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第十回ヒマラヤなんちゃって句会     「ヒマラヤ龍」発表!!


Twitter@himahira19で行っていた句会の結果発表の二日目です。     


今日はみなさんの感想文をじっくり読んでみます!                           一番感想文の集まった一句には「ヒマラヤ龍」を差し上げます!     この賞は他の賞とも重複する可能性があります。 

         「雲の峰ドラえもんには甘えたなぁ」

ボクがネット句会、ひいては句会というものに生まれて初めて参加したのは昨年の「夏雲句会」という句会でした。点数こそ0点でしたが、数人の方に評を書いていただき、大いに励みになったものです。
数か月たって、あの不思議な俳人、髙田祥聖さんがひょんなことから「ドラえもんをテーマに連作を創る」という企画が上がり、だったらということでボクの上記の句に季語を変えたものを連作のおまけとしてごり押しして載せてもらいました。(高田さんの「ドラえもん連作」についてはご本人にみせてって言えば喜んで見せてくれるでしょう。)
髙田さんがTwitterに連作を紹介した後日、髙田さんを通し、ボクのドラえもん句にまたしても熱い感想をいただきました。形を変えて発表をすれば、 時間が経てば、いろんな人に伝わり感想を寄せてくれるのです。
それに作者のボクは感動しました。

たまに、ご自分の句に思うように感想が集まらなかったと嘆く方がいらっしゃいますが、「後々に響く」という事もあります。
感想文募集されている時期には「ふーん」と思っていただけでも、季節が変わり何かの拍子に再びその句に触れた時、何かに気付くという事もあります。
感想文がない、思いの外少ないと言って、けして嘆かないでいてください。

ひょっとしたらあなたの句は、遅効性なのかもしれませんよ??

      今回もなかなかいっぱいの感想文がきましたよ!!           「ヒマラヤ龍」発表に参りましょう!

(俳句の俳号、感想文投稿いただいた方の敬称は略します。絵文字は化けるのでカットしました。本文は原文ママです。)



感想文1件

コンパスは機関銃めく寒北斗 磐田小


🌹深夜勉強中の受験子を思いました。
   全く違うものに類似性を見つける目が効いていると思います。 月波


黄から赤カスタマイズした初蝶です 七瀬ゆきこ


🌹蝶がカスタマイズできたら、
My butterflyを作りたいと楽しい空想を広がります。 きのえのき


春だからビッグライトでミジンコを 登りびと


🌹あの光をビックライトにしたのが好きです。
春だからというなんの理由にもなっていないごり押しも好きです。  閑々鶏


校閲のゐてスピーチや春の雷 キートスばんじょうし

                                  🌹下五の季語に射抜かれました。スピーチはみんなに訴えかえるためにやるもの。もし間違えたことを言ってしまったら大変。
当たり前のことなんだけれど、春の雷が響きました。 里山子


葱坊主寝ずに父待つ頑固もの スワンボート


🌹5歳くらいの男の子が目をこすって眠くないって言ってる姿を妄想します。かわいい! おとわみ朱夏


春の夜も目鼻耳つけ銭稼ぐ 空流峰山


🌹働くとは、生きるとは厳しいもの。崩れそうになる人間としての形をこうして何とか保っているのでしょう。
口はマスクで隠れるからいいのかな。眉毛は忘れないで。 菅井香永


春灯に飴色の地図広げたり 千代之人

                                   🌹コロナ禍で行きたい所にも行けず、何度も何度も地図を広げているうちに、 飴色になってしまうのではないかと思う今日この頃です。 唯果


目借時「嫌」は女を兼ねている 嶋村らぴ


🌹季語の解釈があっての「ことば遊び」に高度な可笑しみを感じました。 是非シリーズ化して下さい。 まんぷく


地図広げウクライナ祈る春の夜 たか祥

                                  🌹祈ります。 でんでん琴女


春灯や影を踏み踏み笑う吾子 鈴音(りん)


🌹何でも遊びに変えてしまう。こどもは天才! 菅井香永


目借時メモの余白に日本地図 Q&A


🌹春の陽気にうとうとしながら、描いているのは日本地図。
ギャップにクスリとしてしまう。退屈な授業だろうか、私ならノートに突っ伏してそのまま寝てしまいそうだ、涎でも溢しながら。
あれ?日本地図ってもしかして…  藤白真語


蟻の巣に借りた部屋にどうも人が来ない いかちゃん

                                                                                                                            🌹発想が斬新ですが、妙に光景が浮かぶ気になる作品でした。
どうも人が来ないとひょうひょうとしているところが魅力。 岸来夢


明易しハート絡まる知恵の輪よ 充子

                                  🌹「ハート型の知恵の輪」であることから、ケンカなどをしたまままだ帰らないパートナーを待っている印象も受けます解釈が二つも出来る句なんて凄いと思いました  渡辺かや


創造の六日の晩や下がり花 ひでやん

                                  🌹発想がすごいです。天地創造六日目の晩に下がり花が咲いているのでしょうか。下がり花のなんとも言えない神々しさが素敵です。 里山子


桜貝捌く小人たちの宴 唯果


🌹桜貝の小ささ、散らばってる感じ、綺麗で華やかなこと。
桜貝らしさが全部伝わってきます。 閑々鶏


つくしんぼひとりぼっちをかきちらし   はちご仔拾


🌹上五と中七の「ぼ」のリズムが心地いいです。
全部ひらがな表記で、可愛らしさを演出しつつ、下五「かきちらし」で煙     に巻く感じ。「描きちらし」なのか「掻きちらし」なのか。 菅井香永


疵ひかる剖検台や水温む 暖井むゆき


🌹知らない言葉を探し終えた時に、本句の奥行きと季語の解釈の精緻さに驚きました。検体と洗浄に使う水との温度の対比など、思いもよらぬ着想に度肝を抜かれてしまう句ですね。 まんぷく


型抜きを極めし者の夜店かな 月岡方円


🌹型抜きを極めた者というドラクエじみた大袈裟な言い方がじわじわ面白いです。その夜店では型抜きを極めた者は勇者のように周りから尊敬の眼差しで見られていたのでしょう。知らない人も集まってみんなが注目して。      面白くてとても好きな句です。 閑々鶏


夜半の春クレイアニメのラスト1 木ぼこやしき

                                  🌹クレイアニメを撮影するのは大変なことだと聞きます。                           
一コマずつ粘土などの登場人物を撮影し、それを何コマも何コマも繰り返してゆく作業。地道な作業です。
そんなクレイアニメの撮影もラスト1カットで終わりを迎えようとしてい      るところ。夜半の春の空気が生ぬるく優しいです。 里山子


青嵐ラップバトルの白血球 まんぷく

                                    🌹ラップバトルの最中の白血球って!今回、一番面白かった句です。
こんなふうに発想を飛ばせるなんて素晴らしいです。 菅井香永


懺悔の膝冷た割ったのごめんなさい かむろ坂喜奈子

                                  🌹「ごめんなさい、お皿を割ったのは私です」と正座している子が見えてきました。「膝冷た」がいいですね。でも、そんなに切実な重たさを感じないのは語順のおかげかな。
それとも、あのイラストが頭にあるせいかなぁ。 村瀬っち


春燈に照らし出される紛争地 花咲めだ香


🌹地図を広げながら、遠い国の出来事に心を痛めている…
静かな祈りが伝わってきました。 スワンボート


二十五時メバルのはらわた取り除ける 岩瀬百


🌹夜釣りにいったとして。100均で売ってる程度のワームでも、投げて巻いてれば釣れてしまうこともあるメバル。
引きも強くて釣りがいもあり、何より煮付けは美味しいですね。
この句、夜釣りにいってメバル釣って帰宅して、夜中の一時位には捌いてるというのがやたら実感を得られる句です。 千代 之人


