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アラフォー、タイに行く~3日目~

朝はゆっくり起きて、今日は寺院巡りに。
寺院巡りはずっと野外なので、身体が暑さに慣れてからの方がいいかと思ったけど、暑さが案外平気だったので予定通り王宮方面にMRTで向かう。

というか、タイ暑すぎて死人が出てる、とか見てて怖がってたけど、暑さに関しては滞在中、苦になることは全くなかった。
暑いは暑いけど…そりゃ暑い国なんだからこんなもんじゃない?って感じ(笑)私が寒がりだからかもしれないけど。
もちろん水分摂取して、帽子や日傘で熱中症対策は万全。でも、それにしても想像よりずっと快適だった。旅先で歩くの大好きなので基本的には移動もずっと徒歩だったんだけど、全く問題なし(笑)
なんなら日本ではできる汗疹とかも全くできなくて、肌の調子よかった、なぜ…普段が寒がりで体温35℃台だから、普段より体温上がって代謝が良くなってたのか?…なぞ。
東南アジア向きの体質してる、新たな発見(笑)

MRTでまたトークンに感動しながら、サナームチャイ駅まで。
サナームチャイ駅、ここも王宮か、って感じだった(笑)
駅ってその土地のシンボルみたいなとこあるから、駅から気分が上がるのでとても良い。

まずはワットアルンへ。
駅からワットアルンへのフェリー乗り場までの通りが本当に本当に良かった…
この道歩いてるとき、私はこんな景色が見たかったんだ、本当にタイに来て良かった!!って3日目にして確信した。
サイアムのキラキラした景色も良かったけど、私はこういう‶人のいる”景色が見たかったんだ、って。
もちろんここも観光地だけど、人の生活、みたいなものが垣間見えて、こういう景色に出会うから旅するって楽しいんだよな、って。
ずっと昔からあるような古びたお店や所狭しと並んだ商品、手書きの値札、ムービンを売る屋台や普段着の店員さん、そういう何もかもが私の見たこともない異国の風景で感動通り越して、興奮。
タイにいる間に、こういう景色にたくさん出会おう、そう思った瞬間だった。

この通りを歩きながら、思い出したのは父親のこと。
20代のころ東京に住んでいた。
私が東京を案内してあげる、というと、当時50代だった父親は東京に遊びに来て下町の商店街に行きたがった。
あの頃の私はキラキラした都会に夢中で、そんな商店街に行きたがる気持ちが全く分からなかったし、一緒に歩きながら正直退屈だなって思ってた。でも、歳を重ねてあの頃の父親の気持ちがちょっと分かるようになる気がする。
そして、もう会えない父親にもっとしてあげられたことがあったんじゃないかって後悔する。あのたった数キロメートルの距離を歩くくらい、もっと一緒に楽しめたら良かったのに。
「お父さんはきっとタイをすごく気に入っただろうな~。」
通りを歩きながら、一緒に歩いたその商店街を思い出してちょっと泣いた(笑)

どこか懐かしいのはなぜだろう

興奮したり、寂しがったり、いろんな気持ちを持ちながら、通りを歩いてワットアルンを目指す。
こんな場所に船着き場があるの?と思いながら、突き当りまで行って門をくぐると船着き場発見!!
船着き場が想像より立派だったので、びっくり。
雨が降り出したので、手前の船着き場に入って様子を見る。スコールっぽいし、そんな長くは降らないだろうな~と思いながら、椅子に座って対岸に見えるワットアルンに感動する。
が、私がいたのは違う船着き場だったらしい。感動してる場合じゃない(笑)
係のお兄さんに「どこに行くの?」って聞かれて、「ワットポー」って答えたら、「ワットポーは道の向こうだよ!!」って言われて、「???」ってなって、慌てて「あ、ワットアルン!!」って言いなおした(笑)
教えてもらったもう1つ奥のワットアルン行きの船着き場に移動して、雨が小降りになるのを待つ。
が、ものすごい降り出して船どころじゃない(笑)
しばらくスコールの中のワットアルンを対岸から見つめる。
でも、悪い気はしない。
「これがタイのスコールか~。」と時間ロスも楽しめる。私も大人になったな…(笑)
小降りになったところで、いよいよ乗船。
対岸までは5バーツ。
ある程度人が集まると出発みたいで、しばし船に揺られながら人が集まるのを待つ。
揺られている間も雨は強くなったり弱くなったりしながら降り続いてて、私は濡れないように必死だし、酔いたくなくて必死(笑)
そんな中、船頭のお兄さんがいきなり雨の中上半身裸になって船着き場掃除始めたり、船の屋根の雨水を下から棒でつついて落ちてきた雨水でうがいしたりして、もうなんか私の常識をはるかに超えることが次々起こり、びっくり…本当にたくましい。アメイジングタイランドすぎ(笑)
10分くらい待ったら出発。
めっちゃ揺れる。でも、船に乗るのなんか30年ぶりくらいでちょっと感動。
お兄さんは船が動き出しても、相変わらず屋根ないとこで上半身裸で雨に打たれていて、次はなにをするんだろうって気になって目が離せない。景色見るどころじゃない。乗ってる間ほぼずっとそのお兄さん見てた(笑)
私が見すぎだったのでたぶんお兄さんも気づいてて、「寒くないの?」って聞いたら、首を振っていた。寒くないらしい(笑)
あっと言う間に対岸到着。
船を降りるときお兄さんに「ありがと~」って感じに手を振ったら、振り返してくれた、優しい。

