「人間もロボットと同じように心など持っていない」を理解するために、ニューロネットワークを学んでみよう。(人間はロボットよりも幸せか?)
「人間はロボットよりも幸せか?」を読みました。二人の工学出身の研究者が幸福や意識、心をテーマに対談する作品です。
「ロボットやAIの技術が進歩し続けていて、この先技術がもっと進歩した時、人間とロボットの違いってなんだろう?」という疑問を持ったので、本書を読んでみました。
わたしは、人間がロボットみたいに無機質になってしまったら嫌だなと思います。また、あらゆることが効率化して、なにもしなくても人間が生きていけるような世界を想像すると、すごく寂しいと思います。
そんな感情を抱きながら本書を読み始めました。すると、著者のひとり前野さんが以前「ロボットに心を持たせることができないか」研究を始めたというお話がありました。そのために、「心とは何か」を研究していたところ、「人間もロボットと同じように心など持っていない」という結論にたどり着いたそうです。
前野さんは人間の脳は1000億個のON/OFFのスイッチに過ぎないと考えるそうです。また、人間の脳を真似たニューロンのコンピュータ計算や進化を真似た計算をしていると、ニューロン数がわずか20個ほどでもかなり知的な計算をすることを体感したそうです。このようにコンピュータの知的さを体感しているからこそ、人間はそれの複雑版に過ぎないと考えているようです。
本書を読んで、人間とロボットの違いを探求するために、ニューロネットワークについてもう少し深く知りたいと思いました。今まで、ただ感情的に「人間がロボットのようになってしまうのは虚しい」と思っていましたが、そもそもロボット・コンピュータとは何かを冷静に理解したいと思いました。
初心者にもわかりやすそうな以下の二冊を読んでみようと思います。