ボロボロの包丁研ぐ子朧月 たまのねこ

                                  🌹小さな背中の健気さにジンときます。
傷ついた心をきれいに磨いていたら、朧がやさしく包んでくれるかもしれません。 きのえのき


漫画家になるんじゃなかった天師を描く 万里の森

                                                                                                                              🌹とても惹かれました。「天師を描く」という季語を初めて知りました。
漫画家にしろどんな職業でも、なってからの方が大変なのかもしれません。救いのある着地が好きでした。 里山子


務所の光窓の雪ほどルクスなく 弓原トーヤ

                                   🌹「務所の光」と「雪の眩しさ」の対比 「ルクス」のチョイスがとても良いなと思いました 渡辺かや


花過ぐる指折り数え吐血の夜 山川一露

                                   🌹子規さんを思いました もうあとどれだけ 生きられるか?
今 小説のぼさん を読んでいるので 胸が詰まりました 伊藤 柚良


親譲りの絶壁家猫また孕む 穂積天玲


🌹漱石愛を感じる物語を短い音数で表現されたのが凄いですね。
無骨な破調も効果的だと思いました。 まんぷく


               感想文2件

春の夜あばく古畑任三郎 うた歌妙


🌷古畑さん好きです!一人語りしてるところが浮かびました。おとわみ朱夏

🌷是非とも古畑任三郎にあばいてほしい! 万里の森


さくらさくらラフマニノフよかなしゐか モッツァレラえのくし

                                                                                                                           🌷音楽のしらべのように美しいものが流れている句と感じました。 充子

🌷音楽は疎いのでYouTubeで検索しました。こんなにも重厚な「さくら」があるんですね。日本の花は世界で愛されて 久しいですが、散りゆく儚さを愛でる「侘び寂び」をラフマニノフが作曲し、カラヤンが指揮したらこんな世界観なのかと想像する楽しさがありました。また明るくない俳句は言葉のチューニングが難しいですが、本句は見事だと思います。 まんぷく


神経衰弱の練習寒明けの病室 草臥れ男

                                                                           🌷踏み込んではいけないような、なんとも言えない緊張感があります。
こんな狭い病室に閉じ込められているなんて、神経衰弱の練習をしている      ようなものだ。寒明けの病室の明るさとは裏腹に、中にいる方の心はどう      なのでしょうか。 里山子

🌷なんでわざわざ神経衰弱の練習をするのかという答えが下五「病室」という展開が良いと思いました。
寒明けの「明け」が退院間近な感じを思わせます。 けーい○


月光に一晩さらされて出勤 はんばぁぐ

                                                                                                                            🌷月光の気を浴びて頑張ってください。 穂積天玲

🌷さらされた何かは人か、物か。
出勤というやたら現実的な三音とそれまでの神秘的なフレーズのギャップが魅力的です。ひっそりとした変化を抱えた朝。 このはる紗耶


世界地図にはまらぬピース春北風 夏湖乃

                                  🌷「世界地図にはまらぬピース」このフレーズ素晴らしいと思います。
はまらないのは何故なのか、そこへ思いを導く問題提起として。     穂積天玲

🌷はまらないピースが深い。
春北風とのソフトな韻が心地良かったです。 岸来夢


「月盗むから暇な奴みんな、来い。」 オペラ座の俳人

                                   🌷昭和の少年の秘密基地感 青居 舞

🌷未知の星では若者たちがそんな夢のある悪ふざけをして青春を楽しんでいるのかもしれませんね。 きのえのき


結核は肺の燃焼啄木忌 いくたドロップ


🌷結核を肺の燃焼だと捉えた視点が鋭いと思いました。
そこに季語「啄木忌」。
石川啄木の人生に自分の人生を重ねているようです。 染井つぐみ

🌷日本のさくらの花びらにのせる祈りのような調べ。
ウクライナにそしてロシアにも平和な日常が訪れますように。    きのえのき


卓上に飛ばす液体春の虹 いその松茸


🌷弧を描く液体と季語が合っていると思いました。 赤尾双葉

🌷液体という言い方が想像力を掻き立てます。 閑々鶏


夜なべの母よ折鶴は飛べますか 髙田祥聖

                                  🌷ジーンと来る一句でした。
折り鶴に飛んでほしいと祈っているような気もしました。
お母さんを想う気持ちが響いてきます。 村瀬っち

🌷綺麗な楚辞だなぁと思いました。 空流峰山


爺眠る春夜小人は靴を縫う 鈴白菜実

                                                                                                                           🌷助けてもらった お爺さんの手助けに小人が靴を縫います 健気だ  伊藤 柚良

🌷小人の靴屋の物語!「爺眠る春夜」が好きです。 おとわみ朱夏


春の夜のあやとりは亀からゴムへ 紫蝶

                                  🌷亀からゴムへの連続技…!もう作り方を忘れてしまいましたが、
久しぶりにあやとりしたくなりました。 岸来夢

🌷あやとり懐かしい。 でんでん琴女


解剖の残業手当流れ星 閑々鶏


🌷五七五の言葉のチョイスが楽しいです。
そしてよ〜く考えると、残業のお手当が流れ星ならば願いを唱えられる
チャンスが与えられるのですよね......なんともロマンチックじゃあないですか!! でもやっぱり現物(お金)が欲しい!!笑 はちご仔拾

🌷倫理は倫理、仕事は仕事、みたいなことでしょうか。
すごく大事な意味あることをしているとわかっていても、ああこの仕事に残業手当は出るのかな、と現実が頭をよぎる。
その「よぎる」感じに流れ星がマッチしています。
生きるって切ないで賞 かむろ坂喜奈子


男なら背中で語る暮の春 冬野とも

                                    🌷カッコいい言葉なんですけど、兼題のイラストと一緒になると「ふふふっ」  てなります。 小さな子が背伸びして大人ぶってる感。 みづちみわ

🌷「男なら背中で語る」カッコいいです 渡辺かや


春の宵雑な記憶のリアルな絵 雷(らい)

                                  🌷中七下五の措辞に惹かれました。記憶は曖昧だけどやけに鮮明な絵が描ける、ってこと、ありそうです。
なにやら重たい心の傷を感じてしまいました。 村瀬っち

🌷細部まで描きこんでいる姿が浮かびます。
春の宵に妖艶な怖さも感じて。 内田こと


春愁いてるからピンスポあてないで 凪太

                                            🌷仕事とはいえステージに立ちたくない日もある。
心に憂いを持っていてもお客さんに向ける笑顔は忘れない。オペラ座の俳人

🌷あの光を「ピンスポ」に例えるとは、本当に面白い句ですね   渡辺かや


春灯下パズルを嵌めて作る明日 平良嘉列乙

                                   🌷中七下五が最高です。パズルをはめるように明日を作っていく感じ。
パチンと嵌ったら気持ちいいんだろうなぁ。 村瀬っち

🌷パズルで作られる明日はきっと良いことがあるはず…! 岸来夢


感想文3件

はなあざみママはぜったいきてくれる 村瀬っち

                                  🌷「はなあざみ」に掛けた祈りに似た願い。切ないです 渡辺かや

🌷迷子になったのかなあ。
「うん、大丈夫!君のママは絶対来てくれるよ!」て励ましたい。みづちみわ

🌷薊の花を見ていると花びらはつんつんしているし下はトゲトゲしているしで人を受け付けない印象もあります。花言葉に「触れないで」があったり薊だから欺く花なんて言われることもあったりと考えると中七下五のフレーズがまた違ったものに見えてきたりします。 けーい○


