17カルカッタコンクエストBFSはシーバス釣りに使えるのか?限界を探る
高い買い物をしたが使わずに眠ってるものは誰もがもっているもの。
「ほしい!」この衝動を無理やり買う理由に変換してるからだろう。嗜好品の買い物というは得てしてそういうものだ。
僕の場合は17カルカッタコンクエストBFSがいい例で「渓流釣りが捗る!」という理由で買ったが、渓流に行く機会は年に1回あるかないか。
2017年に購入して2回しか使ってない。
使いたいけど理由がなく今では骨董品になりつつある。
そんなカルカッタコンクエストBFSをなんとかレギュラーアイテムとして組み込めないか、シーバス釣りにいってそのポテンシャルを探ることにした。
カルコンBFSに期待すること
ベイトフィネスに期待するのは「軽量ルアーを含めたバーサタイル性」だ。
「3gのルアーを遠投したい」とまでは言わないが9〜14gのバス釣りど真ん中のルアーを40m投げれることは期待したい。
欲を言えば7gと18gのルアーも「快適」に扱いたい。
基本的に釣行は1本しか持っていかない。
そのくらいできないとレギュラーアイテムにはなれないだろう。
フィネスリールの問題
最初の問題はラインキャパの少なさ。
17カルコンBFSは8Lbsフロロが45mしかまけないのだ。
ホームフィールドの川幅は100〜120mはある。
つまりナイロンやフロロは使えないということ。
ナイロン、フロロが物理的にだめならPEだ。
8Lbsフロロが45m巻けるスプールでは、
「1.0号PEが80m」巻ける。
80mあれば十分だろう。
ラインメーカーをいくつかピックアップし、
1.0号PEの強度比較してみた
単純な強度ならRaparaかシマノだが、実はあまりこのラインは好きではない。
Raparaはコシが弱く、ピットブルは「なんか切れた」という経験が多い。
手元に16Lbsリーダーしかないので消去法でDUEL HARDCOREを試してみることにした。
PE1.0号を80m巻ければ釣りは十分に成り立つ。
これにフィネスロッドではないが、バッドが強くティップが繊細なロッドを組み合わせることで、スペック上では対シーバスに対応できた。
17カルコンBFSにBeams LOWER 8.6Lをセット
軽量ルアーに比重をおいたセッティングにしてみた。
スペック上は「バチ抜け用の軽量ルアー」や「バス釣りど真ん中の3/8oz」を快適にキャストできるはずだ。
そこからルアー重量を変え7gや18gが扱えるか「飛距離」「扱いやすさ」を検証していく。
17カルコンBFSのインプレ
「飛距離」「扱いやすさ」に重点的に試し投げを行ったが、
結論をいってしまうと
・ 飛距離 ★★★ 期待通り
・ 扱いやすさ ★☆☆ 期待を下回り扱いづらい。ルアーを選ぶ
なんとも微妙な感じだ。
飛距離は軽量ルアーも重量ルアーも30〜40m弱くらいで期待通りの飛距離は叩き出してくれた。
ただしどれも飛びやすいルアーのみ。
巷で飛びづらいとされているルアーは凡そ他のリールと変わらないと予想できる。
扱いやすさについてはちょっと難あり。
一番困ったのは重いルアーのキャストだ。
スキルの問題はさておき、だいたい14〜18gのルアーはバックラッシュが頻発する。正直、釣りにならないレベル。
1度バックラッシュするとラインが痛み、それが更なるバックラッシュを呼ぶ。
ブレーキMAXでも油断すると一瞬でバックラッシュする。
FTB(マグネットブレーキ)がルアーの重さについてこれないのだろう。
ティップを使ってコンパクトにピッと投げるのであればバックラッシュは皆無だが、それでは初速が稼げず飛距離は伸びない。
理想はぐっとベリーからバッドの曲げ感を楽しみつつキャストしたいところだがそれは叶わなかった。
もう少しライトなロッドだったら、それも叶うかも知れないが、それでシーバスを狙うってどうだろうな。
したがって実釣では30m後半が限界だろう。
今回試したルアーの飛距離をまとめると
今回はデプスチェッカーを持ってなかったので、目測とPEラインの色で判断したが概ね合っているだろう。
まとめ
キャスト精度を保ったまま6gが20m近く飛ばせるので小場所最強といったところ。
残念ながら川幅が50m以上のような中〜大規模河川では17カルコンBFSの出番は難しそうだ。
それでもあえて使うならバチ抜けだが、令和の時代34mm系のリールでも軽量ルアーは十分キャストできてしまう。
ただ、ベイトタックルでルアーウェイトを軽くできるのは大きなアドバンテージだ。
通ってるフィールドの川幅が40m以内なのであればぜひ試してほしい。