1人暮らしの夜更けに熱中症になった時のお話
とりあえずどうしたらいいの!?という人向けに対応まとめ
可能なら「119」ではなく夜間救急or救急相談にまず電話する!
「夜間救急 ○○(都道府県名or市区町村)」や「救急相談 ○○」で検索したら出ると思います。その連絡先に電話をして相談をし、指示に従って対応してください。
お子さん向けのダイヤルもあるので、用途に合わせて活用しましょう!
一刻を争うくらい重症だと思ったら「119」に電話しましょう!経口補水液で水分と塩分の両方を補給!
あるなら経口補水液を飲んでください!一気飲みや薄めて飲むのはNG!
のどでゴクゴク飲まずに、「口に入れたぶんを飲む→深呼吸して体調確認」を繰り返してください!
体格の大きい人でも500mlを飲み切るのに3~4回はかかるはずです。
可能ならばその時の経口補水液の味も判断できると◎。おそらくものすごくおいしい飲み物に感じていると思います。
無いならスポーツドリンク(ポカリやアクエリアス等)、生理食塩水(1Lの水に9gの食塩を溶かしたもの)を飲みましょう!
逆にカフェインやアルコールの入った飲み物(緑茶・紅茶・コーヒー・ビールなど)はNG!利尿作用があり逆に水分が失われます!これらは「嗜好品」であり「水分補給」に適していません!体を冷やす!
体がすごく熱を持っていると思うので、冷却シートなどで冷やしてください!首やわきの下などの太い血管が通っているところに貼ると良いです!
私が熱中症になった時のお話
はじめまして。ひまっつともうします。
最近、初めて熱中症にかかってしまった私。
その時の体験を知ってもらえたら、皆さんの熱中症に向けての予防になるかなと思い綴っております。私の備忘録も兼ねてます。
流し見程度でも結構ですので、一参考程度に読んでください。
初めてこういったものを書くので読みづらいと思いますがご容赦ください。
ある日の午後10時過ぎ、お風呂上がりの汗が異常に出ていた
その後、全身に出た症状など
午後10時~0時まで
0時~3時まで
3時~寝るまで
起きてから
このような形で時系列に沿って綴っていきます。よろしくお願い致します。
ある日の午後10時過ぎ、お風呂上がりの汗が異常に出ていた
いつものように仕事が終わり、いつものように食事をとり、いつものようにお風呂に入っていた私。
寝る2時間前くらいにお風呂から上がり、0時を目安に寝始める、という習慣を基準に生活していた。
夏場でも基本的に湯舟につかるので、この日も入浴剤に彩られたお湯に浸かり、疲れを癒していた。
全身を洗い、浴室から出てバスタオルで汗や水分を拭っていた私
…拭いている際に違和感に気づく
「汗が、拭いても拭いても全然止まらない…?」
正直、この時はそこまで重く考えていなかった。長風呂をしてお風呂に入って汗をかくことが多かったからである。長い時には1時間を超えてお風呂に入ることも珍しくなかった。そのため、お風呂に入る前と後に水道水かミネラルウォーターを最低でも合計で500ml以上は飲むようにしていた。この日は入浴前に500mlの水を飲んでから入浴していた。
しかし、10分経っても20分経っても一向に体から汗が止まる気配がない。
のぼせた…?にしても今日はいつもより短い30分くらいしか入ってない。
軽く着替え、冷蔵庫に向かおうとした矢先だった
全身に色々な症状が出始める
歩き始めた瞬間に足がつった。ふくらはぎの悲鳴が痛みとなって襲ってくる。
足がつる原因は筋肉の疲労かミネラル等の栄養不足によるもの?だというふわっとした認識はあったが、その日も仕事で動き回っていたので足の疲労だと思っていた。にしても痛い!
