自分の頭で考えて、自分で決めて、行動し続けたい。(もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。)
松浦弥太郎著「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。 」を読みました。
わたしも、もうすぐ25歳、大きな夢や目標も見つからないまま、大人になった。
夢や目標がなかったとしても、心掛けていることはある。
目の前にある一つ一つを大事にすること。嫌なことはしないこと。「好き」という感情を大切にすること。頑張るのではなく夢中になること。「なんとなく」「とりあえず」で行動しないこと。
それでも、なお、夢や目標のはっきりとしない心細さと不安で、ついつい「○○の時にやりたい○つのこと」「○○のための○個の習慣」という本を手に取ってしまう。
この手の本を、何冊も読んでいるので、本書を読んでいてい、「ああ、こんなことは他の本にも書いてあったな」「これは、今の時代、少し違うと思う」「これは、他の本にはなかった新鮮な話だな」と感じることがあった。
1.ああ、こんなことは他の本にも書いてあったな
7つ目の「本は1冊」。多くの本を選ぶのではなく、本当に欲しいモノを選ぶこと、本当に欲しいかどうか考えるプロセスを大切にすること。
これは、なんだか、著者と同じく「暮らしの手帖」編集長。初代編集長の花森さんらしさだなと感じた。
花森さんの文章や、暮らしの手帖の影響を恐らくうけているヤマザキマリさんやヤマザキマリさんのお母さんの言葉を読んだ時に、「ほんとうに美しいモノ」「好きなモノ」を見極められるようになりたいと思ったのを、改めて思いだした。
本当に美しいモノは何か、自分が本当に好きなモノはなにか、突き詰め続けたい。
2.これは、今の時代、少し違うと思う
41個目「英語から逃げない」。日本語しかできないと、仕事の幅・選択の幅がぐんと狭くなってしまう。だから、英語くらいはできた方が良いという考え方。
これは、今の時代、少し違うと、わたしは思った。
もちろん、言語ができないことによって、選択肢が狭くなってしまうことはあると思う。けれども、自動翻訳や音声認識・文字認識の精度は、日に日に高まっている。だから、今、必要なのは、言語ではないと思う。
自分の視野を世界・宇宙へと広げること。異なる文化で育ってきて価値観の違う人とコミュニケーションを取れること。
そのために、新しいものに触れ続けたり、自分と違う考え方に耳を傾けたりする姿勢が、英語の何倍も大切だと、私は思っている。
3.これは、他の本にはなかった新鮮な話だな
「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」の50ではないが、50のやりたいことの原則として、まえがきに書かれていた、ポイント3つが印象的だった。
ポイント1:世の中の多くの人は、いつも誰かを探しています
ポイント2:人はいつも、自分を助けてくれるものを探しています
ポイント3:収入とは、人に与えた感動の質量に比例するものです
仕事や趣味など、これからの生き方を考えるとき、わかりやすい資格やスキル、表向き・公式の情報に、わたしはついつい目が行ってしまう。
例えば、キャリアアップや今以上にやりたい仕事に就きたいなと思って、どうしたら自分の市場価値が上がるのかを考えたり、転職サイトや中途職員募集情報などを見たりする。
ただ、わかりやすい価値やスキル、表向きの情報ばかりを見すぎている時、今一緒に仕事をしている人、今すぐ近くにいる人との関係性を疎かにしてしまっていると気が付いた。
職場の同僚や他部署の人は「同じ職場の人」であり、また同時に「誰かを探している人」だと気が付いた。
今の部署、会社、業界にとらわれずに自分の得意なこと、やってみたいことを発信しつづければ、同じ職場にいる「誰かを探している人」に見つけてもらえるかもしれない。
自分の責任範囲や役割、所属先などの、枠にとらわれ過ぎずに、今、目の前にいる人、今、目の前にあるチャンス、ひとつひとつに誠実に、柔軟に取り組もうと思った。
自分の頭で考えて、自分で決めて、行動し続けたい。