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第十四回ヒマラヤなんちゃって句会     「ヒマラヤ龍」発表!


Twitter@himahira19で行っていた句会の結果発表の二日目です。    

今日はみなさんの感想文をじっくり読んでみます!                           一番感想文の集まった一句には「ヒマラヤ龍」を差し上げます!     この賞は他の賞とも重複する可能性があります。

いやー入力フォーム、なんかかっこいいですよねー!!
なんていうか「っぽい感じ」じゃないですか?
ご意見ご感想の項目も戯れに作ってみたのですが、ボクの体調を案ずるお言葉を多数いただきましてありがとうございます。どうにか生きていきます。

ご質問もいただいたので、全部は全部というのはアレですがお答えできることはお答えします。

Q 夏雲システムを使わないのは何か理由があるのでしょうか?
A 「第一回ヒマなん句会」開催時、そんなステキシステムは存じ上げていなくて、俳句ポスト以外の色んな投句先も存じ上げていない頃でした。
そんなころ、色んな俳人と知り合い始め「ああ俳句の人って投句に飢えてるんだなぁ」と思った矢先、一枚のきれいな夕暮れの画像が撮れたのです。
その時に、たまーにいかちゃんがnoteにお気に入りの俳句の鑑賞文を書いていたのを見て感動して、ちょっと真似してみたいなと思っていたことや、
俳句ポスト「ごっこ」してみたいなーと思っていたことが、パッとパズルのピースが埋まるようにして「ヒマなん句会」がひらめいたのです。

その後「夏雲システム」「みんなの句会(現在廃止)」を知りましたが、
まぁこういうやり方も個性かなとそのままズルズル続けている。
という流れです。

なにかご質問があればできる範囲でお答えいたしますのでドシドシどうぞ!

さぁ今回もなかなかいっぱいの感想文がきましたよ!!

         「ヒマラヤ龍」発表に参りましょう!

(俳句の俳号、感想文投稿いただいた方の敬称は略します。絵文字は化けるのでカットしました。本文は原文ママです。)


感想文1件

NO WARと歌う草の花と青天 登りびと

                                  👸この時代、NO WARと歌いたい。
地の草の花と天と。世界中で。みんなで。 おかげでさんぽ


月光の十字が胸に突き刺さる 龍田山門


👸何故十字なのか等など分からないところはあるのですが、ひたすら中二マインドを刺激されました!かっこいい! みづちみわ


肩翼の乙女の祈り十三夜 おかだ卯月


👸「十三夜」が効いている句だと思います。片翼の乙女は何を祈るのでしょう。想像する楽しさのある句でした。 村瀬っち


徹夜して縫うた衣装や文化祭 砂山恵子


👸文化祭あるあるですねー!
捻りすぎないで素直な共感力のある句だと思いました! みづちみわ


朝霧の晴れてワクチン四回目 花咲めだ香


👸「朝霧の晴れて」と「ワクチン4回目」との取り合わせが、ワクチンの4回目で長い長いコロナワクチン予防接種による痛みとの戦いから解放されるときの気持ちを想像させられて、良いと思いました。 青桜ウインド

高飛びのダイヤはここよ月の舟 みずな

                                 
👸ルパンの峰不二子の声で言ってほしいな〜。 まのわ


三日月もうなずいてるよ綾子ちゃん 鈴音(りん)

                                   👸誰!? オペラ座の俳人


還りたい想いは今も月の舟 杜乃しずか

                                  👸読めば読むほどせつなくなる句。  猫髭かほり


枯野星女声合唱レクイエム 千代之人

                                  👸美しい句と思います。
レクイエムが効いていると思います。 でんでん琴女


風どつと起こす羽衣竜田姫 暖井むゆき


👸風どっとに映像があるようにおもいます 伊藤 柚良


この星に護るものあり金木犀 岸来夢


👸地球というスケールの大きなものに、譲るものがあり取り合わせた季語が金木犀というとても素晴らしい句だと思いました。
季語が生きている! 万里の森


飛び降りようかしら鶯音を入るなら 草臥れ男

                                  👸「鶯音を入る」!素敵な季語!使ってみたい!
句の内容も凄まじいですね。もう、自分の華やかな時代が終わってしまったのなら、人生そのものをリセットしようというのでしょうか。
華やかであればあったほど、落差を辛く思うのでしょうね。 鈴白菜実


月光の降ってラプソディー・イン・ブルー モッツァレラえのくし


👸海辺のリゾート地で想像してみたいおしゃれな句。
微かに潮騒も添えたいです。
その昔プレイしていた大好きなゲーム「花と太陽と雨と」を思い出す句でもあります。 このはる紗耶


歌姫は月のデッキで愛を呼ぶ 伊藤てまり

                                  👸中七下五の措辞が好きです。
愛をを叫ぶではなく「愛を呼ぶ」としたことで物語の奥行きが出ていると思います。「月のデッキ」という発想も素敵です。 でんでん琴女


駆け落ちと高速道路月上る 紫雲英


👸駆け落ち と 高速道路が 面白い 風花美絵


永遠は満ちることなし月の瞳 鷺沼くぬぎ


👸永遠という時間軸は永遠に伸び続け、追いつくことはできない。
それなのに人はどうして永遠の愛を誓ったり、永遠の繁栄を願ったりするのでしょう。永遠を追い求めることをやめた時、真に満たされるのに…。
そんなことに気づかず今日も争っている人間たちを、
月の瞳は見守り続ける。


朗唱の遥か地球に長き夜 多木紫蝶

                                  👸昔、実家の近くの谷間に公園があり、夜になるとおじさんが詩吟の練習をしている声が、そこから朗々と響いていましたが、それがとても上手いので、誰も苦情も言わず、毎夜聞き入っていた記憶があります。
この句でそれを思い出しました。 木ぼこやしき


そなた待つ千の秋の夜鬼となる 伊藤 柚良

                                  👸待っても待っても来てくれない恋人を思ううちに、心に鬼が潜みだす、
そんな女性を想像しました。
恋だけじゃない、うまくいかないことが続くと、なりたくないのに嫌な自分になってしまうことってありますよね。
静かな語り口なのに最後の「鬼」で急に迫力を帯びる句だと思いました。 鈴白菜実


秋空を吸う唇にMISIAかな 緒方朋子

                                  👸「秋空を吸う」と大きく出ましたね!
が、MISIAならそれに相応しいと思います。
写真のシルエットもどことなく紅白歌合戦のMISIAに似ている気がします。
祈りのような荘厳な歌が流れてくる様を連想させる取り合わせに拍手です!
 阿部八富利


ジュリエット十三の恋星流る 三月兎


👸出逢いから死までわずか5日。まさに「星流る」恋です。 秋白ネリネ


しゃぼん玉べとり少年時代かな 里山子


👸しゃぼん玉を季語に詠んだ句は、軽やかだったり、儚さだったりを読みがちだけど、この句は「べとり」という言葉で少年時代のあまり楽しくなかった思い出を詠もうとしているのだろうか。 唯果


深呼吸したら月吐き出したかも 月岡方円


👸ファタジーですね!ファンタジーオブファンタジー 楽花生


銀漢よ、私はここに囚われてーー。みづちみわ

                                 
👸日本語なんだけど、日本語じゃないように感じるこの不思議さは何なんでしょう?銀漢に呼びかけているこの作中主体は何者なんでしょう?
記号の使い方含めて面白かったです。 里山子


掴んで千切って踏みつけ星月夜 さおきち


👸相当何かありましたね。
綺麗な星月夜に、掴んでちぎって踏むなんて・・・
でも、すっきりしたのかな。 鈴白菜実

久美子逝く月の剣の穿つ湖   三尺 玉子

                                    👸「久美子」さんはご家族か親友か。
「月の剣」=三日月の時分に逝去されたのだろう。
「ツきのツるぎのウがつウみ」…クみこさんから連なるウ音のリフレインに哀しみが増幅する佳句。 明 惟久里


吸い込めば雲は冷たい月の舟 ぽっぽ


👸雲を吸い込んで月の船にするところが俳人だと思いました。  鳥田政宗


ピリオドの月や天然レクイエム 北大路京介


👸ピリオドの月という措辞に詩を感じます 伊藤 柚良


擦り切れた心をさする蘆火かな 日向      

                                  👸中七「心をさする」に蘆火の優しさが表現されていますね。  北村 崇雄


感想文2件

月の剣刺さる夜空が痛そうで つまりの


👸とても詩的な表現なのに、とてもリアルにイメージできました。
レアレア

👸好きな句です あなうさぎ


プリズムは駆け抜けてきた金木犀 上峰子


👸プリズムは光を屈折させるもの。
そのプリズムは、駆け抜けてきた金木犀なのだという。
金木犀の香りはある日ふと漂い、気づいたら消えている。
擬人化表現ではありますが、そんなところから「駆け抜ける」という表現は実感に合いました。まるでプリズムのように、これまでの季節感をがらりと変える金木犀のありようが浮かんでくるような句です。 青川紅藤子

👸駆け抜けたプリズムが金木犀という表現がとても素敵だと思いました。
 万里の森


思い切り全てを吸って銀河とす 水の眠り


👸すべてを吸って銀河とする。この感覚がなんとなくわかるのです。
吐き出して銀河にするのではなくて、自分の心の中に銀河を作る。
素敵だなぁ。
でも、全然違うことを言いたいのかもしれないけど(笑) 村瀬っち

👸原初の上位存在を詠んだ大きな句かとも思いましたが、そうではなく、「わたし」の深呼吸であると読みました。
「す」という音を重ねることで、吸いきっているんだなと心地よいです。
流れのある銀河と、同じく流れのある呼吸は相性がよいように思います。
ひとは、うれしいものも悲しいものもひっくるめて収めたいときに深呼吸をするんだなと考えました。 青川紅藤子


有明や乳より甘き守護の枷 風早杏

                                  👸乳より甘い。かなりの甘ったるさ。
そんな親の守護を枷に感じる子供が作中主体なのでしょうか。
親への感謝もあって子供が口に出しづらい思いを、美しい言葉で昇華できた句だと思いました。 鈴白菜実