何とか治まり、いつも飲むミネラルウォーターを片手に椅子に座る。
座って水を飲もうと、机に置いた容器に手を掛けようとしたその時…
突然やってくる頭痛。脳が警鐘を上げているかのような痛み。
続いて吐き気。中からこみあげてくるものを感じてしまう。
両腕のしびれ。グーパーがスムーズに出来ない。
口呼吸しかできない。鼻呼吸なんて意識してもできない。
汗もブワっと出てくる。冷や汗も混じっているだろうが、まだ出るのかと、この時は思った。
体は全身が暑い。涼しくなろうとサーキュレーターに手を伸ばす…
寒い。
びっくりする。体にあたる風がものすごく寒い。
午後10時とはいえ今は8月。気温も30度より少し下といったところ。その時期に「寒い」と感じる…
流石にこれだけの症状が出るとおかしいと思う。何か変だ。おかしい。
この時期ということもあって「コロナか…?」と疑うことは言うまでもない。
0時までの格闘
この時、私にとって幸いなことが2つあった。
1つは、経口補水液(OS-1)を1本買い置きしていたこと。
もう1つは、意識があり我慢すれば体が動かせて、自己判断も可能である程度には症状が重くなかったことである。
すぐさま経口補水液を飲む。念のためで買っていた過去の自分に感謝しながら飲む。以前健康なときに飲んだ際はしょっぱく感じたため、若干の抵抗はあったが「飲む点滴」と言われるくらいだから何か効果あれ!と思っていた。
一口飲む。
びっっっっっっっっっくりするくらい美味い。
なんだこれ。体にしみわたる。え?おいしすぎない??なにこれ???頭がバグる。
この時に「これ、脱水症状か熱中症なんじゃないか?」と疑念がよぎる。
素人だから症状が出てもじゃあ何の病気なのかの判断はできない。
だが、経口補水液を飲んですごく効いてる感覚を体で感じてしまうとそう思ってしまう。いやだってこれむちゃくちゃおいしいもん。
とはいえ、現在午後11時。
他の症状はまだ出たまま。腕はしびれて頭は痛いし吐き気もする。
そこに加えて、下痢が止まらなくなった。椅子に座っているより、便座に座っている時間のほうが長いくらいには止まらなかった。
元々お腹は弱いほうで「下痢=水分補給が必要」という認識があったのもあり、トイレと水分補給を繰り替えす1時間。
部活動をしていた際、脱水症状などの際には塩分補給も大切だと教わっていたので食卓塩を粉薬替わりに水で流し込むように飲む。溶かしてから飲む余裕なんて無いので、掌に塩を出してなめて水で流し込んでいた。なりふりなんて構っていられない。
その間、文明の利器であるスマホを片手に延々と検索する。
「脱水症状 症状」「頭痛 吐き気 しびれ」「水分補給 効率」「経口補水液 代用」etc…
色々検索しながら一番症状が近かったのが「熱中症」である
この判断を自分で出来たのは、症状が比較的軽かったことと、経口補水液をすぐに飲めたことだと今は思っている。
症状が少し落ち着いたタイミングでコンビニに経口補水液があれば…という希望をもって買いに行く。残念ながらなかったので、ポカリを4~5Lくらいまとめ買いしつつ、この時点でかなりお腹がすいていたこともありゼリーやプリンなどの嚥下力がそこまで必要でないものをいくつか購入し、行儀が悪いと思いつつも倒れたくはないので、900mlのポカリを飲みながら帰宅。
この時点で2000円くらい使った…と思う
0時~3時まで
あれから2時間程度経った。経口補水液も飲んだ。ポカリは2L近く飲んでいると思う。それでも全然症状が治まらない。ポカリの飲みすぎで少し糖分の摂取量を気にするレベルである。さすがに口の中が甘ったるくなってきているため、このあたりから水と塩を中心に飲み始める。
体は熱を持ったままなので寝ることもできない。体のほてりを冷ますためにクーラーをつけっぱなしにしていても体の熱は全然とれそうにない。
流石にこれは症状が重いのではないか、と思い始め救急車を呼ぶことを検討し始める。
