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第十三回ヒマラヤなんちゃって句会 「ヒマラヤ龍」発表!!
Twitter@himahira19で行っていた句会の結果発表の二日目です。
今日はみなさんの感想文をじっくり読んでみます! 一番感想文の集まった一句には「ヒマラヤ龍」を差し上げます! この賞は他の賞とも重複する可能性があります。
今回はですね、何度も何度も言っているとおりヒマなん句会、
なんと一周年記念なのです!!
オマケがいくつかあるとお話しましたよね!ええ、ええ用意してますとも!
今日のオマケ第一弾はこれです!
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なんと!ヒマラヤで平謝りさんの、第一回から第十二回の俳句!!
すごくないですか?危うげながらも継続は力なりという言葉を信じて、
毎回毎回詠んでるんだなぁと思うと感慨深いです。
もうすでにTwitter上でご自身の句を個人的にまとめている方をお見かけしましたが、何だかたかが一年、されど一年という気分にならなかったですか?
お互い頑張りましたよね?ね?
ん?いまオマケしょぼいって言った人いますか??
今回もう一個オマケあるんですよ!
どこで出るかどんなオマケかお楽しみに!!
もう一つのお楽しみ「ヒマラヤ龍」発表に参りましょう!(メインだって)
(俳句の俳号、感想文投稿いただいた方の敬称は略します。絵文字は化けるのでカットしました。本文は原文ママです。が、俳句の番号で他の句を引き合いにしている場合は、番号の代わりにその句の作者名を入れました。)
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感想文1件
都会には星が少ない旱星 さち
👸何だか切ない句ですね。日向
真闇へ隔離し海豚のロデオ審査員 せり坊
👸海豚でロデオしてみたい‼︎ 秋白ネリネ
七つの海めぐる人魚の星今宵 あなうさぎ
👸出会えたde賞! ぐずみ
人魚吹くフルート止みて流れ星 大山和水
👸アルルの女のメヌエットを吹いている人魚を想像しました。
どちらも悲恋だからでしょうか。 内田こと
胸の灯を残して遠い巴里祭 由野
👸巴里への想い、色々なドラマが想像できる句だと思います。 あなうさぎ
長き夜の雀荘に逢う八百比丘尼 長谷川水素
👸八百比丘尼が雀荘にいたら会いたいですね!咥え煙草でめっちゃ強いお姉さんのイメージです。同じ卓についたら一生上がらせてもらえないんじゃないでしょうか?麻雀のルール知らんけど。 つまりの
星涼しこの苦しさはなんなんだ 新開ちえ
👸美しいのに、それ故なのか何だか苦しい気持ちになることありますよね…
共感しました。 花咲めだ香
流氷に乗れる人魚の部分かな いかちゃん
👸逆に流氷に乗っていない部分はどこだろうと思いました。
海底へ長い尾が伸びている映像が浮かびました。 栗田すずさん
対岸の君永らえよ星月夜 多木紫蝶
👸遠距離恋愛でしょうか。
自分に何か命の危険があって、それでも思っている人に生きながらえてほしいという素直でまっすぐな気持ちに打たれました。
星が月のように明るく見える星月夜という季語ともよく似合っていて、
星と星を線で繋げれば願いを届けてもらえるという微かな希望も見えました。 濃厚エッグタルト
短夜の涙が届く海の底 北大路京介
👸涙が涙のかたちのまま暗い海底にまでたどり着く。
それくらい想いの凝った涙。夏の夜に滂沱の涙は似合わない。
ほろりと落ちた一粒に違いない。 長谷川水素
鵲の橋はこちらと案内せし 空流峰山
👸なんだろう鵲の橋?
ちょっと不思議な飛躍「せし」じゃない方が良かったけど。 穂積天玲
抱きあふのと一緒星月夜に唄へば ツナ好
👸会えない程に愛おしくなる人。
同じ夜空に歌えば、二人を包み込む星月夜が切ないです。 きのえのき
夏の夜の夢か人魚との再会 山川腎茶
👸成程、再会ですね。納得。 夏椿咲く
じゃんけんに勝って人魚と蛍の夜 亀田かつおぶし
👸「じゃんけんはあいこ蛍を見る人魚」の句と発想は似ているも、
その後の展開を想像させる面白い句。 麦のパパ
結露して落ちてきそうな天の川 鈴音(りん)
👸結露、落ちてきそうの措辞が素敵です。 日向
がっかりに慣れぬ人魚像の短夜 北欧小町
👸何か気になっちゃう句です。
人魚じゃなくて、人魚像ってところが寂しい映像をくっきり浮かばせます。
像になっても、がっかりに慣れないのかな~切ないです。 充子
原爆忌浜の砂地にマーメイド ぐずみ
👸自句が好きになれなくてどうするde賞!!!!! ぐずみ
ご自分の句に感想文を書くというのは初の試み!!
淡々とした作業中に「うふふっ」となりました!
こりゃまさに目から鱗ですね!この手があったか!!
ボクも自句を「ヒマラヤ地」とかにしれっと入れてみようかしら?
あ、では、引き続き感想文ご覧ください!みんないいこと書くなぁ!!
感想文2件
月の雨大海原の独り言 ヒマラヤで平謝り
👸雨の中大海原を前にどんな独り言を言っているのだろうと想像が広がる。
音羽実朱夏
👸映像が美しいと思いました。
海原に落ちる雨を独り言という捉え方が素敵です。充子
ありがとうございます!!暑い日のキンキンに冷えたビールのように、
真冬のおでんスープのように心に沁みますねぇ!感謝です!!
流星が流星に流星になりたい はんばぁぐ
👸流星群に心奪われているという読みかたはどうでしょうか。
心を切れ切れの言葉がよぎる。流星が、流星は、流星を、流星に…。
その最後に「なりたい」とふっと感じた。
理屈ではない。あるがままの心の写生。本物の感動。 長谷川水素
👸ふたつの「流星に」の間を切って読みました。
概念として、言葉としてのみ知っていた「流星」が、いま眼前の映像として「流星」になった。
そして、それを見た私も「流星になりたい」と思った……。
あるいは、「流星」という名前の友が(死別などで)「流星」になって、
僕も「流星になりたい」と思ってしまう……そんな可能性も思いました。「流星になりたい」という願いが、切なく、悲痛に響きます。 いかちゃん
歌のない人魚へ剣麦熟れ星 栗田すずさん
👸乙女座(人魚?)のスピカ(麦の穂の刺→剣)と
麦熟れ星は牛飼い座のアルクトゥルス、そして2つの星が春の夫婦星、
でしょうか。星座の世界。 あなうさぎ
👸剣菱がでてくるとは! ぐずみ
美しき足の生まるる星月夜 でんでん琴女
👸胎児の発生を思わせる。
妊娠四週目ほどで胎児の足はそれと分かるくらいに発達する。
満天の星の下「美しき足」の驚異に打たれたのは偶然ではないでしょう。
生命の来し方にある何十億年という歴史とその連綿と続いてゆく未来が、
天体の万古不易の理に静かに響き合います。 長谷川水素
👸素直に綺麗です。 夏椿咲く
八百比丘尼最後のキスは銀漢へ 濃厚エッグタルト
👸銀漢なのが素敵 紗羅ささら
👸長い長い命をやっと使いきって、
安らかな気持ちで天の川にキスをするのでしょうか。
よかったね、八百比丘尼。ゆっくりおやすみなさい。 つまりの
秋蛍うっすらみづにつながるる 上峰子
👸好きです。「っ」と「るる」を変えるとすごく良くなる気がします。
どう変えれば良いかって? それは急に言われても・・・ 水蜜桃
👸かなは現旧混合してましたが「う」音便の調べが特に心地良かったです。産卵を終えて果てていく成虫と、水辺に産み落とされた卵たち。
小さな命の輪廻を感じました。 まんぷく
月影かそれとも人魚の金の髪 紗羅ささら
👸綺麗daショウ! ぐずみ
👸月影に光る髪、いいですね。 夏椿咲く
巻貝をそつと真如の月へ放る ギル
👸「真如の月」という言葉を初めて知りました!