👸守護の枷、それが乳より甘いとなると手強いというか抵抗するのが難しい。善意からきてると特に。 紗羅ささら


水澄みて声を失ふ烏かな いたまきし


👸水澄むと、烏が声を失う、因果を挟まずに読むととても幻想的な世界だと思います。 穂積天玲

👸カラスにこの透明感を合わせるあたり、カラスに代わってお礼を言いたいです。 糸川ラッコ


年の暮れ第四楽章までじっと 秋野しら露

                                  👸第九を最後まで静かに聴いているという実感。 伊予素数

👸第九です。第4楽章の途中スッくと立ち上がって歌いだすソリストが見えます。
ホールで歌っていても大空へ向かって歌っているのかもしれません。
そして合唱が入って大空を飲み込むほどの歓喜が広がるのです。 さおきち


観月や世界記録のわんこそば イサク


👸観月の風流さとお蕎麦の取り合わせが楽しいです。
花より団子っぽさもあって、何だか楽しいです。 里山子

👸壮大なわんこそばですね。 穂積天玲


寒紅を引いて荒磯に立てる夜 あなうさぎ

                                  👸寒紅と荒磯、自決のワンシーンですか。切ないです。 栗田すずさん

👸きれいに化粧して夜磯に立つ。ドラマティックです。
景がよく見えます。すてきです。 風早杏


歌姫の透く髪しづく月夜茸 冬のおこじょ

                                  👸美しいものから毒のあるものへ、ドキッとする着地。 伊予素数

👸月夜茸が妖しく 効いています 風花美絵


大空へ錨を上げて青林檎 菅井香永


👸大空へ錨を上げる、という大きな景に対し青林檎が印象的です。
穂積天玲

👸青林檎がいいなあ。若さや冒険を感じます。 紗羅ささら


月も吾も全て雫になる夜かな たまのねこ


👸美しい世界ですね。
月も一緒なら雫になってもいいなぁと思います。月もなくなったその後の世界はどうなんだろうと、想像がふくらみました。 大山和水

👸拙句「溶け落ちて三日月となる運命かな」となんとなく発想が似ているような気がしました。
でも掲句のほうが優しい感じが漂っていていいなと思いました。 まぐまぐ


菊の風吸うて両肺満杯に 穂積天玲

                                 
👸言われてみれば、この写真、思い切り息を吸っているように見えます。
両肺を満たすほどの深呼吸ですから、よっぽど息を吸ってみたい何かがあったのでしょうが、それが菊の風とは、なんとスケールが大きいのでしょう。
華やかな花としての菊はもちろん、日本の象徴としての菊とも読めました。
今ここで生きていることを勇気づけるような句をありがとうございました! 阿部八富利

👸清々しくていいなぁ。 猫髭かほり


面倒でも月の裏側覗きたい 簗瀬玲子


👸知的好奇心
こうして人類は文明を進化させていったのですね。 栗田すずさん

👸俳諧で月は縦題。でもその裏側を気にする句は珍しい。
探査機の画像をみたらボコボコでなあんだって感じだけどそれを見ようとする執念はなかなか尋常ではない。
好奇心にもダークサイドがある。 長谷川水素


今昔の女変らず十三夜 山川腎茶

                                
👸いつの時代でも女性の美意識を感じますね。 香田ちり

👸名残りの月を愛でるように、今も昔も変わらずひとりの女性(ひと)を愛し続けているって素敵です。 秋白ネリネ


月を奪って罰で空ばかり青い 梵庸子


👸月を奪うなんて大胆な犯行!
奪う、罰などのひょっとしたらマイナスな印象の言葉を美しい措辞でプラスな印象の句になっていて本当に凄い! 丁鼻トゥエルブ

👸月を奪うこと、それは良心の呵責に似たようなものなのかもしれません。そんなときの空の青さは痛烈です。 里山子

正義なぞ夜の女王のアリア冴ゆ 内田こと

                                  👸「夜の女王のアリア」といえば激しい復讐心。
これを用いた句は他にもあるが兼題写真からの発想力が凄い。
「正義なぞ」とこの歌が空に「冴」えわたる。
そう正義はふりかざしてはいけない。
あのコロラトゥーラ技法の歌声が耳に甦る佳句。  明 惟久里

👸夜の女王らしい主張。
胸を張る後ろ姿は、美しいだけでなく不穏さも感じます。
「アリア冴ゆ」の着地が力強いです。 おかげでさんぽ


衛星に飽きて三日月の出稼ぎ 山本先生


👸壮大な宇宙から庶民の日常への対比。 伊予素数

👸衛星に飽きて、、がいいです。私も飽きて、出稼ぎに行きたいです。
行かないけど。 風早杏


秋の浜辺へモンデンキント連れて レアレア

                                  👸「モンデンキント」は月の子。
エンデの『はてしない物語』のファンタージエン国の女王。
彼女を「秋の浜辺へ連れて」行った作者。
日本の美しさを紹介したのだろうか。
兼題写真によく似合う佳句。  明 惟久里

👸あのお写真から、モンデンギントが想像できることがまず素晴らしいと思いました。ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」の主人公が「月の子・モンデンギント」の名を授けられてのお話。
モンデンギント、美少年なんですよね!
季語、秋の浜辺も、景がしっかりと浮かび出て、合っていると思いました。
美しい御句です。 卯月紫乃


感想文3件

爽やかや飛び立つ準備出来ていて 渡辺かや


👸ああ、なんて季語が立っているのでしょう。
ああ、爽やかに、軽やかに飛び立ちたい! 

👸わくわくする瞬間。 穂積天玲

👸新しい環境へ出ていく、そんな時期は誰にもあると思いますが、
その時の清々しい心持ちを思い起こさせてくれます。 レアレア


ジャケ買いの秋は何やらメタル寄り 雷(らい)


👸ジャケ買いしたら想像と全く違う内容とかCDの時代よくありました
メタル寄りがリアリティありますねーー。 オペラ座の俳人

👸ふふっと笑いたくなりました。
ジャケ買いって今は懐かしい言葉ですね。
秋にメタル寄りっていうのも分かる気がするような。しないような。笑
 みずな

👸中七下五の説得力にしてやられました。
フォークとかロックとかパンクじゃなくてメタル寄り!
前衛的なジャケット?とか、推論はいくつか出せそうですが、ここは理屈を抜きにして。言われてストンと腑に落ちる感覚が楽しいです。 みづちみわ


オフィーリアの秋旻わたくしの愛 卯月紫乃

                                   👸オフィーリアと秋旻 狂気の愛 風花美絵

👸とても惹かれます。
あの美しい彫像からオフィーリアは発想としてあるかとは思いますがその後の展開が何とも格好良い。
秋旻わたくしの愛。
声に出して読んだ時の格調高い調べが凛としてとにかく格好良い。 三月兎

👸川の中から見上げる秋空はきっと美しいのだろう。
ドラマティック。 まのわ


舐めに来る鎮めの像をはんざきが 長谷川水素


👸何だろうと思う、下五のはんざきの意外性。
何故ここにはんざきがと自由な発想が衝撃的。 三月兎

👸少し不気味ですがインパクトがあって印象に残りました。
何を鎮めるための像であろうか。
大切な像を舐めに来るとは、はんざきは何者なのか!
いろいろ気になりました。 みずな

👸そうか月はそうやって産まれたのか!と思える妙な説得力を感じます  
オペラ座の俳人


高らかにアリアの響きガラシャの忌   まのわ

                                  👸こういうときにガラシャの忌を合わせるセンスと知識、すごいです。
かっこいい句。 梵庸子

👸あの写真から、細川ガラシャを持ってくるとは。
壮絶な人生を歩んだ絶世の美女。
アリアとガラシャ……合いますね。 桃園ユキチ

👸意志を貫いたガラシャの心の透明感がアリアに投影されるようです。
内容が好きな分、上五と「響き」が意味的に重複しているのが惜しいなあ……と。 このはる紗耶


月光の流れる河を砂の舟 さぬいち

                                  👸月の砂漠の歌のせいかもしれませんが、月と砂はとても相性がいいような気がします。神秘的で儚げで、直感的に好きです。 木ぼこやしき

👸砂の舟が儚くて詩的。
金色の月光に浮かぶ銀の砂の舟、美しい景が浮かぶ。 三月兎

👸月光 河 砂の舟 素敵な景です 風花美絵


風だけがわたしの味方春の果 新田 ダミアナ

                                  👸自分の味方は風だけ。「春の果」が悲しさを募らせます。
それでいて、自分はそれでも生きていく、という強さを感じる句でした。 村瀬っち

👸「春風や闘志いだきて丘に立つ/高浜虚子」の本歌取りというか、
後日談的な印象を受けました。
進み続ける明るさがあります。 このはる紗耶

👸少しの寂しさは今だけで、明るい未来を感じます。 香田ちり


月明かり明日は最終オーディション みらんだぶぅ                

                                                                                                                            👸映画のワンシーンのよう。状況だけ知らされることで、読者それぞれが詳細を思い描ける余白が好きです。凛とした月光とともに、お題の写真と同じくシルエットで想像できる感じ。 このはる紗耶

👸まるでドラマのようなシーンですね。 香田ちり

👸女神の像が最終オーディションを受ける
役者の幻影の様に感じました 万里の森


小悪魔の蠢く森よ冬銀河 栗田すずさん

                                  👸森に蠢いていたのは小悪魔だったのか、とストンと胸に落ちました。
レアレア

👸「小悪魔の蠢く森」が好きです。続きの物語を色々想像出来ました。
冬銀河が効いています。 でんでん琴女

👸冬銀河と小悪魔の取り合わせ。瞬いているのではなく蠢いている。
これから新しい見方になりそうです。 まぐまぐ


肩骨を寄せ秋爽のお外ヨガ 木ぼこやしき

                                 
👸写真のようにその場面が脳内再生されました。 レアレア

👸胸開いてますものね。正確には肩甲骨なのかな。
「お外ヨガ」の力の抜けた感じがいいなぁと。 ぽっぽ

👸皆が真顔で句作している中で飄々とこういう句を詠む自然体の才能がステキ。確かに「肩骨を寄せ」たポーズの「お外ヨガ」。
「秋爽の」が効いている佳句。  明 惟久里


秋の虹母につく嘘すぐバレる 時小町

                                  👸かわいい句ですね〜。なぜバレるか永遠の謎ですよね。 充子

👸母と子の一場面や関係性が見えてきてとてもいいなと思いました。
レアレア

👸母親の勘というのは侮れません。  秋白ネリネ


昼の月沈み人魚へ還るヒト 麦のパパ

                                  👸しっくりくる なんか、すきな句です
気になるのは ヒト の表記 人ならぬヒトの表現?
それにしても、月が西へかくれると
ああ、彼女はどのようなへんげをするんだろう。。。  正念亭若知古

