読むのが大変な文書は ChatPDF に助けてもらおう!
ChatPDFって何
ChatPDFは、現在話題の OpenAI社が開発した対話式のAI「ChatGPT」を利用した、PDFファイルをアップロードするだけで、そのPDFファイルに関する質問に答える AIチャットボットを作成してくれるサービスです。
このチャットボットは、質問に合わせて言語を切り替えて回答します。例えば、英語の文書に対して日本語で質問すると、日本語で回答してくれます。
費用はかかるの?
アップロードするPDFが、120ページかつ10MBまでなら、1日3つまでなら、質問は50以内なら無料(Free)で利用できます。
5$/月でPlusにアップグレード でき、使用制限は以下のように拡大します。
テンポラリーの利用ならば、無料プランで十分ではないかと思います。
使い方
1.以下のURLにアクセスし、
2.質問に答えてほしいPDFファイルをDrop PDF here にドロップするだけ!
めちゃくちゃ簡単です!
早速、やってみました。
私がアップロードしたPDFファイルについて
私がアップロード(ドロップ)したPDFファイルは、ある企業がCDPという団体に回答した気候変動に関する文書です。
近年、特に上場企業は、CDPと呼ばれるプロジェクトに参加し、目標を宣言した上でCO2を下げていかないといけない・・・ということになってきています。
CDPは、ざっくり言いますと、カーボン(炭素)をディスクローズ(情報開示)するプロジェクトです。もうすこし具体的には以下となります。
私は、NokiaのCDP回答書をChatPDFにアップロードすることにしました。
なぜ、選んだか?といいますと、Nokiaが好きということもありますが、ページ数が100ページ近くあり、かつ英語だから・・・です。(アップロードしたPDFは 100ページ弱、約2MBでした。CDPサイト→Wordに展開、ページ数を120ページ以内に収めました。)
だって、こーゆー大量の文書の内容を読み取ったり、まとめたりするのは大変でしょ?!
PDFファイルをアップロードするだけでChatが起動!
アップロード後、わずか数秒後に以下のようにチャットが表示されました。
チャットの反応をみると、すでに文書全体のことを理解されている感がでちゃってます。
おまけに、質問例まで出してくれています。・・・なかなかやるな。
質問を投げてみる
提案された質問を利用するのは癪なので、ちょっと難しめのこと聞いてやれ!ということで、「気候変動に対する認識や方針」を投げかけました。
・・・う~ん、返答がめっちゃまとも! どのページに情報があるかも示してくれてる!
質問を立て続けに投げてみる
返答がはやい!
しかも、簡潔かつ正確なので、自らまとめるより、まとめてもらった方がよいと強く感じてしまいました。
よく似たことをすこしだけニュアンスを変えて質問してみる
以下の質問もしてみました。
質問1)Nokia Groupは、顧客やサプライヤーに対し、どのような働きかけをしていますか?
質問2)Nokia Groupは、顧客やサプライヤーとどの様な関係であろうとしていますか?
質問1)の返答
質問2)の返答
ニュアンスの違いも汲み取ってくれている!
すげーな。
出来がいいから、意見も仰いでみる
もう、あまりに出来がよいので、教えを乞うてみようと思います。
質問1)Assa Abloyは、気候関連対応と事業成長の両立が図れると思いますか?
質問2)これもやった方がよいというアドバイスがあればお願いします。
質問1)の返答
質問2)の返答
おそれいりました。(笑)
「私に問題を出してください」と伝えると、以下のように問題も出してくれます。
要は、先輩や専門家とやり取りしているかの如く、確認しながら、内容の理解を深めてゆくことができるなという感じです。
最後に
ChatPDFを使えば、読み進めるうえで生じる障害が抑えられる
文字数が多い文章は、把握・理解の上で、以下のような障害があります。
最初に方に読んだ内容は、メモを取る等していなければヌケてしまう。
すでに読んだ箇所があとで気にかかった場合も、その箇所に戻るのは(しおり・マーキングなどしておかないと)至難だ。
どの内容とどの内容が関連づいているか?は、これも、慎重かつ記録する等していないと難しい。
ChatPDFなら、上記のような人間的な障害はありませんね。
内容が想像できない文書の場合は、まずどんな文書かを尋ねてみよう
全く内容が想像ができない文書の場合は、何から質問すればよいかもわからない・・・ということもあるかもしれません。このような場合は、以下のような問いかけからはじめると、理解の助けになるでしょう。
ChatPDFに助けてもらえそうな場面
「操作が複雑で難しい機器」や「処理する工程が長い作業」等は、手順が膨大になりがち・・・操作や作業しながら質問を投げかけて返答もらったほうが理解が進みそう。
新人や中途社員の方に、「社内規定はココにあります。読んでおいてください。」と伝えるのは、伝えられる方も伝える方も酷 (笑)。「社内規定をChatPDFにアップロードしておいたから」の方がありがたい。
これまで未知の法令や規格(特に海外)等の文書は、まずChatPDFに預けてから、ポイント絞ったうえで、詳細理解に進んだ方が効率がよさそう。
文書は、順々に読み進めてゆくよりも、ChatPDFとチャットしながら内容を把握したり、理解を深めたほうが絶対に効率的だ! ということ、理解って双方向の対話の方が進むんだな ということをあらためて実感しました。
ChatPDF、ありがとう。