巻貝だけが物事の真実を知っているのでしょうか。 鈴白菜実
👸恵勇的一席
まず俳句として大好きなテイストなんですが、何より構成が凄い。
巻貝が良い、そつとが良い、真如の月が良くて、放るも良い。
個々に良いものを最適な位置に置いてあるから、
全体としてもバランスが取れて、句が完成していると言えます。
あと、それぞれの品詞の使い分けが完璧すぎて、
お手本として何かの教材にしたいくらいです。 恵勇
短夜の佐渡もハワイも知る人魚 朱鷺9条
👸佐渡とハワイを知っている人魚とは驚きました、
とても面白い句です。 いその松茸
👸地名に詳しい人魚がいたら面白い。そしていつでも旅行気分 万里の森
短夜やあなたを想うには永い 直
👸あなたを想うと、短い夜も永遠に感じられる
という切ない恋心にきゅんとしました。 音羽実朱夏
👸短いはずの夜もあの人のことを想っていると、なかなか明けず、
いつまでも夜が続いているようにすら感じているのでしょう。 秋白ネリネ
星々に夜風のにじむ洗い髪 菅井香永
👸しっとりと星の匂いのする洗い髪が自分のものであるかのような体感のある句です。 きのえのき
👸星々、夜風この二つで洗い髪のつやつや感が見えるように感じました。
日向
星飛ぶか賭ける人魚の帰るまで 簗瀬玲子
👸兼題の絵をとてもよく利用している句だと思いました。
人魚がいつ帰るかわからない気まぐれさと流星が流れるかという不確かさがよくあっていると思いました。 濃厚エッグタルト
👸流れ星も一瞬だけど、人魚を見かけるのもかなりレア。
両方見られる人は相当ラッキーですね。 鈴白菜実
歌声は泡となって夏空へ 音羽実朱夏
👸切ない!そして美しい!これぞ人魚という感じがします! 月石 幸
👸あの時の歌声は思い出そうとしても思い出せない。
好きです 宮本 モンヌ
人魚散骨し夕焼のマドラー モッツァレラえのくし
👸人魚の散骨という言葉の鮮度と無感情に置かれた夕焼けのマドラーの景がとにかくカッコよく、美しいです。 きのえのき
👸何か秘密を隠しているのか?そんな感じ好きです。 宮本 モンヌ
人体の七割は魚あるいは蝿 登りびと
👸上五から順に読んでいったときに、
最後の二音でそういう裏切り方もあるんだなあ、という句でした。 イサク
👸七割が「魚、あるいは蝿」が好きです。
生きるのが楽になりそう。 あなうさぎ
みじかよのUberよもう帰さない 青木りんどう
👸短夜の本意を考えると後朝の気配が濃厚に漂ってくるのですが
「もう帰さない」とは…。そもそもUberといういっときの関係が何がどうしてそうなっちまったのか。運命か罠か。この後に波乱の展開を予感せずにはいられない。逃げろ。 長谷川水素
👸UBERを返さないとはどういうことだろうと考え始めたらどんどん引き込まれてしまいました。もう帰さないは長い時間を表しているのに短夜と取り合わせたのが矛盾してて面白いと思いました。 濃厚エッグタルト
海に棲む人肺呼吸して銀河 夏椿咲く
👸前半の「海に棲む人」って措辞にやられました!
人魚から魚人の発想はありそうで、なかなかないのでは?
それが後半「肺呼吸して銀河」と繋がるんですから、クトゥルフ神話めくというか、映画「シェイプオブウォーター」みたいな妄想まで待ったナシでした。
みづちみわ
👸水上生活者かな。東南アジアっぽい。
息が続かなくなり水面に顔を出して胸いっぱいに夜気を吸い込んだ。
なんという清新な呼吸だろうか。銀河が冴え冴えと迎えてくれている。
誕生の寓意のようにも。 長谷川水素
亀戸のマーメイドに訊く二星かな 阿部八富利
👸かつては海に浮かぶ島であった「亀戸」。
人の営みにより変わる海と変わらぬ星。人魚はずっと見てきたのでしょう。
麦のパパ
👸恵勇的四席
これは褒め言葉なんですが、亀戸のマーメイドがダサくて最高です(笑)。
前半のダサさと後半の綺麗さのギャップ萌えというやつでしょうか。
ユーモアを交えて勝負できる腕が羨ましい…。 恵勇
泡となる定め厭はぬ星月夜 唯果
👸人魚姫のとても胸が苦しくなるような心情を詠った一句。
抗うことのできない運命に月明かりが合っています。 麦のパパ
👸厭わぬ がいいです。 糸川ラッコ
被虐待児の真顔のやうな星今宵 草臥れ男
👸辛い内容を詩としてあらわされている 風早杏
👸怖い怖いでもリアリティーありそう 宮本 モンヌ
夏の月ナイフ見つめる人魚姫 千代之人
👸死ぬのはダメ! ちば
👸人魚姫がナイフをみつめる、
夏の月がそれをてらしている、美しい 風早杏
出港の汽笛の遠く月涼し 緒方朋子
👸出航の船には親しい人が乗っているのかもしれません。
別れが人を清らかにするかのように星涼しの余情が清々しいのです。
きのえのき
👸映画のワンシーンみたいな句色々と想像が立ってくる。 宮本 モンヌ
アリエルの梳きし髪から流星に 砂山恵子
👸素敵な童話のワンシーンが見えました。 空流峰山
👸アリエルを使ってくるのが 面白い 風花美絵
感想文3件
夏のオペラハウス歌劇人魚姫 風早杏
👸「歌劇人魚姫」は夏じゃないとなぜか合わない。
言葉の取り合わせが全部絶妙です。 里山子
👸なぜか妙に気になる作品でした。 オペラ座の俳人
👸景がはっきり浮かびます。歌声も聞こえてくるようです。
夏が良いですね。 三月兎
ほしまつり王子さまなら海の底 つまりの
👸童話の暗黒面みたいなテイストで、とても好き。 上五や「さま」のひらがな表記がとてもマッチしてると思いました! みづちみわ
👸ハッピーエンドではない七夕。
織姫と彦星の物語Season2の予告編(笑)の映像が見えました。 まんぷく
👸ちょっと怖いです。
愛しさのあまり、王子さまを海の底へ沈めてしまった人魚なのでしょうか。そう、これでもう安心!王子さまは人魚姫だけのものになりました。 みずな
ナンパ待つ人魚に星と缶ビール 六文風鈴
👸人魚=切ないという句が多い中、ナンパという発想にやられました。
愉快 栗田すずさん
👸この人魚、実はナンパ待ちなんすね!
いやあ、この視点は面白いです。 みづちみわ
👸ずいぶんやさぐれた人魚だなあ。この句は実景と捉えたほうがよさそう。
人魚のコスプレなりマーメイドスカートなりを着た女がビール飲みながら
ナンパを待っているって状況が面白い。 ツナ好
春星やもうすぐ足になる尾ひれ 令ちゃん
👸春星が明るくていいですね。中七下五の内容と響いていて好きです。
でんでん琴女
👸人魚姫の尾ひれを想像し、春の星の暖かい感じと、これから足になるんだという期待とが優しく響きあっているように感じた。 音羽実朱夏
👸春の夜の柔らかな空気に瞬く星は、
あたかも人間になろうとする人魚姫の胸のときめき、
憧れや希望の象徴のようで、とてもロマンティックな句ですね。 緒方朋子
旱星死んだら泣いて呉れますか 朝月沙都子
👸旱星の季語が効いていて 泣いてくれますか?が切ないです 風花美絵
👸旱星の不吉な赤さと死がよく似合っていると思いました。
後半のフレーズも作中主体の気持ちをよく表現できていると思います。
濃厚エッグタルト
👸魔女から美しい声と引き替えに貰った足は、
炎天の砂浜を歩く度に焼け付くように痛かった筈。自分が死んだら、
せめて悲しみの涙をながしてほしいと願ったに違いない。 唯果
秋に入るシャンと人魚の消えた海 いたまきし
👸夏の間は確かに人魚がいた岩。
秋の声とともに水音がしたと思ったら人魚は消えていた。
シャンという響きに秋の空気と人魚の命の軽さを感じました。 夏湖乃
👸シャンという音のような様子のような響きが素敵です。 万里の森
👸秋の儚さとシャン逃げた人魚のいない海を見つめる感じがいい
宮本 モンヌ
夏の夜や修羅の国みるマーメイド いその松茸
👸「修羅の国」で北斗の拳を思い出してしまいましたが、そこまでじゃなくても、熾烈な競争やサバイバルが繰り広げられている土地に対して、
対岸から思いを馳せる様を想像しました。
残業しまくる夫を心配する妻かもしれませんよね。
「修羅の国」に対しての「マーメイド」だと、どちらも比喩として自然に読めて個人的に情景を展開しやすかったです。
言葉のバランス感が好きです。 阿部八富利
👸マーメイドは海を自由に移動できるので戦禍の国も見ることができる俳句でまとめたのがすごいと思いました 風早杏
👸「修羅の国」というフレーズが好きです。
人魚目線で見ても、一人の日本国民目線で見ても、その先に無限に広がる物語を感じる。 有野 安津
歌声の零れて流れ星となる げばげば
👸きっと美しい歌声だったんでしょう。 でんでん琴女
👸夜空が見えました。 猫髭かほり
👸美しいですね!うっとりとします。 月石 幸
じゃんけんはあいこ蛍を見る人魚 けーい◯
👸人魚の人間味を感じる作品。あの名句につなげた発想が魅力的。麦のパパ
👸池田澄子さんの有名な句を下敷きにした句。
あいこなら、結果はどうだったんだろう。
人魚は蛍になりたかったのだろうか………。
じっと見つめる目が悲しそうな気がしました。 村瀬っち
👸あいこときましたか。
蛍の顔色?を伺う人魚の様子が可愛いすぎます。 きのえのき
孤独とか恋とか詩とか星月夜 冬のおこじょ
👸そんな日あるよね! ちば
👸並列にしてる言葉が一音ずつ少なくなっていく企みが上手いですね!