👸もしかしたら、身近にも昼間はヒトを演じている人魚がいるのかもしれませんね!!ヒトから人魚に還る瞬間、見てみたいです。 大山和水

👸説得力のある昼の月。 じわじわと押し寄せてくる暗闇のさざなみは、
真実を隠してしまうのだろうか。 モッツァレラえのくし


明日届くミニ丈ワンピ龍田姫  梓弓         


👸かわいい、龍田姫に着せてみたいです。 栗田すずさん

👸今は長い丈のを着てるけど、ミニワンピ待ちなんですね!
龍田姫が、何やらアクティブでキュートで新鮮でした。 みずな

👸これは楽しみ!!!
ワクワクの気持ちだけで、龍田姫は微笑んでいてくれそうですね。 里山子


此の月はサン=テグジュペリの一文  たーとるQ

                                  👸千言に値する一文、私の記憶にも。
太陽の如く情熱的な飛行士作家サン=テグジュペリは月の如く澄み切った知性の持ち主でもありました。ぜひ夜に読みたい作家。玲瓏たる月の下に流れる実り多き対話のひととき。 長谷川水素

👸有名な二冊しか知りませんが、どちらの本なのかによって、月の温度が変わるような気さえして来る。すごく好きな句。  猫髭かほり

👸月をサンテグジュペリの一文に例える、面白い感覚ですね。
読み手によっていろんな月が想像できます。私は、オレンジと黄色を混ぜてぐにゅっとしたような月を想像しました。 里山子

羽捨てて天使の自由秋高し ぞんぬ


👸人が憧れる羽を捨てて自由とは!
天使の知られざる思いに想像を広げる事が出来ました。 おかげでさんぽ

👸羽があった方が不自由というのは、真理な気がします。 レアレア

👸羽があれば自由に飛べると思っていましたが、捨ててしまったほうが自由なんですね。地上から眺める方が空は高いし。 つまりの


酔芙蓉ソプラノ空に満ちわたる 紗羅ささら

                                    👸夜にかけ少しずつ赤みがかっていく酔芙蓉。
空に満ちわたるという措辞がとてもきれいにソプラノの声を響かせます。
 麦のパパ

👸酔芙蓉という季語とソプラノの取り合わせが良いと思いました。
万里の森

👸最後まで特選句選出で悩んだ好きな句です。
サ行の音律も美しく、句の意味合いからも美声が脳内に響き、
とても耳に心地良い一句です。 有野 安津


再婚や三日月の夜のプロポーズ 万里の森

                                  👸ロマンチックなシチュエーションに素敵なカップルを想像しました。
 香田ちり

👸場面が浮かぶようですね。三日月というところが良いと思いました。
充子

👸落ち着きのある安定感の型が、再婚という句の内容と合っていて、
プロポーズだけど甘すぎず、綺麗です。 梵庸子


感想文4件

朝練の歌声かすか冬の空 音羽実朱夏


👸爽やかで好きです。
朝の匂いの中で合唱をしたくなりました。 秋野しら露

👸シンプルに空気の冷たさ、歌声が空に抜ける清々しさ、
冬の凛々しさを感じました。
空気感、情景がスーッとイメージできました! 山川 一露

👸合唱部の朝練でしょうか。冬の寒い空の向こうから聞こえてくる歌声はかすかな救いのように。 ぽっぽ

👸朝練っていうのが清々しいです。 紗羅ささら


持たされた鍵と泡立草の中 北欧小町

                                 
👸鍵っ子はもう死語とか。いろいろ変わってゆく。して見ればこの子は寂しいのに違いないと想像することも思い込みかも。
泡立草も帰化植物だけれどすっかり身近な存在として定着している。
伝統的な情緒で推し量れないのが現実だなぁ。 長谷川水素

👸鍵を持たされて背高泡立草の群生の中にひとり立つ作中主体。
じりじりと焦燥感が迫ってきました。 みずな

👸鍵を持たされてお留守番を言いつかった子。
でも家に入るのは何だか気が引けて、泡立草の生い茂る野原へ。
外来種の泡立草の中、というところが、寄る辺ない作中主体の心細さと響き合うと思いました。 鈴白菜実

👸自分の意志で持っている鍵ではないのか。鍵はどこの鍵なのか。
泡立草という季語が、なんとなくそんな疑問も曖昧にしていくようで。
一枚絵のような、もっと奥底へ入り浸ってみたくなるような、そんな句。 里山子


三日月と私撮るなら今ですよ 香田ちり

                                   👸クスッと笑えるお茶目な女王様。発想がとんでますね! まのわ

👸可愛らしい御句。
口語調がすごく効いてて、特に下五が上手いですね。 大山和水

👸とても気になる句でした。
三日月は消えてしまうのでしょう。  でんでん琴女

👸「あ、撮ります撮りますハイポーズ、なんでやねん!」
と続けたくなるような、ウキウキな名句やと思いました 小川野雪兎


舌に朧を乗せるような発音 ギル


👸母語にはない発音の練習はほんと難しいです。 秋白ネリネ

👸どんな発音でしょうね。巻き舌では弾けすぎるし、もっと口を開いてゆっくりと大きく柔らかく? ぽっぽ

👸言い得て妙ですね!そんな発音ってフランス語かしら。
なんだか、朧が美味そうに思えるから不思議。
朧ってどんな味かなと思いました。 みずな

👸どんな音?どんな声?聞いてみたいと思った。
そして、自分で発音してみたいとも思った。
表現が素晴らしい。 丁鼻トゥエルブ


三日月や水兵リーベ待つ乙女 たま走哉

                                  👸リズムがよくて好きです。水兵リーベぼくの船…懐かしい!リーベって水兵の名前なのかって今さら確認しました。  夏湖乃

👸水兵リーベ こういう漢字にあてたのが おもしろい 風花美絵

👸学生時代に習った水兵リーベがここに出てくるとは…。
ハマりました??7回曲がって乙女のもとへ来るのでしょうか。 小川野雪兎

👸「三日月」を見ていたら、月はどんな元素構成かとふと思った。
「水兵リーべ…」と元素記号覚えたなぁ…
兼題写真の「乙女」が「待つ」のは「水兵」の「恋人(リーべ)」か。
哀愁を感じる佳句。  明 惟久里


冴え返る部屋上京のひと月後 紅藤子

                                 
👸ホームシックの実感がピーンと張りつめたように伝わってくる。
それと同時に、都会に負けまいと気合を入れ直している感覚もあり前向きになる句。 丁鼻トゥエルブ

👸ひと月後としたところが実感がよくわかります。
バタバタがすぎてまずちょっと落ち着いて、部屋の寂しさを感じる頃ですね。  風早杏

👸まだ慣れぬ都会の生活。部屋に差し込む月の光。
冴え返る部屋で、眠れぬ時を過ごす主人公(女性)の姿が見えました。
 卯月紫乃

👸上京してひと息ついた頃。部屋はまだ家具も少なく呼ぶ人もなく。
そんな若い頃を「冴え返る部屋」が蘇らせてくれました 小川野雪兎

星月夜少女はスカートを破る コンフィ

                                  👸星月夜は、月のない明るい星夜のこと。
女性の象徴と言われる「月」がない星の夜に、これまた女性のイメージがあるスカートを破るという句です。
なんとなく、第二次性徴を迎える前後の少女の戸惑いのイメージが浮かびます。もしかしたらこれは制服のスカートかもしれません。
だとしたら、なかなか実行しない「スカートを破る」という行為を取り出す必然性が生まれるような気がします。 青川紅藤子

👸どういう意味なんだろう。
分からないけど、どんな物語がここから始まるのか、
気になってずっと考えてしまいました。 小川野雪兎

👸すごく気になる句でした。 でんでん琴女

👸気になった句。少女がスカートを破る理由とは……。
物語が一本書けそうです。 村瀬っち


呼子鳥今宵わたしは贄となる 秋白ネリネ

                                  👸呼子鳥という今は何をさす言葉かわからない季語を使って「贄」という言葉につながっていくところがすごいとおもいました。 風早杏

👸「呼子鳥」の神秘性が「贄となる」と響き合ってひとつの世界を作っていると思います。 菅井香永

👸呼子鳥の鳴き声を合図に、生贄になろうとしているのだろうか?
神に捧げられるのか?それとも……。 唯果

👸地球を飛び出して月面着陸からはや数十年。
いまだに小さなことでのいさかいが絶えない人類。
自由なのか、の問いが脳内に残ります。 夏湖乃


月の影無音の鍵盤を弾く 楽花生

                                     👸「無音の鍵盤」をいう言葉に惹かれました。
音を出してはいけない環境にいるのか、
または、紙などに書いた鍵盤を使っているのか。 栗田すずさん

👸無音の鍵盤かっこいいです。
月の光に照らされていて鍵盤の美しさも映えますね。
そしてそれを弾いても無音。逆に弾きたいです。きっと音の出る鍵盤を弾くよりも素敵な曲が鳴り出すと思います。 秋野しら露

👸美しい光景。月とピアノは似合いますね。 穂積天玲

👸「ピアノの森」という漫画を想起しました。
森の中にある一台のピアノ。月光の影が鍵盤に揺れている。
「無音」として風の音を聞かせる巧み! 麦のパパ


返事来て姉のおたけび二日月 宮本 モンヌ


👸姉のおたけびというフレーズに思わず笑ってしまいました。
どんなおたけびだったのか妄想が止まりません。
嬉しくて思わず叫んでしまった、だといいなぁ・・・。
逆だと後が怖いです(笑) 大山和水