先生に恋する園児カーネーション レーコ

                                  🌷可愛い、いじらしいの二言につきます 渡辺かや

🌷カーネーションは母の日に贈られるイメージだから、男子から女性の保育士への恋心だろう。
赤いカーネーションの花言葉に「母への愛」があるが、カーネーション自体は「無垢な愛」である。保育園児の淡い初恋の句だと捉えた。 千代 之人

🌷子どもって、そうとくに男の子って先生好きよね。 万里の森


受難節の鉗子よ堕胎子を壜へ 朝月沙都子


🌷ずしんと響きます。 閑々鶏 
                                                                                                                            🌷まず衝撃的な内容であることに驚かされる、、、
という題材をうたうというのも一つの表現なのでしょう。  穂積天玲

🌷インパクトの強い、衝撃的な句 赤尾双葉


春の昼ああUFOにさらわれる 内田こと

                                  🌷ああ という平仮名が、全てを受け入れているように思わせる。                きっと逃げないんだろうなぁ…なんて思いました。
春の昼なのが絶妙!! 猫髭かほり

🌷家の中の灯りだと思っていたものは、UFOだったのか。
うつらうつらとした春の昼にUFOにさらわれるのはうつつか夢か・・。
面白いです。 じゃすみん

🌷春の昼の閑かな雰囲気に対してこの中七下五を持ってくるのが、              まさに「春の昼」らしくて好きです。 嶋村らぴ


ヒヤシンスこんやおかあはびよいんだ 新田ダミアナ


🌷作者さんの意図とは全然違うかもしれません。
季語以外の部分は「おかあ」の台詞であり、病により正常な発音ができないのだと思いました。
「びよいん」は、病院か美容院か。後者であれば、閉店時間という認識ももはや霞んでしまっているのかもしれません。
「ヒヤシンス」だけが、カタカナ表記としてしっかりとそこにあり、
この空間においては人間より上位の存在となっている印象も受けました。 いかちゃん

🌷病に倒れたのか夜勤なのか、母親は此処に居らずヒヤシンス相手に1人語りしている主人公。
ひらがな表記に幼さを、「びよいん」の口語表記にキャラクター性を感じます。カタカナとひらがなだけの十七音。何処となく社会的な問題提起を含んでいそうな世界観は唯一無二で、とても気になる句でした。 まんぷく

🌷お母さん又はお父さんを待っているという句もいくつかあったが、         この句が一番心情に訴えるものがあった。
「びよいん」という単語が主体の年齢や母親との関係などいろいろ想像させる。あしらった季語「ヒヤシンス」も冷たい静かな夜を想像させて良い。 藤白真語


チューリップ螺子の弛みて壊れたり 久助

                                                                                                                            🌷チューリップは、取り合わせで壊れたものは別のものかもしれないが、 チューリップそのものが壊れたとも取れる。言われてみればチューリップは螺子じかけなのかも? 穂積天玲

🌷そういえばチューリップの花びらって螺子で止まっているかもしれない。そして散ったその花びらを拾い集めて螺子でもとにもどそうとしている優しい子。 まぐまぐ

🌷咲き終わり頃のチューリップの花びらが落ちていく様子を上手く表現されてるなと思いました。 空流峰山


春灯し粘土の象のいびつかな よしざね弓


🌷子どもが作った粘土細工だろう。春灯しにいびつな象の影が見えてくる。他の季節では表現出来ない優しさがそこはかとなく感じられる。     藤白真語

🌷歪な粘土の象、作りました、幼稚園のとき  青居 舞

🌷赤いものが粘土に見えてきました。
作者さんは若い感性をお持ちですね。 赤尾双葉
                                  
                        

春の日を戦う卓上のヒーロー けーい◯

                                  🌷めちゃくちゃ可愛いぃぃ 巴里乃嬬

🌷フィギュアで遊ぶ子供を春の日が包んでいる光景がわかりやすく伝わります 渡辺かや

🌷漫画家さんや作家さんをイメージしました。
正義のヒーローに迫り来る締め切り。 猫髭かほり


春尽のパズル1ピース足りない  げばげば

                                                                                                                            🌷なにかやり残したことがあるのでしょうか。想像が膨らみます。空流峰山

🌷この句が投稿された時、ア!やられたと思いました。
私も同じ様な事考えてました。 さくら悠日

🌷その1ピースは永遠に出てこない気がするのは春尽のせい? まぐまぐ


君の五臓六腑とろりと春灯  濃厚エッグタルト

                                  🌷先日読んだ、人を食べる本を思い出しました。
とろりが効いてる。 猫髭かほり

🌷えっ?!食べちゃったの?! 赤尾双葉

🌷冷たい熱帯魚の一場面がよぎりました。
グロは得意じゃないですが、どういうバランス感覚で作ったらこういうのができるのか、各言葉がどれもおしゃれに響き合ってます。
センスがキラリで賞 かむろ坂喜奈子


涼風至るぼくは「ぼくなつ」三週目 コンフィ

                                  🌷中七下五のフレーズにとても惹かれました。
気がつけば季節はもう秋なのです。 里山子

🌷「ぼくなつ」懐かしい……!(当方、初代のみプレイ済みです)      世界が幾重にも重なっていくような句、ふと空を見上げたくなります。 このはる紗耶

🌷「ぼくのなつやすみ」の3週目というと、
始めた頃のワクワク感とはまた違った、「夏が終わろうとしている」という切なさが増して来る頃ですね。  鈴白菜実


感想文4件

春の月副都心線雑司が谷 きのえのき

                                  🌷イラストの色合いが副都心線にしか見えなくなりました。                       雑司が谷の選択が絶妙。他の路線・駅名に入れ替えてみましたが、
しっくり来ませんでした。 岸来夢

🌷響き合い加減が好きです。ちょうどいいですね。丸ノ内線茗荷谷とかだと、春の月と合わなくなっちゃうし。ぴったりはまっていて好きです。 里山子   

🌷この二物衝突はべらぼうに上手いっす。 これは他の路線じゃダメだし、副都心線でも雑司ヶ谷じゃなきゃダメだなあ。 みづちみわ

🌷雑司ヶ谷の文字が目に飛び込んできて、雑司ヶ谷生まれの私としては。 直ぐに引越したので、詳しくはないけど、著名人の眠る雑司ヶ谷霊園がありますよね。私は霊園の上空に浮かぶ朧な月を想像しました。 唯果


春こねてマーブル柄の紙粘土 岸来夢

                                  

🌷春とマーブルが愛らしくて素敵です   伊藤 柚良

🌷春って捏ねるとマーブル色なんだ!と、これは納得! 巴里乃嬬

🌷春の色を色々混ぜて捏ねたら「マーブル色」というのが夢があるなと、 思いました。 空流峰山

🌷春の色を混ぜてこねたら、サンリオカラーのマーブルができそうだな、 と思うと、ちょっと嬉しくなります。忘れていた乙女心をくすぐる一句!  木ぼこやしき


ちょっとだけ失敗したの復活祭 つまりの

                                   🌷あのお題イラストからの発想で、すごいなと思いました。
お茶目に言われても、、、ですね。面白いです。  里山子

🌷かわいい言い方してるけど季語が復活祭って事は…….。
こういうブラックな企み、好きです。 みづちみわ

🌷かわいい…そんなときもあるよね、と優しい気持ちになりました。 岸来夢

🌷キリストが生き返るという神聖な季語と軽い措辞の対比が可笑しい。
この言い方は服や料理のリメイクとか軽い失敗でしょうね。
季語の斡旋が好きです。 月波


羽の色伝え忘れて蛍烏賊 菅井香永

                                                                                                                          🌷羽はみみとも言われるところのことかなと読みました。
羽に色が無いのは伝え忘れてしまったのか、と。 岸来夢

🌷今回迷わず一番に採った句。蛍烏賊は何故光るのか、科学的にはいろいろあるけれど、直接的具体的には言わず詩的に表現したこの句が心に刺さった。蛍烏賊のあの光は、無くした羽の色だという。まるで雛鳥のように、  小さな蛍烏賊が海の中で懸命に泳ぐ姿が見えてくる。  藤白真語