みづちみわ
👸とにかく美しい!それに尽きます。 花咲めだ香
土用浪いまから空へ昇るとこ 白月
👸人魚姫も空へ登って帰っていくのですね。
空へ帰るとはつまり「死」ということなのだと読みました。 山川腎茶
👸日に焼けたサーファーが危険な土用波にのり、空へ昇るダイナミックな構図が不思議な懐かしさで描かれている感じです。 きのえのき
👸人魚が空に消えるのは、土用波の日なのですね。
あの大きなうねりにも理由があったと思うと納得がいきます。 鈴白菜実
感想文4件
透明な声を託して蛍の火 シルマ☆
👸透明な声を託すというフレーズが好きです 風早杏
👸切ないけれど、ロマンチックだなと思いました! 月石 幸
👸「透明」とは、水中より生まれた蛍の記憶か、詠者の祈りか。
二句一章の微妙な距離感に惹かれます。 まんぷく
👸透明な人魚の声を運ぶという蛍な耳を近づけてみたくなりました。
どちらも儚い美しさ。夏湖乃
暗幕にスパンコールや文化祭 充子
👸なるほど、文化祭の演目の一幕であったかと感心させられた一句。
スパンコールを星に見立てた演出がとてもきれい。 麦のパパ
👸発想の飛ばし方が勉強になります!
私も衣装を着けることが多いのでこの景もよく分かります(笑) 月石 幸
👸あの星月夜の絵から良く思いついたなと。
暗幕にスパンコールっていかにも文化祭らしい。星月夜と言わずに星月夜を連想させるテクニック。ただただ上手いなぁと。 三月兎
👸なるほど舞台設定であったか。 穂積天玲
泳がぬと申すか信長忌の人魚 オペラ座の俳人
👸信長忌との組合せ面白いです。
信長の前で戸惑う人魚の姿が浮かびました。 充子
👸信長の命令に反して手打ちにされた人魚が、昔いたのかもしれませんね。
信長忌に、人魚は人の仕打ちを思い出すために岸近くにやってくるのかも。
鈴白菜実
👸泳がぬと申すか この飄々とした、というか、
真面目にふざけた感じというか、おもしろくて大好きです。
「信長忌の人魚」という意外性。
信長の性格がばっちり反映されたようなセリフ。語順も効果的。
こういう斬新な句、詠みたいです。 村瀬っち
👸人魚と信長を合わせるとは! その発想に驚きました。
信長が言いそうなセリフですね。 桃園ユキチ
ウミユリの襞ヒマラヤの星月夜 暖井むゆき
👸美しいヒマラヤさんへのお祝句。 でんでん琴女
👸ウミユリとヒマラヤ、なんとなんと!!! ぐずみ
👸海底に根を張り腕を広げるウミユリは生きた化石と呼ばれる。
ヒマラヤの星もまたつんと澄んだ悠久の時を経て光を放っている。
対句的表現でヒマラヤさんへのご挨拶。 直
👸ウミユリ、調べました。深海のウミユリのヒダと、
世界最高峰のヒマラヤ、さらに上には星の瞬く夜空、壮大です。 あなうさぎ
夏の海あれから一年ここにいる 万里の森
👸あれからってなにがあったのでしょう といろいろ空想します 風花美絵
👸ずっとこの場所から離れられない苦しさが切ない。 秋白ネリネ
👸理由を一切言っていないのに、そんな中七下五を受け止めるだけの器の広さが、夏の海にはあります。 里山子
👸1年待っててくれてありがとう。 また逢えて嬉しいですね。でんでん琴女
漂着の瓶には手紙夏惜しむ 夏湖乃
👸拾ってみたい!夏があぁ終わっちゃうなぁという、
惜しむ気持ちもしっかり入っていると思います。 里山子
👸瓶に入った手紙には何が書いてあるのでしょう?
何だか淋しさが伝わってきました。 日向
👸瓶の中の手紙には何が書かれていたのでしょうか。
そこから始まる物語とは……。
夢野久作の「瓶詰の地獄」が思い起こされました。 山川腎茶
👸漂着した手紙にはどんな内容が......
まさか、兄とふたりで無人島に着いてしまった妹のものからでは......。
や、これじゃ夢野久作の「瓶詰地獄」か。 みづちみわ
主人公じゃない人魚の夏の果 鷺沼くぬぎ
👸主人公じゃない人魚もいたのか、と気づかされた句。
考えてみればそりゃそうだわな。 山川腎茶
👸季語と12音があってるな、と思いました。 空流峰山
👸人魚姫のお姉さんのことでしょうか。泡となって消えてしまった妹のことを考えているとしたら、切ないです。 鈴白菜実
👸物語の主人公である人魚がいれば当然、脇役のその他大勢の人魚もいるのだろう。でも、その人魚だって、自分の人生においては自分が主人公だって気づいてほしい。 梵庸子
金髪が何か淋しい夏の果 雷(らい)
👸夏の果の若者の金髪を見ての感じでしょうか?
夏に似合っていたものも、孤独感を感じるってあるなと思いました。 充子
👸切なくていい! ちば
👸金髪て、一昔前は叛逆の代名詞みたいだったけど、今は割と普通に見ますよね(田舎じゃ見ないけど)「何か淋しい」てリアルです。 穂積天玲
👸ファンタジー句としても美しいんですが、現実として読んだとき、
「金髪」が「寂しい」というのは実に詩的だなと思ったのです。
例えば夏休みの終わり際、友人が急に金髪になっていた。その姿が「何か寂しい」と感じられたなら、そこにはひとつのドラマがあると。 真井とうか
春星はやはり人魚の骨の色 常幸龍BCAD
👸「骨」という言葉にドキっとします。夏でもなく冬でもなく「春星」。
この取り合わせの妙が醸し出す作者のオリジナリティ。
独特の世界観が心に残りました。 有野 安津
👸人魚の骨はこんな色だろうな、と予想していたのと実際目にして
「やはり」とあるので、合致したのでしょう。
その色は春の星の色だった、と。 秋白ネリネ
👸人魚の骨の色は星のように光り輝いているのだと思うと凄く感動します、
とてもロマンティックです。 いその松茸
👸春星と人魚の骨という取り合わせは胸に来ます。素敵です。 仁和田 永
秋の夢柔しミックスナッツかりっ コンフィ
👸中七と下五のリズム感好き! ちば
👸なんと言っても「ミックスナッツかりっ」が抜群にインパクトありました。秋の夢の柔らかさとナッツの硬さ。
ナッツによって、夢が儚く崩されるような気がして、取り合わせが見事でした。あのイラストからこの句を生み出す発想の飛躍も素敵です。 村瀬っち
👸ミックスナッツがかりって音が聞こえます。
柔しとの対比も良いですね。 唯果
👸恵勇的三席
何なんでしょうか、この促音の羅列は(笑)。
類い稀なるセンスを感じてしまいました。
前半はそんなに跳ねる気配ないのに、後半は畳み掛けるようにピョンピョンと。それとこの兼題にミックスナッツをぶつけてくるのも、さすがですね。類想の『る』の字もないですよ。 恵勇
感想文5件
星月夜今日ハ何人殺サレタ 龍田山門
👸「人魚殺人事件」カタカナ交じりの句が怖さを強調しています。山川腎茶
👸インパクト大でした。
漢字カタカナのみの表記もそうですが、内容的にも。
世界のどこかで毎日誰かの命が奪われている現実。星月夜は何も言わずにそれを見ているだけなのです。季語の斡旋が素敵でした。 村瀬っち
👸カタカナが効果的に使われていると思います。 あなうさぎ
👸カタカナ表記が不気味さを感じさせます。
AIが支配して人間に戦わせている感じ。
星月夜の美しさのと冷酷さの対比を感じます。 さおきち
👸美しい星月夜、地上では殺戮が繰り返される。
措辞にドキッとしました。表記も不穏な感じがしますね。
季語に対する措辞のインパクトが凄い。 三月兎
また人魚だと指差され夏薊 梵庸子
👸かなしい。夏薊が鮮やかに心に残ります。
違うから楽しいのになんて、この句に感情移入してしまいました。 里山子
👸ひりひりするような現実を、17音に見事にデフォルメされた、
という印象。 穂積天玲
👸夏薊との取り合わせが面白い。
「触れないで」「報復」といった花言葉に合う。 麦のパパ
👸人魚と夏薊の組み合わせが素敵だと思います。
ギザギザが痛そうで。 さおきち
👸夏薊って 恋を連想しますが 指をさされる は 悲しい 風花美絵
人魚の白息人を三回飲む呪文 里山子
👸「人魚の白息人を三回飲む」まで読み、人間を丸呑みする人魚の絵が頭に浮かんだのですが 「呪文」で無事、あのおまじないね!と気付き、
まずその語順の良さに拍手の一句でした。
その後冷静に映像を観察して思ったのですが、作中の人魚はおそらく人間と合った事が無いだろうに なぜ「人を三回飲む呪文」という人間の文化を知っているのだ?と気になりました。
いやいや、そもそもなぜ「人」が人魚に書けるのだ?