👸女子のおたけびってなんかカッコいい。
好転する未来を示唆する二日月。とっても可愛らしい。 丁鼻トゥエルブ

👸とっても嬉しくて大切なお返事だったのですね!
思わずガッツポーズのおたけびだったのでしょう。
リアルな感情が伝わりました。 卯月紫乃

👸おたけびが気になります。
なんの返事でどういうものか知りたいですね。想像がひろがります。
わたしは嬉しい報告だと思いました。  秋野しら露


アメリカセンダン痛い時こそ胸を張れ 閑々鶏         

                                  👸「痛いときこそ胸を張れ」の措辞が魅力的。
勇気付けられます。アメリカセンダンは繁殖力が強く、敬遠される事も有りますが、花は小さく可憐ですね。 おかげでさんぽ

👸トゲトゲした草の実でしょうか。
痛い時は無理しても胸を張っていたい。でも無理はしないで。 ぽっぽ

👸文字数がすごかったですが、痛いときこそ胸を張れ、と アメリカセンダンはあっているとおもいます。 風早杏

👸この台詞カイジで読んだ!いや少し違うか。
アメリカセンダングサは多五加(秋)の近似種とか。
服にしつこく引っ付くアレ。大正期に日本に入ったというから定着する速さに驚く。雑草魂。実にしぶとい。兵藤会長も大変だ。 長谷川水素


感想文5件

秋暁の船出少女を刺す鼓動 伊予素数

                                   👸秋暁の船出という、美しい景のなか、少女を「刺す」鼓動、という表現に目を見張りました。
繊細、かつ、凛とした美しさを感じる御句です。 卯月紫乃

👸鼓動が刺すという表現にドキリとしました。 レアレア

👸少女は相応の覚悟を持ってこの船出に臨む。
そんな緊張感を下五「刺す鼓動」で明快に示す。
見事な展開です。胸がヒリヒリ。 有野 安津

👸秋暁の船出場面がはっきりわかります。少女は鼓動に刺されるほどの衝撃を受ける。とても景がよくみえます。すてきです。 風早杏

👸少女を刺す鼓動に胸を打たれました 伊藤 柚良


ゴンドラに聴く水のおと月のこえ 小野更紗

                                 
👸水のおと月のこえ、のリフレインが美しいと思いました。
カタカナ、漢字、ひらがなのバランスがよく、
よく練られた御句と思います。 卯月紫乃

👸「ゴンドラに聴く水のおと」までは類想句が多いようにに思われますが、最後に「月のこえ」を入れることで一気に詩情が高まりました。
数年前にヴェネチアに泊まったときには、夜にホテルの窓の下をひっきりなしにゴンドラが通り、ゴンドリエーレの歌声が辺りに響いていたので、
この句のような静寂とは無縁でしたが、そうした実体験を踏まえても、
この句の美しい世界に心引かれます。 緒方朋子

👸音と声二つの聴覚情報を難なく入れ込んだのは参りました、僕はあなたに勝てるきがしない・・・ 鳥田政宗

👸「水のおと」「月のこえ」の対句フレーズがシンプルに美しく、
好きな作品です。 有野 安津

👸夜のベネチアに浮かぶゴンドラを想像しました。
静かに進むゴンドラに乗っていると「水のおと」だけでなく「月のこえ」まで聴こえてきそう・・・眼を閉じて耳を澄ませました。
「おと」「こえ」がひらがなで、静かな柔らかさを感じました。 岸来夢


秋暁へ漕ぐセレネーの船の櫂 唯果        

                                  👸月の女神が秋暁に向かって漕ぐ。雄大な景が広がります。  まのわ

👸今回のアズ特選句です。
お題写真を詩情豊かに詠まれていること、そして句形もバランス良く整っていることなどが高評価の理由です。月の女神は船を漕ぎこれからどこへ向かうのか。物語がいくつも生まれそうです。 有野 安津

👸詩的。こういう句を作ってみたい。 北村 崇雄

👸セレネーとはギリシャ神話の月の女神なんですね。
柔らかな月光の矢を放つのでしょうか。
世界観に引き込まれました 小川野雪兎

👸一押し句 伊藤 柚良


感想文6件

歌姫は像に蛙は細き月に いかちゃん

                                  👸女神像と蛙の対比が面白いです。 北村 崇雄

👸童話の世界のようです。 穂積天玲

👸蛙が細き月になる意外性が好きです。 紗羅ささら

👸童話の一場面のよう。
蛙は本当は王子になって歌姫と結ばれるはずだったのかも。 みずな

👸呪いか祝福か。
元の姿に戻った方がいいのか、このままの方がいいのか、
と考えてしまったり。ぽっぽ

👸歌姫だけでなく蛙も登場していた。
それぞれ変身する前にも物語が有ったことに心惹かれます。おかげでさんぽ


鐘氷る黒き言葉は詩になれず 水蜜桃


👸鐘の音さえ凍り付きそうな寒い日は、どんな言葉も熱を持たず、
詩が生まれない、不毛な冬の日をよく表している句だなと思いました。
これは今回のおウチde俳句に出しても良さそうな句ですね。木ぼこやしき

👸詩にしづらい言葉は存在するように思います。
その言葉たちは黒い言葉だという筆者の感覚に独自性を感じます。
詩にしづらい言葉の共通点や特徴を考えるという発想から勉強させていただきました 平良嘉列乙

👸個人的には黒い言葉だって詩になると思っています。
ただし発表するときにはセンシティブ設定!
それはともかく、『鐘氷る』がいいなぁ、と思いました。
冷たくて、お腹に響いて、
でも鐘の音は紛れもなく詩なんですね。 桃園ユキチ

👸鐘氷るがすてきです。詩ってむずかしいですね。 風早杏

👸俳人のはしくれとしては、この中七下五は心にズキンとくる。
氷つかない為にも詩になる言葉を紡いでいきたいものです。 唯果

👸「鐘氷る」の季語を初めて知りました。
冬の寒い夜に荘厳な鐘の音が響いている光景が広がって、「黒き言葉」にはっとさせられ、「詩になれず」に納得しました。 岸来夢


詩の河をゴンドリエーラ十三夜 はぐれ杤餅

                                   👸ゆったりとしたリズムが心地よき。声に出して読みたい。 まのわ

👸詩の河(運河)を渡るゴンドリエーラの歌声、詩の河という表現がとても素敵ですね。
人気(ひとけ)のなくなったベネチアの街(運河・ゴンドラ)を照らす十三夜の月明り。美しい情景にうっとりとしていましました。 大山和水

👸詩の河という措辞が中七、下五と絶妙に調和し、写真のイメージを美しく表現できていると思いました。
ゴンドリエーラという新しい言葉も覚えました。 有野 安津

👸「詩の河」がすてき。満々と豊かな河をゴンドリエーラの歌声と共に下ってゆく十三夜。気持ち良さそうです。 みずな

👸ゴンドリエーラという響きが甘くて描かれた情景が美しいです。
 紗羅ささら

👸ヴェネチアのゴンドラの船頭、男性がゴンドリエール、女性がゴンドリエーラ。
2010年に初の女性の船頭が誕生し、この名がつけられたとのこと。
お写真の月を、ゴンドラと見立て、空を見上げている女性の像を、ゴンドリエーラと見立てる。
ヴェネチアの運河を、詩の河、と表現されたことがまた詩的。
季語の十三夜、後の月。十五夜ほどの華やかさはないものの、その少し控え目な美しさがまた、ゴンドリエーラという女性船頭を美しく描き出すと思いました。非常に美しく、お写真にあった見事な御句と思います。
ブラボー!!! 卯月紫乃


荒星や贄の乙女の顎の骨 立田鯊夢

                                  👸怖い。けど、きれい。昔々かつての話でありますように。 まのわ

👸顎の骨が残ったのは最後の最後まで抵抗したからか。
季語「荒星」が切ない。 北村 崇雄

👸顎の骨、とは!描写が細かくリアルで、成仏できない少女のやりきれない気持ちが伝わってきます。
荒星の輝きがより痛々しく感じられます。 北欧小町

👸若干入れた要素が多い印象もあるのですが、物語性と景の迫力に惹かれました。句の背後に想像を膨らませたくなる句。 このはる紗耶

👸きっと贄の乙女の身体は空へと突き出されているのでしょう。
見上げた先には荒星がひかります。
澄んだ空気の中できらめく星の潔さは、乙女の心境とも響き合うようです。
生贄と聞くとやわらかい喉元という弱点をさらす姿勢が思い浮かびますが、これを「顎の骨」という硬いイメージで仄めかすことで、
やわらかさがさらに強調されているように思いました。 青川紅藤子

👸女神のように見える乙女は贄となるのかという衝撃。
小さな顎の骨に焦点を合わせて行くのも切ない。 おかげでさんぽ


無花果や異教の神の名は悪魔 嶋村らぴ

                                  👸皮肉が利いていますね。
異教をロシアやウクライナに入れ替えても成立する怖さ。 北村 崇雄

👸悪魔を神として生きる人は現実にも居るだろう。
ファンタジーの世界だけとは限らないのだろうと考えさせられる。
無花果との取り合わせが素晴らしいです。 おかげでさんぽ

👸取合わせの離し方が絶妙。
無花果の見た目の外も中身も「悪魔」の語に合ってますね オペラ座の俳人

👸神と悪魔、逆の視点から見れば。ハッとします。 まのわ

👸怖(日本人でよかった)イサク

👸キリスト教の長い歴史や論争を十七音に込めた意欲作。
悪魔とは誘惑の暗喩であり、信じるものを否定するもの。
そんなメッセージを季語「無花果」に託した作者が凄いと思います。
まんぷく


二秒後に刈られる稲の空の青 岩瀬百

                                  👸丹精込めて育てられ、たわわに実った稲。
金色に光った広い田んぼが目に浮かびました。そこに稲刈り機(赤色のものを想像しました)が今まさに稲を刈ろうとしている。
そのときの秋晴れの空の澄み切った青。
とても清々しい気持ちになりました。 岸来夢

👸二秒後 の刈られる稲 そういう切り口あったんですね 風花美絵

👸辞世の句ではないが、稲の意思を感じました。
具体的な近未来を数値で表していること、読み手の意識や視点移動を巧みに行なっていることが凄いと感じました。 まんぷく

👸稲の黄金色と美貌の青空の映像美。
「二秒後」と時間を設定したことで、稲の余命が突然突きつけられる独創性が良いです。稲の切ない気持ちが伝わってくるようです。 有野 安津

👸二秒後に運命の時を迎える稲。
青い空は、今も、稲がかられた後も青いまま。
虚しさを感じさせつつ、「稲の空の青」と稲に希望を感じさせるように、
詩的に表現したところが好きでした。 村瀬っち

