診療情報管理士認定試験出題問題(専門編2021年過去問)とコーディング対策
(注意)
出題問題された問題を有料公開していましたが、諸事情により削除しました
過去問が公開されていないために自分が非常に苦労したので、出題問題を暗記しこの記事に掲載していましたが、著作権に抵触する恐れがあるため、出題問題の部分を削除しました。
来年以降に受験される方の為に試験についての情報や、コーディング問題の解き方、勉強の仕方についてまとめておきますので参考にしてください。
通信生でしたが、この勉強法で基礎、専門ともに3問間違いで乗り切ることができました(自己採点)基礎編については別記事にまとめてありますのでそちらもご覧になってください。
1.専門試験の概要
まず、来年以降試験を受けられる方の為に試験の情報をまとめておきます。コーディングについての試験方法がここ数年で何度か変わりました。2021年の専門試験、コーディングの問題は以下の形式でした。
1,専門試験の中にコーディング問題が組み込まれている
2,全問題数60問、回答時間60分
3,ICD-10持ち込み禁止
4,コーディング関連の問題が10問(原死因選択2問、コーディングルールに対する問題1問、コーディングの問題が6問、サマリー問題1問)
つまり、ICD-10なしでコーディングの問題を解かなければなりません。
逆に言うと、そこまで細かい問題は出ないということです。コーディング問題の対策について、次の章で詳細に記載します。
2.コーディング問題の解き方、勉強法について
出題問題から推測する限り、出題側が求めている能力は以下の3点です。
1,コーディングの”ルール”を知っていること
2,ICD-10の”構造”が頭に入っていること
3,”章ごとの特徴”を理解していること
ICD-11がオンラインで使用できるものになる為、それに対応できるように、試験の形式を変えているのだと思います。
他の受験生のブログではコーディング問題は捨てると書いている記事も見かけましたが、ポイントを押さえれば、問題自体は非常に優しいので勉強シておいた方が得だと思います。
実際、ICDを知らない診療情報管理士は存在意義がないと思います。私自身、実務でデータ分析の為に病名のデータを扱うことが多いのですが、今回の試験勉強でICD10を勉強してよかったと感じています。
以下の記載するようなポイントを押さえてぜひコーディング問題を自分の得点源にしてください。
1、章体系の理解 (この章に含まれないものはどれか問題)
例えば以下のような問題です。(出題問題は記載できませんので、例題を作りました。)
12章に含まないものはどれでしょう?
1、尋常性類天疱瘡
2、接触性皮膚炎
3、帯状疱疹
答えは3の帯状疱疹です。帯状疱疹はヘルペスウイルスによるもので1章の感染症に分類されます。
さて、このような問題に対応するためにはどのように対策すればよいでしょうか
まず、ICD-10の全体の構造を覚えましょう
問題は第○章に含まないものはどれかというような出題がされますが、基礎のテキストについて、各病名のコードは章ではなくローマ字で記載されています。ですので、基礎の勉強の際にコードを意識して、ローマ字と疾病分類を頭に入れましょう。(基礎の勉強方法については、基礎編の記事に記載しましたので、そちらをご参照ください。)あとはそのローマ字が第何章であるかを暗記します。私は下のを空で書けるようにして、試験が始まった時に問題用紙に記入しました。
1 AB 11 K 21 Z
2 CD 12 L 22 U
3 D 13 M
4 E 14 N
5 F 15 O
6 G 16 P
7 H前半 17 Q
8 H後半 18 R
9 I 19 ST
10 J 20 V交通事故WXY
基本的にはABCDの順にならんでいるので、例外のところだけ覚えれば意外と簡単に書けるようになります。
私は付箋に書いて、勉強机の前の壁の壁ににこれを張っておき、基礎の勉強の際に、今日はKの消化器を勉強するぞなど常に分類を意識して勉強していました。
2,公式テキストの12章を読んで、各章の特徴、例外を覚えましょう
例1 新生物について
・ICD-Oの組織型(/0は良性 /3は悪性 /6は転移性)
・境界病変は8
例2 外因について
Vは交通事故、W以降に不慮の事故などが続く
発生場所コードと活動コードが必要なので、必ず5桁になる(場所や活動が不明な場合は9にする)
例3 分娩について
分娩の形態や分娩の結果などがコーディングの仕方が独特なので、問題に出しやすいです。覚えましょう
まとめ
ICD-10の持ち込みなしって、どうやってコーディング問題解くんだよって思われていた方が多くいると思います。私もそうでした。
しかし、今回受験をしてみた結果、コーディング体系を理解し基礎の勉強の時にそれを意識し、さらに、テキストの12章(各章ごと解説)に書いてある内容を理解しておけば解ける問題であることがわかりました。
繰り返しになりますが、コーディングの勉強は基礎と並行して行うことが重要です。解説欄で書いたとおり、ICDの全体構造を意識しながら基礎の勉強を進めましょう
3、コーディング以外の問題について
基礎編でも述べましたが、医療と資格の一問一答と模試がとても有効でした。
専門分野に関しては、テキストを読んでいてもどこが重要なのかが分かりづらいと思います。公式の問題集に関しても内容が細かすぎるように思います。
医療と資格の一問一答は80ページにコンパクトにまとまっていますが、これで9割以上の問題が解けると思います。
模試に関しても、誤やまった選択肢の作り方が秀逸であり、解説も親切でした。
公式のテキストは、一問一答で出題されているところは重点的に読み、理解するよう心がけました。
その他部分は参考資料のように目を通しただけですが、それで問題を解くことができました。
この勉強法を行い実試験でわからなかった問題は2.3問だけでした。
こういった記事が少なかったので、実際の試験問題が難しかったらどうだろうと不安でしたが、来年以降受験する方はこの勉強法を信じて安心して勉強を進めていただきたいです。
長文をお読みいただき誠にありがとうごさいました。
基礎編に関しても出題問題をまとめてありますので、よければそちらもよろしくお願いします。
この記事を読んでいただいた方全員が合格することを願っています。
何か力になれることがあれば可能な限り協力します。
お気軽にご連絡・ご質問ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?