人間の文字がわかるのか? などなど考えては、その不可思議さに夢中になった一句です。 嶋村らぴ
👸報われなかった人魚の白息にはこんな呪いが宿りそう、
と妙に納得してしまいました。 北欧小町
👸人魚の緊張の原因は何だろう?想像が膨らみます。
緊張感がひしひしと伝わりました。 日向
👸緊張をほぐす為のおまじないのはずなのに、
何か違うものを感じさせますね! 月石 幸
👸人という字を書いて飲む呪文は緊張をほぐすためにする事かな。
人魚がため息をついて何に緊張してるか、考えると楽しいです。 じゃすみん
あの人でなければならぬ螢の夜 蝦夷野ごうがしゃ
👸愛の深さも感じましたが、少し狂気の愛も感じました。 空流峰山
👸切なくて泣けてくる。深い愛を感じます。
蛍が一層せつなさを増していて素敵。 猫髭かほり
👸大切な人を亡くしたのか? せつないなぁ 宮本 モンヌ
👸凄くわかります。強い言い切りに情念を感じます。
ストレートな表現がとても好きです。 三月兎
👸この広い世界にいい人はたくさんいるのに、
どうしても他の人ではダメで、あの人をずっと想い続け、
切なく苦しい気持ちが螢と重なりました。 秋白ネリネ
人魚姫上演中止紐水着 秋白ネリネ
👸助詞を使わずとも、どこで誰に何が起きてしまったかがすぐにわかる匠な一句。実話でないことを祈りたい。 麦のパパ
👸中止になってさぞ無念と最初は思ったが…。
上演前に横槍が入るなら露出を少なくするなり対処はいくらでもできる筈。
すでに行われたものが発覚して残りの日程が中止になったのでは。
むしろそれを見越しての確信犯かも。
当局(誰だ?)からこっぴどく絞られつつもどこか満足げ。 長谷川水素
👸紐水着、大好きです!(食い込んでいく感じがたまらい)!! ぐずみ
👸紐水着にクスッと笑ってしまいました。
文化祭の出し物。お堅い学校かしら。上演中止も納得。上手い。
兎のユーモア賞です。 三月兎
👸ほどけちゃったんでしょうか、紐水着。
もしくは、貝殻を紐で結んでるような水着で出ようとして先生に止められたとか? みづちみわ
「会いたい」の数だけ夏星が生まれ 有野 安津
👸人魚姫が王子様にあいたい気持ちが増えるたびに夏星が生まれる、
ロマンチックで切ないです。 いたまきし
👸会いたい を「」書きしたのが 効いています 風花美絵
👸想うごとに星が生まれるって、どれほど強く会いたいと想っているのか。
会えずにいる時間の長さも感じます。 秋白ネリネ
👸会いたいと思う句を私も作りたいと思っていた。
上手くできているとおもう。 宮本 モンヌ
👸素敵な恋をしてそうな♡キラキラしてて好き。 猫髭かほり
人魚の瞬きヒマラヤへ流星 きのえのき
👸素敵なヒマラヤさんへのお祝句。 でんでん琴女
👸ヒマなん句会1周年にいいな、と思いました。 空流峰山
👸人魚が長い睫毛を伏せて瞬きをする時、
たぶん真珠もはらはらこぼれると思うのですが、
遠くヒマラヤへ星が流れるとは!ロマンチックで美しいです。 みずな
👸ヒマラヤさんへのご挨拶句ですね!
人魚の瞬きが流星になる。美しくて壮大。 直
👸瞬きがヒマラヤへ~~!! ぐずみ
龍淵に潜む人魚の木乃伊哭く みづちみわ
👸人魚の木乃伊は各地に伝わっています。
それらは、みんな哭いているのかもしれませんね。 山川腎茶
👸ファンタジーに振り切った一句。
枯れ果てて木乃伊となっても哭き続ける理由が気になる。木乃伊に手を差しのべた瞬間、歯をむき出して噛みついてきそう。 夏湖乃
👸季語が人魚によくあっていると思いました 風早杏
👸木乃伊がミイラと知り なにか不気味 風花美絵
👸この句を読んで、秋の寂しげな風がサーッと吹きました。
哭くが人魚の生きていた頃のことをいろいろと想像させます。 里山子
月の夜は鱗を脱ぐや人魚姫 仁和田永
👸鱗を脱ぐという発想が好きです。 でんでん琴女
👸考えたことない情景描写がすごい! ちば
👸月夜に鱗を脱ぐ。その先の物語がみえて来る。 猫髭かほり
👸素直に、そんな事があるかもな〜という気持ちに誘われました。 充子
👸なんとも艶っぽい一句。
「姫」の一字が月夜の美しさも表している。 麦のパパ
三日月を零れて下水処理場へ 恵勇
👸下句が混乱するくらい現実過ぎて印象に残る句。 猫髭かほり
👸想像を掘り下げたところに真実の詩が生まれるのかもしれません。
下水処理場に流れついた心情を推し量れる人でありたいと思いました。
きのえのき
👸好きです。「を」を変えるとすごく良くなる気がします。
どう変えれば良いかって? それは急に言われても・・・ 水蜜桃
👸満月や半月ではなく三日月から零れるものだから下水道処理場へ向かう説得力があると思います。 オペラ座の俳人
👸水再生センターに勤務している夫より。
「三日月が下水を綺麗にしてくれるような美しい句に、心洗われました」。
鈴白菜実
感想文6件
夏の星吸えば鱗の光なる 楽花生
👸星の煌めきと鱗の光の美しいマリアージュ。
それを「吸う」という動詞で繋ぐインパクト。
皮膚感覚への刺激も心地よく、とても惹かれました。 有野 安津
👸詩が美しい。 でんでん琴女
👸発想が素敵でした。
夏の星を吸えるような魚(もしかしたら龍)はさぞ美しく光るのでしょう
平良嘉列乙
👸綺麗ですね〜。夏の星に説得力があります! 月石 幸
👸美しき煌めき 紗羅ささら
👸詩情あふれる御句ですね!
鱗のあの輝きは、星の煌めきだったんですね。素敵です! 大山和水
人魚姫のせて鯨のみる夢は 村瀬っち
👸鯨は、ふんわり優しい夢をみていそう。
とっても優しい表現。 猫髭かほり
👸ゆったりとした不思議な空気感が素敵です。 空流峰山
👸幸せな鯨じゃあ!!!! ぐずみ
👸鯨の登場に「おぉ」となりました。
写真de俳句的な発想の飛ばし方がいいですね。
淡々としていますが、助詞一音で読み手に問いかけるようなラストに詩を感じます。 まんぷく
👸こちらの御句もとても好きです! 景がうつくしですね。
優しい鯨さんには、うーんと楽しい夢を見てほしいです。 大山和水
👸人魚姫をのせた鯨はどこまで泳いでゆくのか。
鯨は何処かで人魚姫と一緒に暮らしたいと思っているのかも。 じゃすみん
銀漢をティアラに海をトレーンに かむろ坂喜奈子
👸なんとも壮大なウェディングになりそう! 唯果
👸壮大なのに重くないのは片仮名の作用? 糸川ラッコ
👸きっと2回目じゃないだろうか?と思わせる!
驚きより人魚が輝いているからね。 宮本 モンヌ
👸辞書で調べた「トレーン」の意味がわかった瞬間、人魚がプリンセスに変身する感覚に襲われ思わず感嘆の声が漏れました。
なんと美しい絵なのでしょう。 有野 安津
👸作中主体は赤毛のアンですね(断言)。花嫁衣装を妄想中。
「あらマリラ、想像力さえあればみすぼらしい身なりも赤毛も気にならないものよ。あの星の一つ一つがダイヤモンドなんだわ。
あの静かな海がサテンの裾に見えてこなくて?もっとも花婿の顔を想像することだけは出来ない相談だけど」 長谷川水素
👸きれいでウットリする句です。
美しい人魚が王子さまと結ばれる日のウェディングドレスでしょうか。
人魚が幸せになるハッピーエンドで終わって欲しいです。みずな
碇星ナイフは海に投げ捨てた イサク
👸季語の碇星が効いてると思いました。 無軌道な少年たちの破滅的な青春映画のひと幕みたいで好きな句です! みづちみわ
👸人魚姫を知らなくてもストーリーが色々と膨らみます。
碇星と措辞の取り合わせに惹かれました。 三月兎
👸碇星はカシオペア座の和名と知りました。
五つの星がW形に並び、それを船の碇に見立てたとか。
姉の人魚たちに貰ったナイフを海に投げ捨て、自らも船から海へ身を投げたシーンが目に浮かびます。 唯果
👸碇星の碇が 怒りに感じ投げ捨てたがやるせなさが出ています 風花美絵
👸人魚姫のラストシーンですね。人魚は海の泡になってしまいました。
碇星がきいていると思います。 栗田すずさん
👸碇星、つまりカシオペア座の逸話と併せて考えると、
後半の措辞がなんとも虚しい。二度と降りられなくなったカシオペアに、
まだナイフのような復讐心はあるのでしょうか。 ツナ好
カンブリア発流星の旅終はる まんぷく
👸雄大な感じが好きです イサク
👸悠久の時を旅して来た流星。カンブリア発が良いですね。
俳句には難しい長い時間を流星で上手く表現していると思いました。 三月兎
👸永い時間を表現するのにカンブリア発としたところがとても素敵ですね!