👸辞世の句ではないが、稲の意思を感じました。
具体的な近未来を数値で表していること、読み手の意識や視点移動を巧みに行なっていることが凄いと感じました。 まんぷく


前世さへ老蝶としてたたみけり まんぷく

                                  👸季語「老蝶」が弱々しさを強調していますね。 北村 崇雄

👸句意を理解したとは言えないが、何故か惹かれます。 三月兎

👸老蝶としてたたみけり、に打たれました。
歴史はたたんでしまって進みたいです。 風早杏

👸老いた蝶としてたたむ、前世も。
ちょっとタイムトラベルっぽいクラクラ感があって好きでした。  みずな

👸老蝶としてたたむという表現がミステリアスでした。そしてけりの詠嘆で今はっときがついたという様子も浮かんできます 万里の森

👸輪廻転生の長い旅を終え魂の終焉、星が死を迎える時、そんなイメージを持ちました。 まのわ


秋寂ぶの空へソプラノ解き放つ 句保田凡

👸「秋寂ぶの空へ」「解き放」たれる「ソプラノ」は“オンブラ・マイ・フ”が似合う。五感の癒される景の浮かぶ佳句。 明 惟久里

👸秋寂ぶの空、とても美しいと思いました。
その空へ向かって、ソプラノの声を解き放つ。
凛とした、とても清らかな御句です。お写真の景と重なります。 卯月紫乃

👸解き放つがいいですね。ソプラノ聞こえます! げばげば

👸「秋寂ぶ」で風情が広がり「解き放つ」で冷たい空と響き合うソプラノが聴こえてきます。いろんなものから解き放たれたい自分も重ねてしまう一句でした 小川野雪兎

👸季語の選び方が上手いなと思いました!
あと下五の「解き放つ」がとても印象的でオリジナリティのある着地ではないかと思います。 みづちみわ

👸秋の終わりに、野外コンサートの女声合唱団のソプラノが、空に高く響いている景色を想像しました。 唯果


月影や「紅天女」幕降りぬ 小川野雪兎

                                  👸あの『ガラスの仮面』の劇中劇「紅天女」。歌劇にもなった。
月影千草にかけ「月の影 」か。作者はこの劇を舞台裏から見届けたのだ。
ラスト自分の使命に生きる決意をした美しき主人公を背後から見守り詠んだ佳句。 明 惟久里

👸「ガラスの仮面」私は3回ほど読みました。 栗田すずさん

👸これはもう誰もが気になっている!
この女神像から紅天女へそして月影先生を盛り込むとはなんともうまいですね! 万里の森

👸ホント、これ月影先生ですよね。 あなうさぎ

👸「ガラスの仮面」ですね! 
北島マヤと姫川亜弓、月影先生や速水社長と紫のバラもありありと浮かんできますね。 秋白ネリネ

👸すぐにガラスの仮面と分かる季語選びが素晴らしい! 香田ちり


銅像に錆月光のバグとして ツナ好

                                  👸「月光のバグ」、素敵な表現です。
確かに錆の不均一さや掠れ具合は、バグと呼ぶのに相応しい気がします。
緑青なんて言葉もありますが、新たな観点で銅の錆を見えるような詩的な言葉を編み出して頂き、ありがとうございました! 阿部八富利

👸前半の「銅像に錆」で映像が浮かんだところで、後半、「月光のバグ」???。
バグはどうやらプログラム等の瑕疵の事らしい。
月の光のバグが銅像の錆を引き起こしているという俳人ならではの空想力に驚かされました。 唯果

👸とらえ方がおもしろいです。銅像のザビは月光のバグだったなんて。
この発想力と詩的表現力が欲しいです。 村瀬っち

👸錆が月光のバグだなんて、意外な言葉ですがなんだか納得してしまいます。レアレア

👸バグなのだという把握にとても惹かれます。
月光のもと、銅像が錆を起点として画像が乱れるようにジジッと輪郭が崩れていく気がしました。 このはる紗耶

👸銅像に錆があるのは誰でも見たことのある光景でしょう。
それを月光のバグとしたそのセンスに脱帽。一番印象に残った句です。
この気付きそしてそして月光のバグと言う詩的表現を思い付く事がただただ羨ましい。兎天。 三月兎


蟷螂が枯れます雄がいないから 恵勇

                                  👸怖(ある意味)イサク

👸去年俳句の兼題で出たときに、蟷螂の動画をずっと見ていました。
さっきまで動いていた蟷螂が、いきなり物体になってしまう衝撃。
生命の不思議。謎。怖さ。雄がいないからなのか、はたまた。
いろんな理由を考えてしまいました。深い。 里山子

👸今時分の蟷螂はカサカサしてますね。寒いからか、じっと動かずにいるし‥‥。そうか、雄がいないからなんだ。 つまりの

👸蟷螂が死ぬ(枯れる)理由と口語が相乗効果を上げていてとても良いと思います オペラ座の俳人

👸蟷螂を自分自身に見立てたかのような句。
ご主人がお亡くなりになったのでしょうか。
それとも独身の50代くらいの女性でしょうか。
いずれにしても、こんな句を詠める方は美しいですね。 麦のパパ

👸そーきたか…枯れますがいいなぁ。 猫髭かほり


全身でわたしを褒めよ月光よ 村瀬っち

                                  👸「褒めよ」にしびれました。これくらい言ってみたい。
これくらい高飛車になってみたいー! 鈴白菜実

👸カッコイイです あなうさぎ

👸潔い雰囲気がかっこよくて素敵です。 花咲めだ香

👸素直に言いたい事を言えるって素敵です。
お月様もきっとこういう素直な人を愛しちゃうんだろうなぁ。 大山和水

👸少し強めな要求でも嫌みがないのは月光の効果でしょうか。 香田ちり

👸「全身で」が良いですね。
月光の映像としての存在感が強くなった気がしました。 充子


感想文7件

ヴィーガンつて三日月くらい食うんだろ 仁和田永

                                  👸ここでヴィーガンと取り合わせるセンスに脱帽。 北村 崇雄

👸他の月ではだめで三日月で成立するところが好きです。 うからうから

👸健康や動物、環境に配慮されてるヴィーガンの方々に放つこのセリフ!
なんだか愉快、痛快な一句でした?? 小川野雪兎

👸偏食や主義を揶揄したような可笑しさそして爽快さがをおとぼけな言い回しで表現されていて気持ちいい。
三日月も好き嫌いせずに何でもよく噛んでたべよう。 丁鼻トゥエルブ

👸食わねぇよ!三日月『くらい』ってw
思わずツッコんじゃったじゃないか! 桃園ユキチ

👸ヴィーガンの食事大変そう。確かに三日月なら食べれるだろう。
そして身体の中から綺麗になれそう。 三月兎

👸怖(こんなこと言われたら) イサク


手鏡や今宵の月の腐食性 桃園ユキチ

                                   👸鏡に映っている今宵の月は腐っていると感じているのは、そのまま鏡を見ている人の心を映したものと解釈できると思うので、何があったのかな…と想像が広がります。 木ぼこやしき

👸下五の裏切り方がとても好きです。
ライトホラーの冒頭のように思えてきます。
視覚的には濁りつつ、澄んだ音色をたてそうな化学反応。 このはる紗耶

👸手鏡に映る自分の顔、そこに一瞬映り込んでくる今宵の月。
直接見ている訳では無い後方の月の美しさと、心の片隅に湧き上がる嫉妬。
腐食性からそんなことを思いました。 水蜜桃

👸月には腐蝕性があるという詩。
手鏡に映す月には腐蝕性があるのかも。 穂積天玲

👸手鏡の中の月が手鏡に映るもの全てを腐らせていく。
いや逆かな?手鏡で月の腐食性を防ぐのかも。 ぽっぽ

👸「今宵の月の腐食性」という措辞に惹かれました。
手鏡をどう読むのか。拡がりそう! みずな

👸一年で最も美しい月は既に腐敗を内包しているという。
そんな無常観から手鏡に映る己の姿にまで戦慄してしまうのかも。
永遠ではない故に美は宿命的に影を背負うのだろうか。
そこへいくと無月や後の月まで愛でる俳人のタフなこと。 長谷川水素


鋭角のやさしき日あり三日の月   うからうから

                                                                                                                            👸尖っている鋭角にもやさしい日があるという感覚に惹かれました。
「三日の月」(三日月)も先は細くて鋭そうですが、願いを叶えてくれる月とも言われているそうなので、やさしく導いてくれているよう。 岸来夢

👸そういう日ってあるよなあ、と御句からしみじみと思いました。
そういう日々でありたいなあとも思います。
漢字とひらがなの配置、バランスがとても素敵と思います。 卯月紫乃

👸何か失敗して自分を責めているんでしょうか。
でも三日の月は希望がありますね。どんどん満ちていくから。 桃園ユキチ

👸鋭いものに、やわらかいもの。  伊予素数

👸「鋭角のやさしき日あり」という上五と中七が、下五の「三日の月」を際立たせていて良いなと思いました。 青桜ウインド

👸少し霞んでいたりぼやけていたりやさしく見える時ありますよね。
自分の気持ちが優しくなってる時かもしれませんけど。
三日月だけじゃなく人の顔つきとかも。 紗羅ささら

👸よく観察しているなと思いました。
たしかにそういう月の日がありますよね。
もしかしたら心が穏やかであったから鋭角が優しくみえたのかなとも。
逆も考えられますね。「鋭角のやさしき日」という措辞にも惹かれました。 まぐまぐ


祈るほど無色冬至の歌声は このはる紗耶


👸澄んだ歌声が聴こえてきそうです。 猫髭かほり

👸太陽が生まれ変わる日として運気の上昇を祝う冬至。
下五「歌声は」の後は「報われぬ日々を救うだろう」と14音が続くのでは?と読みました。 麦のパパ

👸「祈るほど無色」にふた通りの読みができると思いますが、
祈りとは無色で良いと思います。 穂積天玲

👸月の女神は祈りの歌を捧げている。私もそんな句を詠みたかったのです。フォーレのレクイエムが聴こえてきそうです。 

👸教会での聖歌を想像しました。
祈るほどに心は研ぎ澄まされ、歌声が透き通っていく気がします。北欧小町

👸祈りの色、歌声の色。祈れば祈るほど色を無くす歌声。
冬至の光に削ぎ落とされていくような。 ぽっぽ

👸あぁ、冬至の火祭りの句だなとストンと胸におちてきた。
冬至の火祭りは、北方民族に共有されることの多い風習。
ユールの伝統は古代から様々な変遷を重ねながら、現代へと続いている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AB