タイの人、ほんとたくましいな〜

そんあこんなでワットアルンに到着したけど、また雨降り出したし、チケット売り場より先は完全に浸水している…踏み出したら確実に靴は終わる(笑)
警備員の人に「(お金払ったから)中に入っていいよ~」って言われたけど、どう考えても一歩でも踏み出したらもう靴が終わるので、水たまり指さして苦笑いして雨宿りさせてもらう(笑)

行けと言われましても…(笑)

雨が弱くなったところで、水たまりのできるだけ浅そうなところを選んで遂にワットアルン入場。山門を通り抜けて、本堂へ。
私は敬虔な仏教徒でもなんでもないので、仏様を見るまでは自分がどんな気持ちになるのか分からなかったけど、やっぱり仏様を見ると感動した。この旅の安全と家族の健康を祈りながら手を合わせて、しばらくその空間で過ごす。
考えてみれば、日本ではこんな経験なかったな。日本の有名なお寺にも行ったことあるけど、日本は観光寺?の大半が建物の外から手を合わせて終わりで、こんな風に座って仏様の顔を見ながらゆっくりとした時間を過ごす、なんてことなかったな。

壁画も素晴らしい…

また少し雨が降り出したので、大仏塔を見る前にアルンカフェで雨宿りしながら、インスタ映えアイスを購入。
また、タイに来たことを体感する(笑)
この彫刻アイス、タイで流行ってるのかこの後もいろんなところでいろんな形を見かけた。
どうしても食べてみたかったので満足。まぁ、味はアイス(笑)

精巧すぎて見入ってしまう美しさ

雨が止んだところで大仏塔へ。
遠くから見ても素晴らしいけど、近くで見ても陶器片でとても繊細に作られているのが分かって本当に美しい。
人間の想像力と建築力ってすごいなぁ…
大仏塔に登って回路をゆっくりと見て回ったり、小仏塔を見て回る。
晴れの日だったらこの白さが青空に映えてもっと綺麗に見えただろうな、と雨の日だったのがちょっと残念だったけど、でも晴れの日だったらめちゃくちゃ暑くてのんびり見てる場合じゃなかったかも、とも思った(笑)

ただただ美しい

ワットアルンを十分に満喫したので、また船に乗って対岸に戻り、カフェで一休みすることに。
ワットアルンの見えるカフェでタイティーを飲みながら、ゆっくり川を対岸のワットアルンを見つめる。
なんて幸せな時間なんだろう…

ワットアルン、夜はもっと綺麗だろうな。
夜のワットアルン、この旅中に見に来れるかな~、見に来たいな。
ワットアルンの見えるレストランでご飯食べたら素敵だろうな~。
ひとり旅って自由で気を遣うこともなく、私は大好きなんだけど、景色の良いレストランとかひとりで泊まるにはちょっとお高いホテルとか、そういうのを利用しにくいことだけが欠点だね。

ゆっくりと時が流れるリバーサイド

さてカフェで大満足したので、ワットポーへ向かう。
門をくぐってチケット売り場に行くと……受付に猫~!!
隣で人間がチケットを買おうが写真撮ろうがお構いなし。微動だにせずのんびり昼寝。
猫も犬も大好きだけど、いまは外国を旅行中。少しでもリスクのあることはしないと決めているので、撫でたい気持ちを抑えてじっと見つめる(笑)
動物も人間も、お金持ちもそうじゃない人も、すべてが共存している国、タイ…日本人が見ると驚くことばかりだ。

私もこうなりたい(笑)