オペラ座の俳人
👸流星がやってきたのは遥か遠くカンブリア紀ということですね。
ロマンを感じます。 鈴白菜実
👸地名の「カンブリア」なのかもしれませんが、
個人的には「カンブリア期」のことだと読みたいですね。
いくつもの生物と一緒に出現した流星。
その星の旅が今まさに終わろうとしている、と。 ツナ好
👸流星の果てなき旅を思うとき、「カンブリア紀」と示されることでその長さがイメージしやすくなりました。 穂積天玲
対岸へ放つソプラノ水澄めり 鳥田政宗
👸対岸のあの人に真っ直ぐな思いを募らせている。
美しい歌声の下に流れる水は冷たく澄んでいる。
恐らくこの恋は叶うことはないのでしょう。
対岸の窓は固く閉じています。 夏湖乃
👸美しい句です。対岸へ放たれた美しい歌声を聞いた者は…。
想像が膨らみます。 あなうさぎ
👸美しい声が想像出来ました。水澄めりが良いですね。 でんでん琴女
👸対岸にいるのは愛しい人でしょうか。
ソプラノの澄んだ声と澄んだ水が響きあいます。 じゃすみん
👸ソプラノの声って憧れです(私はどう頑張ってもアルト)。
水の清らかさを取り込んだような声は、誰かの俯く心を大空へ向けてくれる気がしました。 このはる紗耶
👸秋の日の澄んだ空気の中で歌声が武器のように対岸まで放たれたとすれば水の魔物かもしれないと思います 風早杏
星祭り人魚の足を売り歩く みずな
👸星祭人魚の足を売り歩くとてもブラックなんですが、想像の世界ではなにをするのも自由です。
これを見てかわいそうと思うのは人間だけで、人魚の足は何度でも再生するのかもしれないし美しい脚を売ることで生計を立てているのかもしれない。
星のお祭りなんだからどんなことがあったっていいですよね。
かむろ坂喜奈子
👸この取り合わせには不思議な説得力があっていいなと思いました!
そんな怪しい商売も星祭なら成り立ちそう。 みづちみわ
👸この宇宙のどこかの星祭りでは、きれいな人魚の足が売られているのかしら。現世でも人間は物言えぬ生き物を愛しながらも、一方では生きる糧としなければならないという哀しさを抱いています。 きのえのき
👸足を売り歩く理由がある気がしてならない。
想像がどんどん膨らんでいくなぁ♪この発想素敵。 猫髭かほり
👸本当にそれを見てきたように言い切っている。
たしかにそんな街がこの世界のどこかにあっても不思議ではないような気がしてくる。 梵庸子
👸あり得ないもののあり得ない物を売り歩くというある意味ナンセンスさが面白いと思いました。 山川腎茶
星涼し双子の涙脆い方 うからうから
👸泣き虫な方の双子が、瞬く星を見上げて家族にまつわる何かを想っている場面を想像しました。その場面でも泣いているのかはわかりませんが、
少なくとも感傷に浸って涙ぐんでいるのでしょう。
そうしたウェットさと、遠くに燦々と光る星を取り合わせたことで、
感傷が立体的に感じられました。 阿部八富利
👸片方を言うことでもう片方を想像させます。
キュートさが季語から伝わります! 里山子
👸双子のうちの涙脆い方が泣いている絵なんですね。
双子のかたって「〇〇な方(ほう)」で覚えらるのはあるあるだと思いますが、こんな風に句に詠みこむのは面白いと思いました。 かむろ坂喜奈子
👸着地、うまいなぁと思いました。
こういうずらし方とても好きです! 大山和水
👸人間、双子でもどうしようもない個性があるわけで、
その違いに涙脆さを持ってきての季語が良いと思いました。 充子
👸見分けのつかない双子。でも片方は夏の星の美しさに涙を流す涙脆い方。
片方は明るくてハッキリ物を言う。双子って面白いですね。 じゃすみん
月見草笑い皺だけ覚えてて このはる紗耶
👸月見草と人魚の儚さがリンクして素敵な句だと思いました。
笑顔ではなく笑い皺というところがなんとも愛くるしいです。 北欧小町
👸なんと切ない物語。この恋が報われるのは来世なんだろうか、、
映画館にいるようなパノラマ観とBGM(サラウンド)を感じました。
まんぷく
👸取り合わせがなんともいいですね!
おぼろげな記憶なのに笑い皺だけ覚えている感覚、すごくよく分かります。
里山子
👸措辞が沁みますね。
覚えていて欲しいのが笑顔でなく笑い皺、そこに惹かれました。
きっと沢山の幸せな時間があったのでしょう。
月見草の控え目な感じと良く合うと思います。 三月兎
👸笑い皺の素敵な男性っていますよね。
俳優で言ったら舘ひろし…亡くなった山本学さんとか。
月見草からして、ぼんやり昔の恋人を懐かしんでるような女性が浮かびました。 充子
👸別れ際にこんなふうに言えたらカッコいい!! 唯果
さぁみなさん!いよいよ宴もたけなわ!!
じっくり感想文の量が増えてきたところですが、
ここで一周年記念オマケのコーナー第二弾です!
なんでこのタイミングかというと毎回毎回ガチンコで選んでいる
ヒマなん句会「苺・地」に一番多く選ばせていただいている
スーパー俳人このはる紗耶さん特集です!!
ホントのホントに名前を伏せて俳句だけで選ばせていただいてるのですが、
感想文を書いて作者を詳らかにしてみると、いらっしゃるんですよね。
今回は選ばせていただいた句を、ボク的にいい感じっぽく並べて、
まるで「俳句絵葉書」っぽく仕上げさせていただきました!
もちろん、ご本人様には内緒です。万が一やめてねって言われたら
ここの部分まるっと消えていることでしょう。
ですがまぁきっと大丈夫、このはる紗耶さんですもん。
![](https://assets.st-note.com/img/1663228662867-WV48Ya4ajT.png?width=1200)
12回中9回!!すごいなぁー・・・。
そしてご覧くださいこの素敵ワールド!!
どこか切なくてどこか懐かしくてどこか壊れそうで、そして美しい・・・。
でも実は「ヒマラヤ天」はまだなんですよね・・・。なんでだろ?
このはる紗耶さんの句に大感激!の方はぜひ、
感想を述べてあげてください!
選んだボク、エラい!!
さぁ、感想文に戻りましょう!いよいよ大台、感想文は7件に突入です!!
感想文7件
髪も尾びれも校則違反天の川 山本先生
👸人魚は学校に行っていたのか。
髪・尾びれからの校則違反、展開に驚きました。 栗田すずさん
👸学校に行きたい人魚の目線か、学校に入学した人魚への教師の目線か。
楽しい一句。 麦のパパ
👸とても好きです。
このイラスト見ながら鑑賞すると、校則違反ってなんだろうと思います。
人魚が可哀想で、校則の理不尽さを感じます。 つまりの
👸クスッと笑いました。
学校の規則だからー、その金髪は黒く染めてもらおうか?尾びれはー、うーん、これ治せないし、しょうがないよね、アリにしましょう!
校則違反を咎められるくらいで、人魚も人間界で楽しく暮らせたらいいと思いました。 みずな
👸笑った! 猫髭かほり
👸紫の髪に尾びれのようなスカートの女子高生を思いました。
青春は今だけ、楽しんでね~。 じゃすみん
👸兼題画像がないと何を言っているのかわかりにくい句かもしれません。
とはいえ「尾びれが校則違反」という発想には感嘆しました。 イサク
夏の夜の風やボインを隠す髪 宮本モンヌ
👸ツボに嵌りました 簗瀬玲子
👸ボインてアナタ 穂積天玲
👸不覚だが笑ってしまった。 万里の森
👸ボインが出てくる俳句初めて見ました。
私もこれからボインをどんどん使っていこうと思います。 オペラ座の俳人
👸ロマン(笑)
むかしはそういう曖昧な演出がいっぱいあったような気がします。イサク
👸男として大変好きな句です。 いその松茸
👸あまりにも即物的で思わず1票。 糸川ラッコ
夏の星「泳げません」が言えなくて 渡辺かや
👸私も同じ経験があるので、すごく共感します。 栗田すずさん
👸小学校で初めてのプールの時、周りはスイミングスクールに通っている子がほとんどで、私含めて四人だけが泳げない組。
泳げる人が羨ましかったな、と昔を思い出しました。 音羽実朱夏
👸プールか海に誘われたのでしょうか。
断れなかった悔しさ、泳げない自分の情けなさが、それでもきらめき続ける夏の星に託されていてとてもいいと思いました。 濃厚エッグタルト
👸こどもの頃泳げなかったのでとても気になった句です 風早杏
👸単刀直入。愉快です。 夏椿咲く
👸「泳げますか?」ときかれて「はい」と素直に答えてしまった。
「泳げません」と言えれば手取り足取り教えてもらえたろうに。
個人レッスンの続きがあり得たかも知れないのに。
自分の真正直さが口惜しい。
嘆息。見上げれば星々の虚しく灯ること。 長谷川水素
👸私が泳げないので「泳げません」と言えない気持ち わかる 風花美絵
感想文8件
ヒマラヤの塩をスウプへ夜の秋 藤白真語
👸1周年ご挨拶句であろうか。
ちょっぴり秋の気配のする晩夏の夜に、あったかいあったかいスウプとヒマラヤ塩のまろやかな味。ヒマラヤさんのあたたかさが沁みる句。 げばげば
👸ヒマラヤと塩 スウプが 楽しい 風花美絵
👸晩夏のスウプに、ミネラルたっぷりのヒマラヤ塩をパラパラっと振り入れて、夏の疲れを癒しませう! 唯果
👸スウプが美味しそう!ふと秋の気配を感じる夜にはスウプが恋しいです。
人魚は意外とお料理上手で、味付けに上等なヒマラヤ岩塩をチョイスするのでしょう。
王子さまに振る舞うのかもしれませんね。 みずな
👸夜はもう秋の涼しさ。
今夜はヒマラヤのピンクソルトを入れたスープを楽しもう。
おしゃれ〜!! じゃすみん
👸句会とヒマラヤさんへの挨拶句だと思いました。
悠久の時をかけて育った塩を入れたスウプはきっと深みのある味。
夜の秋というほっとする穏やかさがよく似合います。 このはる紗耶
👸スウプが美味しそう。空気の澄んだ美しい夜を思います。 うからうから
👸ご挨拶句だと思いますがそうじゃないとしても成立している句だったのでいただきました。
それぞれのアイテムの持つ性質に通じるものがあって穏やかに響き合っていると思います。 かむろ坂喜奈子
中古屋にシーマン夏の果くさい 月岡方円
👸中古屋にシーマン夏の果くさい まさかのシーマン。シーマン以外の部分もシーマンを盛り上げていく作りができているように思います。 イサク
👸「シーマン」、懐かしいゲームです。
“キモ面白い”がウリのゲームだったように思いますが、“キモ”成分がだいぶ強くて、今見るとよくこれ売れたなあと感心します。
中古屋で見つけた「シーマン」。
懐古の思いとともに、あの奇怪な姿態が目に浮かびます。
ちょっと「うえっ」となって、そんな「夏の果」も確かにあるよなあと。
「くさい」は中古屋のにおいでもあり、「夏の果」のにおいでもあって。 いかちゃん
👸シーマン懐かしいですね!