🌷なぜかとても気になりました。 空流峰山

🌷発想が非凡なのにすんなり入ってくるのは鳥という字があるからでしょうか。詩心が素敵です。 きのえのき


UFOの組立て急ぐ夜長かな 亀田かつおぶし


🌷早くしないも帰れなそう。 万里の森

🌷地球に不時着した宇宙人でしょうか、故郷に帰るためのUFOを一所懸命組み立てています。だけどひとりぼっちで、こんな小さな欠片から組み立て始めるなんて、この先が思いやられます。
おかしくて、ちょっとさみしい夜長です。 つまりの

🌷組み立てられたUFOに乗ってどこに行くのかなぁ。
急いでいるから地球には長くいられないのかしら。 まぐまぐ

🌷この発想力。絵の物体が宇宙人ぽいところから来てるのでしょうが、
絵を見ずにこの句を読んだ時に「夜長のこんな使い方!!」って衝撃を受      けると思います。夜長だからたっぷり時間はあるけどある一定の時間まで      に帰らないと帰れなくなってしまう!みたいなストーリーが「急ぐ」から    見えてきて楽しいです。エキセントリックで賞 かむろ坂喜奈子


春灯しまずは耳からつくりましょ 仁和田永

                                  🌷もののけが人の姿になるために耳を作っているところでしょうか。          「作りましょ」の楽しい感じから、悪い妖怪の類いではなさそう。
耳から始めるのは、今の姿では聞き取れない音を感じとりたいからと解釈しました。 鈴白菜実

🌷動物が受精卵の中で先ず作るべきは、心臓。
目や耳などの感覚器官が作られるのもけっこう早いですが、心臓よりは後でしょう。とすると、この句で「つくる」のはやはり無生物。
心臓を持たず、しかし耳は持つのです。粘土細工のようなものと読んでも良いのですが、僕はもう少し生命体に寄った、肉体的な何かと解釈したいですね。空っぽの命に、精密な耳をこしらえる怖さ。
朧に滲む「春灯し」と、「〜ましょ」という口調の気軽さが、ひたひたと恐ろしく思えてきます。 いかちゃん

🌷春灯しまずは耳からつくりましょ 粘土細工でしょうか?
図工の宿題かあるいは遊びなのか?
おかあさんといっしょにやっている様子が見えてきます。 けーい○

🌷柔らかな明かりの下で 耳から作るものとは?人形の耳、工作、お菓子やパン?字面だけ見るとちょっとギョッとするけど「春灯し」だから、きっとそうではないよね。 唯果


明日花見生肉は手でちぎっとこ 麻きなり

                                  🌷生肉ってところが凄い。
指で肉を触る感覚と、明日の花見、面白い句で好きです。 充子

🌷花見でバーベキューをするのでしょうか?^ ^
手でちぎるなんてワイルド過ぎる笑! オペラ座の俳人

🌷花見の準備の1つとして、生肉を手でちぎる(!)
参加者全員食中毒になる未来が…(笑)  紫蝶

🌷強者キャンパー。
手でちぎってジップロックに入れて、下味付けて…。 猫髭かほり


亀は鳴くいいなにんげんっていいな   常幸龍BCAD

                                  🌷「まんが日本昔話」のエンディングが思い出されます。
それにしても、本当に「にんげんっていいな」と、亀に羨ましがられる平和な世の中にしたいですね。 鈴白菜実

🌷私もこんな風に亀鳴かしたいと思う十七音でした。
サラッと森羅万象を詠み込みながら、季語の奥深さと共鳴していて凄いと感じました。 まんぷく

🌷兼題の絵とあの歌とこの季語の取り合わせが絶妙ですね 青居 舞

🌷人間にしてみれば亀の生活の方がうらやましい気がしますが、
この句を読むと人間の生活も悪くないのかなと思います。 紫蝶


UFOのひかり人間辞める春 でんでん琴女

                                                                                                                           🌷アブダクション受けて外科手術で異物を体内に埋め込まれることはよく耳にしますが(いやいや、ないし!)、人間でいられなくなるほどの改造手術を受けちゃった、と……。 妄想が楽しいっす! みづちみわ

🌷何もかも嫌になったら、UFOの光が現れたりして…と想像しました。  充子

🌷宇宙人は居ると信じている私です。人間やめて何になろうか?
UFOの光を浴びて自分の好きなものになりたいです。 さくら悠日

🌷人間辞めちゃうんだ、と読んでくすっとなりました。 おとわみ朱夏


恋文書けない春尻尾生えてきた じゃすみん

                                  🌷つのる恋心が尻尾を生えさせた。そうなると尻尾の動きだけで恋文など書かなくても気持ちがバレてしまいそうです。 紫蝶

🌷尻尾生えてきたがカワイイ。 でんでん琴女

🌷アッ!ホント、尻尾生えてる。
悩みが溜まって尻尾になっちゃった。 さくら悠日

🌷気持ちのアウトプットて、難しいですよねー。
言葉にすればするほど大切な想いがこぼれ落ちて行くような感じ。
そりゃーもどかしくて尻尾くらい生えてきちゃうよ! みづちみわ


寒の雨塗膜より車種突き止めよ このはる紗耶

                                   🌷ひき逃げ事件の刑事と鑑識のやりとりを彷彿とさせます。ドラマではなぜつらい場面ではいつも雨の中なんでしょう。
寒の雨が沁みます。 じゃすみん

🌷かっこいい。この発想、私にはできませんでした。
「塗膜」がリアリティーを出していて脱帽です。 菅井香永

🌷ひき逃げ現場にわずかな塗膜辺。
這いつくばる捜査員に無情にも降り続く寒の雨。被害者の無念を晴らすため、塗膜辺の分析に全力を傾ける後ろ姿が尊いです。 つまりの

🌷場面の切り出し方がうまいです。
季語の選び方や「せよ」の命令形などもよく効いていて句の描いているストーリーが瞬時に浮かびました。 オペラ座の俳人


感想文5件

宇宙船来ちゃった春が破裂した 上峰子

                                  🌷この弾け方は面白い! 巴里乃嬬

🌷物語がどんどん進んでいくテンポが最高です。
季語が破裂しちゃってますが、読み終えてから「春」のイメージが広がり続けるのがたまりません(笑)めちゃくちゃ好き句です。 まんぷく

🌷「春が破裂した」に惹かれました。                                                空流峰山

🌷題材がとても好きです。来ちゃってあわあわしている様子が楽しいし、
そこから春が破裂する衝撃。
畳み掛けが効いていて、可愛い句に仕上がっています。 里山子

🌷春が破裂するほどの大事件なのに、
「来ちゃった」という言葉の軽さに恐 怖を感じます。 紫蝶


兄ちゃんの居ぬ間にてんご山笑う 青居 舞

                                   🌷海千山千の猛者の中、ピュアな言葉が光りました。
ひらがな多い目の柔らかな世界には弟(妹)のエクボや笑い声があり、  春のワクワク感が満ちています。
登場しない兄ちゃんのキャラクターまで浮かぶ秀句だと思いました。 まんぷく

