![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78610387/rectangle_large_type_2_c6026075d044eae0704d30086b107bda.jpeg?width=1200)
第十一回 ヒマラヤなんちゃって句会 「ヒマラヤ天」発表!!
Twitter@himahira19で行っていた句会の結果発表の最終日です。
お待ちどうさまです!
いつもいつもなのですが、「これ好きだわー」と選んだ句が、全投句数の三分の一!!愛着を持って選んだので、絞れるはずなんてないんですよ。
ただ、ダラダラと紹介してもボクが大変ですので、ある程度数を決めてるのですが、「ヒマラヤ苺」は規定以上に書いちゃいましたテヘペロ
「ヒマラヤ天」はふたつの句との一騎打ち!
どちらも美しく、素敵な俳句でした。もうなんでこんな句詠めるのでしょうか。ヒマなん句会なんかでどうも申し訳ありません。
もうプロの俳人かもしれません!「ヒマラヤ天」に選んだのはこの一句!!
![](https://assets.st-note.com/img/1652609651254-7LZwprUixt.jpg?width=1200)
ピン10本倒れて跳ねるサマードレス かむろ坂喜奈子
「一般審査員代表(ただの俳句シラネの同僚)」との会話より。
同僚「サマードレスってどんなんですか?」
それはサマーなドレスです!などと答えたらぶん殴られてしまいそうです。
ボク「えー・・・。想像では白くて、袖がなくて、スケ番ほどではないけどロングスカートでふわっふわでー・・・。露出はほどほどかなぁ・・・」
同僚「はぁ・・・」
洋服なんてわからないものですから、こんな説明しかできません。
そこで具体的な例を挙げてみることにします。
ボク「真・女神転生の妖精ドリアードさんという悪魔が着てます!」
同僚「妖精なんですか?悪魔なんですか?」
ボク「え、妖精ドリアードという悪魔・・・あれ?」
同僚「そんな古いゲーム知りません。」
ボク「あ!マリリンモンロー!!スカートめくれておーう!みたいな」
同僚「・・・古すぎますよ。」ジェネレーションギャップでしょうかね。
マリリンモンローの物まね虚しく、いまいちピンと来てなさそうです。 そういえばと歳時記を調べてみますと『夏に着る衣服』と・・・。 要はサマーなドレスですね・・・。
とにかくボクの「サマードレス」像はこんな感じでした。上記の説明でどうにかわかってください。
上五は間違いなく『ボウリング』でしょう。10本倒れたらストライクです。
「ピン10本」も
がちゃーーんと倒れる時はしずしずとは決して倒れはしないのです。まさに「跳ねる」のです。そんな跳ねている様子や、ストライクの快音が夏の始まりを想起させます。
『ピン10本』の表記が漢数字じゃないのは、『10』がボーリングのピンを表現しているのではないでしょうか?
そして「サマードレス」が出てきます。冒頭の説明もあります通り、ひらっとふわっとした真っ白なイメージ。夏の青空の美しさや、突き抜けたあの感じがよく合います。
この句は『サマードレスのヒトがボーリングやってやっほぅ!』という句かもしれませんがとても映像的で、夏へ向かう美しい季節の太陽や青空を思わせてくれますし、ボーリングのピンの倒れる音が聞こえてくるようで、 まるで夏へ向かって走るスターターピストルのような効果を感じます。
兼題写真の「白躑躅」からの「ボーリング」という連想から詠まれた句かと思いますが、躑躅のぎゅっとした場所にぶわっと咲いている様が、「ボーリング」のストライクの場面や、気持ちよさを連想させるのに十分ですよね。「白躑躅」→「跳ねる」→「ボーリング」→「跳ねる」→「サマードレス」→「夏に跳ねる」という連想ゲームのような、映像のスライドショー的な句の作りが鮮やかで気持ちよくて、もしも『晩春から夏の名句30句集』みたいなものを編纂する機会があるとしたら、この句はどんな有名な俳人の句があったとしても、トリに近い場所に置きたいですね。(変な感想ですが・・・。)
伝わりますでしょうかこの句のこの爽快感、気持ちよさ!!
兼題写真の「白躑躅」が飛び跳ねるように咲き、ボーリングピンの快音の清々しさ、サマードレスのはっちゃけた爽快感!いやぁ「10本」が翌日の筋肉痛みたいに実に実に効いてきますね!なんだか初夏の青空に飛んでいけるような、そんな気分にさせてくれる俳句!人間が空を飛べなくてよかったと思います。飛べないからこそ空に憧憬をもてるのですから。
喉が渇いた時の炭酸飲料のような爽快感のある俳句なんて、そうそうないと思うんですよね。
難しく囚われずにこの句を飲み込んでいただけると、しんどい仕事を終えた後のコーラを飲んだあの気持ちになれると思います。
いやぁ参った!!ごちそうさまでした!!
そんなわけで第十一回ヒマラヤなんちゃって句会
「ヒマラヤ天」は、かむろ坂喜奈子さんです!!ありがとうございます!!
ところで喜奈子さん、いっつもいっつもかっこいい句ありがとうございます。根拠はなにもないのですが、書道とかいかがですか?
年末とかの『今年の漢字』みたいな、ぐわっとしたかっこいい書、喜奈子さんならかけると思うんですけどねー。
それではまた次回の「ヒマラヤなんちゃって句会」もよろしくです!!
第十一回 ヒマラヤなんちゃって句会
「ヒマラヤ苺」等々発表!!
「ヒマラヤ龍」発表!!
「ヒマラヤ地」発表!!
あわせて読みたい!恵勇先生の俳句小説シリーズ!
難しい話?鳥の話?いいえ、愛の話です
ヒマなん句会の歴史のすべて!
ヒマラヤなんちゃって句会 アーカイブ
PR 『俳句ポスト並盛連盟』(俳並連)発足してます!!!
選句 本文 編集 兼題画像 見出し画像/ヒマラヤで平謝り SpecialThanks/髙田祥聖 カニくん
いいなと思ったら応援しよう!
![ヒマラヤで平謝り](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60540411/profile_0cb475887998e8d06be0b94e32880171.jpg?width=600&crop=1:1,smart)