確か「ドリームキャスト」じゃなかったですか?
湯川専務の事まで思い出しました笑
「くさい」が笑えました^^ オペラ座の俳人
👸シーマン懐かしい!
確かにシーマンは生臭そうだし、「夏の果」っぽいです。
「中古屋」ってのも哀愁があります。 ツナ好
👸独特の着想と世界観。シーマンの虚構が逆にリアルな哀しさを突きつけて来る気がします。 きのえのき
👸中古屋のあの独特の匂いが夏の果の匂いだというのには恐れ入りました。
中古と果が響きます。
シーマンも季感で言えば……夏?笑 平良嘉列乙
👸中古屋にシーマン! ゲームの中古屋さんってよりは、車とかの中古屋に何故かシーマンがあって、親と一緒に来た子供が手持ち無沙汰だし、
時間潰すために仕方なくつまらなさそうにやってる光景がありありと浮かんできました。 みづちみわ
👸恵勇的二席
なんか臭うと思ったんですよ。。
シーマンがいたんなら、仕方ないですね。。 恵勇
群青のウロコのきおく星月夜 糸川ラッコ
👸鱗の煌めきが星月夜に合うと思います。 空流峰山
👸群青のウロコと星月夜の色彩が綺麗です。
しかも記憶!ヒマなん句会の1年の記憶。。。 直
👸あまたの鱗の記憶が天に昇って星月夜になったと読みました。
群青の青と夜空の黒、鱗の透き通る感じと星のキラキラ、よく響き合っていると思います。 濃厚エッグタルト
👸沢山ウロコがあったような……
でも人間か?と月の無い夜の記憶てリアリティーを感じてしまう。
宮本 モンヌ
👸群青のウロコ、星月夜と響きあっていると思いました。
人魚の艶かしさも。 あなうさぎ
👸記憶を「きおく」とひらがな表記にしてあるのが印象的。
上五から読み進めるにしたがって心が幼い日のときめきへ還っていくかのようです。季語がそれを裏打ちしている印象を受けます。 このはる紗耶
👸美しい詩のことば。 夏椿咲く
👸「群青」が青タイルのようで美しい 紗羅ささら
満月を透かす人魚の鱗かな 染井つぐみ
👸満月の色が透ける美しい鱗が目に浮かびました。 でんでん琴女
👸満月が透けて見える鱗はどんなにか綺麗でしょう。
明るく照らされた海の光景が広がり、波音まで聞こえてきます。 直
👸人魚を読み込んだ中でも美しいなと思いました。
鱗を手にしているのは誰か。人魚姫の運命は……など想像の余地も大きいです。 これは読みすぎなのですが、人魚が泡となってしまう、その泡を鱗と見て満月が透けているようにも思いました。 平良嘉列乙
👸まるで月光に当たると透けて見えなくなってしまいそうですね。万里の森
👸満月を透かしている人魚の鱗はまた、満月に透けている。
人魚の儚さがうかがえる美しい句だと思いました。 夏湖乃
👸人魚の鱗のひとつひとつに満月が映ってキラキラしてるのが美しすぎます。 いたまきし
👸人魚の鱗のうつくしさはカワセミの羽のような構造色だからかもしれません。 糸川ラッコ
👸とても綺麗な映像ですね。
自分が鱗を手に持っている気持ちになりました。 充子
風死して私の声が届かない 猫髭かほり
👸兼題の絵を見れば、人魚の声のことを言っているようにも思えるし、
句単体で読めば、時世を切った悲痛な叫びにも思える句。 げばげば
👸惹かれました。 空流峰山
👸しみる切なさ! ちば
👸切なさがつたわってきます。 万里の森
👸夢の中の記憶か?もしくは幼き頃の記憶のよう。 宮本 モンヌ
👸風死すという季語のイメージの苦しさが「私の声が届かない」ことと響きあっていて、とても共感できた。 音羽実朱夏
👸確か、人魚姫は足を貰うかわりに声を失ったのですよね。
そのことを詠んだのでしょうが、季語「風死す」によって違う解釈も。。。
真夏の気怠い午後。風は一切なく、飽和状態の空気はぴくりとも動かない。
声を出そうとしても振動しないから音とならない。
そうか、声って風がないと届かないのか。
同時に、聞いてくれる人がいない声は言葉になれない。 直
👸セリフのような詩。いちばん好きです。 糸川ラッコ
感想文9件
帰省子の女くさきをもてあます 久助
👸都会で暮らすようになった子がやけに大人っぽくなってしまったんですね。もてあますほど女くさくなっているという表現にリアリティを感じます。 北欧小町
👸リアリティーがありますね。久しぶりの娘さんの女らしさにドキドキしてるお父さんが浮かびました。 充子
👸こういう句好きです。
都会を知ってしまった「帰省子」からすれば、遊ぶところもなければ色目を使うような相手もいない田舎は退屈で仕方ないのでしょう。 ツナ好
👸久しぶりに帰省してきた娘が大人びている。
一人暮らしを始める時は半泣きでまだまだ子どもだと思ったのに。
この短い間に何かあったのか。何があったのか。
父親は尋ねることができずにいる。 夏湖乃
👸帰省すると、文脈が違いすぎて、説明できないことや理解してもらえないってありますよね。
そうした如何ともし難い彼我の差を象徴的かつ巧みに表現した句に思えます。題材の絵とこの句を並べると、故郷から一層遠く離れてしまったように読めて、味わいが深くなります。
個人的に帰省先が遠いことも相まって好きです。 阿部八富利
👸絵の女性を人魚とは見ずに人間と見た場合、もてあまされたその人が海岸にいるようにも見えますね。自分の子供に感じる違和感を素直に表現する「もてあます」がとても良いと思いました。 かむろ坂喜奈子
👸久しぶりにあった幼なじみが女になっていて戸惑う。
あるいは一人暮らしを始めた子どもの変化に親が戸惑っている?
