ChatGPT:プロンプトってどこまでできたら終わりなん? -コラム編 Pt.2-
GPT Builderは、GPTとのやり取りするだけで意図を汲んだプロンプトを作成してくれる。
ただ、しっかりと意図を反映したGPTにしたいなら、すこしかっちりとしたプロンプトを作らないといけない。
これまで、このプロンプト作りの障壁が高く、手さぐり状態であったが、先人方の開発のおかげで(例えば以下の動画のように)ずいぶん標準化が進んできた。
以下の記事でも触れたが、作り方のアプローチをつかめばプロトタイプを作成するのはかなり容易になった。
それにしても、ほぼ一撃でレベルの高いプロンプト(GPT)が作れるのはすごい。
ただ、インストラクションが複雑、作成したプロンプトをChatGPTに慣れ親しんでない第3者に使ってもらわないといけない… って時は、
あぁ、ココをもっとこう詰めたい
ってのが出てくる。
インタラクティビティ っていうらしいが、
プロセスにおいて習得されるべき知識とユーザーの興味を結びつけ、ユーザーの興味が満たされるようにしなきゃ ってことが出てくる。
これは、対象となるユーザーや目的やあがりを強くイメージしなきゃいけない。
この掴みどころがあるようでないようなインタラクティビティってやつは、平たくいうと「GPTの対話品質を高める」ってことになるのかもしれない。
「インタラクティビティを改善する」、「GPTの対話品質を高める」ってのは抽象的な一般解。
でも作成するプロンプトは、固有の対象ユーザー・目的・あがりを意識した個別解の最適化を目指さないといけないから、この辺りがどこまで詰められるかは… プロンプトの作り手のあきらめない心とスキルにかかってる。
プロンプトエンジニアリングの質は、このばらつきを如何に抑えるか?にますますなるのかもしれない。
こんなことを思い、
「作成したプロンプトを突っ込んだら、インタラクティビティの改善を指南してくれるGPT」を仮想してみた。
以前作った「プロンプトのつじつまが合ってるか?をチェックするプロンプト」(以下)を拡張して、プロンプトのインタラクティビティを改善するためのプロンプトに。
メインプロンプトにインストラクションを置き、Knowledgeに改善の意図・方向性等を記述したガイドラインを置き、実行により提案と改善を繰り返す...
これでいつもとは違うニュアンスの改善は提案してくれるが、うーん、指示した意図のニュアンスをChatGPTと合わせることのむつかしさなのか、ガイドラインが私の”ちんけな経験”に根差したものでしかないからなのか… 大満足とはいかない。
私の場合は、まだ引き続きチマチマやった方がいいのかもしれない。
シュンスケ式プロンプトデザインコミュニティには、”ヘンタイ”と喩えられるすごい方が何名もおられる。
One of ”ヘンタイ”のひろ吉さんは、前回コラムの全体感をまるっと「超抽象化プロンプトーク」と表現された。
これは独特の表現・・・ つまるところ、プロンプトデザインはこのように全体感を抽象化して一般化する力が支配的なのかもしれない。
うーん、やはりプロンプト作りは深い。
私は(すごい方が多いので)決してついていけてないが、シュンスケ式プロンプトデザインコミュニティに参加し、すくなからず刺激を得ている。
GPTsがますます広がれば、すそ野も広がって、身近なことが効率的になる・・・
一方、プロンプトはマスクされる傾向にあるので、どんなプロンプトなのか、どう作られたのかはみえなくなっていく・・・
この傾向は、これからプロンプトを学ぼうって人にとって、どうなのかなぁ。