長く重い闇の下、闇の黒のおおきな背景に燃え盛る火の色と照らし出された雪の白。新年への祈りは佳き仕合わせがめぐってくるようにという誰もが抱く祈りだろう。
祈りは願いとは違う。
願いのエネルギーはあれもこれもと散漫になりがちだが、祈りはどうすればその願いを現実化できるかへと向かってなされるものだ。
祈ることにより、種々の願いは漉されその核心を心に浮かべることになる。
祈りは誓いへと向かうだろう。
願いが様々な余剰が払われ収斂していく様を「無色」としたことは定めて的確な表現だと思う。
透明無色なのにエネルギーが高い「白熱」の白と冬至の「白」と重なる。
あの兼題写真からヴァールやヴァルキュリャなどの北欧神話の女神たちの姿へと誘い髣髴させるこの句がとても好きだ。  蝦夷野ごうがしゃ


月見草すべてを赦してしまう性 ヒマラヤで平謝り

                                  👸月見草の幸薄そうな感じを詠んだのかな?と。
そういう自身が嫌いじゃないんだろうなぁとも。 ぽっぽ

👸神々しいあなたは仏様ですか。
私も赦したいし赦されたい。
季語が月見草。美しいものは薄命と言っているようです。
優し過ぎるのも身体によくないのでは。 夏湖乃

👸「月見草」が効いていると思います。
怒れない、なんでも許してしまう性格を、作中主体はきっと嘆いているのでしょう。でも、どうしようもないこととして受け入れている虚しさのよなものを感じました。 村瀬っち

👸罪や過失を赦す、広く大きな心を持っている性分なのでしょう。
でも、赦「してしまう」となっているところに葛藤が見え隠れしています。
季語「月見草」は白い花を夕刻に開き翌朝には淡紅色になって萎むとか。
儚げで優しい花が切なく咲いている光景が浮かびました。 岸来夢

👸月見草に 性が効いてます 風花美絵

👸あなたのように、全ての人が全てのことをゆるせたなら、この世から争いはなくなるでしょう。本当は怒りたいのですよね。
ゆるせないこともたくさんあるのですよね。
いつからか、全てをゆるすことで、自分を護る術を身につけてしまったあなた。大丈夫?あなたの心がゆるせない出来事で膨れ上がり、破裂しないか心配です。 

👸全てを許すのを性だとするところ、その季語に月見草を持ってくるところに作者の達観がみえます 風早杏


たくさんの感想文ありがとうございます!
最初全然なくて、どうしようと思ってたらどんどん頂きました!
ありがとうございます!また次回も頑張りますねー!

                      

感想文8件

あめりかもろしあもねこも月仰ぐ げばげば

                                   👸アメリカ、ロシアときて最後にねこというところが何とも可愛い。
覚えやすくて、月を見ながらふと口にしそうな句。 うからうから

👸ひらがな表記が優しくて「月仰ぐ」で、世界平和も感じます。 でんでん琴女

👸戦争を始める前に月を見ろ、見ても止めないか…。 鷺沼くぬぎ

👸大国と猫の並列が面白いですね。深く考えさせられる句。 充子

👸米国、ロシア、猫、この並列がいいですね!
宇宙開発や月面着陸の時代も感じさせつつ、現代にも通じ──そりゃそうか、人はいつの時代も月を仰いで生きてきたんですよね。この先も猫と一緒に月を仰ぐような平和な時間が続きますように。 みづちみわ

👸みんな同じ月を見ている地球の仲間なんだから、仲良くしようよ…という気持ちを、猫の視点で語っているのかなと、ひらがなの表記に感じました。今だから余計にそう思いますね。 木ぼこやしき

👸そう、世界中どこからでも、誰もが同じ月を眺めている、
同じ地球人なのだ。何を争うことがあろうか。 山川腎茶

👸国名をひらがな表記にしたのは何故なんだろう?
月仰ぐだけを漢字にして強調したかったのかしら。 唯果


手のひらの大きさ比べ星月夜 月石 幸

                                  👸手のひらの大きさを比べているのは誰と誰だろう・・・。
想像して温かな気持ちになりました。そんな二人を包んでいる星月夜はとても綺麗に違いないと思いました。 岸来夢

👸手のひらの大きさくらべが初々しいです。
星月夜の下ですしね。紗羅ささら

👸私にはこういう恋愛系の句は作れないな〜と、素直に脱帽。
カップルがいちゃこらする過程で手のひらの大きさ比べて、
「〇〇の手おっきい〜」
「いや、▲▲の指もきれいだよ」
みたいなやり取りが聞こえてきそう。 みづちみわ

👸星がたくさん手のひらですくえそう。 伊予素数

👸月のない星空の下で、手のひらを合わせているのでしょうか。
仲良し親子か、恋の入り口か。 ぽっぽ

👸私の手は小さくて、夫の手は大きいから、昔はよく大きさ比べしました。懐かしい。 栗田すずさん

👸ラブな感じで好きです。 秋野しら露

👸もう!ロマンスティック!!! 丁鼻トゥエルブ


繊月の先に傷つくこころあり 夏椿咲く

                                  👸ついこの間も、夕暮れの空に細い細い月を見ました。
細い月の先に「傷つくこころ」を見つけたところが優しくて、そこにもうひとつのこころを感じます。 里山子

👸素直な感覚に共感をしました。 充子

👸細い細い月の端っこを思い浮かべると、本当に傷つきそうな気持ちになりました。 レアレア

👸俳句を始めて「繊月」という言葉を知ったのも感動でしたが、「繊月の先に傷つく心」とは!詩ですねー、感動です。 おかげでさんぽ

👸繊細な箇所をそっと詠んだ感じが美しいです。 みずな

👸繊月とは月齢2日目のほっそりとした月。その先は針のようです。
秋の繊月を観ることができるのは短い時間ですが、こころは一瞬で傷つくもの。ひらがなの「こころ」が尚更傷つきやすそうで。 岸来夢

👸「繊月」そのものが儚げですが、その先の傷つく心というのはさらに弱々しい印象を受けます。
月が欠けていくように心の一部が徐々に闇に沈んでいくのか、あるいは繊月の先の鋭さが胸に突き刺さるように感じられるのか。
つらいときに三日月を見上げて呟きたい句です。 緒方朋子

👸「繊月」は二日月をいうと俳句と出逢って知った。
日の入りしてほどなく現れる細い細い月。
よく研がれた鎌のような「繊月」に「こころ」が刺されれば、
確かに「傷つく」。
自分の言動を少し丸くしようと自戒させられた佳句。 明 惟久里


秋澄むやドレミのうたにやゝ小節 さち

                                   👸下五が面白いです。子どもの歌い方がたまたまそうなったか、
おとながふざけてそう歌っているか、いろいろ想像できます。 梵庸子

👸そういえば小節の効いたドレミのうたを何度か聞いたことがある気がする。結構好き。 山川腎茶

👸歌ってみたら確かにビブラートではなく小節を回したくなりました
「やゝ」がトボけた感じに効いてて楽しいです 小川野雪兎

👸美空ひばりとか思い浮かぶ世代な私です。 鷺沼くぬぎ

👸歌ってみました。私はソの時ややこぶしWWW 麦のパパ

👸ドレミの唄というと可愛らしい子供を思い浮かべるのですが、
それに小節がきいているとなると、これを歌っているのは誰だ?と謎めく。
秋澄むの季語で澄んだ声が聞こえてきそうです。 万里の森

👸親世代だと、こんな人時々いますね。微笑ましい光景だなと思います。
でも昔、第九の合唱に参加したことがあって、合唱なのに小節が回っている人がいて(決してビブラートではない)、すごく迷惑だった記憶があります。 木ぼこやしき

👸小さな発見が好きです。 伊予素数


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月清し店主に薦められた本 木村あずま

                                  

👸薦められた本と月清しでどんな本を薦められたんだろうと想像が膨らみます。ひとまずいい本だったことはわかります。 風早杏

👸店主は、町に古くからある書店の店主と読みました。
店主から「これ、良いよ」と静かに薦められた本を購入し、小脇に抱えての帰路。家で読む楽しみを思いながらふと見上げると月が清らかなに光を放っている、という物語のような光景が浮かびました。
静かに心に広がる余韻ある作品だと思いました。 岸来夢

👸店主に薦められた本の中に、写真の女神はいたのですね。
発想がいいです。 栗田すずさん

👸ストーリーを考えたくなる。
想像がどんどん広がって素敵だなぁ。 猫髭かほり

👸優しい人なんだろうな。本を大事に持って帰る姿が目に浮ぶ。 充子

👸いやあ、ぶっちゃけ最初はスルーしてた句なんですけど、選句のために何度も読み返してるうちにジワジワきました!
小さい本屋さんで店主拘りの本しか置かない…みたいなところなのか、
それとも全くジャンルの違う店(ブックカフェとかバーとか?)の店主なのか…
背景を想像しだすとググッと広がりますね! みづちみわ

👸どんな本をすすめられたんだろうと想像を膨らませる事が出来ました。月清しが気持ちいいです。 でんでん琴女

👸店主おすすめ本を手に期待に胸ふくらむ月。
小さいながら地域の知的拠点として信頼されている本屋。素敵です。
私の知ってる古本屋には山と積まれた成人向け雑誌の奥からセリーヌの「夜の果てへの旅」を子どもに勧めてくる店主がいた。
だいぶ違うな。 長谷川水素

👸買ってよかった本だという嬉しさが、季語から伝わってきます。
いい本屋さん。 梵庸子


爽籟や母左肺なく四十年 山本たか祥

                                  👸左肺を失ったお母様の生き様がひしひしと伝わって来ます。
爽やかな風の中で謳歌しているお母様を応援したくなります。 簗瀬玲子

👸肺を失くされて、呼吸機能に大きな損傷を受けたことと思います。
身を労りながら過ごされてきた四十年。
優しく吸いこむさわやかな秋風にもしみじみとした嬉しさが。 長谷川水素

