ゼミのプロジェクトが始まるから、問題発見とはみたいな話をした。
早いもんでもう10月で。ゼミは4回目あたり。4年生は引き続き卒論やってもらいつつ。2、3年生はプロジェクトの割り振り。
2年生は10人くらいがシャルソン、8人くらいが産学連携プロジェクト。あとの2人にはゼミのポッドキャストのコンテンツを作ってもらうことにした。
実は「モリタゼミのモリラジ」というポッドキャストがある。アイコンは5期生(今の4年生)のセンスの塊が作ってくれた。
うちのゼミはみんなnoteに振り返りを書いてもらっている。でもそれは自分と向き合うものなので、もう少し対話しながら振りかえるのもいいかもと始めたものだった。誰かと振り返りしてみたら、と言ったところでお互いに話すわけがない。ポッドキャスト作れと言うと、お互いに話す。何事もひとつ先を設定するのが大事。
わりとゆるゆる話すコンテンツで、気づけば80回以上更新されていた。これはこれで好きなんだけど、ガチコンテンツも作ってみてほしいなと思い、今回は二人に打診をしてみた。自分ごとになりやすい人じゃないと難しいので、マスコミ関係や事業作りに興味ある学生を誘ってみた。良いタイミングかなと思ったし、よい機会にしてもらえたら嬉しいなと思う。でも二人だから孤立感出ないように工夫しないとだ(寂しさ感じたら言ってほしい)。
思ったより地域系多かった。少し嬉しかった。サイエンスカフェなりシチズンサイエンスに係る取り組みを街なかに展開していくことをやってほしいので、そういうメンバーが多いのはとても心強い。ローカルに対して何かをやりたい学生、こんなにいるんだ。規模は小さなイベントではあるんだけど、もしかすると遊び心を持って色んな人を巻き込んでくれそうなワクワクも得た。
企業連携組はクセが強すぎる。振り分けながら、これはこれで楽しみだった。愉しむ力は強そう。何やりたいか学生側から提案すればいいですか?みたいな声も出たり。そういうのは最高だ。そう思いつつ、今日企業と打ち合わせもしていた。学生も提案するなら、私はそれを超える提案をしてみたいもんだ。
2年ゼミ生には簡単に「問題発見」についてのお話。
3年ゼミは、おおよそ割り振りも先週決まって、今週は少し進捗確認もいれつつ雑談。あとはこちらも「問題発見とは」について40分くらい話した(ちょい長め)。3年生とはちょっと対話多めにしてみている。優秀だけど内に秘めがちで、そのままだと私から与えたものをそれなりにやるに留まってしまう。与えてもできてしまうのが3年生の特徴で、一定の成果にはたどり着く安心感はあれど、グループでやるときに出てしまうメンバー間の負荷の偏り、秘めすぎることでのズレ、勇気出して発言してズレたがっかりでの不満(これも表には出ずに裏垢に出る)とその溜め込みなどもある。聞けば色々な考えもあって、とても良いものだらけだ。不満や消化不良のまま終わってるものも次にこう繋げてほしいと個別でも伝えたり。内向性がもつ弱みを支えつつ、強みを活かせるように工夫したい。
両方の学年ともに問題発見について話したのは、企画をうまく進めるためもあるけど、自分がやるプロジェクトを自分なりにどう位置づけるかを考えてほしいことがあった。
楽しそうだからやる。まあわかるけど。楽しくないと思ったらそれまで、みたいなノリでいいんだろうか。
自分はこうなってたいな、と大まかにでいいから考えてみる。明確な職業をイメージしろってことではない。でもそこと今とでギャップがあるなら、それをこのプロジェクトの中で課題解決しようとしてみたらいいんじゃないかということだ。
3年生は「バイト先で若手の取りまとめをしろと言われているけども、マネジメントもう少しうまくできるようになりたい。そこに課題意識あるので、3年生だけではなくて、2年生と一緒にプロジェクトに取り組みたい」と話していた。こういう課題意識があると、「先生にやれと言われたから」「ゼミでやることになっていたから」という枠を超えて、自分のストーリーの中にこれからやることが位置づいてくる。3年生だけでやるプロジェクトから枠がぐっと広がる(いや、自分の意志でぐっと広げたんだと思ってほしい)。
問題発見はプロジェクトの自分ごと化の一歩目。マイナスを埋めるような発生型の問題ではなくて、プラスに持っていく成長のための開発型の問題設定。
自分の人生の主人公は自分だから。私がやってということを言われたとおりにやるだけだと、私の人生のサブキャラになってしまう。私は私でゴールがある。あなたはあなたでゴールがある。目的は違うけど、行動をともにして、それぞれが良いゴールにたどり着くのが一番いい。
そんな意図だった。
3年生、秘めがちとか書いたけど、ゼミ終わったら3年生から2−4年で懇親会したいと連絡がきた。そしたら2年生からも今度は2年生だけでも懇親会したいと連絡もきた(学年またぐのが嫌という意味ではないw)。
意図や意志を持って動き出す人が出てきた。
30分書いたしこの辺で。学会の用意せなあかん。
なんだかめっちゃ良くなると思うけど、まあ着実に着実にいきたい。
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