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タイで映画を見る

タイ旅行で映画を見たことはすでに書いたんだけど(5日目参照)、その映画がタイで大ヒットして、その会社の?タイの?今年最高の興行収入をあげたらしい。
タイだけじゃなく他国でもヒットして、そのうち数か国では最も興行収入を上げたタイ映画になっているらしい。
(全部「らしい」なのはタイの記事を自分で読んだわけではないので。間接的に記事を見た話。)

LAHN MAH(英題:How To Make Millions Before Grandma Dies)

簡単に内容を説明すると、主人公(エム)の友人が世話してたお年寄り(おじいちゃん?)が亡くなって大金を手にした。エムはそれを知っておばあちゃんの遺産目当てにおばあちゃんの家に転がり込む。病気になったおばあちゃんの世話をするためという名目だけど、実際は遺産当て。おばあちゃんもずっと一人暮らしだったので、頼んだわけでもないのに転がり込んできた孫に特に感謝の気持ちもない様子。孫への当たりも厳しい(笑)そんなふたりも一緒に暮らしているうちに少しずつ打ち解けて、だんだん穏やかな空気が流れるようになる。でも、まぁお金が絡めばそんな簡単な話じゃなくて…途中は笑ったり頷いたりイライラしたりするんだけど、最後大号泣する…

たとえ言葉が分からなくても、住んでいる国が違っても、おばあちゃんと過ごした時間を持つすべての人が、映画を見ながらおばあちゃんを懐かしく恋しく思う、そんな映画。おばあちゃんじゃなくて、大切な家族にも置き換えられるかもしれない。
自分の、誰かの。どこかに本当にある。そんな家族の話。
ドラマチックな何かが起こるわけじゃない。でも、人生にドラマチックなことなんか早々ないんだから、その当たり前の毎日が自分と重なってもっと心に響く。
特にアジアの人は映画の中に映るタイの下町風景にも懐かしさを感じるんじゃないかな。私でもなんか懐かしかったから、私より年上の人たちが見たら本当に懐かしいと思う。
なんで日本で公開されないんだろうね。日本人も絶対好きだと思うんだけど…

私は海外旅行するとき隙間時間を使って映画を見ることがあるので、旅行前にその国の映画館のサイトでどんな映画が上映されているか調べてから行くことが多い。そして、見たい映画があったらどんな話か情報収集してから見るようにしてる。
この映画も事前にタイ国内サイトを色々見て内容を調べてから見たので、タイ語が分からなくても大体のストーリーを理解しながら見ることができた。
あと、英語字幕がついてたのは予想外の幸運。偶然かと思ったら、タイの映画は基本的に英字幕がついている?らしい。タイの国際化すごい。

OSTが公開されていて、タイ語ver.ももちろんいいんだけど、中国語ver.のMVが映画のシーン満載でとってもいいからぜひ見て欲しい。
私も日本に帰ってからこの曲を何回も聞いているし、中国語ver.が出てからはそっちばっかり聞いちゃってる。

ちなみに、タイ語ver.はドラマ仕立てになってて、家の前の植物に水をやる何気ないやりとりが歌のバックに流れてる。で、最後にタイ語が出るんだけど、「おばあちゃんは、いつも誰かが来るのを待っている。」みたいなことが書いてある、たぶん。私の一生初級のタイ語能力で訳したら。
で、それ見てまた感動する、感動の無限ループ(笑)
タイで見たからもっと良かったのかもしれないな。
街で見かける屋台や古い通りの前で見かけるタイの人たちの暮らしに、もっと思いを馳せるきっかけになった気がする。

懐かしくて切なくて、でも心が温かくなるLAHN MAH
タイ映画ってホラー映画が主流なの?わかんないけど、こういうジャンルの映画がヒットするのは珍しい?らしい。
日本で公開されたらぜひ見て欲しい。
私も日本語で1つ1つのセリフをより理解しながら見たい。
関係者のみなさま、ぜひ日本公開お願いします!!

私が一番好きなシーン

これは余談。
この映画について監督が話している動画を私が正確さ不明な翻訳で見た情報なんだけど、おばあちゃん、素人?新人?らしい。
結構体張ったシーンも多くて、大女優だと思って疑わなかった私、びっくり…監督と主人公俳優のふたりがオーディションで決定したらしい。監督は素人だから演技っぽくなくてそれがまた良かったんじゃ?みたいな話してたんだけど、そんなことあるの??って、いまだ翻訳間違いなんじゃないかと疑ってる(笑)
本当ならおばあちゃんすごいし、やっぱり何歳になったってチャレンジする心が大切なんだって教えてくれる。いくつになっても人生なんて、自分の心次第なんだ。

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