🌷平和で和みます。きっと兄ちゃんは、怒ったふりまで付き合ってくれそうな、山笑うがそう思わせる。 猫髭かほり

🌷融通の効かないお兄ちゃんとお茶目な弟(妹?)の関係性が垣間見える句ですね。いたずらに「山笑う」季語も微笑ましいです。 麻きなり

🌷最初「てんご」って?と思ったら「いたづら」の事。
弟は何時もお兄ちゃんの留守を狙って仕返しを考えてますよね。 さくら悠日

🌷てんごが 凄く好きな楚辞でした 伊藤 柚良


遠足のお菓子食べちゃえ明日は雨だし さくら悠日

                                  🌷絶対明日は遠足中止、という天候だと、前の晩から早くもやけくそになる気持ち、分かります 鈴白菜実

🌷経験あります。 でんでん琴女

🌷そんな時に限って晴れるんだなぁ。人生ってそんなもの。 万里の森

🌷開き直りがすごい。 赤尾双葉

🌷なんだか嬉しくなる句でした。
これくらい気楽に生きることができたらいいなぁ、と。晴れたらどうしようという不安は一ミリもないお気楽さが好きでした。 村瀬っち


いうれいの坊や夜中に一人飯 伊藤 柚良

                                                                                                                            🌷坊やが一人で何食べているんだろ、と幽霊なのにかわいく感じました。 おとわみ朱夏

🌷前半の措辞が素晴らしいですね! 子供のまま亡くなったのか、
それとも幽霊同士の愛の結晶として生まれてきたのか……?
や、そのヒントは後半にあるかな。
夜中、お父さんとお母さんは仕事に  (人をおどろかしに)行ってくるから、     あんたはご飯食べてなさいとか言われたのかも知れませんね。 みづちみわ

🌷面白い。 でんでん琴女

🌷いうれい(幽霊)を季語とするかはともかく、一読して可愛いと思いきや、成仏できないから幽霊として現世に残ってしまった坊やであり、幽霊なのに飯を食っているというのだからさぞひもじい思いで死んでしまったのでは、と思い至ると、坊やの生前がどんなものだったかと考えてしまう。
子どもの貧困問題まで考えるのは大袈裟ではあろうが。 千代 之人

🌷あぁ、今まで幽霊のお母さんが働いている間の子どもの事を考えなかった 自分が恥ずかしい。優しいな~。 充子


父ちゃんは明日帰るさフリージア 不知火雷電

                                                                                                                           🌷シンプルなんだけれど、フリージアの優しいような寂しいような色と引き立つ好きな句です。 充子

🌷上五下七の世界観をちゃんと支えている季語。
「イノセンス」が花言葉のフリージアとこの呟きのとり合わせは、いかにも健気で悲しい。 凪太

🌷切ない。 でんでん琴女

🌷季語と措辞の組み合わせがありそうで無い気がするけれど、      口に出して読んでみると最後でふあっとアガる感。
仕事で遠出していた父ちゃんがフリージア片手に帰ってくるに一票。 はちご仔拾                     

🌷父子家庭でしょうか。
おとうさんは仕事が忙しくなかなか帰って来ない。
それとも育児放棄されているのか?
明日はきっと帰って来ると待っているのか。見ているこちらがつらい。      せめてフリージアの明るさを・・。 じゃすみん


感想文6件

朧夜の世界征服計画書 染井つぐみ

                                                                                                                           🌷朧夜の計画書は、かなりぼやっと大雑把なイメージです。
 作戦名だけは壮大で。 内田こと

🌷兼題の絵にぴったりです! 空流峰山

🌷小学生の男子数人で書いていそう。
薄ぼんやりした計画書っぽくて、ちょっと見てみたい(笑) 月波

🌷自分は何時かは世界の征服者になってなるぞ!
と言う意気込みも朧夜だからこそ考える事。 さくら悠日

🌷いつの時代のシーンか?単なる妄想で終わるのか?
ともかく世界征服計画の始まりはおぼろ夜と実感あり。 充子

🌷世界征服して戦争をなくしたい… まぐまぐ


明日こそ俺は蛙として鳴くぜ みづちみわ

                                   🌷おたまじゃくしの決意が非常によく表現できていると思います!^ ^ オペラ座の俳人
                                 
🌷面白い。 でんでん琴女

🌷色んな困難に打ち克ち自信という鎧を身に纏う蛙は作者なのではないのかな思ってみたり。力を分け与えてもらえたポジティブな一句。
絵本になるような物語が詰まってます。  モッツァレラえのくし

🌷なかなか蛙になりきれない蝌蚪の意気込み 穂積天玲

🌷おたまじゃくしの決意! 前向きさと勢いがいいなと思いました。  空流峰山

🌷冬眠から覚めたのか? それともオタマジャクシから蛙に?
どちらにしても、 ゲコゲコ鳴いて命を謳歌しようぜ。 唯果


味噌汁の湯気淡月の余白へと 恵勇

                                  🌷湯気の行き先を淡月の余白とした発想が見事です! オペラ座の俳人

🌷これは素晴らしい句だと思います。素敵。
淡月の余白って何だろうって立ち止まって考えている間にも湯気は夜空に上って、月はますます霞んでいく。 菅井香永

🌷余白へと、が手練れ感。
味噌汁の湯気に対してこうはなかなか言えないと思いました。 穂積天玲                

🌷湯気がほわりと溶け込んでゆく。
淡月がピッタリ合っていて、余韻のある句。 猫髭かほり

🌷春の月はぼんやりしていますが、味噌汁の湯気が月の少し横の暗い部分にかかると月と似合っているようでいいと思いました。 けーい○

🌷「淡」の一字が味噌汁の色や温かさと響き合っていると思いました
湯気がやさしく月の余白を包み込んでゆくというのが素敵です
お腹減りました はんばぁぐ


今回51名の俳人から感想文を頂きました。
全投句100句でしたので半分以上の方に書いていただけたことになります。本当にありがとうございます。みなさんあってのヒマなん句会です。

『自分で詠みたい、納得できる俳句が詠めたらそれでいい』とはいいます。が、句会に投句する以上、『結果』が気になるのもそりゃ必然です。

誰からの声が気になりますか?

ボクのような句会の主催?権威ある先生?組長?

誰でもどんな人にでも評価いただけたら嬉しいし、思ったのと違う結果だと悲しくて、もう俳句なんか詠むもんかとなるかもしれません。
気持はわかりますけれど、けど、たくさんいる俳人仲間の、この多くの『声』は聞こえているでしょうか?届いているでしょうか?
たったひとりの句会主催や先生、組長の声も、切磋琢磨する仲間の俳人も、いいかえれば同じ『一票』ではないでしょうか?

特に『ヒマなん句会の感想文』では、批評の禁止など明文化していませんが、文句悪口の類が寄せられたことがないのが、ボクのこの句会の誇りのひとつです。ここに寄せられる感想文とは見ず知らずの俳人から寄せられる
俳句への『愛』でしかありません。

どんなモチベーションで俳句に挑むかは自由ですし、辞める辞めないも自由です。ただ、一つの句会の結果がイマイチでも、どこそこかの句会で寄せられる『愛』を集めることのできる俳句を作れるあなたは俳句を辞めるべきではない。という事はここに投句してくださる皆さんにもお伝えしたいです。

ボクなんかの評よりも、ここに書かれた他の方が書かれた評がうれしくて、自選ナンバーワンの一句に選んでいた方もお見かけしました。🐘
それでいいと思います。
この句会が大いなる懸け橋になればと始めた句会ですからね。
あなたの句で人の心を動かすことがあるんです。

あなたの一句で心を動かされた人が、たったのひとりでもいたなら。
それはすごく尊いことではないでしょうか?

ボクはちなみに『ヒマラヤ天』どころか、苺、地ましてや龍など獲れる自信ないですけどねー。キビシイ句会ですよ、実はここ。獲れる人すげえなぁ。

さぁさぁまだまだ発表を続けましょうねー!!


