第十五回　ヒマラヤなんちゃって句会　　　　　「ヒマラヤ天」発表！！

2023年2月16日 20:56

Twitter@himahira19で行っていた句会の結果発表の最終日です。

お待ちどうさまです！
東京は今季の冬、雪は積もりませんでしたが各地でガッツリ積もったようですね。我らが夏井組長の住む松山の伊月庵にもうっすら雪が積もっていて、
東京よりも温暖なところなのに不思議なもんだと画像を見ていました。
まぁ二月下旬～三月もまだ油断ならないので、雪にも風邪にも気を引き締めていかなきゃいけませんね。
各地にいる俳人の皆さん、お身体にお気をつけてお過ごしくださいね！

それでは「ヒマラヤ天」を発表しましょうね！

饒舌な人ほどさみしラッセル車　まんぷく

近頃ここに書く冒頭は、ボクの勘違いから始まっていましたが、今回はそう言う事はなさそうかなと思っていましたが、「ラッセル車」が季語だとは・・・！
まぁたしかに雪の季節に大活躍するものですし、一応改めて動画を見てみました。
おお・・・なんて雄々しい！大迫力！これは詠みたくなる！！
何故でしょう。何故「饒舌な人ほどさみし」なのでしょうか。
「ラッセル車」の雄々しさに圧倒されて肝心の俳句をうっかり忘れるところでした。それほどの迫力の動画でした。
例えば雪かきを人力で行う時、あれこれペラペラ喋るだけの人がいたらスコップ動かせよと思いますよね。
口だけの人って「さみし」い人なのかもしれないですね。
周りにもあきれられるから自然と「さみし」な人になるかもしれませんね。みなさんの学校や職場に口ばっかりの机上の空論でああだこうだとだけ言って現場を混乱させるだけの人、いませんか？
何にもわかっていないくせに言う事だけ言い放って責任取らない人。
そんな人も季語「ラッセル車」は、なにもかも一切合切ぼかーんと吹っ飛ばします。
見ているだけで爽快なのですが、「ラッセル車」の去った後の饒舌だったあの人が雪まみれになってくしゃみしているのが見えるようですね。
いい気味です。
そんな事を考えながら、なんだか「ラッセル車」って父親のように力強いなぁと感じるに至りました。
列車という家族の安全を確保するために、「ラッセル車」のオヤジが、自分の背丈くらいに積みあがった雪を、ただただ黙って搔き分けていきます。
「饒舌」な何者にも惑わされず、恐れず、己の道をただただまっすぐに。
時に「饒舌」になっていた家族にさえも何も言わず、寡黙にひたすらに。
その背中の力強さにただただ圧倒されてしまう。
なんにも苦労も知らず、やり方が古いんだと「饒舌」になっていた列車家族は、「ラッセル車」が無くなってしまえば実は何もできなくなってしまうと失くなってから気づいて「さみし」と思うものなのかもしれません。
「ラッセル車」を直に見たことはありませんが、動画を見てさも見て来たかのように「饒舌」にあれこれ語っているボクもまた「さみし」な人なのかもしれませんね。
それでもこの句を「ヒマラヤ天」に推させていただきました。
だってすげぇんだもん！この句の取り合わせも「ラッセル車」オヤジも！！