幾つものストーリーを思いつけそうです。 桃園ユキチ
👸帰省した故郷が女くさいのか、帰省子が自分の女くささを持て余しているのか。 どちらの意味で受け取っても面白く好きな句です。
帰省した故郷が女くさく、それを「もてあます」場合、ちょっとドキッとします。 帰省子が自分の女くささを「もてあます」場合、やっぱりすごくドキッとします。
そしてどちらも現実的にあり得なさそうであり得そうな風景。
あ〜、思春期〜! 嶋村らぴ
👸女らしくなって帰省した我が子。
別星人、いや人魚のように見えてしまったのかも。
持て余す、が親心ですね。 じゃすみん
月夜茸咲いて叶わぬことばかり 真井とうか
👸ささやかな願いも叶わないのかな、と思うと悲しくなりました。空流峰山
👸青白く発光する月夜茸は美しいけれど猛毒。
この頃何もかもうまくいかない。
「王子様に会いたい」と願っているのにちっとも叶わない。
そうだ、きっとあの月夜茸が光っているのを見た時から、運命の歯車が狂い出したのだ! 直
👸語っているような、月夜の茸を羨ましく思っているのか。
詩的で好きです。 万里の森
👸月夜茸には恐ろしい猛毒があるそうな。
内側の襞に発光物質があり、夜は青白く光るのだとか。
そんな茸が咲き、そして叶わぬ事が何やらたくさんあるそうで…。
これは確実にミステリーめいてきますね。 唯果
👸これは共感の句でした。
「咲いて」の後に真逆のイメージの言葉がきて意外なところも面白いなと思いました。 里山子
👸月夜茸は毒茸。 最初字面だけ見て「綺麗な俳句~」と思ったのに、
実体を知ったら心の闇が深そうで(;´Д`) 桃園ユキチ
👸月夜茸 悲しいですね~ 風花美絵
👸美しい情景と言葉の流れの滑らかさに惹かれました。 仁和田 永
👸毒キノコが咲いたら、なんとも嫌な予感がしてここから悪循環が続きそう。人魚の叶わぬ思いもこの悪循環の一つかもしれないと想像してしまいました。 北欧小町
感想文10件
尾骨から人魚が秋となる夜でしょう 探花
👸いかちゃんの句の次にこの句を読むと、連句のように感じました。
尾骨から冷えて人魚も大変です。 栗田すずさん
👸腰から下を海に浸して、少し冷たくなってきた海水に秋を感じているのですね。 唯果
👸天気予報のように語られる言葉。
尾骨から広がる秋は涼しいのか、それとも寂しさなのか。
人魚が海に消える音がとぷんと聞こえてきそうな句。 このはる紗耶
👸童話のようで素敵です。 空流峰山
👸人魚だと尾鰭と書きたくなるところを尾骨という言葉を使うことでフックとなり、そこからの展開が完成度の高い見事な詩に昇華していると感じました。感服いたしました。 仁和田 永
👸天気予報っぽい言葉づかいがとても印象的です^^ オペラ座の俳人
👸岩に座っている人魚がスーッと消えて秋が来るという感覚が好きです。
紗羅ささら
👸好きです。「夜でしょう」「秋となる」を推敲するとすごく良くなる気がします。 水蜜桃
👸詩的な言葉の畳みかけだと思います。 イサク
👸尾骨からという具体性をもった上五に続くのが「人魚が秋に」のぶっとんだフレーズ。この時点で感覚的に好き!となりました。
そして下五の「なる夜でしょう」の優しい優しい着地に、じんわりと涙がでそうになりました。 大山和水
匙じゃなくスプン流星掬うなら 水蜜桃
👸この断定!参りました。 イサク
👸確かに銀のスプンが必要 紗羅ささら
👸なぜか納得してしまいました。そう、匙じゃないスプンだよね。
私は銀のスプーンを思いました。星を掬うんだもの。 つまりの
👸スプンの上品さが流星によく似合っていると思いました。
確かに匙でもレンゲでもないですね。 濃厚エッグタルト
👸これは、そう!!!!(握手) 嶋村らぴ
👸流星は確かに洋風に流れていてほしいです! 鈴白菜実
👸スプンという響きがいいですね。 西洋の童話を連想させます。
匙だと生活感が出て、そういうロマンチックさはないですね。 桃園ユキチ
👸流星をスプンで掬って、三島由紀夫の小説に出てきそうな感じがします。
さおきち
👸同じものをさす言葉でも確かに印象が違います。
あのきらめきを掬いたいのは私もスプン。
思わず頷いてしまった句です。 このはる紗耶
👸匙とスプーン。ものは同じでもイメージはだいぶ違います。
そこに注目したのもすごいですし、「流星を掬う」という行為もメルヘンチックです。語順も効果的。
さりげなく詠んでいるようで、うまいなぁと思いました。 村瀬っち
放卵を終えし人魚の星月夜 三月兎
👸岩の上で放心している人魚は今しがた放卵を終えたところだという。
大仕事をねぎらうかに星月夜が優しく包みます。 夏湖乃
👸そう言えば人魚ってどう繁殖するんでしょうか。
下半身は魚だからやっぱり産卵するのかな。
「放卵を終えし人魚」って措辞が妙に生々しくて、放卵のように散らばった「星月夜」の美しさが際立ってきます。 ツナ好
👸人魚姫の下半身は魚ですし、放卵といえば放卵なんでしょうけど、
ううう。 たった4文字の持つパワーに驚いています。
インパクトがとても大きな一句でした。 大山和水
👸そうか!人魚は!と驚きました。 糸川ラッコ
👸ヒトのかたちの上半身にばかり意識が行っていましたが、
半身は魚の人魚、小さな透明の卵をたくさん水中に放つその現実と悲哀を改めて思いました。
満天の星と放たれた卵がキラキラ美しいです。 みずな
👸人魚が卵を産むという発想に度肝を抜かれました。 いその松茸
👸人魚が放卵するという発想に驚きました。
そう考えると、画像の黄色のドットが卵にも見えてくるような?
不思議な感覚になりました。 北欧小町
👸人魚がどう出産するとか考えたこともありませんでした。
お話の世界の人魚が急に生の女くさくなり、ドキドキします。 充子
👸そうか、人魚は卵生なのか。 穂積天玲
👸星月夜のあの人魚は卵を産んだのだろう。
人魚の卵は星月夜にきっと煌くことと発想がすごいと思います 風早杏
降る星がとうもろこしになる島で 穂積天玲
👸とうもろこしの甘くて優しい味のイメージから、ぐんとこの句の世界観に引き込まれます。美しい景ですね。 里山子
👸一目惚れしました!キラキラお星さまがとうもろこしになる島!
メルヘンな世界にどっぷりと浸かりながらの鑑賞、とても楽しかったです。 大山和水
👸この兼題には、人魚そのものじゃなく、こういうファンタジーの句がぴったり。好きな句です。 山川腎茶
👸星がとうもろこしになるって。凄い発想。
どんな島かしらと想像してしまいました。 三月兎
👸絵の女性の髪がとうもろこしみたい、からの発想でしょうか。
絵を離れて読んだ時にファンタジーがぎりぎり現実味を保ってて(とうもろこしっていうアイテムに依るところが大きい)ロマンチック過ぎないのが良いと思いました。 かむろ坂喜奈子
👸行ってみたい星のとうもろこしの島 紗羅ささら
👸今句会で一番好きな句でした。言いさしの終わり方に深い余韻や余情を感じました。 まんぷく
👸流れ星から連想する晴天と澄んだ空気がトウモロコシを育ててゆくのでしょう 平良嘉列乙
👸発想がおもしろいです! 着地もすてき。
「島で」で終わらせることで、この先にはどんな出来事があるのか、
想像する楽しみがあります。 村瀬っち
👸星のひと粒ひと粒と、「とうもろこし」のひと粒ひと粒。
煌めきが結晶となって、実に美味しそうです。
「となりのトトロ」の影響なのか、僕は「とうもろこし」という季語に無垢の愛情のようなものを感じていて、ともすれば安直とも言えるこういうロマンチックな発想を、素直に綺麗だなと受け入れられるところがあります。
最後の「で」は、「なので」「でして」のような意味ではなく、「において」「この場所で」という意味に取りました。
散文的であることが、この「島」の冒険の楽しさにつながるように思います。なにかのタイトルみたいでわくわくします。 いかちゃん
感想文14件
あいつの寝袋人魚の尾ひれかよ 月石 幸
👸およよda賞! ぐずみ
👸ギョッ 紗羅ささら
👸ぷぷ。 穂積天玲
👸一読してフフッとなって直感で選ばざるを得なかった、
などと嶋村は供述しており… 嶋村らぴ
👸いいなあ、人魚の尾ひれの寝袋ちょっと欲しくなっちゃいました。
みづちみわ
👸興味無さそうで内心興味津々。人魚の尾ひれをあいつはどうやって手に入れたのか。尾ひれ以外はどうしたのか。知りたいけどちょっと怖い。
あいつ、見かけに寄らずすげーやつだ。 夏湖乃
👸好きです。ドンキで売ってそう。 平良嘉列乙
👸人魚の下半身のデザインの防寒用寝具みたいなものを見た事があります。
しかし、この句の中のあいつの寝袋は人魚の皮を剥いだものに違いありません。なんというホラー!何が起こったというのでしょう。 みずな
👸寝袋って晩夏の季語なんですね。
ひとりだけ目立つ変わった寝袋だったのでしょうか。フリルがついているとか、足首が絞られた形とか。想像するだけでも楽しい! うからうから
👸面白いです 空流峰山
👸絶対面白い! 夏椿咲く
👸何か、ゴツいお兄さんがこんな寝袋でテントで寝てて、みんなにいじられて喜んでいそう。 鈴白菜実
👸ふかわりょうさんの声で再生され、どうしても気になってしまいました。
内田こと
👸興味無さそうで内心興味津々。
人魚の尾ひれをあいつはどうやって手に入れたのか。
尾ひれ以外はどうしたのか。知りたいけどちょっと怖い。
あいつ、見かけに寄らずすげーやつだ。 夏湖乃
感想文17件
香水を一滴ヒトになる儀式 嶋村らぴ
👸ロマンティック(*’▽’)荒井由実さんを彷彿とさせる世界観。
「儀式」という着地がいいなあ。芳香がただよってくる。
人魚がヒトになる儀式というだけでなく、少女がオトナになる儀式のようにも感じる一滴。 げばげば
👸ユーミンの『破れた恋の破れた恋の繕し方教えます』を想起しました。
もし私が季語「香水」なら、新境地を開拓してもらえて最高に嬉しい。
そんな妄想までしてしまうドラマティックな一句です。 有野 安津
👸私もそう思ってつけてます! ちば
👸一滴が効いてる! 猫髭かほり
👸なるほどde賞! ぐずみ
👸香水を一滴ヒトになる儀式 「香水」をファンタジックにとらえた端麗な一句。すごくおしゃれで惹かれました。
現実の句として読んでも素敵と思います。
女の装いとは儀式ですものね。 真井とうか
👸人魚がヒトになる儀式! もうこの発想が好きすぎます。
しかもその儀式に必要なのが香水一滴。
ロマンチック〜♡とても好きな御句です! 大山和水
👸ヒトになる儀式が香水の一滴なんて、素敵ですね。 穂積天玲
👸お題の絵と併せて鑑賞すると素敵な感じなんですが、
汚らしい別解もあるな、と。
嗅ぐに堪えないような体臭だけど、香水をふりかけてなんとか人間らしい香りに偽装する、みたいな。
いずれにせよ「香水の一滴」で魔法のように生まれ変わる瑞々しさがあります。 ツナ好
👸香水は汗臭さを隠すためと歳時記にはありますがこの句は趣きが違う。
フランス人は個性を主張するために香りを選ぶとか。
そんな堂々たる個人に変身する景として前向きに読める一方、「儀式」や「ヒト」といった自嘲的な措辞からは窮屈さや虚しさの印象も。
どちらにせよ香水の魔術的な魅力を表現して実に巧みです。 長谷川水素
👸「人」ではなく、あくまでも見た目の「ヒト」になる儀式。
仮の姿になる香水との取り合わせがとてもきれい。 麦のパパ
👸人魚姫のお話では人魚が人になったのは違うきっかけでしたが、
こういうお話であっても良いような気がします。
これだけの文字数で物語をひとつ書けてしまっているのがすごい!