感想文7件

花冷えや手紙は拝啓で止まる まぐまぐ

                                  🌷これは、心にずん!と、きました 巴里乃嬬

🌷ひんやりとさみしさが押し寄せてきます。
淡々とした下五が花冷えの季語を浮き立たせているように思います。 きのえのき

🌷会いたいけど 会いに行けない 謝りたいけど謝れない 葛藤が見えてせつないです 伊藤 柚良

🌷桜が咲く頃の急に寒くなったとき、書こうとした手紙は「拝啓」で止まる。冷え、寒さといったところから、手紙の内容はネガティブな内容か。
しかし、冷えが終われば再び春の陽気が訪れるワケで、その時に手紙の続きが書かれるのだろうか?どんな内容の手紙だろうか?  千代 之人

🌷続けて本文を書きたいけど上手く言葉にできなくて手が止まる気持ちに共感しました。   空流峰山

🌷手紙を書き出したものの、さてどう書き出したら良いものか──?           時候の挨拶入れるんだっけ?や、なんかそれはそれでよそよそしくない? 等と、拝啓の二文字から進まず気付けば二時間三時間……
そんな光景が浮かびました。 みづちみわ

🌷こういう事あるある!メールでやり取りすることがほとんどだから、      手紙は緊張します。それとも、複雑な思いがあって、何から書けばよいのか躊躇しているのかな? スワンボート


事件性のない無職にて春うらら 南雲ゆゆ

                                     🌷事件性のない無職。この把握は非凡。助けてください。
クビを切られました。警察に駆け込む。ああ、それ事件性がないのでお引き取りください。個人の大事は社会の些事。こうして社会から個人は 抹消されてゆく。事件性のない無職。その延長線上に「事件性のない戦死」もあることを忘れてはならない。春うららの皮肉が効いている。                 社会組織の冷酷を描いた秀作。 龍田山門

🌷無職を事件性の有無で分けるという感覚がおもしろいと思いました。
上五の事件性で引き込まれました。 麻きなり

🌷事件性のない無職なら、まぁええって思いません?                                  はい、そういうポジティブ思考好きです。 充子

🌷飄々とした措辞に和む句です。                                                                   今まで抱えていたことを良い意味で手放せたのかな……と考えてみたり。
ぼんやりする時間、時々あると嬉しい。 このはる紗耶

🌷事件性のない無職という不思議にのんびりした言葉と春うららという季語がぴったり合っていると思います。 紫蝶

🌷無職の「事件性のない」という分類にくすっと笑いました。 岸来夢

🌷事件性のない無職・・・が、なんか在りそうで、逆に怖い?!    巴里乃嬬


明日売る葡萄の房を描いている 梵庸子

                                  🌷もう、全てが好き。なんてことないように、さらっと詠まれているのに、妙に心に残る句でした。 村瀬っち

🌷「明日売る」の饒舌。                                                                                  このイラストに対してのこの発想。大好きです。 穂積天玲

🌷空想的な句だと思った。
絵に描いた葡萄は季語とは認め難いが、そうとは思えない不思議な力を感じる。まるで絵の葡萄が実体化するような気がしてならない。
しかもそれを、「明日売る」ために「描いている」のだから、逼迫した暮らしさえ想像される。富の象徴のような葡萄が生き生きと艶やかに、              私の頭の中にも描かれる。 藤白真語

🌷パリの売れない画家さん?油絵かなあ、と想像しました。 おとわみ朱夏

🌷独特な切り口で最も気になった句。
葡萄に対する愛情かもしれないし、もしかして葡萄の色が悪かったので色味を描き足しているという意味かもしれない。
お題画像のせいか、そういう不穏な想像をしてしまう句。 凪太

🌷「明日売る葡萄」で、おっ果樹園の方かなと思ったら、「〜を描いている」という面白い展開。油絵でしょうか。
画家を思うと、今度は「売る」が不思議に。
この「葡萄」が、本当に葡萄なのか、ちょっと考えさせられるところもあります。 いかちゃん

🌷なんてことないのですが惹かれる句です。
なんで買ってきた葡萄じゃなくて売る葡萄、しかも明日売るっていう指定までしているの?謎だらけですがなにか意味ありげで目が離せない句です。 不思議な感じで賞 かむろ坂喜奈子


感想文8件

夜半の春君住む街をさがす地図 杜乃しずか

                                                                                                                            🌷青春って感じで、キュンとしました! おとわみ朱夏

🌷恋心を感じました。そんなときもあったなぁ(遠い目)。 岸来夢

🌷進学か就職で離れ離れになってしまった恋人の事を思う日々。
どの辺に住んでいるのかなぁ、ここからどの位離れているのかなぁと地図を広げているのですね。 さくら悠日

🌷なんとなく探してしまいます。 空流峰山

🌷眠れないときは、ついこんなことやってしまいそうだなと共感しました。勝手なイメージですが、がっつり付き合っていた人じゃなくて、ほんのりいいなと思っていた人が急に引っ越して、だいたいの住所しか聞いてないけど、地図を見ながら、ここら辺にいるのかなあと想像する感じなのではないかと。淡く切ない感情の方が、夜半の春に合う気がします。 木ぼこやしき

🌷街の地図を確かめることでしか「君」を追うことができない、                切ない句ですね。  鈴白菜実

🌷地図を見ながらウキウキしたり、また寂しくなったり、なんて想像しました。素敵。 猫髭かほり

🌷春の夜遅く地図を広げて「君住む街」を探す。
「君」はきっと、現実には存在しない小説の中の「君」のような気がします唯果


春闌けてケーキにカラフルな傷口 ギル

                                  🌷ケーキの立場になると、切り口は「傷口」なのだとはっとしました。 鈴白菜実

🌷景の色彩はとても明るいのに、傷口という言葉が心の奥を垣間見せるよう。誰かの幸せは誰かの痛みなのかもしれない。
そんな複雑な気持ちになる句です(褒めてます)。 このはる紗耶

🌷ケーキの断面に対して「カラフルな傷口」という表現が面白い。マイナスイメージを持たないのは「春闌けて」だからだろう。
ケーキの華やかさとよく響き合っている。 藤白真語

🌷カラフルな傷口という措辞が好きです。
それぞれの切ない想いをサンドした春はきれいです。 きのえのき

🌷映像がカラフル。今にもケーキの傷口から血が流れそう。
春の盛りが過ぎた感じと合うと思う。 じゃすみん

🌷ケーキが比喩だとしてもそうでなくても、わたしにはカラフルな傷口とは出てこない。この切り取り方が新鮮でした。
見事なほどに春の質感を捉えています。 モッツァレラえのくし

22.カラフルな傷口というフレーズがいいですね。
どんなケーキか色々想像できますし、ケーキの切った跡(失敗した?)感じが見えます。 けーい○

🌷季語の動詞化活用と、切り口を傷口とする詩の力に感服しました。         何処かにアイロニーを感じる作風もまた良かったです。 まんぷく


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春燈の下で女を組み立てる 龍田山門

                                        🌷句の後半の、女を組み立てるという言い回しにぎょっとするが、組み立てるには女を完成するだけのパーツがあるはずだ、と考えたとき、                  これはブラックジャッ句なのだろう、と読んだ。女=ピノコ、と。千代 之人
                                                                                                                     
🌷春燈の下で何かをしてるまでは同じでも、まさかの女性を組み立ててるという着地の驚き!でも詩的、これぞ龍田山門さん。 げばげば

🌷実景ではなく精神面を詠まれたんだと解釈しました。
どこかの町の夜、誰かに向けて女らしさを整えている。
「内面が仕上がれば化粧やドレスなど要らないわ」とヒロインの台詞が聴こえて来るようです。 まんぷく

🌷妙にはまりました この子は火星人でしょうか 私の複製も組み立てられているのかも 伊藤 柚良

🌷映画のワンシーンのようです。
あまり明るくない春燈の下で組み立てた女は少し、いやたくさんいびつかも・・。それは私かも・・。 じゃすみん

🌷女を組み立てるという措辞がなんとも艶かしく、春燈にびったりはまっています。女性キャラのフィギュアを組み立てている様子を想像しましたが、敢えて「女」としたのが効いていると思います。 染井つぐみ

