。ゼロ年代の人文系の10冊とか言われてもあれだな。
 平成の名作小説ベスト100とかないのかと思ったが朝日新聞にそれに近いのがあるが、あとは出版社毎のになるのか。1年毎のとかジャンルとか文学賞とかは毎年のように発表されているが。
 音楽とか映画とかなら社会人になってからも消費するんだけど、社会人になってから戦後の思想とか哲学とか学びたい人に向けてのブックガイドとかは需要がないのかしら。学部時代の記憶を辿るしかないのか。

 ランキングとかといって、一位を決めたいとかではなくて、たとえば、日本史の戦国時代について知りたいとなったときにブックガイドとかあると便利なんだけどな。買って読んで買うんじゃなかったとかなるのはなあ、今さら。需要がないか。専門家とかに選ばせてもバラバラになるのかしらね。

 たとえば、近代文学研究のレポートを書くとか言って、夏目漱石の『それから』についての論文をとりあえず百とか読むとどの論文でも参照している本とか論文とか出てくると思うのだけど、そういうもののブックガイドとかないとか変じゃないか。変じゃないのか。日本の戦後思想についての名著なら何とか。
 いや、と言うのも情けない話。日本の日記文学についての概説が知りたいと思って探したのだが、地道な研究の成果というか、そういう本ってどれだかネットで探したぐらいでは見つからないという不甲斐なさでございまして。別に近世でも同じことなのだがね。自分の大学の先生の本でも探すか。

 仲間からの回答のひとつとして、ブックガイドの代わりを学術誌や国文学研究とかがその役割をしているからでは?とおっしゃっていました。

 歴史研究とかもたびたび修正が加わっているのだからそれについての本とか論文とか探せば出てくるはずなのに探し方が分からないぜ。ニッチすぎるのか。

 単純にパイとか母数とか需要が小さいから存在しないのかと考えたら楽になったか。昨日あれこれ考えてつぶやいたりメッセージを送ったりしたが、見当違いなことをしていた気がして恥ずかしくなった。