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きっと役に立つ!困った時の「メタ思考」メタ思考トレーニングを読んで

細谷 功著 メタ思考トレーニングを読んで(Part 2)
  「メタ思考」の定義
 「物事(問題)を俯瞰的に(上から見下ろすように客観的に)考えていく思考法を指します。」

 先ず、この本の最初の部分で筆者は「無知の知」を知る、という項目を設けています。
 実は私は、この項目に惹かれて、この本を手にしたことを覚えています。多分、仕事の関係で色々悩んでいる時に、仕事帰りの本屋さん巡りで偶然この本を見つけて購入したものと思います。

 「無知の知」とは問題点の把握が必要であるときに、問題点があるのかどうかにさえ、気が付いていない点にあると指摘しています。その時の私は、恐らくその指摘に心当たりがあったのだと思います。
 しばらくその言葉が頭から離れなかったのを覚えています。

 筆者は、「無知の知」から脱するのは、他人の力では絶対に無理だと断言しています。
 つまり、自分で解決策を見出す以外に「無知の知」から脱する方法はないと言っています。
 その方法の一つが
 [何か理解できないことや自分の価値観とは反する事象に遭遇した際には、「相手がおかしい」と思うのではなく「何か自分の理解できない世界がある」と思ってみることです。「相手を変えようとする」か「自分をかえようとする」かの違いです。]と言っています。

そう簡単な方法ではありませんが、これを実践する以外に「無知の知」から脱する方法がないとすれば、実践するしかありません。
 
 ここで、最初に戻ります。本書のタイトルである「メタ思考トレーニング」の目的は何でしょうか。
 もちろん「メタ思考トレーニング」が上手出来ることではありません。
取りあえずの目的は「メタ思考」を実践できるようになること。
 では、何のために「メタ思考」を実践するのでしょうか。
メタ思考を実践することのメリットは実社会において、実に豊富で多様性に富んでいます。
 それについては
次回以降に詳しく説明することにしますが、あくまでも、本書のタイトル「メタ思考トレーニング」「「無知の知からの脱却」は方法論、手段のひとつです。
 いずれにしても、最終的な目的を忘れ、手段が目的にならないように充分に注意しなければなりません。
 最後に、この本は単なるハウツー本です。どのハウツー本でも同じですが、読んだだけでは役に立ちません。
 感動も感激もありません。若干の共感はあるかもしれませんが、実践しなければ役に立ちません。
 私も偉そうに言う割には、実践出来ているわけではありませんが、勉強していく気構えは出来ているつもりです。困った時には「メタ思考」というのが理想です。


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