🌷夜更けに好きな人に会いに行くのでしょうか。
春燈の艶かしさを感じます。  鈴白菜実

🌷大胆な省略で、想像をかきたてられます。
男性が人形組立してるともとれるし、女性が、自分の女子力をアップしてるともとれるし、面白い句ですね。 充子

🌷他に選んだ句の句材、解剖や五臓六腑などと共通するのは不穏な空気。 だからと言って女を組み立てるなんて発想どうしてできるのでしょうか。  組み立てるってことは先にバラの女のパーツがあるってことですね?         謎が深まりますがこれもどうしようもなく惹かれた一句でした。                  想像が膨らむで賞   かむろ坂喜奈子


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障子貼る猫に認めてもらうまで 月波

                                                                                                                            🌷普通は猫の方を責めるところを、まるで自分の愛の不足を嘆くようで、 健気な愛に感動。 充子

🌷猫が破った障子を猫の指示の下、貼り直しているといった感じでしょうか?^ ^そしてそれをまた猫が破る。 オペラ座の俳人

🌷猫に認めてもらえてこそ一人前!猫が気に入らないとまたザザザザ。     お犬様ならぬ、お猫様。大好きな句です! 里山子

🌷猫に認めて貰うって、かなり困難な気がします。
しかも障子を破り続ける猫......難敵!!
(わたしなら諦めて貼らないかも・笑) しぜんと猫との暮らしに思いを馳せちゃう魅力的な句。 はちご仔拾

🌷貼っても貼っても猫に障子を破られていたのは、実は出来が悪かったからなんですね。
「猫に認めてもらう」という措辞が面白すぎます。 染井つぐみ

🌷貼ったそばから猫が障子を破く絵が浮かぶ笑 十七音にピッタリ、           可愛さと面白さと切なさがギュッと詰まっていて好きです。   嶋村らぴ

🌷「猫に認めてもらうまで」の表現が面白くてくすっと笑えました 渡辺かや 
                                  🌷猫に認めてもらえた時、というのは障子を破られなくなった時なのでしょうか。それはそれで寂しいような気がします。 紫蝶

🌷猫ちゃんなかなか認めてくれなそうですね 青居 舞

🌷知らない間に猫に翻弄されている人間の愛しい努力。
何者にもなれない自分をいつでも猫は受け入れてくれるのです。 きのえのき


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さみしさはたけのこの里ひとつぶん 里山子


🌷「たけのこの里ひとつぶん」が好きです。 でんでん琴女

🌷そのタケノコは伸びないから淋しさも伸びない。
食べちゃえばきっと大丈夫 万里の森

🌷あのトンガリとチビさが「寂しい」になんてぴったりはまっているんだろうと、会心の表現だと思います。 上峰子

🌷もー、最高!たけのこの里ひとつ分の寂しさならまだ耐えられるかな。        寂しさの尺度に「たけのこの里」って、すごく素敵な感性だなあと羨ましくなります。 村瀬っち

🌷最近たけのこの里派です。ひとつぶん、が好きです。 おとわみ朱夏

🌷結局みんな寂しい。たけのこの里をひとつ食べたらそのさみしさは紛れるぐらいのものなのかも。 まぐまぐ

🌷噛み砕く瞬間を想起させます。
たけのこの里だからこそ、包み隠した気持ちという感じがしてきます。  美味しいお茶か珈琲をそっと差し出したい。 このはる紗耶

🌷きのこたけのこ戦争なら許されるけれど・・・。たけのこの里を食べながら、ひとつ分のさみしさは不思議に心地よい気がします。 きのえのき

🌷「たけのこの里」を寂しさの単位としてつかっていて新鮮だと感じました渡辺かや

🌷「たけのこの里」を「春愁」の傍題として認定しよう(^o^) げばげば

🌷胸キュンでした やられました 伊藤 柚良

🌷無季の句として読みたい。
偶然かもしれませんが、結果的に「里」だけ漢字表記になっているのも、  物悲しさを引き立てていて好きな仕掛け。 凪太

🌷とにかく可愛い句♪ 猫髭かほり


おはじきの名まえシールや花曇 栗田すずさん

                                                                                                                           🌷入学準備お疲れ様です。 でんでん琴女

🌷算数セットのチマチマした中身全部に一個ずつシールを貼る。                やり始めてはみたものの、永遠に終わらないのではないかと呆然とするのです。外は花曇。恐らく始めたところでしょう。
終わるのは春の真夜、もしくは春の闇かもしれません。  夏湖乃

🌷入学前の準備、面倒ながらも楽しみのある作業だったな〜
花曇とちょうどよく響き合う。 穂積天玲

🌷こどもの成長は喜ばしいことですが、
「明日までに記名して持たせてください」と言われた日にゃぁ……。
算数セットにピンセットで名前シールを貼っていくのは、正に花曇! 菅井香永

🌷おはじきひとつひとつに貼ってあるのを想像しました。        お母さんって大変! みづちみわ

🌷入学前の準備ですね。
花の形のおはじきかな、小さいおはじきに一つ一つ大変な作業お疲れ様です。季語に気持ちが込められています。 梵庸子

🌷思えば長男の小学校入学時だったと思うが、教材のあれこれに全て名前を記入しなければならず…。
たしかおはじき1個1個にも苦労して名前をつけたっけ。
花曇の季語に、入学したての子どもを心配する親心も託されているのかなと思いました。  唯果

🌷小学校の入学式を間近に、算数のお道具セットに名前シールを貼っている姿。そういえば私もそうだったなと懐かしく思い出しました。     さくら悠日

🌷凄く共感します。
お子さんの小学校の入学式を終えてやれやれと思ったら、次は学校が一括購入した文房具を持ち帰って記名する仕事が待っている。
おはじき(きっと算数ブロック)なんて、小さくて20個もあって、ケースや蓋にもお名前シールを貼らないといけない。
子の成長は嬉しいけれど作業が大変、という想いが「花曇」に見事に託されているなと思いました。 鈴白菜実

🌷おはじきに全部名前書け、明日までにみたいな鬼の所業を時折してくるんですよね。幼保育園というところは。
子供のためだし、逆らうのもなんだし、でもでもなんでこんなというモヤモヤした気持ちが花曇に表れてます。  閑々鶏

🌷ちまちまと名前書くのが大変なの、分かるーってなりました。 おとわみ朱夏

🌷小1になる子どもの教材、それこそ算数で使うおはじきの一つ一つに名前シールを貼ったことを思い出す。
この句は季語「花曇」がポイントで、もしもシール貼りが憂鬱なだけなら「春陰」を季語に持ってくれば良いのだが、それだけでないから「花曇」。子どもの成長を喜ぶ春の、あくまで一時的な面倒臭さが季語から感じられる。  千代 之人

🌷祥聖特選句。
おはじきの名まえシールというだけで、細かくちょっと大変な作業や一年生になる子どもとその親が見えてくる。
じつは名詞は膨大な情報量を持っているということを改めて感じました。  季語の選択も手堅い。 髙田祥聖


感想文15件

当て付けにトマトの湯むきばかりして 銀紙

                                                                                                                           🌷何の当て付けかわからないけど、それがいいですよね。
ひたすらトマトの湯むきをして気を鎮めているのか、イライラをぶちまけているのか。面白い句だと思いました。 村瀬っち

🌷当てつけに、トマトの湯剥きをしているのは、奥さん?それとも恋人? 何の当てつけ?色々なストーリーが頭の中に駆け巡る。
皮を剥かれて薄くなったトマトの赤が、二人の些細な喧嘩を笑っているようだ。 こんな日常で起きていそうなドラマを17音に押し込めてしまえるなんて心憎いなぁ。  唯果