ワットポー、入ってすぐにあるのが寝釈迦仏。
大きさも輝きも圧倒的。
手を合わせずにはいられない存在感。
手を合わせてしばらくお顔を拝見した後、その建物の壁もとても素晴らしいことに気づく。
ほんと、こんなのどうやって建てたんだろう。
色々な角度から仏様と壁に書かれている絵を見た後は、108の鉢にコインを入れて煩悩を断つ。
…が、108終わっても大量に余っているコイン…(笑)
いや、途中から「…なんか多くない?」とは思ってたんだ…
108に足りてりゃいいだろ、ってこと?まぁ、そうなんだけど(笑)
タイ、全てがふんわりとしている。
そんなきっちり生きることないんだよ、生きてるだけでいいんだよ~、って仏様が言ってるみたいだった(笑)

穏やかな顔した仏様

仏様とゆっくり時間を過ごして、次は敷地内を見て回る。
ここにもたくさんの猫たち。
そんな毛皮で暑くないの?って心配になるけど、全く気にせず涼しい顔してのんびり。
この敷地にいるたくさんの生き物の中で、猫たちが一番煩悩がなさそう。
いいなぁ、私も生まれ変わったらタイの猫になりたい。

カメラ向けたら目線くれるプロ(笑)

そういえば、ワットポーでトイレも借りたけど、エアコン完備で結構清潔で良かった。紙はなかったけど(笑)
タイのトイレ事情、結構心配してたけど、想像していたよりも許容範囲でそれはとても助かった。なんなら韓国のカフェで出会ったトイレがいまだ私の人生のワースト1(笑)
あと、トイレのそばにワットポーのお土産売り場?みたいな場所があって、ご利益あるものが好きなおばあちゃんに、タイの有名な寺院で買ったんだよって可愛い小さな象の置物を買って帰ったら喜ぶかなって、値段聞いたら1つ300Bで、目ん玉飛び出た(笑)
寺院とはいえ、観光地価格…さすがに高い、無理…おばあちゃんごめん、ってなった(笑)
(後日、同じものを70Bで買った、アイコンサイアムで。笑)

まだまだ元気だし時間もあるので、どうしようかな~と思いながら、思い立って歩いて花市場に歩いていくことに。
ワットポーを超えて、駅を超えて、どんどん歩く。

道の真ん中に水が1ダース落ちている国、タイ

どんな建物も日本には絶対ないデザインで道を歩きながら見てるとすごく面白いんだけど、途中にあった警察署が立派すぎてビックリする。そして、その警察署横の道路に今日最大の難関、横断歩道のない道の横断ミッションが。
ほんと、これはタイにいる間ずっと思ってたんだけど、タイの道の横断、難易度レベルが高すぎる!!
車が止まってもバイクはガンガン来るし、信号も赤なんか関係ないし。まぁ信号なんて、なんとなくの認識ですよね…初日の運転手さんも赤でも普通に走ってたもんね…(笑)
横断歩道があっても横断するの怖いのに、横断歩道がない道とか過剰なまでに左右確認して横断してた。
道を渡るときには、同じように横断する人を見つけて一緒に渡る、渡るときは絶対走って最小時間で渡る、を心がけて、慣れた道も絶対気を抜かず渡ってた(笑)
ほんと、タイではできるだけ道は渡らない、これに限る…

無事に道を渡って、市場に向かってまた歩く。
なんとなく市場っぽい雰囲気になってきて、花輪を作って売っているのを見て感動する。
TVでは見たことあったけど、本当にああやって1つずつ作るんだな~。
色々なお店を見て歩きながら、花輪を買おうと思い立つ。
本当は部屋に飾る花が欲しかったんだけど、昼間留守にするし、すぐに痛んだら可哀想だからね。
可愛い花輪を見つけて買ったら、お店のおばちゃんが「どこから来たの?」って話しかけてくれて嬉しかった♪
で、もう単純な私はそれで市場歩き大満足しちゃって、帰路へ(笑)
花輪を買って部屋に飾るって、現地で生活してる感じがして幸せ。

小さな花輪も驚くほど良い匂いがする

帰り道、最寄りのフードコートで人生初めてのカオマンガイ。
美味しい…鳥よりご飯が美味しい…
カオマンガイ、疲れた体に染みる優しい味で美味しかった~。
なんかスープは無味だった、こんなもの?

マンゴースムージーも初体験

たくさん歩いて、行きたいところに全部行って、大満足の3日目、終了。

ちなみにマートでグレープフルーツと思って買ったフルーツ、グレープフルーツじゃなかった(笑)
タイのグレープフルーツはこういう味なんだな〜って思いながら食べたけど、後日違うフルーツだったんじゃ?と気づく(笑)

これ、ポメロ?じゃない…??

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