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ミミズは何を目指している?

夏場、山腹を散歩していると、道端で目につくものがあります。ミミズです。それも干からびて息絶えた。きっと、日が当たり、熱を帯びたアスファルトで熱死しているのでしょう。

それを目にするたびに、思うのです。彼らは一体、何処へ行こうとしていたのだろうか、と。

夏場は日に当たるだけでもかなり暑いはずです。それを、何を好き好んでアスファルトの上に這いずり出すのでしょうか? 

限られた数であれば、運が悪かったのだね、で済ませられるのでしょうが、これが結構な頻度で目に留まるのです。まるで何処かに、どうしても行かなければならない場所があるのだと思わせるほどに。

もちろん、ミミズ全体を考えれば限られた数なのでしょう。けれど、普段ミミズを目にすること自体が稀になっている者にとっては、それがミミズという存在を想起させる、唯一のきっかけともなっているのです。

ミミズの生態についてはほとんど知りませんし、興味のなかった私ですが、彼らが何故夏のアスファルトに進出しようとするのか、その理由については、少なからず興味を持ち始めている今日この頃です。