高校生と古典に触れ、そしてポッドキャストを始める4月でした。
ヒマラボの森田です。
いやはやコロナの影響が強まる中、ヒマラボも気づけば法人として2年目、試みとしてもう4年目に入ろうとしております。最近のご報告です。
高校生と古典に触れてLINEスタンプ考えたり、ポッドキャストを録り始めたり。
古典の学びをLINEスタンプにする
ヒマラボ研究員の浜田先生(高校で数学を教えていらっしゃいます)と一緒に、「学びスタンプ」というプロジェクトを。
これは東京や埼玉の高校生6名ほどと大学生(福岡大学)と一緒に教養的な学問の講義を聞いて、そのアウトプットをLINEスタンプにしていこうというものです。男子高校生が「古典をやる意味がわからん」と言っているので、じゃあ源氏物語の研究者と一緒にやろうよと大阪工業大学の横山恵理先生にお越しいただいて(オンラインで)。
源氏物語の絵巻物読んだり、伊勢物語の言語表現について聞いたり(情報科学部で古典教えていらっしゃるので、苦手な人がどう楽しむのかへの工夫が素晴らしいんです)。LINEスタンプに落とし込むプロセス、時間少なかったけど、そこでまた古典嫌いな高校生も単語や時代背景を調べ直したり。
東京の先生が関東の高校生をまとめ、大阪の先生が講義をし、それを福岡から大学生とサポートしていくという、遠隔オンラインのご時世ならではの楽しみ。LINE Fukuokaさんからも最後にゲストにお越しいただけて講評までいただいて。
いま大学で取り組んでいる教育手法はどんどん高校に移っていくだろうな。高校生から聞いた「古典を学ぶ意義なんて、古典が好きな人は考えないんだって。嫌いだから意味とか意義とか考え始めるんだよ。横山先生に教えてもらってたら古典が嫌になるわけないじゃん」って言葉や「古典の教え方がつまらなくなるのは仕方ないと思う。だって入試がそうなってますから」という言葉。
ひとつ先が既定してるんですよね、ひとつ前を。ひとつ先をひとつ前に組み込んでも、ちゃんと楽しめそうだなという実感を得られた取組でした。
ポッドキャスト、はじめます。
そしてもうひとつ、これから音声コンテンツの配信をやってまいります(皆さまもう、目が疲れてらっしゃるでしょうから、お耳を拝借)。内容は主に教養的な学問分野の研究者とのお話にしていく予定。配信は5月からです。
第一回は音楽教育の研究をされている長崎大学の西田治先生との予定です。
(一番左の方が西田先生。福岡大学ゼミ生向け音楽ワークショップの写真)
哲学がご専門の須長先生@福岡大学が「教養は専門を脇支えするものです」と話されていました。ただ、これだけ不確実で変化を迫られる時代ですから、専門知識や従来知識の変化が激しいですよね。脇支えするものに触れておくことが、この足下グラグラする社会においてはより重要かなって。すぐには役に立たないと言われ、補助的と思われていた存在が、実は一番役に立つ局面でしょうか(これから先もそうかな)。
そういったものに疎い私が一番触れたいだけかもしれませんが。
「音楽と人との関わり」について研究する西田先生。面白いんです。
研究だけじゃなくて、各種ワークショップなど実践もたくさん。私は研究も好きだけど、研究者が好きなんだなと改めて。
ポッドキャストの名前は「ステッキ」にしましょう。
私たちをちょっと支える知に触れるポッドキャストです。
ヒマラボのステッキ。
初回のアシスタントは第1期のヒマラボ研究員で実は軽音の部活もしていた阿部くん。15分ほどのお話を2-3回に渡って展開したいと思います(編集中なので変わるかも)。
あ、そうだ横山先生にも出ていただこう。源氏物語好きな大学生と一緒に。
Spotifyなど各種ポッドキャストで聴けるようにしていきますね。
親友が始めたしRadiotalkもいいな。音源アップできたら最高なんだけど。
どんな研究者で、なぜその研究なんでしょうか。音楽と人との関わりって?おすすめの本も聞いてみたりです。
それでは
ヒマラボがヒマラボらしくありつつも、できることを少しずつ。
2期目もよろしくお願いします。
大変だけど、好奇心を失わず。
リサーチカルチャーを醸しましょう。
ポッドキャスト楽しいから、どんどんやろう。
(研究者の方、ぜひご紹介いただきたい!noteも声で書こうかな)