インダストリー4.0のキーワード!(インダストリー4.0の衝撃)
2015年8月発行「インダストリー4.0の衝撃」を読んだ。
ドイツ初のコンセプト「インダストリー4.0」について理解を深めようと本書を手に取った。
理解を深めるために、本書で学んだインダストリー4.0に関するキーワードを自分なりの言葉でまとめてみた。
スマート工場
スマート工場は繋がる工場のこと。
特徴は、中央集権型ではなく、自律分散型の情報の流れだ。モノ同士、システム同士が互いにコミュニケーションを取ることが可能になると、これまでよりも効率的で最適な工場運営が可能になる。
情報の流れの変化という観点でみれば、これまではテレビや新聞で一方的に情報が流れていたが、最近はヒト同士、メディア同士のコミュニケーションが容易になり、これまでよりも高速に大量の情報が行き来している現象に似ていると思った。
IoT
IoTは、モノとモノとが繋がること。
工場の設備やシステムがネットワークで繋がることで、監視・保守・制御の質やスピードが向上する。
モノとモノを繋げることで、どんなことが出来るか想像すると夢が広がると思った。工場とは関係ないが、トイレやお風呂など水回りの汚れを湿度や温度のセンサーで探知して、適切なタイミングで「掃除してね」アラートを出してくれるようなシステムが出来たら、暮らしの質が向上するかなと思った。
マスカスタマイゼーション
マスカスタマイゼーションは、個々の多様なニーズに応える生産方法のこと。
多品種少量生産は、これまでコストがかかって実現が難しかったが、コンピュータを利用して柔軟な生産システムにすることで、低コストで多品種少量生産が可能になる。
規格品がぴったりと合う人というのは存在せず、どれだけ平均に近い人でも規格品との過不足が生じると思う。マスカスタマイゼーションによって、その人、その企業にあった生産が低コストになれば、私たちの暮らしの質が劇的に向上するのではないかと思う。
標準化
工場をつなげるために様々な規格をそろえること。
インダストリー4.0を実現するうえで、一番の課題だという。
身近なところで考えると、微妙に形が違う充電ケーブルやメモリカードの形が揃ったら、モノも減るし、探したり、管理したりする手間がすごく減って快適になるなと思った。
サイバーフィジカルシステム
コンピュータの仮想空間と現実世界とを融合して一つの仕組みを形成するという考え方。
収集したデータを「蓄積」「分析」する”デジタルツイン”、分析したデータを「活用」し再度「収集」する”IoT”。このようにデータ収集、活用、蓄積、分析の一連のシステムをサイバーフィジカルシステムというそうだ。
※参考:MONOist「いまさら聞けない「サイバーフィジカルシステム」」(https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2010/16/news059.html)