選挙の後味
しばらく前から、選挙があるたびに何やら後味の悪さを覚えるようになりました。その昔、「あの人」が遺した、漠然たる不安に近いものなのかもしれません。
かつては基本的に他人事だったのですが、今や世界中の様子がとても危うく、頼りないものに映っています。大丈夫かなあ、といった感じです。
何事につけ、行き過ぎたものには揺り戻しが起こるものです。ただ、それが瞬時に調整されるのは、基本的にたいして影響のない小さなことのみ。政治の世界で一線を越えてしまうと、もう破滅によってしか戻しようがなくなることを、歴史が教えてくれています。
まあそもそも、政治そのものに一体どれだけの信を置くことが出来るのか、というのもないではないではありません。だとすると投票者には、自らその手綱を引き、制御することこそが、わが身を守る唯一の術であるはずなのですが、世界の選挙の動向を伺っている限り、むしろ破滅に向かうことをこそ望んでいるようにも感じられ…。
どちらかと言えば心配性な私の、何の根拠もないただの取り越し苦労であってくれればと祈っているのですがね。