👸爽籟は秋の風。左の肺を失くした母はそれから40年を生きて来た。
その強さ、寂しさ、潔さ。 ぽっぽ

👸左の肺を失ったのは、病気が原因だったのでしょうか?
左の肺がなくても40年生きて来られたことへの感慨を感じます。
右の肺には爽やかな秋の風をいっぱいに吸い込んでいることでしょう。唯果

👸ご病気で肺の摘出手術をされてから早40年。
いつまでもお元気でいていただきたいですね。
爽籟という秋の風がきれいな取り合わせです。 麦のパパ

👸季語がいいです。
肺がなくて、爽籟は素晴らしいと思います。  栗田すずさん

👸片肺の母が秋風の爽やかなひびきを感じられるのは、
四十年という長い年月ずっと片肺だっただからなのか。 山川腎茶

👸左肺がない状態で40年。きっと術後のリハビリや運動に取り組まれて、
もう日常生活に支障なく過ごされているのでしょう。
「爽籟」に、大変なことを乗り越えてきた清々しさを感じると同時に、
あるべきものがない体の中の空洞に響く風を思いました。 菅井香永

👸中七下五の力強い生き様と、爽籟が響きますね。
本当は両肺で思いっきり秋風を吸いたいかもしれないけど、秋風の音を詠嘆している。
人生観が表れている句だと思います。 平良嘉列乙


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いつだってわたしはわたし星涼し 夏湖乃

                                   👸繰り返される「し」の音がいかにも涼し気。
このくらい清々しい心境でいられたらと思います。 このはる紗耶

👸「いつだってわたしはわたし」・・・ほんとにそう。
そうありたいと思う。「星涼し」の季語が凜と際立っていて、「わたし」に芯を感じました。「し」の韻も心地良かったです。 岸来夢

👸こう言い切れる自分でありたいな、と思いました。 秋白ネリネ

👸それが何か問題でも!っていうようなある種の潔さを感じます。
わたしがわたしであることは例え何があったとしても揺らがないのかもしれません。強くてかっこいい! 里山子

👸声高な主張ではなく凛とした声が聴こえてくるのは下五「星涼し」だからでしょうか。静かに呟きたい一句だと思いました。 小川野雪兎

👸星涼しがよく合っていると思います。 でんでん琴女

👸潔くて好きです。 猫髭かほり

👸「いつだってわたしはわたし星涼し」兼題写真にこの17音を合わせたら、今井美樹の”PRIDE“のイントロが流れてくるような佳句。 明 惟久里

👸作中主体の実感に即した作品だなあと好感を持ちました。
私にとっては夏フェスの帰り道、だんだん日常に戻っていくとき見上げた夜空です。 菅井香永

👸当たり前の事なんですけれど、とても大切な事を思い出させてくれました。他者へどれだけ憧れようと、ひとは自分以外の者にはなれない。
これからも俳句作りや、暮らしていく上で迷ったり行き詰まったりする事は多々あると思うのですが、そんな時はこの句を思い出して自分自身を見失わないようにしたいです!
要らないかもしれませんが、みづちみわ的天を贈ります。 みづちみわ


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上り月ディスレクシアの練習帳 キングofド凡人

                                  👸学習の改善や進歩の軌跡がノートの中に見えるようです。
季語の力も大きいです。 北村 崇雄

👸「ディスレクシア」の方の漢字練習帳を見たことはないのですが、
想像するに悔しさや、悲しさ、努力や喜び、当人や家族の複雑な様々な思いが、そこに詰まっているのでしょう。
単純に書いて覚えるのとは違うアプローチが必要なのかもしれません。
劇的な変化はないかもしれないけれど、毎日少しずつ満ちていく
季語「上り月」が温かく見守っているように感じました。 菅井香永

👸読み書きの練習に疲れふと窓から夜空を仰ぐ。
文字に比べればずっと親しみやすい月。人より少し歩みはゆっくり。
けれども月のように着実に満ちてゆく努力の感触。 長谷川水素

👸「ディスレクシア」の意味が分からず調べたところ、文字の読み書きに関する学習障害であることがわかりました。
読み書きの力を伸ばそうと夜に自宅で勉強している子どもと、だんだんと満ちていく月の取合せが優しい句だと思いました。 緒方朋子

👸ディスクレシアとは読み書きに困難がある学習障害のこと。
夜に頑張って練習しているんですね。応援したくなります。 桃園ユキチ

👸ディスクレシアの子がゆっくりと成長していく様子が、
月の満ちていく豊かさと響き合っています。 北欧小町

👸学習障害の子の漢字練習帳でしょうか。
このことを詠もうと思われたことがまずすごいと思います。
上り月という季語からは、満たされない気持ちとともにディスレクシアの子への温かい眼差しを感じます。平良嘉列乙

👸頑張ってる子どもの学習机の様子を思いました。
季語が合ってますね。充子

👸取り合わせに興味が湧きました。 伊予素数

👸漢字の練習帳かな、と思いました。
何度も何度も、時には泣きながら練習したのでしょう。
「上り月」を合わせておられるので、きっと少しずつ少しずつ練習の成果が出ているのだと思いました。 秋白ネリネ

👸ディスレクシア。分かりづらい特性だけど、本人のお困り感は結構高い。何度も字を練習して、上手くなりたいと月に願っているのでしょうか。
励まし、応援の気持ちを感じる句だと思いました。 鈴白菜実


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天高し地球はいいわねダサいけど おかげでさんぽ

                                  👸お姉様ふう宇宙人 穂積天玲

👸坪内稔典の世界観で鑑賞を許す本句 好きです。
月とは一言も書かれてはいないが、ある意味兼題画像に忠実で、
かつ心地よく読み手を裏切るスタイルが秀逸でした。 まんぷく

👸ダサいけど、に愛が感じられました。 あなうさぎ

👸ダサいけどにやられてしまいました。 万里の森

👸ツンデレな宇宙人視点っぽくて楽しいです。
広大な野に寝ころびながら呟いてみてほしい。 このはる紗耶

👸月の皆様は皆きらびやかでお上品でスタイリッシュな世界なんだけど、
隙がなさ過ぎて息が詰まる。
地球は何かダサいけど、素朴でホッとするのかも。
ちょっとツンデレな月の女神さまと解釈しました。 鈴白菜実

👸地球はいいところですよ、ダサいけど。
胸を張って言いたいです。
ダサくても平和がいいな。 つまりの

👸異星人にも、秋の空の美しさは分かるのだ! 桃園ユキチ

👸星の王子様に登場するバラが言いそうなセリフ。
「そんなにたくさんあって素敵ね。でも、あなたその一つも愛していないじゃない。」
ダサいと言われハッと気づく秋の空。取り合わせもお見事! 麦のパパ

👸誰の台詞かしら?
かっこいい!逝く時はこんなことを言ってみたいな。空を見ながら。 充子

👸故郷への思いはこういう思いなのではないかなと。
それがどのような規模であれ。
天高しという季語の爽やかさがダサいという言葉まで爽やかにプラスに包んでいるようです 平良嘉列乙

👸何とも言えない上から目線が楽しい。
誰が言ってるんだろう?…「TEPPEN」というTV番組の五条院さんというピアニストを思い浮かべました。 うからうから


とりあえずここに三日月置きました 常幸龍BCAD


👸飄々とした感じがとても好きです。
どんな人がとりあえず三日月置いちゃったんだろう?
いいなあ。 みづちみわ

👸「とりあえず」の無責任な様子に神様らしさを感じて惹かれました。
神様は「とりあえず」だったのかもしれないけど、
それを面白がったり素敵がったり信仰したりする人間たち。
「わ〜!綺麗な三日月!」
と盛り上がる人間の姿まで見えてきました。 嶋村らぴ

👸とりあえず置くには折れそうな形でめっちゃ不安。
落とさないように慎重に運んでください オペラ座の俳人

👸秋半ばのほっそりとした三日月。
とりあえず置いたのは誰なのか?
こことは、どこなのか?色々な想像が膨らむ楽しい句。 唯果

👸飄々とした句で面白いです。 でんでん琴女

👸無理をしていない自然体こそが究極。
故に何回も全体句を読み通しても、必ず浮かびあがってくる一句。
とっても好き。最高です。 モッツァレラえのくし

👸三日月を置くという発想も凄いとおもいましたが、
それがとりあえずとは!本来はどこへ置くつもりなのでしょう。
なんとも面白い句ですね! 万里の森

👸面白いですね。ある日そんな事を言われたりして…。  充子

👸飄々とした語り口が好き。取り敢えず置かれる三日月って。
何故か気になる句。
三日月が無造作に置かれている光景、本当の三日月か何か作り物か?
疑問を投げかけられた様な不思議さ。感覚的に好きです。三月兎

👸どこに三日月を置いたんでしょうか。
ちゃんと空に戻してくださいね。 秋白ネリネ

👸貴方が置いてくださったのですか、
三日月大好きですと呟きました。 おかげでさんぽ

👸月の扱い軽っWWWこの方の感性が好き! 麦のパパ


羽だった場所がむずがゆい月光 DAZZA

                             
👸羽だったという過去形から、今は羽が無いということがわかる。
もしかして、前世は天使だった人が詠んだ俳句? 唯果

👸羽なんていらないと思っているけど、月光に照らされる夜には羽だった場所がむず痒い。もう一度飛んでみたくなるからなのかな。 つまりの

👸クスッとしました。 伊予素数

👸翼の折れたエンジェルの句かな。
あるいは、天使はすすんで人間界に身を置いたのかもしれないけれど、
背中がうずくと、天使だった頃をつい懐かしんでしまうのかも。
切ないなあ。 鈴白菜実

👸私もその辺痒いです、羽あった? 鷺沼くぬぎ

👸遠い昔月からやって来たが羽を失ってもう帰れない。
月光に照らされた背中の痒さは月への郷愁。
この句深けえ〜 オペラ座の俳人

👸太古の世界、人魚達は実は空を飛んでいた。
そして、そのまた昔人魚の祖先達は舟に乗り月から来ていた。
月が煌々と美しい夜にはそんな記憶が甦るのだ。本句にある余白が読み手に自由な解釈をゆるしているのだと思いました。 まんぷく