🌷トマト料理を「皮が舌にざらつく」とか言われた当て付けでしょうか? 早く謝ってあげてほしいです。食い物の恨みは根深いです 鈴白菜実

🌷誰に対する当て付けだろう、トマトにしてみれば溜まったもんじゃないが。
トマトの赤、湯むきという行為、温度が沸々と煮えたぎる怒りを感じさせる。 藤白真語

🌷クスリときた句。
スープでもサラダでもマリネでも何でも良いのだろうけども、心を込めたか忙しい中作った料理について、料理しない奴に「なんでトマトを湯剥きしてないのさ?」くらい言われたのか。
で、当て付けのようにトマトの湯剥きばかりしてる。そんな光景。千代 之人

🌷トマト湯むきしといたから、貴方ちゃんと食べてくださいね?
って山ほど渡す光景が見えました。 みづちみわ

🌷トマトをえいやーと剥きに剥いて。
なんの当てつけなんだろー、と想像させた時点で勝ち! げばげば

🌷喧嘩して大量のトマトを黙々と湯むきしている姿におかしみを感じます。パートナーはトマトが嫌いなのでしょう。 紫蝶

🌷当て付けが俳句になるのもおもしろかったですが、トマトの湯むきの当て付けって何…?!笑  岸来夢

🌷トマトの湯むきが当て付けになるって、どんな現場でしょう。
湯むきの行為が具体的であるだけに、想像させられます。 内田こと

🌷喧嘩のあとか。こんなに大量のトマトを湯剥きしてどうする。                でも手は機械的につぎつぎトマトを積み上げる。いいの、ほっといて。      ジュースでもソースでも私がみんな使うから・・。
こんな気持ちわかるなあ、と思う。 じゃすみん

🌷好きよ   穂積天玲

🌷トマト煮込みかな?ひと手間かけて料理して偉い
話を聞いてあげたくなります。 おとわみ朱夏

🌷気になりますよね。細かいことを言って奥さんを怒らせたのでしょうか?気にならせるって、一つの旨さだなぁ~。 充子

🌷トマトの皮が苦になるから湯むきしてよね、と家族に言われた。            えー、簡単に言うけど、湯むきって結構手間なんだから…という反論は受け付けられず。 こうなったらおかずはトマトのみ。
湯むきに時間かかって、ほかのおかずが出来ないんだもの。 夏湖乃


ご覧の通り、今回も多くの感想文を頂きました!
ありがとうございます!

残るは『ヒマラヤ龍』受賞の一句のみです。
銀紙さんの単独トップだった最終日前日、あれよあれよという間に猛追してきたこの一句が、とうとう単独トップになりました!
毎回オシャレな俳句が持ち味の実力者、銀紙さんを追い抜いたのは、
まさに華麗なこの一句です!!


感想文17件

花びらを花に戻している作業 探花

                                  🌷花びらを花に戻す、って、不可能そうだし無駄に思えることを黙々とやっているわけで、それはなんのためだろうかと考えたら、なんだか胸が熱くなりました。 村瀬っち

🌷一心に作業に集中しているのに、華やかですね  青居 舞

🌷なんか気になります。
健気というか、自分なら直せる!きっと!みたいな(^^)   赤尾双葉

🌷机に向かい何をしているのかと思ったら、散った花びらを花になるように戻しているのか。くしゃみをしたら又散らばってしまうのに・・。          「作業」はわかるので「深夜」とかだったらもっと好き・・。     じゃすみん

🌷散ってしまった花びら、それとも自分でちぎってしまった花。                どうにかして又美しい花の姿をという思い。昔娘が小さかった頃よく桜の花びらをポケット一杯にして帰ってきたなぁ。 さくら悠日

🌷不思議な句が多い中でも、ダントツでなぜ?と。
理由をあぐねて頭から離れなくなりました。 上峰子

🌷花占いが悪い結果でふて寝した女の子のところに現れた妖精。                花が可哀想だからか、女の子に再チャンスをあげたいのか、花を元に戻してあげている優しい情景を思い浮かべました。 鈴白菜実

🌷俳句で「花」「花びら」といえば桜を指すので、この句もそうだろう。 しかし一度散ってしまった桜はそう簡単に「花」には戻らない。                  萎びたり破れたりするのが「花びら」だから、あの美しかった「花」には二度と戻らない。
不可能に近い行為を「作業」と呼ぶことで一層空虚さが際立つ。     藤白真語

🌷散ってしまった花びらをもう一度「花」として見たい!同感です渡辺かや

🌷どんな人物がどんな表情で、どんな速度で。
読み手によって千差万別の想像が広がるのが魅力だと思います。
個人的にはファンタジー系か、うっすらした狂気の雰囲気で読み解いてみたいです。  このはる紗耶

🌷これは切ないですね。花びらって花が散った状態。
そこから何とか花に戻そうとするなんて。 穂積天玲

🌷桜は散ってしまいました。
花に戻している作業とはまた来年のために年輪を増やし養分を蓄えまた私たちに綺麗な花を見せてくれる。
作業にとても深い生命を感じました。  モッツァレラえのくし

🌷この感覚好きです! 巴里乃嬬

🌷一度散ってしまった花びらは、がんばっても元には戻らないけど、         わかっていてもやらずにはいられない何かがあったんでしょうね。            不毛ではあるけど、それが桜だから、なんとなく救われる気がします。      神様はきっと、寂しさを紛らわすために春を綺麗な季節にしたのだと思います。  木ぼこやしき

🌷散った花びらを再びよみがえらせることができたなら、
離れてしまった心を取り戻せることが出来たなら、
人には見せない涙を想像してキュンとします。 きのえのき

🌷明日売る葡萄と同じくらい謎に満ちています。
その作業なんでしているの?と聞かずにはいられません。        作業している人には深い理由があるのでしょうが凡人には推し量ることもできません。
不思議な魅力に満ちた句です。非凡で賞 かむろ坂喜奈子

🌷花びらを花に戻すことは出来ない。生は一過性であり遡行性はない。  それでも僕達は何かを取り戻そうと石を積み続ける。            鬼に壊される無駄な「作業」と知りながら。
失ったものだけが、いつも美しい。
喪失の痛みを知る方の作品と思う。今回の句の中では最も深いところに到達した句ではないか。龍田の天を進呈したい。  龍田山門



今回は「ほしくず研究所」の探花さんが今回「ヒマラヤ龍」受賞です!!
おめでとうございます!!
なんとなんと三度目の「ヒマラヤ龍」ですよね!!たしか
第八回雪女郎の回も、銀紙さんを追い抜いての華麗なる受賞でした!
探花さんも素晴らしいのですが、
銀紙さんの惜しさも、またすごいことです!!


今回は以上です!                          明日はいよいよ「ヒマラヤ地」の発表です!!  
よろしくお願いいたします! 


第十回 ヒマラヤなんちゃって句会

「ヒマラヤ苺」等々発表!!
「ヒマラヤ地」発表!! 
「ヒマラヤ天」発表!!

あわせて読みたい!恵勇先生の俳句小説シリーズ! 

句養物語 流れ星篇                         句養物語 花野篇

難しい話?鳥の話?いいえ、愛の話です                 

巣立鳥

ヒマなん句会の歴史のすべて!                    

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PR 『俳句ポスト並盛連盟』(俳並連)発足してます!!!  


選句 本文 編集 兼題イラスト 見出し画像/ヒマラヤで平謝り                   SpecialThanks/髙田祥聖 カニくん

お試しで作ってみた項目ですので、本当にサポートしていただかなくてもいいのですが、万が一なんとなくそんな気分でしたら・・・!