幸か不幸か、私はすぐに呼ばす、どこに電話を掛けたらいいのかを調べはじめた。慌てていて119に掛けることをすっかり忘れたいたのである。
0時を回ったため、夜間で対応してくれるところを探す。
「夜間救急」「救急相談」で調べて、住んでいる場所の救急相談の電話番号を把握した。
(余談だが、この時ネット検索で出てきた「救急ネット相談室」みたいなサイトをはじめは利用したが、やり取りのあとに「登録に500円です!平行して医師に症状をお伝えします!」と言われすぐにブラウザバックした。間違っていたらごめんなさい。
冷静な今なら慈善活動でないし、手数料的なものは理解できるのだが、当時は正直にいうと一番イライラした時間であった。今すぐに対処の答えが欲しいのに先延ばしにされている感覚が個人的にとてもつらく感じた。利用したといっても最初のアシスタントの人?とのチャットだけなので、実際の医師の方のサービスの良し悪しに関しては不明、とだけ明記。)
救急相談してからの対応は大変ありがたいものであった。
熱中症かもしれない、と事前に伝えられたこともあったが的確に指示をもらい対応することが出来た。
言われたことは大きく3つ
その状態だと経口補水液1本は全然足らない。追加で買いに行けるならもう1本、可能なら2本は欲しい。コンビニには無いと思うので24時間のドラッグストアに買いに行ってください。(コンビニには無いのか…知らなかった。と思う当時の私)
ポカリやアクエリアス等でもよいが、糖分が多く入っているので糖尿病やペットボトル症候群のリスクが上がる。ただ、ないよりはマシだし、塩分も摂取できるので熱中症の状態で飲むなら水よりも適している。経口補水液と共通して、一気飲みせずに体の渇きを潤すように少しずつ、薄めずに飲むこと。(私は指示に従い、一気飲みしないように喉でのまず、口に含んだ分を飲んで深呼吸してリラックス→また飲む、を繰り返していた。)
買いに行けない、症状が改善しない等であれば再度電話してくれれば救急車の手配をするので気軽に言って欲しい。
近くに24時間営業のドラッグストアもあったため、我慢してではあるが、必要なものを買いに行くことが出来たのも大きい。
その時に買ったもの
経口補水液 6本入り
inゼリー マルチビタミン 5本
冷却シート
塩分チャージタブレッツ
大体これで2500円くらい。
以下のサイトを拝見して購入しました。とても参考になりました!
3時~寝るまで
ドラッグストアから諸々を購入して家に着いたのが深夜3時。
夜中ということもあり外気は涼しく、ゆっくりした足取りとはいえ買いに行って帰ってこられたのは正直助かった。
日中に買いに行かなければならない、と考えると正直体が持たなかったと今は思う。
この時期のため夜中でも歩いたら汗をかく。今の身体の状態で汗をかいて、果たして家まで、もしくはドラッグストアまでもつのか…今考えてもわからない。
家に着いてすぐに経口補水液を1本飲む。本日2本目だがそれでもめちゃくちゃうまい。何本でも飲めるくらい美味い。
ゴクゴク飲みたくなる気持ちを抑えて、少しずつ体にいきわたらせるように飲む。
飲みながらinゼリーを1本吸収。塩分タブレットも1回1~2粒との記載なので2粒噛む。体もまだほてっているので冷却シートをわきの下に貼って横になる。
下痢も収まり、体のしびれも軽くなる。頭痛は少しするがかなり楽になった。現在深夜3時半。
改めて、経口補水液がこういう時にものすごく効果があることを実感した。
500mlで200円くらいするので「高いよなー」と思うだけのここぞというときの効果はすさまじかった。この時は冗談抜きで崇めていたと思う。
正直、熱中症になっている状態でのスポーツドリンクは一時しのぎくらいの感覚でしかなかった。若干改善しているのだろうけれども、それ以上に糖分摂取量がすごく気になってくる。
気持ちを落ち着け、3本目の経口補水液を飲む。この3本目で「めちゃくちゃうまい!」から「うん、まぁおいしいかな?」くらいに変わったので体がそこまで水分や塩分を求めてないのかな?と感じるきっかけとなった。
