鈍行列車プチ旅(名古屋~大阪間)近鉄編②
伊勢中川から進んで行くと、三重を出て、今度は奈良へと進んできます。伊勢らへんのそこそこ発展した街並みから、山と日本昔話に出てきそうな古い民家が(いやこれホントに)広がっていきます。
柿の木だと思われる、うねうねと枝がうねった木が並んで生えていたり。
どこまでもどこまでも、ひたすら森と山だったり。
田舎は田舎でも、海沿いではなく、山間の田舎です。
僕は晩冬か初春の頃に行くことが多かったので、枯れ木や収穫が終わって久しい黄色っぽい田んぼをよく目にしました。
ただ奈良も大阪方面へと進んで行くにつれ、少しずつ風景が変わり山が減って町が増えていきます。
奈良盆地と呼ばれる、奈良の北側にある盆地に辿り着いたからですね。
奈良盆地は、奈良と聞いて多くの人がイメージする、奈良の大仏や鹿がいらっしゃるところです。ただし、近鉄で名古屋~大阪間を移動するときはかすりもしないので、全く見ないです。
代わりに、盆地に到着してからは田舎町~地方都市程度の街並みが続いていきます。
ちょっと闇を感じることかもしれませんが、奈良は大阪の真横なのに、最低賃金や家賃等、色々なものが安くて、大阪・京都近くはベッドタウンが多いんですよね。
大阪も奈良寄りの東大阪は北や南、西に比べると田舎寄りな気がする(これは非常に勝手な意見ですが)ので、僕は厳密な境目を知りません。
ここから大阪だ! ……というのは、知識がないと分からないと思います。ぬるっと大阪に入り、近鉄大阪線の終着駅近く、鶴橋駅で下車してついに大阪の地を踏むことになります。
(明日に続く)