象徴Project 夢パート x

16:12


象徴Projectのメンツは泡沫の時を過ごす……どういう訳か象徴Projectのメンツは皆寝ていた。そして彼らは同じ夢を見るのだった……


あるところに醜い少年がいた。


しかしその少年は姿を変身させることができて、その醜さによって自らが被る不利益を受けないようにすることができた。


一方で、少年は自分の心が囚われる思いがあった。


それは自分が追い求める理想の姿とは程遠いと思っていたからだ。変身を使うことで本当は叶っていない夢を叶っていることにしようとしている姿がそこにはあったのだ。


ある時、少年の仲間から釜で作ったスープをご馳走になると彼はトリップすることとなる。彼がトリップ中に見たのは、変身を使うことで感じる呵責に許諾を得るイメージだった。つまり変身を使っても悩みだと思わなく良いということを見たのだった。


彼はそのイメージを見てから逃げるような思いをしなくても済むようになった。


やがてそのイメージは天啓という形に姿を変えて彼を様々な場面で助けるようになる。

彼はその天啓のメカニズムを分析して本にして売り出す。すると世紀のベストセラーとしてとても売れたのだたった。


こうして自分の中の弱い部分や女々しい部分を克服しつつ売れた本によって経済的に成功することで変身の力を本物の力として扱えるようにしたのだった。


虚構の力の危うさを許し、理想を捕まえることの糧へ結実させる物語はこのようにして生まれたのだった。


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