マイ・ベスト・アーケードゲーム
ゲーム文化保存研究所というところがあります。代表はかつて同人誌『ゼビウス1000万点への解法』を制作した、うる星あんずこと大堀康祐さん。文字どおりレトロゲームと称される黎明期のゲームを中心にゲーム文化を様々な観点から将来的に保存する取り組みをしている団体です。小樽文学館で開催予定の『小樽・札幌ゲーセン物語』展も目指すところは共通しているのではないかと思います。
ゲーム文化保存研究所のホームページの中に『マイ・ベスト・アーケードゲーム』というコンテンツがあります。ゲームクリエイターやライター・業界関係者がそれぞれのアーケードゲーム10選をピックアップするという内容。こちらにならって、わたしも自分なりのベスト・アーケードゲームを選んでみようと思います。
条件として、エンディングかそれに相当する区切りの部分まで到達する、あるいはそれに近いところまで行くくらい継続してプレイしたタイトルとします。そこまでプレイしたということは、相応に思い入れがあるだろうということで。それでも10個に限定するのは難しいのですが、主観で思い入れ度が高いものを優先してセレクトしてみます。それと文学館の展覧会合わせの記事でもあるので、年代が古いものを優先しています。以下、順番に紹介しますが、思い入れの順位ではなく年代が古い順となっています。
■ ゼビウス(1982年/ナムコ)
https://youtu.be/0_ab2ANzMNc
以前の記事にも書いたとおり、わたしがゲームにハマるきっかけとなったタイトル。自力でエリア16はクリアしておらず。自分の中では全ての基本・土台となっている存在。
■ スペースハリアー(1985年/セガ)
https://youtu.be/EyGalYYzWmw
セガの体感ゲーム第2弾。リリースして1年くらいは自力でクリアできるゲームと考えておらず後ろからギャラリーとして見る専門でした。後にセガ・マーク3版をコンティニューを駆使してクリアできるようになった頃、試しにアーケード版をプレイしてみたら操作が快適でマーク3版より楽~と思ってプレイしているうちに1コインクリアできるようになってました。ギャラリーに徹するつもりが、生まれてはじめて後ろに大量のギャラリーを作るゲームとなりました。
■ ファンタジーゾーン(1986年/セガ)
https://youtu.be/0ByqwO_KGVQ
こちらもセガ・マーク3版をクリアしてからアーケード版という順番。スペースハリアーと違ってアーケード版の方が難しいのですが、マーク3版の応用で対応していくうちに、こちらも1コインクリアできるようになってました。緻密な攻略だけではなく多少のアドリブを許容してくれる内容だったので付いていけた感があります。
■ アウトラン(1986年/セガ)
https://youtu.be/RQk2dy6Zw1M
スペースハリアーと同じく、ギャラリーに徹するつもりがセガ・マーク3版を経てアーケードでプレイしたらそちらでもクリアというパターン。マーク3版でコースを覚えたので対応はしやすかった。マーク3版は海外版ベースに対してアーケード版は国内版(コースの配置が異なる)だったので応用は必要でしたが。最終的に全てゴールできたはず。この流れで車の体感ゲームは何となくプレイするようになりますが、ハングオン系はハマりませんでした。マジカル・サウンド・シャワー派。
■ グラディウスII GOFERの野望(1988年/コナミ)
https://youtu.be/AylST4vUYO4
前作の沙羅曼蛇にハマっていて、その流れでこちらもプレイ。4番装備派。沙羅曼蛇もそうでしたが、先に家庭用ではなく、アーケード版からしっかり攻略するというゼビウス以来のパターン。少しずつ先に進んでいけるのは達成感が持続する形で楽しかった記憶があります。シリーズの中では素直に攻略できる内容だったのが付いていきやすさに繋がっていたのではないかと。
■ 超絶倫人ベラボーマン(1988年/ナムコ)
https://youtu.be/Bh4C_80JpVY
最初は何となくプレイしていたのが、少しずつ先に進めるようになり、ついには1コインクリアできるようになった。1コインクリアはナムコ製で唯一で、そういう意味で思い出深いタイトル。ボタンを押す強弱で実際に攻撃の強弱とリーチが変わるというシステムで全盛期はこれをかなり使いこなせていましたが、今は忘却の彼方ですね。
■ パワードリフト(1988年/セガ)
https://youtu.be/cagn8QUXHRU
前述のとおり当時のセガ製ゲームは先に家庭用で遊んでからアーケード版という流れが多かったのですが、パワードリフトはじっくりアーケード版を攻略してました。どうやら1988年はゲーセン通いに時間を割ける環境だったらしい。敵車の配置はおおむね決まっているので、攻略をパターン化しやすかったというのはあります。とにかく音楽が良くて、BコースとEコースをメインにプレイしてました。Dコース以外はエクストラステージまで行けたはず。Dコースはどうしてもオール1位がとれなかった。後のサターン版でリベンジ。
■ クォース(1989年/コナミ)
https://youtu.be/yXD6k3E-EPc
テトリスに連なる落ち物パズルの亜種的存在。シューティングゲーム好きだったのでシューティング感覚で遊べるのが良かったのかも。1コインクリアはできませんでしたが、それに近いところまでは行けました。アーケードアーカイブスで出してほしい。
■ ダライアスII(1989年/タイトー)
https://youtu.be/4REGe22EnH0
前作ダライアスにはハマらず。続編となる2もギャラリーに徹するつもりが、たまたま連射付きイージー設定の台でプレイしたら思いのほか先に進めてしまい、その流れで本格的にプレイすることに。一番下ルート以外は1コインクリアできたはず。ただ上記のとおり連射付きイージー設定であることが条件。演出とサウンドが素晴らしいゲームでした。グラディウスと違って、このまま外伝、G、バーストと続けてシリーズをプレイしていくことになります。
■ ダライアス外伝(1994年/タイトー)
https://youtu.be/Dr_oY8pG5Yw
ちょっと年代が飛びますが、このタイトルをチョイス。89~94年の間にもハマったゲームはあるのですが、ダライアス外伝は10選からどうしても外せない。ダライアス2と比べて到達してないエンディングは多いのですが、それでも特別に惹かれるものがあって当時はプレイしていました。ボンバーに頼る安全重視プレイでしたが、自分なりに楽しんでプレイできたと思います。ダライアス2と同じく画面演出とサウンドが素晴らしかった。Yゾーンが特に好き。
以下、選外だけど当時ハマって継続的に遊んだゲームを羅列します。
バスター(1983年/セサミジャパン)、ドルアーガの塔(1984年/ナムコ)、パックランド(1984年/ナムコ)、スクランブルフォーメーション(1986年/タイトー)、沙羅曼蛇(1986年/コナミ)、アルゴスの戦士(1986年/テクモ)、ドラゴンスピリット(1987年/ナムコ)、ゲイングランド(1988年/セガ)、ターボアウトラン(1989年/セガ)、タスクフォースハリアー(1989年/UPL)、S.C.I.(1989年/タイトー)、ラッドモビール(1991年/セガ)、サンダークロスII(1991年/コナミ)、コズモギャング・ザ・ビデオ(1992年/ナムコ)、ストリートファイターII’(1992年/カプコン)、バーチャレーシング(1992年/セガ)、アウトランナーズ(1993年/セガ)、デイトナUSA(1993年/セガ)、バーチャファイター2(1994年/セガ)、ヴァンパイアハンター(1995年/カプコン)、沙羅曼蛇2(1996年/コナミ)、Gダライアス(1997年/タイトー)
■ 地方の文学館でテレビゲーム展を開催する・バックナンバー
https://note.com/hilow_zero/m/m535d51202b05
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