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第十話 私の姉の話②

前回に引き続き今回も姉の話をしてみたいと思う。

私が転校してからも姉との交流はなくなったわけではなかった。もちろん携帯電話もまだ、ごくごく一部の人が肩掛けバッグのようなアナログの物を見せびらかす為に持っていたような時代である。(アナログだから砂嵐の中で話しているような感じ)

実家がある町は遊ぶところなんて全くない所なので、それよりはまだ都会感のある祖母の家がある市まで男と遊びに行き、そのついでに私の部屋に来るのである。

私に会いに来るわけではなく、ただ部屋を借りたいだけなのだが・・・・・まあ、ホテルではお金もかかるし、薬物やると通報される恐れもあるので、姉の考えもわからなくもない。姉のキメセク(こんな言葉はなかったが)が終わるまで祖母のいる部屋でテレビを観たり、T君たちに連絡を取って(当時の連絡手段は固定電話)暇だったら遊んだりして時間を潰した。

その頃には私もタバコを吸うようになっていたので、姉は弟の成長を喜んでいた。(小学生の弟がタバコ吸って喜ぶ姉って・・・・・)姉は「タバコ吸い始めたんじゃ、次はアンパン(シンナーのこと)やってみれば?」と軽く言う。私はさすがに小学生ではまだ早いと思い(周りの環境のせいでもう感覚がマヒしている)それは断った。

そんな姉とも私が中学生になると会うこともほとんど無くなり(時間的な問題で不仲になったわけではない)気が付いた時には姉は東京に住み始めていた。

そんな感じで、姉の話は一旦ここで終わります。数年後の話でまた登場してしまいますが。。。

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次回もよろしくお願い致します。

次回に続く

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