ソロライブを終えて
僕です。
2024年4月14日。僕は初めてのソロライブを行いました。
和太鼓を始めて21年。初めてのソロライブ。終わった直後にこれを書いておりますが、色々な感情が湧き上がってきました。
纏まらないままにつらつらと書いてみようかなと思います。
◾️死というテーマの話
今回のソロライブ、僕はテーマを「徹底的な自己紹介」としました。和太鼓グループ彩に所属していた時から応援してくれている方、インターネットを通じて知ってくれた友達、格闘ゲームで共に切磋琢磨する仲間。今回のライブは色んな人が来てくれました。淡路島からも来てくれたよ。ほんまありがとうな。
誰も置いていきたくない。20名という少人数だからこそできることとして、全員になるべく丁寧な自己紹介をしよう。和太鼓奏者山田啓吾を知ってもらおうと思い、セットリストを組み立てました。
最初は「死」をテーマにしようと思ってました。僕は死ぬ気になっているんだろうか。本当に死ぬ直前まで和太鼓を打ったら、その先にどんな世界が見えているんだろう。そこに興味があった。
でも、膵臓が爆発して本当に死にかけた友達が「俺死にかけたけど話してて滑り倒した時に『うわ死にてー』とか普通になるよ」って話してるのを聞いてやめました。引くもまた勇気。
ただ。
今回最後に演奏した曲、「散ればこそ」。この曲は、初めて演奏する曲でした。僕が和太鼓グループ彩を辞めてから作られた曲。コロナ禍に、演者としての生死を彷徨った彼らだから出来た曲。
まさに死をテーマにしている。
僕は敢えて、自分のソロライブにて、やったことがないこれを最後の曲に選びました。
来てくれていた作曲者の葛西さん(元和太鼓グループ彩代表。僕の先輩)が、まあこの人は頭が大変良いので見事に言い当てていたのですが、「バンドで演奏してる時、死を実感できてないんだと思う」と。
僕は現在「AJATE」というバンドで和太鼓を打ち、夏にはヨーロッパツアーも予定しています。世界的なワールドミュージックフェスにも出させてもらってるし、本当に貴重な体験をさせてもらっている。本当に本当に心の底から楽しい。
でも、死は実感できない。
僕は結局、死にたかったからこの曲を選んだんだろうなと。
臭い言い方だと、魂を燃やしたかった。
本来は多人数で演奏するこの曲、途中にソロがあるのですが、僕はその自由に打てるパート、2つの要素を盛り込みました。
1つは、僕が唯一和太鼓を打っていて、所謂「ゾーン」に入った『奏』という曲。4分近く連打のみをするソロパートを、そのまま再現しました。
もう1つは、僕がかつて作った『灰燼』という曲。この曲も、燃え尽きるまで打ち切るというところから来ている。
深く考えていなかったけれど、僕は自然とこれらを選んだ。多分、死にたがっていた。
僕は今日、死ねたのかな。死ねていないんだろう。
これからも僕は和太鼓を打ち続けます。死ぬ為に。
本日はお越しいただきまして、まことにありがとうございました。
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