このタイミングで2回目の救急相談に電話。状況の報告を兼ねてこの後はどうすべきかの指示を仰ぎたかったからである。
幸いなことに同じ方が電話に出てくれたこともあって、スムーズに話は進んだ。自分自身では気づかなかったが、1回目の時に比べて声がかなり元気になっているとのことだった。「そんなに違ったのか…」と思いつつ、症状の変化を伝えると「そこまで来たらある程度は安心できると思うので、のどの渇きや塩分摂取に気を配りながら安静にしてください。昼間に何かあったら近くの内科さんに電話してください。」とのことで電話は終了。
この時点で4時を過ぎていた。外は明るくなり始めている。
体が整ってきたからなのか、このあたりから眠気を感じ始める。
いつもならこの4時間前にはすでに横になっているだけに変な感覚ではあるが、そのまま就寝…
すぐに目が覚め、スマホの時計を確認する
「6時半…?」
18時半ではなく、6時半
いつも仕事に行くときに目覚ましを掛けている時間である。
もちろん、この日は目覚ましなんてかけていない。
「こういう時に規則正しく起きなくていいんだよ…」
心の中での嘆きが口から漏れ出しつつ、再度横になって2回目の就寝となった。
起きてから
2度寝から目が覚める。11時過ぎなので合計で7時間くらい寝られた計算だろうか。
体調はかなりいい。ポカリを大量に飲んだからか口の中が少し甘ったるく感じるが、頭痛や吐き気、しびれはほとんどなく、おおよそ健康に近い状態に感じた。ありがたい話である。
起きてからまずは、朝食?昼食?をしっかりとろうと思い、豆腐とわかめの味噌汁を飲む。昨日調べたときに「味噌汁は熱中症予防にいい」という内容みていたので早速試していた。
味噌汁…うめぇよ…日本人の求めるヤツだよこれ…
1人暮らしになってから久しく飲んでいなかった味噌汁だが、即席のものでもいいから今後は飲んだほうが健康にいいのかもしれない。
この日は病み上がりということもあり、1日中家で安静にしていた。
時間を空けて塩分タブレットを噛み、水分も欠かさず摂取して、体調にかなり気を配って生活していた。
このあたりはいつもの日常に加えて、熱中症予防にいいとされる味噌汁やクエン酸を含む柑橘類を食べたりする程度だったので、詳細は割愛させて頂く。
今後、自分がやろうと思った対策の書き連ね
経口補水液は複数本(人数×2~3本)は買い置きしておく。期限は1年程度なので期限が切れそうになったら摂取して味のチェック。
水分補給する際には【水・麦茶などのカフェインやアルコールの入っていない飲み物】【スポーツドリンクやカフェインの入っていない栄養ドリンク】【経口補水液】を状況によって飲み分ける!
日頃の食事に合わせて、最低でも1日1杯は味噌汁を飲むようにする。
一気飲みしない方法の模索。現時点でのいい方法は
「無理のない範囲で口いっぱいに水分を含んで飲む→飲んだ後に一息ついてリラックス→少し時間を空けてまた飲む」を繰り返す。
この方法だと500ml飲み切るのに4~5回はかかる。
最後に
熱中症に限らない話ですが、体験したことのないことに対しては警戒が薄くなってしまうのは致し方ないと思います。体験したことがないからわからない状態であるので…
・車の事故にあったことがあるから、それを踏まえて自動車保険に入ろう
・花粉症だからマスクの付け方をしっかりしよう
・コロナ対策としての手指消毒の仕方を覚えよう etc…
私の話に限らず、皆さんが得た知識をそれぞれの生活の一部分にうまく活用して頂ければ、よりよい生活が送れるのかなと愚考しております。
長文となってしまいましたが、最後までご拝読誠にありがとうございました。
この時期の熱中症は発症しやすく、誰にでも起こりうると私は思っているので、日々の生活から水分と栄養をしっかり摂って頂き、健康な生活を送って頂ければ幸いです。