👸天空に輝く月を見上げていると、なぜだか切なく懐かしい気持ちになる。
まるでこの身は罪を犯して地に落とされた輝夜姫のよう。
今いる場所は本当の居場所ではないと、この背にはないはずの翼が天を恋しがって疼いている。 緒方朋子

👸羽だった場所といわれ、そこがむずかゆいと言われると、まだ羽根が取れたばかりの妖精が恋をしているような童話のような物語が浮かんできます。
月光との取り合わせが良いと思いました。 万里の森

👸元妖精でしょうか?
悪戯好きなティンカーベルがヒトになったところをイメージしました。
童話っぽくて可愛く、且つ神秘的なところが好きです。 うからうから

👸今はふつうに暮らしてるのだけどかつて羽が生えてた。
ファンタジックなのにむずがゆいがリアルでよい。 げばげば

👸野暮な言い方をすれば「背中がかゆい」って事なのでしょうが、
「羽だった場所」を自覚しながら「むずがゆい」こと自体に面白みを感じました。
私にはきっと、羽なんて無かったので。 嶋村らぴ


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月に立ち人は自由になれたのか 蝦夷野ごうがしゃ

                                  👸人類初めての月面着陸から50年を越えて、これからの月と地球の関係性はどうなってゆくのでしょうか。
今立っている場所の足元を見つめ直すようなはっとする句です。 里山子

👸月は季語としてでなく無季として捉えたとしても、
痛烈な575でした。 げばげば

👸考えさせられた句です。
科学の発達でいろんなことが解明されていますが、なんだか自由になったとは程遠いような気がするのは私だけ? まぐまぐ

👸人類の可能性と好奇心、自由への渇望。
それは月にまで至っているが、差別・不公平・気候変動で足元から揺らいでいる……。
そんなことを考えて通り過ぎれない句でした。 平良嘉列乙

👸アポロの月面着陸を思いました。
深く考えさせられる一句です。 大山和水

👸重い問いかけ。人間は何をしても自由になどなれないのだろう。
本当の自由とは何か?と一瞬考えてしまった。
自由とは人間にとって永遠のテーマなのでしょう。 三月兎

👸自然界の人の位置なんて、ちっぽけなものなんだと再確認する。
壮大なのに孤独な句。 猫髭かほり

👸小説を書きたくなりました 恵勇

👸こういう疑問でおわる句 好きです 風花美絵

👸人類が月面着陸を果たし50有余年。目覚ましい科学技術の進歩により…と長〜い話を俳人は17音で問いかけます。恐らく多くの方がこの言葉に心が動いたのではないでしょうか。 麦のパパ

👸アポロ11号の衝撃、私は当時中学生だった。
ただ今も捏造説、陰謀説が囁かれているのも事実。この句のように果たして人類は「自由」になれているのだろうか。 山川腎茶

👸月面着陸、アポロ11号を思い出しました。
有季定型・季感の是非とか先生だったらあるかもしれませんが、
私は先生では無いので。
単純に「詩」としてこの問いに惹かれました。
「自由」って、何でしょうね〜〜〜 嶋村らぴ

👸自由の身になれることを祈っています。 でんでん琴女

👸哲学・科学・歴史等、色んな切り口から読めそうな句。
この終わり方は感慨深さではなく、問いかけの形のような気がします。
とんでもなく奥が深い句なのでは……。 このはる紗耶


遠足の点呼がひとり増えてゐる オペラ座の俳人

                                  👸えっ! 伊予素数

👸怖 イサク

👸怖いです。なんかこんなことありそうですね。
一人多いのにそれが誰だかわからない。こわっ!! つまりの

👸こ、怖いです…。
ヒタヒタ来る怖さが上手いなと思いました。 花咲めだ香

👸ただただ恐怖心を煽られてしまいます。北村 崇雄

👸遠足の賑やかさにつられてまぎれ込んだ一人。
うちの中なら座敷わらしかと思うけど、野外では何者でしょう。
不気味だけど何だか楽しい。 夏湖乃

👸遠足に飛ぶ発想の手柄とともに、ミステリアスさがより一層引き立つ句の深さが素晴らしく。 モッツァレラえのくし

👸一人足りない恐怖もあれば、知らないうちに一人ふえている恐怖もあるのだなぁと。唯果

👸移動教室で立ち寄った美術館。
見学時間が終わりに近づいて集合させたら、人数が一人多い!?怖い怖い。
でも、この像が女の子に化けて、美術館から外の世界を見てみたい、
と思って紛れ込んだのなら、あり得るかも! 鈴白菜実

👸ホラーだ。一体何が増えたのか。
そもそもどこに遠足に行ったんでしょう。古戦場? 魔女の住む森?河童沼?いや、待て、落ち着け。
遅刻した奴が合流しただけの話かも……。 桃園ユキチ

👸怖さと可笑しさを合わせ持った素晴らしい句。
動物か?UMAか?妖怪か?散歩していたじいさんか?
句の最後の「ゐる」という似ているかなの表記が何かが増えている事を示唆しているように感じさせているのもおしゃれ。 丁鼻トゥエルブ

👸いいですね、この不穏。
ひとり少ないんじゃなくてひとり増えている(きっとこの女神像の分?)、
怪異のパターンとしてはあるあるですが、上手く俳句に落とし込めていると思いました! みづちみわ

👸よその子が並んでいるのかな?色々想像できて楽しいですね。 充子

👸背筋が凍りました。春季語で寒さを体感させて頂けるとは!!(笑)
とてもインパクトがあって好きです。 大山和水



さぁみなさん。お待たせいたしました!
一日で読めました??
みなさんの感想を編集しながら読ませていただくと、いろんな発見があって楽しいので、読み飛ばし派の方も、時間見つけてお読みくださいね!

さて今回の「ヒマラヤ龍(ドラゴン)」、大混戦でした!
蝦夷のごうがしゃさん、そして今回ラストとなりそうなオペラ座の俳人さんと、もう一人のダンゴレース!オペさんがやや先行していたところを、
ザザザーっと追い抜いていきました!

とある人が言いました。「ヒマラヤ龍(ドラゴン)が一番とるのが大変で、貴重なんじゃないですか?」と。
たしかにその通りなのですが、「ヒマラヤ天」も貴重なんですよ??


さぁあなたの句は出てきましたか?まだなら相当ドキドキですよね?


この一句に「ヒマラヤ龍」決定です!!


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滅びたる地球の余熱月冴ゆる 直


👸地球の余熱に詩をおもいました 伊藤 柚良

👸確かに年が過ぎていくごとにあり得ないほど寒くなっている気がする。
地球の余熱を返してほしいっすね 鳥田政宗

👸月が冴える理由がいい。 猫髭かほり

👸地球上から人類がいなくなっても月は綺麗に地球を照らすんでしょうね…
と少し感傷的になりますけど、それがとても心地いいですね。 秋野しら露

👸地球が滅びても果たして月は存在しているのだろうか?
地球が無くなった空間に冴え冴えと輝く月。
不思議な光景に惹かれます。 三月兎

👸数十年後には、現実にこんなこともあるかもしれない…
と思わせられる一句です。
月が、滅びた地球を冷静に見下ろしているみたいでシンと心が冷えます。   木ぼこやしき

👸「余熱」と「月冴ゆる」の温度の対比がリアルです。 あなうさぎ

👸地球、滅んじゃったんですね……。
月ってほんと、冷たいよなぁ。
地球が滅びても、他人事なんだもんなぁ。 桃園ユキチ

👸地球が滅びているのだから、
月を見ているのはほかの惑星なのだろうか。 山川腎茶

👸滅びたる地球という世界に圧倒されました。
そのときの余熱。何事も無かったように煌々と冴えている月。
大きな大きな空間を感じました。 岸来夢

👸あの写真からこの発想は出なかったです。
傲慢な人類が滅ぼされた後の光景かと思うとゾッとします。 北村 崇雄

👸お題の写真を見た時「猿の惑星」のラストシーンのイメージが浮かびました。滅びたる地球の余熱、共感します。 小川野雪兎

👸「月冴ゆる」凛とした空を見上げていたら、ゆく先案じられる「滅びたる」この「地球(ほし)」にも少しだけ月の恩恵で「余熱」があるなぁと、残るやさしさを思った佳句。 明 惟久里

👸悲しいけど好きな御句。
滅んだばかりの地球はやはり余熱を持っているのか。
地球って、遠くに見えてたけど滅んじゃったねと、異星人がやって来た。
いや、生き残った地球人が他の星から眺めているのだろうか。
  おかげでさんぽ

👸とても惹きこまれました。地球に巨大な隕石が衝突したのでしょうか、
余熱の残る地球と月の冷たさの対比が大きなスケールで美しく描けていて、
とても好きな御句です。 大山和水



今回の「ヒマラヤ龍(ドラゴン)」は、直さんです!!

なおさん??ちょくさん??まあふつうになおさんでしょうね。
おめでとうございます!
今回も本当に素晴らしい感想文たくさんたくさんいただきました!!

今回は以上です!                          明日はいよいよ「ヒマラヤ地」の発表です!! 

 

第十五回 ヒマラヤなんちゃって句会


投句受付は12月5日(月)~12月31日(土)です!!
もう募集中ですよ!忘れないでねー!!
第十五回 ヒマラヤなんちゃって句会 投句募集のお知らせ!!
ヒマラヤなんちゃって句会の今後について


第十四回 ヒマラヤなんちゃって句会

「ヒマラヤ苺」発表!!   
「ヒマラヤ地」発表!!
「ヒマラヤ天」発表!!

ヒマラヤなんちゃって句会 アーカイブ
俳並連1st句集 「ふんわり」

あわせて読みたい!恵勇先生の俳句小説シリーズ! 

句養物語 流れ星篇     完結                         句養物語 花野篇      完結
句養物語 蓑虫篇           完結
句養物語リプライズ 
句養物語エクストラ 感想文書庫
句養物語エクストラ 月影の小部屋

巣立鳥                       完結


ヒマなん句会の歴史のすべて!
ヒマラヤなんちゃって句会 アーカイブ


選句 本文 編集/ヒマラヤで平謝り 
兼題画像/万里の森         
SpecialThanks/髙田祥聖 カニくん

お試しで作ってみた項目ですので、本当にサポートしていただかなくてもいいのですが、万が一なんとなくそんな気分でしたら・・・!