かむろ坂喜奈子
👸香水を使いヒトとしての役割を演じるようなきがします 風早杏
👸この発想好きです。香水を持ってきたのも素敵です。 でんでん琴女
👸匂いって嗅覚から本能を刺激するもの。
人間同士なら本能を呼び覚ます小さな魔術のようにも思えますし、ニンギョがヒトになる儀式の最後の部分のようにも思えてきます。
(人間の前にまずヒトになる必要があるのかも) このはる紗耶
👸面白いです。香水を1滴垂らして街にえいと飛び出して行く人のようでも、本当に物の怪の類のようにも読めます。 平良嘉列乙
👸恵勇的五席
これは一読してお気に入りでした。
兼題画像抜きだと、何がヒトになるのか、想像を掻き立てられますね。
(個人的にはアンドロイドをヒトにする儀式がいいです)
前半の9音はいろんなパターンが考えられただろうな、と思います。
結構迷って、この形になっているとお見受けしました。因みに自分もいくつか考えましたが、やはり原句のリズムが一番心地よいですね。 恵勇
さぁみなさん。お待たせいたしました!
一日で読めました??
それともご自分のをちゃちゃーっと探してあとでゆっくりとか??
みなさんの感想を編集しながら読ませていただくと、いろんな発見があって楽しいので、読み飛ばし派の方も、時間見つけてお読みくださいね!
さて、月石 幸さんは14件、嶋村らぴさんは17件の感想文でして、
前回までの「ヒマなん句会」であったら「ヒマラヤ龍」間違いなしの、
堂々たる件数ですが、感想文をお送りくださった俳人はなんと65名!
過去最高ばかりの記録づくしなので、前回までの件数ではイマイチ手が届かないという事なんですね。すごい話です。
嶋村らぴさんが初めから頭一つリードしていて、このまま決定の勢いでしたが、月石 幸さんが徐々に追い上げ、今回の「ヒマラヤ龍」の句が伏兵のようにじんわりじんわり追い上げて追いついて、
しばらく嶋村らぴさんと肩をずっとずっと並べていました。
お二人の句にそれぞれ感想を書く方が多かった印象があります。
が、しかし!最終日にこの句が単独トップになりました!
と、いうわけでこの感想文レースなんですけど、
編集しながら見ていると本当に面白いレースのようで、
決定の時本当に胸が熱くなりました!
月石 幸さんも嶋村らぴさんも、ほぼほぼ「ヒマラヤ龍」です!
ボクもこのレースに参加したかった!
あなたの句は出てきましたか?まだなら相当ドキドキですよね?
この一句に「ヒマラヤ龍」決定です!!
![](https://assets.st-note.com/img/1663325723670-m82NSzaWjO.jpg?width=1200)
感想文18件
星を得てしまへば銀河欲しくなる 髙田祥聖
👸銀河を欲しくなる感覚、今の私には想像できない。
でも、星を得てしまうと銀河が欲しくなるのだろう。
星はそれくらい素敵なんだと思う。 きっと、そうなんだ。
だから、今、とても星が欲しい。 星が欲しい。
あっ、冗談ではなく、本当に・・・
そして、銀河が欲しいと思う自分に会ってみたい。
こんなに心を揺さぶられたのは初めてです。一番好きな御句でした。
大山和水
👸人の欲とはそう言うものなのでしょうね。
足るを知れば楽に生きられるのに。
星と銀河と言う大きい景で人の性を詠んでいて惹かれました。 三月兎
👸なんて欲張りさんなんでしょう。でもよくわかる。
連鎖的により良いものを欲しくなるのは、大量消費社会に生きる私達の性でしょうか。なんて小難しいことも考えてしまいます。
しかし欲しい物が星と銀河だなんて、ダイナミック!
作者はもしや宇宙帝国の王家か、水の星を求めた人魚か。
イラストからの想像力の飛躍が面白いです(羨ましい限り!)。 上峰子
👸人間の果て無い欲をきれいに変換されていて好きです。 日向
👸星から銀河に飛ぶのがすごいと思います 風早杏
👸ドキッとしました。
一つ望みを叶えると、すぐに次を求めたがる人間の性が少し悲しい。
鈴白菜実
👸真理ですね 穂積天玲
👸人間はなんと欲深いのでしょう…… あ、いや、人魚か。 桃園ユキチ
👸夢は描いている時のわくわく。
人間の向上心も欲もとどまることを知らないから、
いいえ銀河が美しすぎるから。 きのえのき
👸ドキッとしました。人間の心理ですね。
言い得ていて、さらに美しさがあるところが好きです。 うからうから
👸人って本当に愚かです。
あんなにも美しい星を手に入れたとしても、満足できずにもっとたくさんの星が欲しくなってしまうなんて。 ツナ好
👸ひとつ足りればもう少し欲が出る。人の心って不思議ですよね。
SFとして読んでもいいし(ちょっと不穏?)、心情のみの描写として読んでもよさそう。壮大さに惹かれます。 このはる紗耶
👸欲は尽きないですね。人気は脚を得たら何を求めるのでしょうか。
内田こと
👸頑張れば星くらいは手に入りそうだけどキリがないよなぁと言う不遜なのだか謙虚なのだかわからない宇宙規模の内省。
スターウォーズとかに出てきそう。その意気やよし。 長谷川水素
👸至言だと思います。お題のイラストとも合っている気がします。
そして銀河を得たら次は何が欲しくなるんだろう。 里山子
👸すごい句です。
欲しかったものを手に入れたら、つぎはもっと上のものを欲しくなる。
人間の心理をストレートに詠んで、ちゃんと句にしていることにびっくりでした。 村瀬っち
👸今回の特選句。
人魚の哀切にも重なりとてもとても共感しました。
胸の奥をキュッと抓られた感じ。
かつて経験した人生の懊悩を、どうしようもない人間の心理を、「星」と「銀河」で表す巧みさに痺れました。 有野 安津
👸なんて素敵な詩の言葉!と感じました。
星をもし得ることが出来たらそれだけで幸せなのだろうけど、
私もきっと銀河が欲しくなると思います。
それは星と銀河で無くても、同じ事が起きると思います。
最初、これだけで嬉しかった事がそれだけでは物足りなくなって、
もっともっと欲しくなる。
なぜたったひとつの星を愛し続けれれないのだろうと思った時、
もしかしたら最初から星なんてひとつも愛してなかったのかもとも、ちょっぴり考えました。 (作中主体や作者の話ではなく、私自身の感想です)
もしかしたらすごく残酷な愛の話かもしれない。
美しさとは、儚さとは、残酷さとは…と考えました。 嶋村らぴ
今回の「ヒマラヤ龍」は、不思議な俳人髙田祥聖さんです!!
今回も本当に素晴らしい感想文たくさんたくさんいただきました!!
今回は以上です! 明日はいよいよ「ヒマラヤ地」の発表です!!
よろしくお願いいたします!オマケもまだあるよ!!
第十四回 ヒマラヤなんちゃって句会
投句受付は10月17日(月)~10月31日(月)です!!
忘れないでねー!!
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第十三回 ヒマラヤなんちゃって句会
「ヒマラヤ苺」発表!!
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選句 本文 編集 兼題イラスト/ヒマラヤで平謝り
見出し画像/ゆきまち
SpecialThanks/髙田祥聖 カニくん
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![ヒマラヤで平謝り](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60540411/profile_0cb475887998e8d06be0b94e32880171.jpg?width=600&crop=1:1,smart)